JPS6152877A - 天ぷら油火災の自動消火器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、天ぷら鍋等を使用する部分の直上に取付け
、過熱や引火によって天ぷら油から出火すると、これを
感知して消火剤を噴霧落下させ、すみやかに消火するた
めの自動消火器に関するものである。

〔従来の技術〕

近年、火災発生の原因として、天ぷら油の過熱による出
火が目立っている。

天ぷら油が火災の発生原因となる場合、その大半は天ぷ
ら鍋をコンロ上にかけたままの状態で、その場所から離
れたときに生じている。

例えば、天ぷら′をあげている途中で、不時の客の応接
、電話、子供の世話等のために鍋から離れる場合があり
、コンロにかけたまま放置されると油温か上昇し、過熱
による油の自然発火や、鍋からこぼれた油による引火に
よって発火し、またたく間に火災は拡大する。

昨今、はとんどの家庭に消火器を備えつけているが、火
災発生時には気持が動転しているため、充分な対応がで
きない場合が多い。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の消火器は、噴霧方式や構造の異なる種々のものが
提案されて・いるが、その何れも手操作によって行なう
と共に、機種ごとに特定の操作手順を必要とするため、
緊急の場合に、充分に活用することができないという問
題がある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の問題点を解決するため、この発明は、容器の内部
に消火剤と、この消火剤の加圧機構とを収納し、前記容
器に加圧機構を蓄圧状態に保持し感熱によって保持を解
除するロック機構を設け、前記容器に連ねて設けた噴霧
ノズルの先端噴霧口に栓を着脱自在に取付るようにした
ものである。

〔作用〕

容器をコンロの直上位置に取付け、噴霧ノズルの先端を
コンロに向けておく。

コンロ上にかけた天ぷら鍋の油から出火すると、コンロ
上の温度が急上昇し、感熱ロック機構が温度上昇によっ
て作動し、容器内に収納した加圧機構の保持を解除する
。

容器内で蓄圧状態にあった加圧機構は、蓄圧状態の保持
が解除されると、容器内の消火剤を加圧し、加圧された
消火剤はその圧力で噴霧ノズルの栓を押開き、先端噴霧
口から直下の天ぷら鍋上に噴霧し、油からの出火を速や
かに消火する。

〔実施例〕

以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

゛第１図乃至第４図に示す第１の例において、容器１は
外筒２にｒ）ｉｌ蓋３と後蓋４を螺合して形成され、前
蓋３には容器１の内部と連通し、下方に向けて屈曲する
１Ｔｔ　＜ｇノズル５が取付けられ、このノズル５の先
端噴霧口６に、複数の噴霧孔７が設けられ、噴霧口６に
着脱自在となるよう取付けたゴム等の栓８によって噴霧
孔７を閉鎖し、この噴霧孔７が油やほこりなどでつまる
のを防いでいる。

前記容器１の内部に消火剤とこの消火剤の加圧機構９と
が収納されている。

消火剤は液状や粉状の何れでもよく、油の火災に対して
消火機能を有するものであればよい。なお、図面は加圧
機構の構造を理解しやすくするため消火剤は省略してい
る。

加圧機構９は、消火剤を噴霧ノズル５から外部に押出す
ためのものであり、外筒２の内部に軸方向への移動が自
在となるよう嵌合する押出筒１０　１と、この押出筒１
０と前蓋３の間に張設した複数本の引きばね１１とで構
成され、押出筒１０は外筒２の内周面を摺動する０リン
グ１２を備え、消火液の漏れを防止している。

押出筒１０の後端面に螺筒１３が突設され、容器１の後
蓋４にこの螺筒１３の嵌合する透孔１４が設けられ、透
孔１４から挿入した螺軸（図示省略）を螺簡１３と螺合
連結することにより、押出筒１ｏを引きばね１１と共に
後方へ引張り移動させることができる。

上記螺筒１３には、押出筒１０を後退位置にセットした
後、ウォッチねじ１５を取付け、押出筒１０の蓄圧状態
を外部から目視確認できるようになっている。

前記容器１の外筒２における後端下部に、引きばね１１
を引き伸ばして後端位置にある押出筒１０を蓄圧状態に
保持する感熱ロック機構１６が設けられている。

上記ロック機構１６は、外筒２の外面に固定した筒体１
７内にトリガーピン１８と、このビン１８を常時外方に
押圧するばね１９とを組込み、ピン１８は外筒２の小孔
２０から押出筒１０のビン孔２１に掛合することにより
、押出筒１０を後方の蓄圧位置に保持するようになって
いる。

筒体１７の下部にトリガーピン１８を支持する押えテコ
２２が枢止され、押えテコ２２の先端は外筒２の掛は金
具２３との間に設けた感熱クランプ片２４で保持されて
いる。

上記感熱クランプ片２４は、例えば形状記憶含金や低融
点金属を用いて形成され、常温においては第１図に示す
ように押えテコ２２を水平にし、トリガーピン１８が押
出筒１０のビン孔２１に掛合した状態を保持している。

この状態で周囲の温度が、例えば７０〜８０℃に上昇す
ると、クランプ片２４は元の真直な形状に変化し、押え
テコ２２の保持を解放するので、トリガーピン１８はば
ね１９で押下げられ、ビン孔２１との掛合が外れるため
、押出筒１０は解放され、引きばね１１の引張力により
容器１内を前進し、消火剤を加圧することになる。

なお、ロック機構１６における水密性を向上きせるため
、ビン孔２１の内側をカバー２５によって覆うと共に、
トリガーピン１８と筒体１７との、　間にＯリングを組
込むようにしてもよい。

外筒２の両端部外周には、取付バンド２６が回動自在と
なるよう取付けられ、容器１をコンロ２７の直上に配置
して取付けたとき噴霧ノズル５をフン口２７の火点に対
して有効な噴霧角度が得られるようになっている。

この発明の第１の例は上記のような構成であり、先ず透
孔１３から容器１内に挿入した螺軸を押出筒１０の螺筒
１４に螺合し、引きばね１１を伸長させて押出筒１０を
後方に引張り、後蓋４に当接してビン孔２１が小孔２０
と連通する位置で、次に、ロック機構１６の押えテコ２
２を引上げ、ばね１９を圧縮してトリガービン１日を押
上げ、小孔からビン孔２１に掛合させる。

この後形状記憶合金でできたクランプ片２４を押えテコ
２２と掛は金具２３とを、各々にわたって折曲げること
によって連結する。

これにより押出筒１０は固定化され、引伸ばされたばね
１１によって前方への移動弾性が蓄圧された状態になる
。

次に、噴霧ノズル５の先端から容器１の内部に消火剤を
注入し、噴霧口６をゴム栓８で閉鎖する。

このとき、消火剤は無圧状態であり、ゴム栓８は噴霧口
６を閉鎖して消火剤が漏れ出ないようにすると共に、噴
霧孔７を保護している。

消火剤の充填された容器１は第４図に示すように、取付
けたバンド２６でコンロ２７の上方に取付け、噴霧ノズ
ル５をコンロ２１上に向ける。

容器１の取付は部分は、天井のほか、換気フード等であ
ってもよい。

第４図の取付は状零でコ′ンロ２７上にかけた天ぷら鍋
２８の油から火焔が立上り、容器１の周囲温度が７０〜
８０’に達すると、ロック機構１６におけるクランプ片
２４が元の形に戻り、押えテコ２２の保持を解放するた
め、ばね１９の押下刃によりトリガーピン１８は強制的
に押下げられ、ビン孔２１及び小孔２０から抜けて落下
し、押出筒１０の保持を解放する。

押出筒１０は引きばね１１により前方への移動弾性が付
勢されているので、トリガーピン１８から解放されると
容器１内を前進し、消火剤を加圧する。

消火剤の圧力でゴム栓８は吹き飛ばされ、噴霧口６を開
放するので、消火剤は噴霧孔７より下方の天ぷら鍋２８
上に飛散落下し、油からの火焔を速やかに消火するもの
であり、第３図に示すように、押出筒１０が容器１の先
端側に移動した量だけ消火剤を押出すことになる。

次に、第５図と′１４６図に示す第２の例は、加圧機構
及びロック機構の異なった構造を示しており、第１図乃
至第４図の第１の例と同一部分は、同一符号を使用する
ことによって説明を省略する。

この第２の例における加圧機構９は、エヤバッタ方式で
あり、外筒２内に組込んだ押出筒３１と後蓋４の間に、
ゴム等の気密性の高い材料を用いて内部中空に形成した
空気バック３２を組込み、その内部に空気又は窒素ガス
などを例えば２〜３気圧程度の圧力で蓄圧するようにな
っている。

空気バック３２の後部外面には注射針などで内部に圧力
ガスを注入するための軸状体３３が連成され、後蓋４に
設けた窓孔３４から外部に臨んでいる。

後蓋４の中央部には、空気バック３２内の蓄圧状態を外
部から目視できるようにするウォッチパー３５が取付け
られている。

ロック機構１６は、トリガーピン１８が小孔２０及びビ
ン孔２１に掛合し、ばね１９で常時押下げられていると
共に、筒体１７の下端キャップ３６とトリガーピン１８
の間に形状記憶合金を用いて形成した感熱支えステー３
７を組込んで形成されている。

筒体１７及びキャップ３６は通気孔３８が設けられ、感
熱支えステー３７に外気が確実に作用するようになって
いると共に消火剤の押出時に空気バック３２の破損発生
を防止するため、トリが−と７１８はストッパーねじ３
９により下降位置が制限され、先端が小孔２０を塞ぐ位
置から抜けることのないようになっている。

この発明の第２の例は上記のような構成であり、押出筒
３１をトリガービン１日で容器１の後端側に保持した後
、軸状部３３から空気バック３２内に空気又はガスを圧
入し蓄圧状態とする。

次に、容器１内に消火剤を充填し、噴霧ノズル５をゴム
栓８で閉鎖し、第４図で示したようにコンロ２７の上方
に取付ける。

天ぷら鍋２８の油から火焔が発生し、温度が上昇すると
、感熱支えステー３７は第６図のように折曲り状態に戻
り、ばね１９の押下げでトリガービン１８は下降し、ピ
ン孔２１から抜出すため、蓄圧状態の空気バック３２は
押出筒３１を前方に押すように伸長し、消火剤を加圧す
る。

従って、容器１内に充填されている消火剤は猛烈な勢い
で噴霧孔７からゴム栓８を押開いて直下の天ぷら鍋２８
に向けて噴出し、速やかに火焔を消火する。

〔効果〕

以上のように、この発明によると、上記のような構成で
あるので、以下に列挙する効果がある。

（ａ）加圧機構を感熱ロック機構で蓄圧状態に保持し、
天ぷら油の火焔による温度上昇で加圧機構の保持を解く
ように１−だので、天ぷら鍋を使用する部分の上部に配
置しておくだけで、火焔発生と同時に消火剤を噴霧して
速やかに消火することができる。

（ｂｌ天ぷら鍋の油から出火してもこれを自動的に消火
できるので、火災発生を有効に防止できる。

（Ｃ）天ぷら鍋に対して消火剤を上部から散布するので
、理想的な散布パターンがとれ、直接消火だけでなく、
酸素遮断の効果もある。

（ｄｌ加圧機構で消火剤を押出すので、取付方向や角度
に制限を受けることがなく、しかも消火剤をミスなく噴
出させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１の例を示す消火剤の縦断正面図
、第２図は第１図における矢印■−■に沿う縦断側面図
、第３図は同上の消火時を示す縦断正面図、第４図は同
上の使用状態を示す説明図　　１第５図は同第２の例を
示す消火前の縦断正面図、第６図は同上の消火時を示す
縦断正面図である。 １は容器、５は噴霧ノズル、３は噴霧孔、８は栓、９は
加圧機構、１０．３２は押出筒−１１は引きばね、１６
は感熱ロック機構、１８はトリガービン 特許出）項八　　・１；ｒ　　蕩　光　核間　代理人　
鎌　　１）文　二

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 容器の内部に、消火剤と、この消火剤の加圧機構とを収
   納し、前記容器に加圧機構を蓄圧状態に保持し感熱によ
   つて保持を解除するロック機構を設け、前記容器に連ね
   て設けた噴霧ノズルの先端噴霧口に栓を着脱自在に取付
   けた天ぷら油火災の自動消火器。