JPS6151743B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は測深装置（フイツシユ・フアインダあ
るいはデイプス・サウンダ等とも称せられてい
る。）に関する。より詳細には超音波を用いて海
水中（あるいは水中）の状態、海底の状態深さ等
を知るための装置に関している。

従来この種装置の一つの形式のものは発光素子
を装着した回転板を用い深さの指示目盛を有する
ロータに関して発光素子点滅をもつて指示表示さ
せるフラツシヤ形として知られている。

フラツシヤ形装置は回転トランス式で附勢され
る発光素子（LED）を装着したロータを備えた
モータを有している。このモータには１回転パル
スを形成する回路が具備される。この１回転パル
スは超音波測深パルスのタイミングを決定する。
反射パルス即ちエコーパルスの時間差はLEDを
回転位置偏位せしめて点滅させる。このLEDの
点滅回転位置偏位は深度指示に対応せしめられ
る。

従来のこの種装着には通常時定数回路が設けら
れていてエコーパルスの時間差が予め設定できる
値以内の時アラーム指示できるようになつてい
る。この時定数回路は１回転パルスのタイミング
から手動にて任意に長さが設定されるウインド・
パルスを発生する。このウインド・パルス内にエ
コーパルスの生起のタイミングが生じたらアラー
ム信号を発生し、例えば浅瀬へのボートの乗上げ
を回避させる。またウインド・パルスの巾を越え
るエコーパルスの生起の時即ち、所定値（予め設
定可能）以上の深さを指示させることも可能であ
る。

本発明は今一つの時定数回路を組合せることに
より泊り深装置の泊り深範囲の両端（即ち、１つ
の１回転パルスとエコーパルスとの時間差０と１
つの１回転パルスに関連したエコーパルスが次の
１回転パルスの位置に来る最大時間差）に関連し
た２つのウインド・パルスを形成しこれらパルス
巾を可調にすることにより予め定めた深度巾の指
示を可能なからしめる測深装置に適用される。第
２の時定数回路はそのウインド・パルス巾０から
第２の時定数回路のウインド・パルス巾とオーバ
ーラツプすることができるまで可調であり、その
０時間巾に設定すれば従来の装置の機能と同様の
機能がなされる。第１の時定数回路のウインド・
パルスの巾を予め０に設定しておけば、第２の時
定数回路により与えられるウインド・パルスはそ
の予め設定可能なパルスにエコーパルスが生じる
ようになつた時即ち予め設定した深度を越えた時
アラーム指示を与えることができ、あるいは逆に
予め設定した深度までアラーム指示を与えること
もまた可能になる。

本発明によれば、アラーム・セツト位置即ち第
１及び第２のウインド・パルスの巾の設定時に各
ウインド・パルスの巾に対応する全区間をそれぞ
れの零位置から連続して指示させることが可能に
なる。一実施例によれば、第１のウインド・パル
スは時計廻り方向に、第２のウインド・パルスは
反時計廻り方向に共通の零位置から設定可能であ
る。このような構成にすることにより、各ウイン
ド・パルスの設定がそれらの後端が明瞭に区別で
きることになるため極めて容易になる。

第１図は本発明が適用される泊り深装置のブロ
ツク図を示す。モータ１０はLEDフラシヤ回路
１２と１回転パルス発生回路１４とに接続されて
いる。モータ１０は図示しない速度制御回路によ
り２つの速度を選択的にとることができるように
なつている。この速度切換手段は１回転パルス発
生器１４に関連して示したスイツチ１５で示す。
通常オフで示されるこのスイツチ１５はオフ状態
の第１位置ではモータが低速で回転し、オン状態
の第２位置まで高速で回転する。

１回転パルス発生器１４はモータの１回転につ
き１つのパルスを発生することができる通常の回
路である。このパルスは送受信パルス変換回路１
６に与えられて図示しない超音波トランスジユー
サからの発信超音波パルスの発信タイミングを与
える。受信超音波パルス（エコーパルス）はパル
ス変換回路１６で同一タイミングの電気的パルス
に変換され、第１の時定数回路１８に与えられ
る。

第１の時定数回路１８は発信超音波パルスのタ
イミングを示す１回転パルス発生回路１４からの
パルスと受信超音波パルスのタイミングを示すパ
ルス変換回路１６からのパルスを受ける。これら
パルスの時間差は測定した深度を指示する。第１
の時定数回路１８は発信超音波パルスのタイミン
グから生じる第１のウインド・パルスを発生す
る。このウインド・パルスの巾は可調設定手段２
０によつて自由に設定可能である。

第２図Ａはモータの１回転パルス即ち発信超音
波パルスを示す回路１４から出力パルス（Ｔパル
ス）、第２図Ｂはある場合のエコーパルスを示す
回路１６からの出力パルス（Ｒパルス）を示す。
Ｒパルス２６はＴパルス２２のタイミングで生じ
た超音波発信パルスのエコーパルスの受信タイミ
ングを表わす。Ｔパルス２４は次の発信パルスの
タイミングを表わす。

第２図Ｃは第１の時定数回路１８で形成される
第２のウインド・パルス２８を示す。第１のウイ
ンド・パルス２８は各Ｔパルスのタイミングから
伸び、その終端のタイミングt₁は可調設定手段２
０によつて与えられる。

第２の時定数回路３０は第２図Ｃに示すウイン
ド・パルス３２を与える。ウインド・パルス３２
は可調設定手段３４で与えられるタイミングt₂に
より始まり、次ぎの１回転パルス２４まで伸び
る。第２の時定数回路３０にはブザーのようなア
ラーム駆動回路３６が接続される。

第１及び第２の時定数回路に接続されてゲート
回路３８が設けられる。ゲート回路３８は第２図
ＢのＲパルスが第１及び第２のウインド・パルス
２８，３２間にある時（即ち第２図Ｂの状態）、
そのパルス２６をLEDフラツシヤ回路１２に与
える。フラツシヤ回路１２はモータ１０の回転周
波数より充分高い周波数（例えば58KHz）の発
振器を含んでいる。通常モータ１０のロータと同
軸に設けられた回転板の周位置にLEDのような
発光素子が取付けられ、これは回転トランスある
いはコミユテータなどにより附勢される。上述し
たゲート回路３８からのパルス２６はLEDフラ
ツシヤ回路１２で波形整形され、発振回路をドラ
イブし、そのタイミングで発振周波数のバースト
に変換され、回転トランスを介してLEDを附勢
する。LEDはモータの回転に同期しているため
に、モータの１回転に対応する円位置、（第２図
Ａの１回転パルス２２及び２４の間隔が360゜の
ゲージに対応する。）に関し、パルス２６の円偏
差に対応した位置で点滅する。この円ゲージは深
さに対応して目盛られており、LEDの附勢位置
を直接読取可能にしている。

上述したように、モータ１０は２通りの速度を
取ることができる。

図示した泊り深装置は２種類の深さ単位で測深
を行なうことができる。第１のモータ速度に対す
る第２のモータ速度は第２図Ａのパルス間隔を変
える。それに応じて第１及び第２の時定数回路の
それぞれの時定数もスイツチ１９，３１により変
更せしめられる。各スイツチは１回転パルス（第
２図Ａ）の周期の変更に比例してウインド・パル
スの巾の変更を行なう。

第３図は第１及び第２の時定数回路１８，３０
及びゲート回路３８のより詳細な回路構成を示
す。時定数回路１８，３０はモノステーブルマル
チを２回路設けている周知のIC、74C221により
構成され（第３図Ａはその内部回路及び論理表を
示す。）、回路３８は４つの２入力ORゲートより
なる周知のIC、TC40719（第３図Ｂはその内部
構成を示す。）より構成される。入力４０にはモ
ータ１０の１回転パルス（Ｔパルス）が回路１４
から与えられ、入力４２にはエコーパルスのタイ
ミングを示すパルス（Ｒパルス）が回路１６から
与えられる。

ライン４４はゲート回路３８の出力としLED
フラツシヤ回路１２に接続され、ライン４６はブ
ザー駆動回路３６に接続される。アラーム・モー
ド・スイツチ４８はアラーム・オン位置４８ａと
アラーム・セツト位置４８ｂとを有し、アラー
ム・セツト位置４８ｂで第２図Ｃのt₁及びt₂の設
定を可能にする。

本発明によれば、第１及び第２のウインド・パ
ルスの巾を調節する時に使用される調節手段２０
及び３４はアラーム・モード・スイツチ４８がア
ラーム・セツト位置４８ｂにある時にLEDフラ
ツシヤ回路１２の表示素子が各ウインド・パルス
の全区間を表わすように使用される。即ち、第４
図に示すように第１の時定数回路１８の第２のモ
ノマルチ１８ｂの５出力と第２の時定数回路３０
の第１のモノマルチ３０ａの４出力とはゲート回
路３８の第２のORゲート３８ｂとに与えられ、
これは第３図のスイツチ４８のセツト位置４８ｂ
に与えられる。

第４図の構成より明らかな通り、ORゲート３
８ｂよりスイツチ位置４８ｂを介してライン４４
に与えられるLEDフラツシヤ回路に与えられる
信号はスイツチ４８のこの位置に於いてLEDを
設定された各ウインド・パルスの巾に対応した区
間だけ点滅させ、この結果それぞれのパルス巾が
明瞭に区別されて指示される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施する測深装置のブロツク
図、第２図はその動作波形図、第３図は本発明の
一実施例の回路図、第３Ａ及びＢ図は第３図で使
用されたICの内部構成図、第４図は第３図の回
路の詳細回路図である。 図は、１８ｂ，３０ｂはモノマルチ、３８ｂは
ORゲートを示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ モータの１回転パルスを発生する手段と、こ
   の１回転パルスに応じて超音波パルスを発信させ
   かつ受信超音波エコーパルスを電気的エコーパル
   スに変換する手段と、該電気的エコーパルスを受
   け、超音波発信パルスに対応する上記１回転パル
   スに関するこの電気的エコーパルスのタイミング
   差を上記モータと同期回転する発光素子の該電気
   的エコーパルスのタイミングでの附勢により深度
   測定値として指示する測深装置に於いて、上記１
   回転パルスに応じ該１回転パルスの生起のタイミ
   ングから可調的に設定される第１のタイミングま
   でのパルス巾を有する第１のウインド・パルスを
   発生する第１の時定数回路と、可調的に設定され
   る第２のタイミングから次ぎの１回転パルスの生
   起のタイミングまでのパルス巾を有する第２のウ
   インド・パルスを発生する第２の時定数回路とを
   併設し、上記電気的エコーパルスが２つの隣接す
   る１回転パルス間で上記第１及び第２のウインド
   パルス内に存在しないことをゲート回路により検
   出できるように構成し、かつ可調の上記第１、第
   ２のウインド・パルスの設定時に上記発光素子を
   それぞれの上記ウインド・パルスのパルス巾に対
   応する区間だけ連続して附勢するようにした手段
   を具備したことを特徴とする測深装置。