JPS61502653A - 動物等に標識を付けるための標識素子及び取付器具 - Google Patents
動物等に標識を付けるための標識素子及び取付器具Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
動 等に標識 イ・けるための標識 び取・器種々の目的で動物、特に蓄舎内の
動物又は屠殺用の動物に標識を付けることがしばしば必要になる。
例えば、屠殺のために販売する豚に標識として耳印をペンチ状の道具で取付ける
ことがある。
耳印の欠点として、動物の輸送中に格闘や噛み合いで失われることがあり、動物
の洗浄等の取扱中に失われることもある。蓄舎内で激しく動き回ることが多い物
に耳印を取付けるのが難しいことも欠点であり、また、耳印の読み取りも面倒で
ある。塗料等を使って標識を付ける方法の欠点は、汚れていて毛が濃い皮膚には
塗料が良く付かないことである。
動物、特に小瓶には、伝染病に予防接種の証明として標識を付けることがある。
動物の病気の効果的予防策として、感染しているおそれのある動物の販売や輸送
を制限又は防止する必要があり、そのため、予防接種済の動物に明瞭な標識を付
けることはたいへん有益である。
米国特許第3,788,278号は、牛の背柱の上側の皮膚にステープルで垂直
に立てるコード・タグを示す、そのタグは識別符号を表示できるようになってい
る。この種のタグは寸法が比較的大きくなる上、ちぎり取られることがあるとい
う欠点がある。特に、けんかをして転がり回る性癖のある豚の場合にはこの欠点
が問題になる。また、この種のタグは動物の成長に゛適応しないので、ごく若い
動物に標識を付けるのには不適である。
Wirele+s World 誌1971年1月号11頁に記載の標識素子は
円板状部と柄状の軸部から成り、円板状部に収納されている受動回路構成要素が
読み取り装置から放射された電界エネルギーを吸収し、それを符号化した形で送
り返す、この標識素子は、豚の耳にあけた孔に通して、反対側から弾力性のある
留めリングを係合させて固定する。従って耳に孔をあける作業と軸部に留めリン
グを係合する作業が必要だが、これらは面倒な作業である。また、豚が互いに耳
に噛みつき合うことがしばしばあるので、標識素子が噛み取られたり留めリング
が外れたりして、標識が失われるおそれがある。また、この標識素子は脂肪層に
は設置できない。
本発明の目的は、最後に説明した種類の標識素子であって上述の短所が無い物を
提供することである。
本発明による標識素子は動物等に標識を付けるための物で、送信機による電界か
ら電界エネルギーを吸収し、内包する符号(コード〕に応じて前記電界に前記送
信機で検知できる作用を及ぼす電気回路構成要素、おおむね円板状の板状部、及
び、該板状部から直角方向に延びて、標識を付ける動物の上部皮膚に刺し通して
反対側で皮膚に留めることができる柄状軸又はピンを有する物であって、射出器
具によって前記軸又はピンを皮膚に打ち込めるように該軸又はピンの先端部がと
がっていること、前記円板状部の裏面がおおむね平担で前記皮膚に接するように
なっていること、及び、前記電界エネルギーを捕えるために好ましくはフェライ
ト製磁心を有するピックアップ・コイルを前記円板状部に収納していることを特
徴とする。
前記円板状部の周縁には丸味を付け、そして好ましく弾性的に曲げられる縁にし
て、なだらかに動物の皮膚表面に接するようにしてもよい。
前記軸部のとがった先端の後側に釣針にあるような返り(さかとげ)を形成した
り、返りとして役立つ円周リブを一つ以上形成して、動物の上部皮膚に打ち込ん
だ軸部がしつかり留まるようにしてもよい。
前記軸部の少くともとがった先端に近い部分を中空にして、皮膚及びその下の組
織への侵入性向上を計ってもよい、この標識素子を゛、前記の Wireles
a World 誌に記載の如く、軸部に留めリング又は円板を係合することに
よって動物の耳又は皮膚のひだに固定するようにしてもよい、その場合には、プ
ラスチック製の円板を留め具として、それに打ち込まれた標識素子の軸部を留め
るようにすることも本発明の特徴である。
軸部が中空な場合は、留め具とする円板に軸部がはまる穴を設けて、穴の外壁面
に軸部の鋭い縁が食い込むようにしてもよい、しつかり留めるために上述の如き
返りやリブを利用してもよいし、前記円板に予め又は適当な時点で付与した心棒
を軸部の内腔に打ち込んで軸部を拡張するようにしてもよい。
留め具として前記円板を使う実施例の場合も、前記Wireless誓or!a
d誌に記載の物には無い利点がある。即ち1本発明の物の場合は動物の耳に孔を
あける必要が無く、また、取付けの際にできる傷はすぐに塞がって感染のおそれ
が少ない、更に、標識素子を射ち込むので耳のずっと奥の部分に取付けることが
可能であり、失われるおそれが殆ど無くなる。また、耳以外の皮膚の適当なひだ
部分に標識を付けることも可能である。
留め具とする円板を皿状にしてその周縁部をある程度弾性的に曲がるようにして
、周縁部が動物の耳又は皮膚のひだに接するようにすることも好ましい、そうす
れば、動物が成長してその耳又は皮膚のひだが厚くなるにつれて円板の周縁部が
たわむことになる。
本発明の標識素子の取付には銃器又はステープラ−の構造の道具が利用可能で、
その道具は圧縮空気で作動する物が好ましい、標識素子はその軸部の先端を射出
方向に向けて道具に装着する。軸部の先端をと留め具とする円板に打ち込む場合
には、動物の体の打込位置の反対側に位置してその円板を保持できる支持面を射
出器に取付けてもよい、中空で拡張可能なピンを有する素子の場合は、必要なら
ば前記支持面に標識素子本体の射出口に対向して突出する拡張用心棒を取付ける
こともできる。
標識素子の電気回路が外部からプログラムできる回路要素を含む場合は、プログ
ラム用電流又は電界供給手段及び希望の識別符号を選択してセットする手段を射
出器に組込むこともできる。
以下、添付の図面を参照して本発明を更に詳細に説明する。
第1図は本発明の標識素子内の電気回路の一例を示す簡略化回路図。
第2図は本発明の標識素子の第一実施例の概略断面図。
第3図は第2図の標識素子を射出する器具の概略斜視図。
第4A図及び4B図は本発明の標識素子の別の二種の実施例を示す一部断面図。
第1図の回路図で表される回路自体は公知のもので、例えば牛の首輪に用いられ
ている。
この回路の一部は誘導コイル2とコンデンサ3から成る共振回路lで1図示外の
送受信機の送信周波数に同調させである。共振回路lは整流−4を介してエンコ
ーダ5に接続している0回路1は、送受信機に近い位置にあると送受信機による
電界のエネルギーを捕え、その結果整流器4からエンコーダ5に電流が供給され
る。その電流が十分に強ければエンコーダが作動状態になり、共振回路1を短絡
する電子スイッチ6が所定の符号に応じて開閉を繰り返す0回路が短絡された時
は送信機による電界からエネルギーを吸収することができない0回路1に関する
このスイッチの開閉は送受信機の受信機部で検知することができる。検知すると
、送受信機内でエンコーダ5による符号を必要な処理及び/又は再生に適した形
に変換する。
エンコーダ5は標識を付けた動物を識別する符号を送り出すようにプログラムさ
れている。これは製造工場において1例えば一系列の一連番号を使って実施でき
る。
また、エンコーダ回路5を使用者自身によるプログラムを可能にすることもでき
る。標識素子の寸法を非常に小さくする必要があることを考慮すると、使用者が
プログラムできるようにする際は外部電界によってプログラム可能な回路が適当
である。そのためには、回路lをプログラム信号の受信装置として利用できる。
第2図は本発明の標識素子7の一実施例を示す、この素子の本体はプラスチック
の成形体で、衿ボタンに類似の形状の物で円板部10、柄状軸部9及び先端部8
から成る。先端部8は、射出器による推力で動物の皮膚を刺して侵入できるよう
にとがっており、その後縁11は、打ち込まれた先端部8が押し出されるのを防
ぐために返りを形成している。平面の先端部の場合には、その両縁11が其れ其
れ反対方向に突き出るようにしてもよい。
皮膚表面に接することになる。最終的には皮膚となだらかに接触して標識素子が
抜き取られ難くなるように1円板部の周縁12は、はすに仕上げである0円板部
1oの下面13をやや凸面にして、打ち込んだ時に周縁1oが弾性的にある程度
曲って結果的に全面的な接触が達成できるようにしても良く、それは好ましいこ
とである0円板部表面の中央部14は平担で、この部分に例えば視認容易な表示
をしたり他の部分と違う色を着けて標識素子を見出し易くすることもできる。
プラスチック製本体7は、多数の電気回路要素を搭載した回路基板15を包み込
むように成形しである。コイル2及びそのフエライ)?1心は円板部lOの内部
にある0回路基板15は図示のように軸部9の内部に収納できるが、寸法が十分
に小さい回路基板15の場合は円板部10に収納することもできる。
先端部8は、皮膚をひどく傷付゛けずに侵入するような形状で、しかも抜は止め
作用のある形状にする0円板部10はコイル2及び/又は回蕗基板15の収納に
十分な寸法にしなければならないが、その寸法は射出器の種類によって制約され
る。なお、先端部8と軸部9は回転軸に関して対称的な形状とは限らない、平板
に近いナイフ状の形にして皮膚への侵入を容易にすることもできる。
回路基板15を円板部10に収めた時、そして特に先端部8が平板状の時には、
軸部9に空洞を設けて多少の弾性変形を可能にし、それによって返りllの皮膚
への侵入を助けるようにしてもよい。
コイル2を収めた円板部10は皮膚の外面に止まることの利点の一つは、コイル
2の作用が皮膚又は脂肪組織によって妨げられないことである。また、円板部が
視認打ち込み用器具の構造に制約は無く、例えば釘やステープルを打ち込む器具
と同じ構造でもよい、好ましいのは圧縮空気利用の器具である。この方式の器具
は悪条件下での(例えば湿気のある畜舎での)使用にも安全で、射出力が一定で
あり、人力で圧縮するばねを有する射出器具のように筋力を必要とすることがな
い。
第3図はその種の器具の概略を示す、この器具16は銃の形で空気供給ホース1
7を接続しである。銃部には引き金18があり、銃口19には、標識を付ける動
物の皮膚に接触させる間隔設定筒2oが取付けである。内蔵の符号入力回路の付
属物として、希望の符号をセットするためのキーボード21等が組込まれている
。この種の器具が図示のもの以外にも多様な態様に構成できることは言うまでも
ない。
既に説明した標識素子を屠殺用動物に使用する場合は、標識素子が動物の体に固
定されている期間が短いので、一般工業用のプラスチック材料が使用できる。そ
うしても、感染によって打ち込み部が漬よう化して標識素子が押し出される可能
性は低い。
長期間標識を付けておくことが必要な“場合は、現在医療用に使われていて滅菌
処理が可能なプラスチックを使うことができる。
第4A図に示す標識素子7′は本発明の他の実施例で、第2図の物と同じ部分は
同じ参照番号で示しである。この実施例では柄状軸部9′が中空のピンになって
し)て、その先端8′は斜めにカットしである。もちろんこの場合は回路基板1
5を円板部lOに収納している。
この実施例の素子は、特に動物の耳又は皮膚の適当なひだに打ち込んで貫通させ
るよし・に設計した物で、とがっている上に斜めにカットした先端部8′と内部
の空洞21によって皮膚への侵入と貫通が容易になる。
耳又は皮膚のひだの打ち込み点と反対側には留め具として使うプラスチック製円
板22を置いて、耳又は皮膚のひだを突き抜けたピン9′が円板に形成しである
凸み23に押し込まれて、しつかり係合するようにしである。凸み23の底から
は心棒24が突出している。この心棒がピン9′の空洞21に入してピンの先端
部を拡張させるので、リング22がピン9′にしっかり固定する。
第2図の標識素子7を用いる時にも円板12のような留め具を使うことができる
。その場合の留め具は穴等の無い物でよく、それが脂肪層に代る役割を果す、そ
の際に返り11が固定効果を発揮する。
第4B図は更に別の実施例7″を示す、この場合は、柄状軸部9″の刃状先端8
″に近い部分だけが中空になっていて、軸部の外表面には鋸歯状のリブ11′を
形成しである。留め具とする円板22′には貫通孔23′があり、それに軸部の
先端部8″が係合する。複数のリブ11′の内一つ以上が変形しながら孔23′
に押し込まれて、リングを貫通してから再び拡張することにょって、解除不能の
結合が達成される。必要ならば1弾力性のある日周縁を持つ金属製リングをリン
グ22′にはめ込んだり、あるいはリング22′に弾力性のある円周縁を形成し
てリブ11′としつかり係合するようにしてもよい。
図示の円板22′には第2図の周縁12に相当する弾力性のある縁部25があり
、標識を付けた動物の成長によって耳又は皮膚のひだが厚くなると、弾力性のあ
るはさみ付は作用を生じる。
第4図の標識素子を付ける際にも第3図の器具が利用できる。その場合には、第
3図の破線部の26で示す支持面を耳又は皮膚の反対側の位置を占めるように取
付け、留め具とする円板22又は22′をその支持面上で銃口19の正面の位置
に保持しておく、第4A図の円板22に心棒24が無い場合に、希望ならば、支
持面26に固定心棒24′を取付けて、ピン9′の先端部を拡張させることもで
きる。
以上説明した標識素子は、動物の耳の奥でひつかき合いや噛み合いで外れるおそ
れの無い位置に取付けることができる。また、従来の耳間の場合のように耳に孔
をあけておく必要は無い。
第2図及び第4図に示した実施例は単なる例示であって、これらを多様に変更で
きることは言うまでもない。
本発明の標識素子を屠殺用の動物に標識を付けるために使用すれば屠殺場での作
業が簡略化できる。また4若い動物に、例えば規定の予防接種を受けた後に標識
を付けるために使用するのにも適している。理由は、この標識素子はその動物の
一生涯取り付けたままにしておくことができるからでる。
国際調査報告
ANNEX To T!+E INT二RNATZONAL 5EARCHRE
PORτON
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.動物等に標識を付けるための物で、送信機による電界から電界エネルギーを 吸収し、内包する符号に応じて前記竜界に前記送信機で検知できる作用を及ぼす 電気回路構成要素(1...6)、おおむね円板状の板状部(10)、及び、該 板状部から直角方向に延びて、標識を付ける動物の上部皮膚に刺し通して反対側 で皮膚に留めることができる柄状軸又はピン(9)を有する物であって、射出器 具(16)によつて前記軸又ほピン(9)を前記皮膚に打ち込めるように該軸又 はピンの先端部がとがつていること、前記円板状部の裏面(13)がおおむね平 担で前記皮膚に接するようになつていること、及び、前記電界エネルギーを捕え るために好ましくはフェライト製磁心を有するピツクアツプ・コイル(2)を前 記円板状(10)に収納していることを特徴とする標識素子。 2.前記円板状部が弾性的にある程度曲がる周縁部(12)を有することを特徴 とする請求の範囲第1項に記載の標識素子。 3.前記軸(9,9”)のとがった先端部(8,8”)の後部に抜け止めの返り (11)又は返りの役割を果す少なくとも一つの円周リプ(11′)が形成され ていることを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載の標識素子。 4.前記軸(9′、9”)の少なくとも、ともとがつた先端(8′、8”)に近 い部分が中空(21,21′)であることを特徴とする請求の範囲第1項から第 3項までの何れかに記載の標識素子。 5.前記軸(9′、9”)に係合される円板状留め具(22,22′)によつて 標識を付ける動物の耳又は皮膚のひだに固定されるようになつていて、前記円板 状留め具(22,22′)がプラスチツク製であつて、それに打ち込まれた標識 素子(7′,7”)の軸(9′,9”)を留めるようになつていることを特徴と する請求の範囲第1項から第4項までの何れかに記載の標識素子。 6.前記円板状留め具(22,22′)に前記軸(9′,9”)が係合する穴( 23,23′)があることを特徴とする請求の範囲第4項又は第5項に記載の標 識素子。 7.前記円板状留め具(22)に心棒(23,23′)が取付けてあるか、又は 取り付け可能であつて、前記心棒が前記軸(9′)の空洞(21)に打ち込まれ て軸を拡張するようになつていることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の標 識素子。 8.前記円板状留め具(22)が皿状で、弾性的にある程度曲がる周縁部(25 )を有することを特徴とする請求の範囲第5項から第7項までの何れかに記載の 標識素子。 9.請求の範囲第1項から第8項までの何れかに記載の標識素子の取付に用いる 器具であつて、銃又はステープラー(16)の構造を有すること、好ましくは圧 縮空気によつて作動すること、及び標識素子(7,7′,7”)を前記軸(9, 9′,9”)の先端(8,8′,8”)を前方に向けて装着するようになつてい ることを特徴とする器具。 10.請求の範囲第5項から第8項までの何れかに記載の標識素子の取付に用い る器具であつて、標識を付ける動物の体の取付位置の反対側の位置を占めて前記 円板状留め具(22,22′)を保持できる支持面(26)を器具(16)に取 付けてあることを特徴とする請求の範囲第9項に記載の器具。 11.請求の範囲第7項に記載の円板状留め具を用いるための器具であつて、前 記支持面(26)の器具(16)の射出口(19)の前方の位置に拡張用心棒( 24′)を取付けたことを特徴とする請求の範囲第10項に記載の器具。 12.外部からプログラム可能な回路要素(5)を含む原織素子(7)の取付に 用いる器具であつて、プログラム用電流又は電界供給手段及び希望の符号を選択 する設定手段(21)を有することを特徴とする請求の範囲第9項から第11項 までの何れかに記載の器具。
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