JPS61500224A - 腫瘍性組織を放射線に対して増感する医薬組成物 - Google Patents
腫瘍性組織を放射線に対して増感する医薬組成物Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
腫瘍性組織を放射線に対して
増感させる方法及び増感物質
背景技術
本発明は腫瘍の放射線療法に関し、更に詳しくは動物、特に人間の腫瘍を増感(
sens i t 1ze)するのに適した治療用医薬組成物及び治療方法に関
する゛。上記組成物は腫瘍を放射線に対してより敏感にし、腫瘍性細胞を殺すの
に必要な放射線量を顕著に減らし、同時に腫瘍部位のはるかに多くの組織に対し
て放射線照射を可能とする。
従来の放射線増感剤は例えば抗フイラリア剤、ミソニゲゾールのような低酸素細
胞の増感剤であったが、これらは人体に用いた場合に神経毒性を有するという複
雑性を示す。5−ハロゲン化ピリミジン類は低酸素細胞増感剤とは相異し、その
作用機構は全く相異する。
我々は培養された哺乳動物の細胞を、ブロモ−2゛−デオキシウリジン(B r
dU )又は他のハロゲン化されたチミジン誘導体に曝露すると、これらの細胞
をXm照射して増感して得られるDNA中に、その化合物を取り込むことを見い
出した。BrdUは急速に異化、分解し、急速に成長する新形成を感作するには
、その臨床効果は限定されたものであった。
我々はS−クロEj、2 ′−デオキシシチジン゛(fellΔC)る4−アミ
ノ基の存在によ19容易に、は分14*セす、相当するdU類とは異なる酵素に
よっで:同化(an a、b、ol 1i ze)されること−を見い出した。
更、にC!ldc、はC,ldUよりも細胞毒性が少ない。
本発明の目的は急速にしろ徐々にしろ成長する悪性の腫瘍に対して容易に分解、
異化されない安定な選択的な細胞増感剤の1種であって、X線ビーム(又は他の
放射線源)を腫瘍組織部位に、例えば174程度の顕著に少ない放射線量を照射
しても同程度の腫瘍殺りく効果を有し、何らその下部組織に損傷を与えない細胞
増感剤を提供することにある。換言すれば、従来の照射方法に比べて、本発明の
増感物質及び方法を用いる場合には、正常組織にはこれまで以上の損傷を与える
ことなく、より攻撃的に腫瘍性組織を殺すことが可能となる。
本発明の目的は皮膚病巣に対しては例えば紫外線、近可視光#i(313nm)
を用いて、固形腫瘍に対してはX線、γ線、β線、中性子線、その他の放射線を
用いて、治療する物質及び方法を提供することにある。
本発明の他の目的は開示された物質及び方法を用いて、悪性腫瘍が転移侵入する
可能性のある部位を放射線、特にX線に対しで増感することにある。
緩やかに攻撃的な治療により、特に増感剤組成物の前に或いは共に5−フルオロ
−2゛=デオキシウリジン(F dU )及びN−(ホスホンアセチル)−L−
アスパルテー)(PALA)により治療することにより毒性が現われる場合には
、放射線治療の終りにチミジン又はデオキシシチジンの2つの非毒性代謝産物を
患者に与えるのが良い。これにより化学療法剤の毒性効果が中和もしくは消され
ることにより、薬物治療の不利な効果がもしあれば軽減される。
本発明の方法は、まず第1にX線又は7m<例えばCoからの)照射と共に用い
られる。また皮膚病巣に対効で、更にβ線、中性子線、その他の放射線も有効で
ある。増感作用の分子基底(molecular basis)は紫外#l(2
60nm)、近可視光線(313n tn )、(共に非透過性)、及びX#!
、γ線照射において明確に確立されている。
発明の要約
放射線療法が必要な腫瘍を有する患者は、−態様において、好ましくは徐放ベー
スで、5−クロロ−2−デオキシシチジン及び/又は5−クロロ−2°−ハロー
2゛−デオキシシチジン(ハロ=フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨウ素で−あり
、好ましくはクロロである)を投与される。デオキシシチジン化合物は好ましく
はテトラハイドロウリジン(H,U)及び/又は2°−デオキシテトラハイドロ
ウリジン(dH,U)のような脱アミノ防止剤と共に、腫瘍組織中に腫瘍組織を
放射線に対し−4 it表昭6+−5oo::24(a)で十分増感する量存在
するまでの期間、投与される。
最も好適には、CIdCと競合する代謝産物を低下させる前処理システムを適用
するか、或いは同じ目的のために特別の治療食を用いる。薬物治療を中断し、放
射線療法が照射された腫瘍組織を殺すに必要で、一方、その下部組織には顕著な
損傷を与えないか減少する範囲の投与量で開始される。もし増感過程で毒性が発
現したら、放射線治療に続いて直ちに患者にチミジン又はデオキシシチジンを投
与し、選択的な腫瘍殺りくに悪影響を及ぼすことなく毒性を消すのが好ましい。
5− Cldc及びH,U又はd)T、Uの必要量を医薬的に調製した組成物の
みならず、5−CI−2°−ハロー2’−dC又は5−ハロー2゛−ハロー2’
−dUの必要量を含有する医薬組成物についても述べる。
他の態様において、患者に5−り0口、5−ブロモ若しくは5−ヨード−2゛−
ハロー2°−デオキシウリジン化合物、好ましくはハロ=フルオロ、クロロ又は
ヨードで、特にハロ=クロロである5−ブロモ又は5−ヨード化合物が投与され
る。この場合はデオキシウリジン基はアミ7基を含んでいないので、脱アミ7基
を防止する必要はない(これについては後で詳しく述べる)。従ってデオキシウ
リジン化合物と共にH4U及び/又はdH,Uを投与する必要はない。
デオキシウリジンの5−ハロゲン化類はその急速な異化及び全般的な毒性のため
に腫瘍の増感剤としての用途は限定されていた。この問題に対する一つのアプロ
ーチとして、デオキシシチジン(dC)又は2゛−ノ10−2゛−デオキシシチ
ジンの5−ノ10デン化類が用(1られ、これらは脱アミノ化されなければ異化
されなし1゜人体の血清中で非常に活性なシチジンデアミナーゼ(CD )によ
る脱アミノ化を防止するために、本発明においてはこの酵素の有効なインヒビタ
ーであるテトラハイドロウリジン(H4U)を、デオキシシチジン化合物と共に
又はほぼ同時に投与することが好ましし1゜我々の以前の酵素動力学の研究によ
れば、5−ブロモ−2゛−デオキシシチジン(BrdC)及び5−ヨード−2゛
−デオキシシチジン(IdC)は異化を避けるアプローチにおいて適当でなかっ
た。その理由はこれらの化合物はデオキシシチジンキナーゼに対して不活性な基
質であるから。BrdCとは異なり、クロロデオキシシチジン(Cldc )は
その同化にヌクレオシドレベルで脱アミ/化を必要としない。この化合物は嘩乳
動物のデオキシシチジンキナーゼに関して適当なK In値(56μM)、Br
dCは460μM、dCは2μM+ を有してνするからである。HEp−2細
胞を用いた研究によれば、CIdC(十H、U )は次のように代謝する。
CIdC→ CIdCM P → CIdU M P IdCIdU T P
人DNA (1=デオキシシチジンキナーゼ、2−デオキシシチジレートデアミ
ナーゼ(dCMPD)、3=チミジレートキナーゼ、4=DNAポリメラーゼ)
これらf′)4種の酵素は多くの人間の腫瘍中におし1て付活される。例えば人
間の悪性腫瘍中のdCMPDの活性は正常、IIIIIIL中の活性に比べて2
0〜80倍も高11゜HEp−2細胞を用いたX線照射研究においては3.4〜
3.7倍の線量増大効果が見られた。細胞は新規なピリミジン合成のインヒビタ
ー、N−(ホスホンアセチル)−L−アスパルテート(’P A L A )及
び5−フルオロデオキシウリジン(F dU )と共にそれぞれ20時間及び5
時間、前培養され、次いで0.1又は0.2mMのC1dC及びH、U (10
0μM)の存在下で64時間培養された。
この条件ではDNA中のチミジンに代ってC4dUの置換が40〜50%発生し
た。薬物を投与した未照射の細胞に対して10±4〜12±5%の生存率が得ら
れた。FdUよりDNA及び腫瘍選択性の大きいチミジレートシンセターゼのイ
ンヒビターも本発明の範囲に含まれる。
CjdC及びその代謝産物は脱アミ/化が起こらなり1限す毒性ではない。Cl
dcはノAイレベルのdCMPDを有する腫瘍中で優先的にClJU M Pに
変換され、次り1で更にCldU T Pに同化され、放射線増感化のみならず
選択的腫瘍毒性化される。これは恐ら(C1dUTPによりリボヌクレオシドジ
ホス7エートレグクターゼが抑制されたからと考えられる。
CD及びdCM P Dを抑制するdH,Uの添加により、−’/ −
DNA中にCldcだけを加えることによる放射線増感体の場合には、これらは
脱アミノ化の問題を有しないので、dH、U (又はHlU)を使用する必要は
ない。
本発明を実施するにおいて好適に使用される化合物は、その略号及び構造式と共
に第1表に示した。5−クロロデオキシシチジン(CIdC)はCalbioc
hem −B ehringから得られ、文献中に抗ウィルス剤(抗ヘルペス剤
)として記載されている。F OXt M ekras。
Bagwell及びG reerら、「抗ヘルペス活性の失活を伴うことなくデ
オキシシチジンの5−ハロゲン化類の細胞毒性を選択的に拮抗するデオキシシチ
ジンの能力」、抗菌剤化学療法、22巻、No、3.431〜441頁(198
2年9月)を参照。[)eCIercqらは細胞培養研究においてCIdCを用
いた(ガンの治療における使用は示されていない)。Cldcを示すデータは用
いられた系では顕著ではなかった。「5− 置換−2゛−デオキシシチジン及び
シトシンアラビノシトの腫瘍細胞成長の抑制活性におけるデオキシシチジンキナ
ーゼの役割」、J。
B alzarini及びDe C1ercq、 Er1k、 Mo1ecul
arP harmacology、第23巻、175−181頁(1982年)
を参照。
5−クロロ、5−ブロモ若しくは5−ヨード−2゛−ハロー2°−デオキシウリ
ジン誘導体のみならず、5−クロロ−2′−ハロー2°−デオキシシチジン類は
、竹表昭6+−5oo224(4)
Codington、 D oerr及びFoxによる、J、Org、 −Ch
em、、 29.558 (1964)の[ヌクレオシド、xvm。
2′−フルオロチミジン、2’−フルオロデオキシウリジン及び他の2゛−ハロ
ゲノ−2゛−デオキシヌクレオシド類の合成」に記載された方法により製造でき
る。
テトラハイドロウリジン(H4U)はメリ]ランド州、ベセスダにある国立ガン
研究所の医薬開発部から入手でき、その合成法はHanzeによる、J 、A
mer、 Chem。
シト類の接触的還元」に記載されている。2゛−デオキシテトラハイドロウリジ
ン(dH,U)はシチジンデアミナーゼを抑制し、加リン酸反応を受けた場合に
はデオキシシチジレートデアミナーゼをも抑制する。Hlり及びdH,Uの合成
は米国特許第4,017,606(Hanzeら)に開示されている。我々の知
る限りでは、dH,Uは腫瘍の治療において、デオキシシチジン類と共に使用さ
れたことはない。
5−フルオロデオキシウリジン(FdU)はシグマケミカル社から入手できる公
知の抗腫瘍剤であり、5−フルオロデオキシシチジン(FdC)も有用であり、
腫瘍に対してより大きな選択性を有している。FdCはこれ迄腫瘍の放射線増感
には使用されたことがなく、F OXt J 、 J 、、 Wempen、
I +’及びD uschinskyy R+による、第4回生化学国際会議の
議事針山6頁(1958)の[5−フルオロシトシンのヌクレオシド類」に従っ
て合成できる。本発明の実施においては、それはテトラハイドロウリジンと共に
投与される。
N−(ホスホンアセチル)−L−アスパルテートは単独で又は5−フルオロウラ
シル(5−FUra)と共に、抗腫瘍剤として使用されているが、放射線と共に
腫瘍細胞を予め処理するために用いられたことはない。
PALAはメリーランド州、ベセスグの国立〃ン研究所の医薬開発部から入手で
きる。
抑制することにある。
ヘルペス又はヘルペス様のウィルスの治療における5−) IJ フルオロメチ
ル−2゛−デオキシシチジン(F3+oethyl dC)とテトラハイドロウ
リジン(H、U )の使用は米国特許第4.210,638 (S heldo
n G reer)に記載されている。
第 1 表
テトラハイドロウリジン(H4U)
2′−デオキシテトラハイドロウリジン(dH,U)5−クロロ−2′−デオキ
シシチジン(5−C1dC)5−フルオロ−2゛−デオキシウリジン(FdU)
。
5−フルオロ−2′−デオキシシチジン(FdC)N−(ホスホンアセチル)−
L−アスパルテート (PALA)使用された略号を以下に示す。
CD、 シチジン−デオキシシチジンデアミナーゼ;
CHO,チャイニーズハムスター卵巣細胞;C1dC,5−クロロ−2′−デオ
キシシチジン;CIdCMP、5−クロロ−2゛−デ′オキシシチジンー5゛−
モノホス7エート;
ClJUMP、5−クロロ−2゛−デオキシウリジンー5′dC,デオキシシチ
ジン:
dCK、 デオキシシチジンキナーゼ;dCMPD、デオキシシチジレートデア
ミナーゼ;dH4U、 2’−デオキシテトラハイドロウリジン;dT、 チミ
ジン;
dU、 2’−デオキシウリジン;
JU M P 、 2’−デオキシウリジン−5゛−モノボス7エ − ト ;
FdC,5−フルオロ−2゛−デオキシシチジン;FdU、 5 =フルオロー
2“−デオキシウリジン;FdUMP、5−フルオロ−2′−デオキシウリジン
−5゛−モノホスフェート;。
)’ 3 methyl dC25)リフルオロメチル−2゛−デオキシシチジ
ン;
FUra、−5フルオロウラシル;
HE p−2,人間の類表皮腫の喉頭カルシノーマ細胞;
H4U、 テトラハイドロウリジン;
TK、 チミジンキナーゼ;
TS、 チミジレートシンセターゼ;
TTP、 チミジン−5゛−トリホスフェート。
特に何らかの理論に拘束されたくないが、dH4U。
H,Uと共に投与した場合のCIdCの放射線増感剤としての考えられる作用機
構について次の様に考える。
ヌクレオシド類の全身的異化作用から防ぐため低濃度のテトラハイドロウリジン
により、CIdCのみならずBrdC及びIdCも高レベルのシチジンデアミナ
ーゼを有する腫瘍に対して選択的な放射線増感剤として作用すると推定される。
高濃度のH,Uでは、Cldcは腫瘍部位において、高レベルのデオキシシチジ
ンキナーゼ及びdCM Pデアミナーゼを有するC IJU M Pに優先的に
変換される。CldU T Pに同化される場合は、CldU T Pによるリ
ボヌクレオシドレダクターゼの抑制作用による選択的腫瘍毒性のみならず、更に
DNA中にCIdUの合体により腫瘍の放射線増感作用が生ずる。選択性の原因
は加速されたDNA合成のみならず、この方法に必須の腫瘍中のキー酵素の付活
にもある。
更に腫瘍の上に重なった放射線の集束を用いた通例の選択性も発生する。このア
プローチは照射の直後にデオキシシチジン及びチミジンを与えることにより、救
済を受けやすい。マウスを用いた代表的な照射実験は例えば8〜10時間毎に、
30〜36期間、C1dC+H,Uを腹腔内に注射することを含む。最終目的は
DNAの測鎖にCIdCを実質的に合体させることにある。dH。
Uを使用することにより、細胞のDNA中にCIdC全合体できる。しかしこの
場合は、腫瘍中のdCキナーゼの付活を促進しようとのみしている腫瘍に対する
選択性はやや小さくなる。
実施例
5−クロロデオキシシチジン(Cldc )及びテトラハイドロウリジン(H4
U)の組合せが放射線増感に有効か否かを調べる目的で、これらの試薬をHE
p−2細胞を用いて試験した。これらの細胞は我々のモデルシステムから選ばれ
、高レベルのデオキシシチジンキナーゼ(dCK)、シチジンデアミナーゼ(C
D )及びデオキシシチジレートデアミナーゼ(dCMPD)活性並びにCld
cの確立された放射線増感剤であるC IdU T Pへの代謝変換に必要な酵
素的プロフィールを有している。
TMPキナーゼ及びDNAポリメラーゼも腫瘍中で高められ、この高位は更に優
先的にCldUを腫瘍DNA中へ合体を確実にする。
以下に述べる実験の多くは一投与量の照射(通常は500又は600 rads
)のみにより行われた。かかる限定されたデータから正確に投与増加効果を計算
することはできないが、同一実験において代謝産物と代謝拮抗物質の多くの異な
る組合せをテストする目的でこのような実験を行った。当然、低投与量でのみ見
られる重要な特徴は不明である。しかし、このアプローチにより最適な範囲を見
い出すことがで鯵だ。増感効果は500又は600 radsでより顕著である
ことを見い出した。以下に増感効果の数例を示す予備的実験を示す。
メ))レキセードと共に投与されたC1dC(及びH4U)、保存品並びにDN
A−及びターゲット指向7オームのCldUは2.0倍の増大(強化)比率を示
す。これは第1図より明らかである。この効果は66%の生存能力で得られた。
次のシリーズの実験において、Cldc +H、Uの投与の前に、細胞を新規な
ピリミジン生合成のインヒビター、N−(ホスホンアセチル)−L−アスパルテ
ート(P A L A )により予め処理する。PALAはアスパルテートトラ
ンスカルバミラーゼの優れたインヒビターであり、細胞内ピリミジンブールの減
少を引き起こす。
LiangらはPALAをフルオロウラシル(F U ra)の前に投与すると
、両者は相乗効果を発揮することを発見した。これらの研究者はこの相乗的な相
互作用はPALAを培養された細胞においてはJUMPブールが着しく減少する
ことに基づくものと推測した。JU M Pプールの減少により、TTPの低下
したレベルを導くチミジレートシンセクーゼのFdUMPの抑制作用が高められ
る。これによりCIdUのDNAへの合体への競争が少なくなり、dCMPDの
活性がより大きくなる。これが放射線療法においてPALA及びFdUの組合せ
を使用する原理である。更に細胞内ピリミジン生合成を減らすことにより、PA
LAはCldcをC1dU、T Pへ活性化する競合物質を減らす。
最近の実験において、6時間に亘るFdUの前処理に先立って、PALAを12
〜20時間投与した。E vansらはFdUMPプールがFdU又はFUra
の投与した後も持続することを示した。FdUの6時間の前処理に比較して、H
E p−2細胞をCIdC+ H4U及びFdUに48時間照射した場合、何ら
C1dC+H,Uによる放射線増感作用により大きな増大効果は見られず、単に
細胞毒性がより大きくなったのみであった。上述の前処理スケジュールに鑑み、
CIdCの濃度を低下(0,6mMから0,2n+Mへ)させ、より優れたX線
増感効果を得ることができた。この結果を第2図に示す。CIdCは0.2mM
で、12.4%±5.1%(±S、E、)の生存能力と、3.6の投与増強効果
を示したが、0.6mMの濃度では3.0倍の投与増加しか見られなかった。第
3図に示す実験において、更にCIdCの濃度を低くする努力をしたが、0.0
5mMの濃度で増感効果は認められなくなった。操作工程数を最小にするため、
細胞を単一前処理としてPALA及びFdUに21時間照射したが、生存能力が
着しく失なわれ(生存能力1.6%)、放射線増感効果にも好結果は得られなか
った(1.9投与増大)。以前の9.8%±4.0%(±S、E、)の生存能力
の実験条件と同様の条件により、3.8倍の投与増強効果が得られた。
PALA及びF−dUの前処理を用いる原理は、C1dc 十H、Uにより、大
きな放射線増感効果を得ることにある。しかし我々のアプローチはPALA及び
フッ素化ピリミジン類は化学療法との組合せにおいて有効な物質であるという事
実により強化された。dCM Pデアミナーゼの高レベルに基づく腫瘍部位での
CldcMPのCIdU M Pへの変換は、FdCの場合のような腫瘍指向毒
性の一例である。CIdC療法におけるターデッド酵素はCIdU T’Pによ
り抑制されると思われるヌクレオシドシフオス7エートレダクターゼであると推
測される。FdUよりもFdCによる前処理は現在、CIdC,H,U及びPA
LAによる動物系の放射線増感作用を失うことなく、腫瘍及びDNA指向の毒性
のより大きな達成手段と考えられている。
第4図に要約された実験はCldcを用いた我々の第2のアプローチを示す。即
ちDNAにおけるC IdCだけの(CIdUへ予め脱アミ/化することなく)
合体による照射効果を調べた。これはdH,Uにより行われた。
丁度dH、U M Pがデオキシシチジン及びデオキシシチジレートデアミナー
ゼの両方を抑制するように。もし脱アミノ化の両部位がブロックされたら、唯一
のCldCMPへの同化ルートはCldc T Pヘリン酸化されることである
。この最初の実験で、Cldc及びdH,Uを用いて1.8倍の投与増強効果が
得られた。
引き続く実験において、3−デアザウリジンを用いて競合するdCT Pプール
を低下させる方法を調べた。
デアザウリジンはCTPシンセターゼの優れたインヒビターであり、本実験にお
いては増感作用を高めるものとは思われなかった。第5図の棒グラフより、C1
dC,dH,U及びデアザウリジンにより、21%の生存能力と共に2.0倍の
投与増強効果が得られた。
注目すべきことに、最も顕著な効果はC1dC+dH4Uよりも、C1dC及び
H,Uを使用することにより得られた。即ちC1dC+H4Uの組合せは適当な
前処理(P A L A及びF−ピリミジン類)により、3.4〜3.8投与増
大効果を示した。
第6図はCIdC及びH,Uの投与の前の前処理においてFdUの代りにFdC
十H,Uを用いた場合に3.4投与増大効果が得られた実験を示す。5−フルオ
ロデオキシシチジン+テトラハイドロウリジンは腫瘍指向毒性を示し、FdUよ
りもより腫瘍特異性である。従ってFdC+H4Uは放射線増感効果を失うこと
なく、極めて効率良く使用される。
第7図はPALA及びCldcの両方の濃度を下げると、実質的な毒性低下なし
に、顕著に放射線増感効果が低下する実験を示す。FdU及びFdC十H4U前
処理は、好ましい低毒性のFdC+H,Uに比べて、有効Cldc放射線増感作
用に関して同効果を示す。最高の3.4〜3.6投与増大効果はこの実験におい
て示された。
BrdUは最適の細胞培養条件下で、X線及び紫外線を用いて、3.5〜4.0
投与増大効果を示した。我々はBrdUでは容易に達成−されない二つの特徴−
異化の回避及び腫瘍選択性を導く物質の組合せを用いた比較結果を得た。最も重
要なことには、この方法により下部組織に損傷を与えることなく1/4の投与量
で腫瘍を照射することができ、また正常組織に対する損傷を増11へ1」
本発明は有効成分として放射線増感に有効な量の5−Cldc及びH,U及び/
又はdH4Uを、医薬的に許容される賦形剤又は希釈剤と共に含有する医薬組成
物を提供し、この組成物は腹腔内、静脈内、皮下、筋肉内、経口又は局所投与さ
れ得る。組成物の成分は別々に投与可能であるが、混合物として同時に投与する
のが好ましい。有効成分の各々の濃度は投与ルート、投与頻度、条件の厳格性、
患者の年令、体重及び一般的体調並びに照射されるべき腫瘍の大きさ及び部位に
よって変動するが、約0.01〜約25重量%の範囲である。
またより高濃度の溶液、例えば75g7100ml或いは0.1〜25%(又は
これ以上)の濃度のゆっくりと注入する静脈注入剤も使用できる。組成物が例え
ばクリニムのような局所投与形態の場合、5− Cldc及びH,U又はdH,
Uの合計濃度は一般に約5〜50u+t%、好ましくは約5〜20m t%、よ
り好ましくは約5〜10tut%の範囲である。組・成物が例えばC,ldC及
びH1U又4よd)l、Uの水溶液のような腹腔内投与に適した形態である場合
、その温度は一4&1に約0,5〜5LII/v%、より好ましくけ1ましくけ
約1〜2wt%の範囲である。
静脈内注射用に使用するとき、有効成分の濃度は約0.05−約5 w/v%、
好ましくは約0.1〜約0,5u+/v%の範囲である。筋肉内注射の場合は、
上記腹腔内投与で述べたと同様の濃度が用いられる。
他の投与方法も使用可能である。持続的に投与する目的では坐剤が用いられる。
徐放性の外科移植も行うことができる。
本発明の組成物に用いられる医薬的に許容されるキ任意の無毒性の物質を使用で
きる。組成物が例えば筋肉内又は静脈内投与される非経口用剤に適した形態の場
合は、好ましいキャリヤーである水性の賦形剤は他の通常の添加剤、例えばメチ
ルセルロース又はポリビニルピロリドン(p v p )のような懸濁剤、及び
通常の界面活性剤などを加えることができる。経口投与の場合には組成物は、例
えばラクトース、デンプン及び/又はマグネシウムステアレートのような一般に
用いられる付香剤、シロップ、甘味剤、着色剤のような適当なキャリヤー又は希
釈剤を必要により含有する水溶液、懸濁液、カプセル又は錠剤等に成形すること
ができる。
医薬組成物は好適には患者に、例えば静脈内設−与の場合、70kgの体重に対
して投与単位当り3〜5+n1(cc’)投与するのが好ましい。
t″7r口)コール
1よ徐放性の形態で薬剤が投与された。Cldc及びテiトフハイドUウリジン
の徐放性投与は特に有利である。
1つのプロトコールにおいて個々の医薬に対して異なるルートを用いることがで
きる。
PALA二ナトリウム(1,0g)、エデト酸二ナトリウム(1mg)及びpH
を6.5−7.5に調節する量のNaOHを含有する10m1のアンプルを、固
型腫瘍の癌患者に投与単位当り2〜300mg/kg、好ましくは5〜20mg
/kg、より好ましくは101g/kHの範囲で投与した。12〜36時間後、
好ましくは18〜26時間、最適には24時間後に、FdUを10−75mg/
kg、好ましくは25−60mg/kg、より好ましくは50B/kgの濃度で
投与した。別にFdUと同様の濃度範囲でFdCを投与し、この場合はテトラノ
)イトロウリシンを10−200mg/kg1好ましくは15−100mg/k
g、より好ましくは25n+g/kHの濃度で同時に投与しましくけ1,5:
1〜0,75: 1、より好ましくは1:1である。
3〜12時間後、好ましくは4〜8時間、より好ましくは6時間後に、一連の5
− Cldc及びH4Uの投与を始める。
5−C1dCの投与量は投与単位当りZOO−250On+gQg。
好ましくは500〜2000m5/kg、より好ましくは1500mg/kgで
ある。
H4Uの投与量は上記FdCの場合におけると同様の範囲である。しかしCld
cに対するH、Uの比率は相異し、に30〜1:5、好ましくは1:30〜1:
10、より好ましくは1:15である。
これは6〜18時間、好ましくは8〜12時間、より好ましくは10時−間の間
隔で繰り返される。CIdC+ H4Uの繰り返し投与の期間は20〜60時間
、好ましくは30〜50時間、より好ましくは34〜48時間である。通常はC
!dC+ H、Uは3〜4回に分けて、8〜12時間の間隔で投与される。
C1dC+H,Uの最後の投与の後、照射までに4〜18時間の間隔を置く。こ
の間隔は好ましくは6〜14時間であり、より好ましくは8〜10時間である。
投与頻度のみならずPALA/FdU又はFdC抗腫瘍治療及びCldc /
H4U増感治療の間隔は、この治療法を用いたこれまでの実験及び観察の専門的
評価により決められる。同様に医薬治療及び照射治療の間隔も適宜状められる。
X線やγ線のような放射線の線量は、増感処置を受けていない患者に対する重量
と同等であっても或いは174〜3/4であっても良い。これにより、(a)4
/4の線量が用いられる場合は、下部組織に大きな損傷を与えることな(、より
攻撃的に腫瘍を殺すことができるか、又は(b)1/4〜3/4の線量が用いら
れるときは、下部組織に対しては逼かに少ない損傷で、増感処置のない患者と同
程度に腫瘍を殺すことができる。
もし医薬治療スケジュールにより毒性が発現した場合は、放射線治療の直後にチ
ミジンを50〜750mg/kg1好ましくは100−500mg/kg、より
好ましくは200 m g / k g投与するのが良い。これは8〜12時間
の間隔で2〜3回繰り返される。この治療方法は選択的な腫瘍殺りくに悪影響を
与えることなく、毒性を中和する。チミジンと同様の濃度で、デオキシシチジン
をチミジンと共に又はその代りに投与できる。デオキシシチジンを投与する時、
デオキシシチジンに対するテトラハイドロウリジンの比率が1 :0.05〜1
:5となるように投与される。
上記治療法は1〜2週間後に繰り返すことができ、患者が合計で3000〜70
00 radsの#i量を受けるまで再度繰り返すことができる。この方法によ
り、患者は有効に腫瘍を治療するのに、より少ない放射線の照射で良い。これは
この方法の有利な点の1つである。従来、部分的な軽快(緩解)をもたらす照射
線量で長期間の治癒が可能である。これがこの方法の第1の有利性である。
投与量及び範囲を下記の表にまとめて示す。
投与量”
栗−−11通 常 好 適 米−一」L前処理PALA 2〜3005〜201
0FdU 1.0〜7525〜60 50増 感 CIdC200〜2500
500〜2000 1500H4U 10〜200 15〜100 25−−一
一−−−且旦ヨU−−−−月しニー圀すし一一写壮−−Uす=−一」則−一*m
g/kg体重/投与で示害。
” FdCが用いられた時
H,U又はdH,Uと共にデオキシシチジンは照射前の各Cldc処理の2〜6
時間後に投与することもできる。
上記の投与量及び範囲は5−クロロ、5−ブロモ及ty5−E?−F−z゛−ノ
)ロー2゛−デオキシウリジン誘導体のみならず、5−クロロ−2゛−ノ10−
2゛−デオキシシチジン化合物に関しても適用される。
需i i友碧一
本方法を用いた場合の毒性につ0て調べたところ、毒性による死亡はなく、多く
ても5%の体重減少力ず見られた。これは放射線療法における抗腫瘍剤の投与1
こよる結果からみれば、小さな許容可能な体重減少と見ることができる。
用いたプロトコールは次の通りである。
3匹の動物にPALAを200mg/kgの投与量で腹腔内注射した。次いで2
4時間後に5−フルオロデオキシウリジン(FdU)を50 m g / k
gの投与量で腹腔内注射した。
4時間後、更にCIdC(500mg/kg)とテトラハイドロウリジン100
mg/kgを同時に腹腔内注射した。上記濃度のCldc +H、Uの投与を1
0時間の間隔で2回繰り返し録。4%体重減少が見られた。このプロトコールで
(よ死芒動物は見られなかった。
このプロトコールは700〜1400mg/kgのCIdC及び60tng/k
gのFdU濃度を用ν1て変形され、−°腫瘍組織のDNA中に多量の5−クロ
ロデオキシウIノジンの合体力f見られた。
本発明の方法は腫瘍の速り・成長を利用する。腫瘍性及び正常組織の間における
酵素レベルの重大な定量的差異を利用するのである。H4Uの存在下に投与した
C ldcの代謝産物であるC ldU T Pは腫瘍中【こ優先的に形成され
、腫瘍指向毒性及び放射線増感作用を示す。
ピリミジン類の放射線増感作用の様式(よ高熱及び低酸素細胞増感剤のそれとは
相異するため、本方法(よ放1を線治療における物理療法と共lこ用ν・られる
。
第1図
第3図 ・HEM
特表昭61−500224 (9)
第5図
600ラド
ラ ド
・MEN
第 7 表
・MEN
国際調査報告
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.下記一般式の化合物の治療的に有効な、放射線増感量を、腫瘍性組織を有す る患者に投与することを含む、腫瘍性組織を放射線に対して増感させる方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼(I)式中、Aは−NH2又は=O、Xはク ロロ、ブロモ、ヨ−ド又はフルオロ、Yは水素、クロロ、ブロモ、ヨ−ド又はフ ルオロ、■は単結合又は2重結合であり、AがNH2のとき2重結合であり、A が=Oのときは単結合である。 2.AがNH2、Xがクロロ、Yが請求の範囲第1項の通りである請求の範囲第 1項記載の方法。 3.脱アミノ化抑制剤の脱アミノ化抑制有効量を更に投与することを含む請求の 範囲第2項記載の方法。 4.テトラハイドロウリジン(H4U)及び/又は2′−デオキシハイドロウリ ジン(dH4U)の脱アミノ化抑制有効量を更に投与することを含む請求の範囲 第2項記載の方法。 5.増感処置の前に患者に前処理剤を投与する請求の範囲第1項記載の方法。 6.前処理剤がピリミジン生合成の新たなルートのインヒビターである請求の範 囲第5項記載の方法。 7.前処理剤が5−フルオロ−2′−デオキシウリジン、5−フルオロ−2′− デオキシシチジン+テトラハイドロウリジン、N−(ホスホノアセチル)−L− アスパルテート又はこれらの組合せである請求の範囲第6項記載の方法。 8.化合物の量が約20〜約2500mg/kg体重である請求の範囲第1項記 載の方法。 9.H4U及び/又はdH4Uの量が約1〜約200mg/kg体重である請求 の範囲第4項記載の方法。 10.デオキシシチジン化合物に対するH4U及び/又はdH4Uの比率が約1 :30〜1:5の範囲にある請求の範囲第4項記載の方法。 11.(1)患者に少なくとも1つの前処理剤の治療的有効量を投与し (2)(a)5−クロロ−2′−デオキシシチジン又は5−クロロ−2′−ハロ −2′−デオキシシチジン(ハロはフルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードである )の放射線増感量を (b)テトラハイドロウリジン及び/又は2′−デオキシテトラハイドロウリジ ンの脱アミノ化抑制有効量と共に投与し (3)腫瘍性組織に、周囲の正常な組織を損傷することなく実質的に腫瘍組織部 位を殺すに十分な量の放射線を照射する 以上の工程を含む腫瘍性組織を有する患者の治療方法。 12.前処理剤が5−フルオロ−2′−デオキシウリジン、5−フルオロ−2′ −デオキシシチジン+テトラハイドロウリジン、N−(ホスホノアセチル)−L −アスパルテート又はこれらの組合せである請求の範囲第11項記載の方法。 13.(a)の量が約20〜約2500mg/kg体重であり、(b)の量が1 〜約200mg/kg体重である請求の範囲第11項記載の方法。 14.(b)/(a)の比率が約1:30〜1:5の範囲にある請求の範囲第1 1項記載の方法。 15.(a)が5−クロロ−2′−クロロ−2′−デオキシシチジンである請求 の範囲第11項記載の方法。 16.X線又はγ線が用いられる請求の範囲第11項記載の方法。 17.照射後、正常細胞を救うために、脱アミノ化抑制剤及び/又はチミジンと 共に又はこれとは別にデオキシシチジンを投与する工程を含む請求の範囲第11 項記載の方法。 18.請求の範囲第1項の一般式(I)の化合物の放射線増感有効量と、医薬的 に許容される賦形剤又は希釈剤を含有する腫瘍性組織を放射線に対して増感する 医薬組成物。 19.5−クロロ−2′−デオキシシチジン及び5−クロロ−2′−ハロ−2′ −デオキシシチジン(ハロはフルオロ、クロロ、ブロモ又はヨ−ドである)から 選ばれるデオキシシチジン化合物の放射線増感有効量と、脱アミノ化抑制剤の脱 アミノ化抑制有効量を含有する腫瘍性組織を放射線に対して増感する医薬組成物 。 20.脱アミノ化抑制剤がテトラハイドロウリジン及び/又は2′−デオキシテ トラハイドロウリジンである請求の範囲第19項記載の組成物。 21.デオキシシチジン化合物が5−クロロ−2′−クロロ−2′−デオキシシ チジンである請求の範囲第19項記載の組成物。 22.デオキシシチジン化合物に対するテトラハイドロウリジン及び2′−デオ キシテトラハイドロウリジンの重量比が約1:30〜1:5である請求の範囲第 20項記載の組成物。 23.下記一般式の化合物。 ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中、AはNH2又は=O、Xはクロロ、ブロモ又はヨ−ド、Yはクロロ、ブロ モ又はヨ−ド、■はAが=Oのとき単結合であり、AがNH2のときは2重結合 である。
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