JPS6148309B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えばテレビジヨン受像機とVTR
（ビデオテープレコーダ）とを接続する場合に適
用される自動同調装置に関する。

テレビジヨン受像機とチユーナ内蔵のVTRと
を使用する場合では、VTRにアンテナを接続
し、分配器によりアンテナで受信された放送信号
をVTRのチユーナと切替スイツチとの両者に供
給しており、VTRのチユーナからのビデオ信号
を記録すると共に、放送信号又はVTRから再生
され、その地域の空チヤンネルの搬送周波数に変
調された変調ビデオ信号との何れか一方を切替ス
イツチにより選択してテレビジヨン受像機のアン
テナ端子に供給している。従来では、VTRの再
生映像を見たい場合には、まずテレビジヨン受像
機のチユーナを空チヤンネル（１チヤンネル又は
２チヤンネルが殆どである）を選局する状態にし
ておき、切替スイツチにより変調ビデオ信号を選
択してテレビジヨン受像機のチユーナに供給する
ようになされていた。

また、テレビジヨン受像機のチユーナとして最
近では、同調素子として可変容量ダイオードを用
い、これに対して所定の同調電圧を加えることで
所定のチヤンネルを選局する電子同調式のチユー
ナが多く用いられている。この種のチユーナで
は、その地域において受信可能なチヤンネルに対
応する同調電圧がプリセツトされる必要がある。
上述のようにVTRからの変調ビデオ信号のチヤ
ンネルに対応するVTR用チヤンネルもプリセツ
トされる必要がある。このため、あるテレビジヨ
ン受像機のプリセツト可能なチヤンネル数の余裕
がなくなる欠点があり、プリセツト操作が面倒と
なる欠点があつた。また、VTRからの再生映像
を見たい場合に、テレビジヨン受像機のチユーナ
を空チヤンネルに同調させることは、煩しく、誤
操作し易い欠点があつた。

本発明は、VTR側からの変調ビデオ信号がテ
レビジヨン受像機のチユーナに供給される場合
に、このチユーナが自動的に変調ビデオ信号に同
調するようになし、プリセツト可能なチヤンネル
数がVTR用チヤンネルによつて１個減少するこ
とを防止し、またVTRによる再生映像を見ると
きの操作の簡易化を図るものである。

以下、本発明の一実施例について説明すると、
図の破線で区切られる上側がテレビジヨン受像機
側の選局装置を示し、その下側がVTR側の選局
装置を示す。

VTR側から説明すると、１で示されるVHF入
力端子にVHFアンテナ２が接続される。

VHF入力端子１には、同調回路を介して分配
器３が接続されている。分配器３の一方の出力が
VHFチユーナ４に供給され、その他方の出力が
切替スイツチSW₁のテレビジヨン側の入力端子５
Ｔに供給される。図示せずもVHFチユーナ４に
は映像検波回路，色復調回路等が接続され、
VHFチユーナ４で選択されたチヤンネルのビデ
オ信号がVTRの記録系回路を通じて回転ヘツド
に供給され、磁気テープに記録される。VHFチ
ユーナ４は、VTR側で独立に制御され、テレビ
ジヨン受像機の受像機の受信チヤンネルとは無関
係のチヤンネルを受信することができる。また、
磁気テープから再生された信号は、図示せずも再
生系回路を通じて再生ビデオ信号とされ、この再
生ビデオ信号がRF変調器６に供給される。オー
デイオ信号は、固定ヘツドにより磁気テープの側
縁に沿う長手方向のトラツクに記録され、また再
生されてRF変調器６に加えられる。

RF変調器６は、テレビジヨン放送と同様にそ
の地域の空チヤンネル例えば２チヤンネルの搬送
周波数の搬送波を再生ビデオ信号及び再生オーデ
イオ信号により変調するものである。RF変調器
６から得られる変調ビデオ信号が切替スイツチ
SW₁のビデオ側の入力端子５Ｖに供給される。こ
の切替スイツチSW₁の出力端子５ＲがVHF出力
端子７ａに接続される。本例では、切替スイツチ
SW₁の接続状態を検出するために、これと連動す
る切替スイツチSW₂を設けている。切替スイツチ
SW₂は、その入力端子８Ｒと出力端子８Ｔ，８Ｖ
とを有し、入力端子８Ｒと接続端子９ａとが接続
され、一方の出力端子８Ｖと接続端子１０ａとが
接続され、他方の出力端子８Ｔが電気的に浮いた
ものとされている。

テレビジヨン受像機側には、VHF出力端子７
ａと接続されるVHF端子７ｂと、接続端子９
ａ，１０ａの夫々に接続される接続端子９ｂ，１
０ｂとが設けられる。VHF端子７ｂにはアンテ
ナ端子板１１を介して電子同調式のVHFチユー
ナ１２が接続される。VHFチユーナ１２の後段
には、図示せずも通常のカラーテレビジヨン受像
機と同様の構成の回路が接続され、カラー受像管
にカラー映像が再生されるようになされている。

VHFチユーナ１２は、D/A変換器１３からの
同調電圧Vcとバンドメモリー１４からのバンド
切替信号とで受信チヤンネルが決定される。D/A
変換器１３は、切替回路１５を介して加えられる
電圧コードを同調電圧Vcに変換するものであ
る。

テレビジヨン放送を受信する場合には、選局操
作部１６に設けられている複数個の選局スイツチ
を選択的に操作する。選局スイツチとしては、各
チヤンネルと対応する押釦スイツチ，チヤンネル
番号に対応して押される０〜９迄の数字キー等が
使用される。また、選局操作部１６には、選局ス
イツチの選択的な操作で発生したチヤンネル指定
信号を記憶するフリツプフロツプ等の記憶回路が
設けられている。この選局操作部１６からのチヤ
ンネル指定信号がオン状態のゲート回路１７を介
して制御回路１８に供給される。制御回路１８に
よつてチヤンネルメモリー１９と、そのアドレス
回路２０と、バンドメモリー１４とが制御され
る。

チヤンネルメモリー１９は、VHFバンド内の
受信周波数に対応する複数個の電圧コード（複数
ビツトのバイナリーコード）を制御回路１８から
読出し指令が与えられたときに発生するもので、
どのような電圧コードが読出されるかがアドレス
回路２０からのアドレス信号によつて指定され
る。また、バンドメモリー１４は、制御回路１８
からバンド指定信号が与えられることによつて
VHFバンドのローチヤンネル又はそのハイチヤ
ンネルの何れか一方を受信するようにVHFチユ
ーナ１２を切替えるバンド切替信号を発生するも
のである。このアドレス信号及びバンド指定信号
は、制御回路１８に選局操作部１６から供給され
るチヤンネル指定信号に応じたものである。チヤ
ンネルメモリー１９から読出された電圧コードが
切替回路１５を介してD/A変換器１３に供給され
る。

また、アドレス回路２０から発生するアドレス
信号がデコーダ及び駆動回路からなる表示回路２
１に供給され、その出力が表示部２２に供給され
ることによつて受信チヤンネルの表示がなされ
る。

一例として選局操作部１６において１チヤンネ
ルが指定されると、１チヤンネルに対応する電圧
コードがチヤンネルメモリー１９から読出されて
D/A変換器１３に供給されると共に、VHFバン
ドのローチヤンネルVHFチユーナ１２が受信す
る状態となすバンド切替信号がバンドメモリー１
４から発生し、これらのD/A変換器１３からの同
調電圧Vcとバンド切替信号とがVHFチユーナ１
２に与えられることで１チヤンネル受信状態とな
る。

なお、この例と異なり、プリセツトされる複数
個の可変抵抗器によつて同調電圧を発生させると
共に、この同調電圧をスイツチング素子で選択す
るような選局装置を使用するようにしても良い。
このようにVHFチユーナ１２に対する同調電圧
Vcを選局操作によつてどのように発生するか
は、種々の構成を採りうる。

この例では、VTR側から変調ビデオ信号が供
給されるときにVHFバンドのローチヤンネルを
スイープするためにバイナリーカウンタ２３が設
けられており、カウンタ２３の複数ビツトの並列
出力がゲート回路１５を介してD/A変換器１３に
供給される。カウンタ２３のクロツク入力端子に
は、パルス発生器２４からのパルス信号が供給さ
れる。カウンタ２３は、パルス信号が供給されて
いる間では、その並列出力を〔00……０〕の状態
から〔11……１〕の状態に向かつて歩進させる動
作を繰り返すものである。このパルス発生器２４
は、フリツプフロツプ２５によつて制御される。
つまり、フリツプフロツプ２５がセツトされてい
る状態では、パルス発生器２４がパルス発生動作
を行ない、フリツプフロツプ２５がリセツトされ
ている状態では、パルス発生器２４のパルス発生
動作が停止するように制御される。

フリツプフロツプ２５は、接続端子１０ｂに得
られる制御パルスPsの立上りで微分回路２６か
ら発生する微分パルスによりセツトされる。接続
端子９ｂには、正の電圧＋Vccが供給されてい
る。この微分回路２６からの微分パルスがバンド
メモリー１４に供給され、微分パルスによつてバ
ンドメモリー１４からVHFバンドのローチヤン
ネルに対応するバンド切替信号が発生するように
プリセツトされる。また、フリツプフロツプ２５
は、放送信号検出回路２７からの検出信号の立上
りによつてリセツトされるようになされている。
放送信号検出回路２７は、VHFチユーナ１２の
出力にビデオ信号が得られているか否かを検出す
るものである。一例として正規の映像中間周波数
（58.75〔ＭHz〕）の成分がVHFチユーナ１２から
得られており、且つ映像検波回路の出力から同期
信号が分離されている場合には、ビデオ信号が存
在しているものと判別して高レベルの検出信号を
放送信号検出回路２７が発生するようになされ
る。

更に、接続端子１０ｂからの制御パルスPsが
インバータ２８及び２９に供給されている。イン
バータ２８の出力にネオン管３０の一方の電極が
接続され、ネオン管３０の他方の電極が抵抗器を
介してアノード電圧供給端子に接続されている。
インバータ２９の出力で切替回路１５及びゲート
回路１７が制御されると共に、インバータ２９の
出力が微分回路３１に供給される。ネオン管３０
は、制御パルスPsが高レベルとなつてインバー
タ２８の出力が低レベルとなる状態で放電発光す
る。ゲート回路１７は、制御パルスPsが低レベ
ルでオンし、これが高レベルでオフする。微分回
路３１は、制御パルスPsが立ち下がつてインバ
ータ２９の出力が立上る時に微分パルスを発生
し、この微分パルスを制御回路１８に供給するも
のである。微分パルスが制御回路１８に供給され
ることによつて選局操作部１６において選局スイ
ツチを操作したときと同様の動作がなされる。

上述の本発明の一実施例において、図示のよう
にテレビジヨン受像機とVTRとを接続してVTR
の再生映像を見たいときには、VTRを再生状態
とすると共に、切替スイツチSW₁のビデオ側入力
端子５Ｖと出力端子５Ｒとを接続する。切替スイ
ツチSW₁と連動して切替スイツチSW₂の入力端子
８Ｖと出力端子８Ｒとが接続されるので、制御パ
ルスPsが高レベルに立上る。この制御パルスPs
の立上りでバンドメモリー１４が制御されること
でVHFチユーナ１２がVHFバンドのローチヤン
ネル受信状態となると共に、フリツプフロツプ２
５がセツトされ、パルス発生器２４から発生する
パルスがカウンタ２３に供給され、スイープ動作
がスタートする。これと同時に、インバータ２８
の出力が低レベルとなるので、ネオン管３０が放
電発光し、VTR再生信号を受信していることが
表示され、また、ゲート回路１７がオフとなつて
選局操作部１６からのチヤンネル指定信号の入力
が禁止され、更にカウンタ２３で発生する電圧コ
ードをD/A変換器１３に供給する状態に切替回路
１５の接続状態が制御される。

そして、VHFチユーナ１２がVTR用チヤンネ
ル例えば２チヤンネルに同調する状態となると、
これが放送信号検出回路２７で検出され、その検
出出力が高レベルとなつてフリツプフロツプ２５
がリセツトされ、パルス発生器２４からのパルス
発生動作が停止する。このようにして自動的に
RF変調器６からの変調ビデオ信号に対してVHF
チユーナ１２が同調する状態とできる。VTRか
らの再生映像を見ている場合には、選局操作部１
６の選局スイツチを操作しても、ゲート回路１７
がオフであるため、この操作は、無効とされる。

次に、再びテレビジヨン放送を見たい場合で
は、切替スイツチSW₁のテレビジヨン側入力端子
５Ｔと出力端子５Ｒとを接続する。これによつて
VHFチユーナ１２には、アンテナ２からの高周
波信号が供給されるようになる。これと共に、制
御パルスPsが低レベルになり、ネオン管３０が
消え、ゲート回路１７がオンし、切替回路１５が
チヤンネルメモリー１９側に接続され、更に微分
回路３１から発生する微分パルスが制御回路１８
に供給される。VTRからの再生映像を見る以前
のテレビジヨン放送のチヤンネル例えば１チヤン
ネルに対応するチヤンネル指定信号がゲート回路
１７を介して制御回路１８に供給される。上述の
ように制御回路１８に微分パルスが供給されるの
で、選局操作部１６において１チヤンネルを指定
する選局スイツチを押したのと同一の動作がなさ
れ、チヤンネルメモリー１９から読出された１チ
ヤンネルの電圧コードがD/A変換器１３に供給さ
れ、VHFチユーナ１２が１チヤンネルに同調す
る状態となされる。このように切替スイツチSW₁
をビデオ側からテレビジヨン側に戻したときに、
ビデオ側に切替える以前に受信していたチヤンネ
ルを自動的に選局することができる。

以上の本発明に依れば、切替スイツチSW₁をビ
デオ側に切替えると共に、VTRを再生状態とす
るだけで、テレビジヨン受像機のチユーナが
VTRからの変調ビデオ信号のチヤンネルに自動
的に同調する状態とできる。従つてテレビジヨン
受像機のチユーナを電子同調式のチユーナの構成
としている場合に、このチユーナに対してVTR
チヤンネル用の選局スイツチを設ける必要がなく
なり、チユーナのプリセツト可能な局数に余裕を
もたせることができる。また、テレビジヨン受像
機の選局操作部で選局スイツチを操作することに
よつてVTR用チヤンネルを指定する必要がない
ので、操作を簡易化することができる。更に、上
述実施例のように、VTRからの再生映像を見て
いる場合には、選局操作部１６における選局スイ
ツチの操作によるチヤンネル指定信号の入力を禁
止しているので、選局スイツチを誤つて操作して
も再生映像が見えなくなることを防止できる。ま
た、切替スイツチSW₁をテレビジヨン側に戻した
ときにこのチヤンネル指定信号の入力の禁止を解
除するので、その間に選局スイツチを操作してい
なければ、ビデオ側に切替える以前のチヤンネル
を選局する状態に自動的に戻すことができる、空
チヤンネルを選局していることによりテレビジヨ
ン受像機の映像出力及び音声出力としてノイズ成
分が現れる不快さを回避することができる。

なお、スイープ手段としては、パルス発生器２
４及びカウンタ２３のようなデジタル的なスイー
プ電圧発生装置に限らず、スイープ発振器のよう
なアナログ的なスイープ電圧発生装置を使用して
も良い。また、VHFチユーナ４を有しないVTR
に対しても本発明は適用でき、ビデオシートレコ
ーダの再生出力，テレビゲームの信号等で搬送波
を変調した変調ビデオ信号とテレビジヨン放送信
号とを切替えてチユーナに供給する場合に対して
も本発明を適用することができる。更に、VTR
用チヤンネルに自動同調するための構成をチヤン
ネルメモリー１９に電圧コードをプログラムする
ために用いるようにすることも可能である。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例のブロツク図である。
SW₁及びSW₂は互いに連動する切替スイツチ、３
は分配器、４はVTRに設けられたVHFチユー
ナ、６はRF変調器、１２はテレビジヨン受像機
のVHFチユーナ、１３はD/A変換器、１４はバ
ンドメモリー、２３はカウンタ、２７は放送信号
検出回路である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 放送信号と所定のチヤンネルの搬送周波数に
   変調された変調ビデオ信号とを選択するための切
   替手段と、この切替手段の出力が供給されるチユ
   ーナと、このチユーナの受信周波数を切替える選
   局操作手段と、この選局操作手段とは別個に上記
   チユーナの受信周波数を順次変化させるスイープ
   手段と、上記チユーナの出力にビデオ信号が現れ
   ているか否かを検出する検出回路と、上記切替手
   段が上記変調ビデオ信号を選択する状態とされた
   ことを検出して上記スイープ手段のスイープ動作
   を開始させる手段と、上記検出回路により上記ビ
   デオ信号が検出されるときに上記スイープ手段の
   スイープ動作を停止させる手段とを備えた自動同
   調装置。