JPS6147405B2 - - Google Patents

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JPS6147405B2
JPS6147405B2 JP15850980A JP15850980A JPS6147405B2 JP S6147405 B2 JPS6147405 B2 JP S6147405B2 JP 15850980 A JP15850980 A JP 15850980A JP 15850980 A JP15850980 A JP 15850980A JP S6147405 B2 JPS6147405 B2 JP S6147405B2
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Japan
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heat
photosensitive material
developable photosensitive
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JP15850980A
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Hajime Kobayashi
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Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPS5782829A publication Critical patent/JPS5782829A/ja
Publication of JPS6147405B2 publication Critical patent/JPS6147405B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/494Silver salt compositions other than silver halide emulsions; Photothermographic systems ; Thermographic systems using noble metal compounds
    • G03C1/498Photothermographic systems, e.g. dry silver
    • G03C1/49827Reducing agents

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Printing Methods (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、熱現像性感光材料に関し、詳しくは
静電印刷マスターに適した有機銀塩を含有する改
良された熱現像性感光材料に関するものである。 従来から印刷方法として、非常に数多くの方法
が知られているが、その中で静電印刷法は、特異
な印刷分野を成している。通常の印刷技術は、印
刷マスター表面に形成されている凹凸面、或い
は、溶剤親和性の差に従つて、インキを印刷マス
ター面に選択的に附着させて、これに紙を圧着さ
せることに基いている。これに対し、静電印刷法
では、機械的(または物理的)にインキを印刷マ
スターに附着させるのとは異なり、静電的にイン
キ(トナー)を付着させて、これを紙に転用する
ことに基いている。この静電印刷法は、例えば特
開昭51―24308号公報などに記載されている。 上述の静電印刷法に用いる静電印刷マスターは
静電荷を保持するに充分な電気抵抗を有する絶縁
性媒体中に担持された銀像を主体として成る層を
有するものである事から画像が凹凸によつて形成
されてなく表面が平滑であるので、従つて印刷時
等に於ける機械的摩擦によつて画像が損傷を受け
る事が殆んどなく、耐久性に優れている事、銀像
自体の高解像性、連続階調性等に因る解像力の優
秀性、光学濃度を任意の連続階調に従つて変える
事が出来る等の優れた点を数多有し、印刷分野の
みならず多数枚高速複写の分野に於いて多大なる
期待が寄せられ、その実用化の早急が望まれてい
るところである。通常、前述の銀像を主体として
成る層を有する静電印刷マスターは銀塩感光材料
に画像露光し現像する事で得られるものであり、
その中で所謂銀像を乾式処理で形成出来る事から
有機銀塩、有機銀塩に対して触媒量のハロゲン化
銀、絶縁性媒体及び必要に応じて還元剤を含む感
光材料の採用は、その画像作成の簡易性の点から
有効なものである。 この様な感光材料は、所謂熱現像性感光材料と
称されているもので、従来のものとしては、例え
ば特公昭43―4924号公報、特公昭46―7782号公
報、特公昭47―11113号公報などに記載されてい
るし、また従来から市販もされているものであ
る。 しかしながら、これら従来の熱現像性感光材料
は、何れも最終的な可視画像を直接熱現像性感光
材料に形成するもので、所謂複写用の熱現像性感
光材料であり、本出願人が先に提案した特開昭51
―24308号に記載されている静電印刷マスター形
成用としては実用性の点からそのままでは全く使
用出来ないものである。従つて本出願人は先の特
開昭51―24308号に於いて静電印刷マスター用熱
現像性感光材料として、静電印刷マスターとして
の特性を有し、実用性、商業性に富む様改良改善
を図つたものである。 本発明は、斯かる熱現像性感光材料を静電印刷
マスター形成用の感光材料として改めて多方面か
ら充分検討した結果、更に改良改善をす可き点の
ある事を見出し、その点を鑑みて鋭意研究する事
により技術的にも商業的にも静電印刷マスターと
しての諸条件を充分満足する静電印刷マスターの
得られる熱現像性感光材料の開発に成功したもの
である。 即ち、静電印刷マスターとしては、非銀像部に
於ける受容電位が高い事、静電荷保持性が良い
事、静電コントラストが高い事、銀像部における
残留電位が低い事、最終的に得られる例えばトナ
ー画像性(シヤープネス)及び耐刷性、耐電気的
疲労性に優れている事、機械的強度が充分ある事
等の諸性能条件が要求され、更にこれ等の条件に
加えて静電印刷マスターの形成が簡便且つ容易
に、短時間で成され得る事、熱現像性感光材料の
製造そのものが簡易に成され得る事、低コストで
あり輸送運搬に特別の処置が必要無く、流通性に
優れている事等の条件が要求されるものであつ
て、本発明は上述の諸条件を満足する極めて商業
的価値の高い優れた特性を有する静電印刷マスタ
ー用熱現像性感光材料を提供する事を主たる目的
とするものである。 また、本発明の別の目的は、新規な熱現像性感
光材料を提供することにある。 本発明の熱現像性感光材料、特に静電印刷法に
適した熱現像性感光材料は、(c)還元剤として下記
一般式〔〕で示される化合物の少なくとも1種
を含有することに特徴を有し、これにより静電特
性が顕著に改善され、その静電印刷用マスタとし
ての性能が飛躍的に向上する。 一般式〔〕 式中、R1およびR2は、第3級アルキル基(例
えば、t―ブチル基、t―アミル基、t―オクチ
ル基など)を示す。R3およびR4は置換若しくは
非置換のアルキル基(例えば、エチル基、n―プ
ロピル基、iso―プロピル基、n―ブチル基、sec
―ブチル基、t―ブチル基、n―アミル基、t―
アミル基、n―ヘキシル基、シクロヘキシル基、
n―オクチル基、t―オクチル基、n―デシル
基、n―ドデシル基、ベンジル基、P―クロロベ
ンジル基、2―メトキシエチル基など)を示す。 前記一般式〔〕で示される化合物の具体例
は、下記のとおりである。 化合物例 2,4―ジ―n―オクチルチオ―6―(4―ヒ
ドロキシ―3,5―ジ―t―ブチルアニリノ)―
1,3,5―トリアジン 2,4―ジ―n―ブチルチオ―6―(4―ヒド
ロキシ―3,5―ジ―t―ブチルアニリノ)―
1,3,5―トリアジン 2,4―ジ―n―ドデシルチオ―6―(4―ヒ
ドロキシ―3,5―ジ―t―ブチルアニリノ)―
1,3,5―トリアジン 2,4―ジ―t―オクチルチオ―6―(4―ヒ
ドロキシ―3,5―ジ―t―ブチルアニリノ)―
1,3,5―トリアジン 2,4―ジ―ベンジルチオ―6―(4―ヒドロ
キシ―3,5―ジ―t―ブチルアニリノ)―1,
3,5―トリアジン 本発明の熱現像性感光材料は、支持体上に、少
なくとも(a)有機銀塩、(b)感光性ハロゲン化銀若し
くは前記(a)有機銀塩と反応させてハロゲン化銀を
形成しうるハロゲン化合物、前述の(c)還元剤およ
び(d)結着剤からなる被覆層を単層若しくは積層構
造で設けた構成を有している。この熱現像性感光
材料は、例えば有機銀塩とハロゲン化合物を絶縁
性媒体である結着剤中に混合分散させて、適当な
支持体上に塗布して有機銀塩層を形成し、次いで
前述の還元剤を適当な溶剤を用いて酢酸セルロー
スなどの樹脂からなる結着剤と混合して、先に形
成させた有機銀塩層の表面に塗布して還元剤層を
設けることによつて調製される。また、前述の還
元剤を有機銀塩とともに用いてもよく、この際、
別に還元剤層を設けていても差支えない。その他
に、前述の還元剤を、画像露光の前または後で有
機塩層に塗布することによつて含有させてもよ
い。 本発明において好ましく使用される(a)有機銀塩
としては、特公昭43―4924号公報、特開昭52―
90306号公報などに記載されている有機酸、メル
カプト化合物、イミノ化合物などの銀塩および有
機銀錯塩などが挙げられるが、特に室内光下で吸
着色化などの不都合な変化を受け難いものとし
て、例えばベヘン酸銀、ステアリン酸銀、パルミ
チン酸銀、ミリスチン酸銀、ラウリン酸銀、オレ
イン酸銀、ヒドロキシステアリン酸銀などの長鎖
脂肪酸の銀塩が好適である。 本発明において好ましく使用される(b)ハロゲン
化合物としては、下記に示す無機ハロゲン化合物
あるいは含ハロゲン有機化合物が具体例として挙
げられる。 (1) 無機ハロゲン化合物 無機ハロゲン化合物とししては一般式MXmで
表わされるものが好適なものである。式中Xはハ
ロゲン(Cl,Br,I)を示し、mが2以上の場
合にはXは同種のハロゲンでも異なるハロゲンで
も良い。Mは水素、カルシウム、ストロンチウ
ム、カドミウム、クロムルビジウム、銅、ニツケ
ル、マグネシウム、亜鉛、鉛、白金、パラジウ
ム、ピスマス、タリウム、ルテニウム、ガリウ
ム、インジウム、ロジウム、ベリリウム、コバル
ト、水銀、バリウム、銀、セシウム、ランタン、
イリジウム、アルミニウムなどを示し、mは水素
の場合は1であり、Mが金属の場合はその原子価
を示す。更に塩臭化銀、塩臭沃化銀、臭沃化銀、
塩沃化銀も好適に採用される。 (2) 含ハロゲン有機化合物 四塩化炭素、クロロホルム、トリクロルエチレ
ン、塩化トリフエニルメチル、臭化トリフエニル
メチル、ヨードホルム、プロモホルム、セチルエ
チルジメチルアンモニウムプロマイド等である。
前述のハロゲン化物(1)又は(2)は単独若しくは二種
以上併用して使用しても差支えないものであり、
その添加量は通常有機銀塩1molに対して1mol以
下、好適には10-1mol〜10-5molが望ましいもの
である。 本発明においては、(c)還元剤として前述の一般
式〔〕で表わされる化合物と組合わせて以下に
示す様な他の還元剤を使用することによつて、一
層好ましい結果が得られる。これらの還元剤とし
ては、アミノフエノール類、フエニレンジアミン
類、ポリヒドロキシベンゼン類、アスコルビン酸
類、3―ピラゾリドン類、オキシテトロン酸類、
ヒドロキシテトロンイミド類あるいはレダクトン
系還元剤が含まれる。 これらの代表例としては、ハイドロキノン;メ
チルハイドロキノン;クロロハイドロキノン;ブ
ロモハイドロキノン;カテコール;ピロガロー
ル;メチルヒドロキシナフタレン;アミノフエノ
ール;2,2′―メチレンビス(6―t―ブチル―
4―メチルフエノール;4,4′―ブチリデンビス
(6―t―ブチル―3―メチルフエノール);
4,4′―ビス(6―t―ブチル―3―メチルフエ
ノール);4,4′―チオビス(6―t―2―メチ
ルフエノール);2,6―ジ―t―ブチル―P―
クレゾール;2,2′―メチレンビス(4―エチル
―6―t―ブチルフエノール);フエニドン;メ
トール;2,2′―ヒドロキシ―1,1′―ビナフチ
ル;6,6′―ジプロモ―2,2′―ジヒドロキシ―
1,1′―ビナフチル;ビス(2―ヒドロキシ―1
―ナフチル)メタン、2,2′―メチレンビス―
(6―t―ブチル―P―クレゾール)及び、これ
らの混合物等が挙げられる。 本発明の熱現像性感光材料に用いる前記一般式
〔〕で示される還元剤の含有量は、所望される
特性に応じて適宜決められるものであるが、一般
的に有機銀塩1モルに対して5モル以下、好適に
は1モル以下、最適には1モル〜10-4モルであ
る。また、他の還元剤と併用して含有させる場合
にも、還元剤の総量として上記同様の添加量で含
有させることができる。この際、前記一般式
〔〕で示される還元剤の割合を還元剤の総量に
対して10重量%以上とすることが好ましい。 更に本発明の静電印刷マスター用熱現像性感光
材料に於いては得られる画像の色調を制御するた
めの調色剤や長期保存する際、特に重要となる画
像の安定性を附与するための安定化剤、画像形成
前に於ける熱現像性感光材料の保存の際の、所謂
光によるカブリ防止及び画像形成後に於けるカブ
リに依る画像の時間的変化の防止のための耐光
剤、更には増感色素、現像促進剤等の成分を所望
とされる熱現像性感光材料の特性に応じて必要量
添加されても良いものである。 本発明において使用される好ましい結着剤、特
に絶縁性を示すものとしては、ゼラチン、ポリビ
ニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、二酢酸セルロ
ース、三酢酸セルロース、セルロースアセテート
ブチレート、ポリビニルアルコール、エチルセル
ロース、メチルセルロース、ベンジルセルロー
ス、ポリビニルアセタール、セルロースプロビオ
ネート、セルロースアセテートブロビオネート、
ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシ
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリ
ビニルホルマール、ポリビニルメチルエーテル、
スチレン―ブタジエン共重合体、ポリメチルメタ
アクリレート等が挙げられ、必要に応じてこれら
化合物を二種以上混合して使用しても良いもので
ある。 これら結着剤の量は必要に応じて適宜決定され
るものであるが有機銀塩1重量部に対して通常は
0.02乃至20重量部であり、好適には0.1乃至5重
量部であるのが望ましいものである。 又、有機銀塩を結着剤に分散させるための溶剤
としては、塩化メチレン、クロロホルム、二塩
化、更に支持体として採用されるのはアルミ、
銅、亜鉛、銀などの金属板或いは金属ラミネート
紙、アート紙、溶剤が内部に浸入しない様に処理
した紙、更に導電性ポリマーを処理した紙、界面
活性剤を混入した合成樹脂フイルム、蒸着法によ
り表面に金属または金属酸化物または金属ハロゲ
ン化物を密着させたガラスまたは紙、合成樹脂、
酢酸セルロースフイルム、ポリエチレンテレフタ
レートフイルム、ポリカーボネートフイルム、ポ
リスチレンフイルム等のフイルム等を用いること
ができる。また、絶縁性の、ガラス、紙、合成樹
脂等も用いてもよい。特にドラムに巻きつけて使
用する場合には適当な柔軟性のある金属シート、
紙或いは他の導電性の材料でドラムに巻きつけら
れる様に工夫したものが良い。この様なものとし
て殊に、支持体としての特性及び安価であること
等の利点からアート紙は好適である。 合成樹脂フイルム、紙或いはその他の非導電性
支持体の表面に導電層を設ける場合、支持体の有
機銀塩層側でも該層とは反対側の面でも使用目的
に応じて適当選択されるが導電層が有機銀塩層と
直ちに接触する様な場合には、その導電層形成材
料は有機銀塩と反応しない様な材料を選択するの
が好ましいものである。 導電性支持体を採用する場合には、一般には表
面固有抵抗値が静電印刷マスターを形成した場合
の非銀像部より小さいもの、即ち、109Ω・cm以
下、好ましくは105Ω・cm以下のものであつて、
有機銀塩と反応しないものであれば何を採用して
も良いものである。 本発明の熱現像性感光材料を用いて静電印刷マ
スターを形成するには、有機銀塩上に還元剤層が
設けられている構成に於ては通常画像露光して潜
像を形成し、次いで熱現像して、銀像を形成して
マスターとするものである。又、予め還元剤が含
有されていない熱現像性感光材料に於ては、画像
露光前又は後に還元剤を附与し、潜像形成及び熱
現像を施すことで静電印刷マスターが形成され
る。還元剤の附与方法としては使用時に於て画像
露光前の熱現像性感光材料を還元剤の含有されて
いる液体中に浸漬して還元剤を附与しても良い
し、又、画像露光後熱現像前に同様の処理で還元
剤を附与しても良い。又、前述の浸漬法の代わり
に適当な溶剤を使用して酢酸セルロス等に分散さ
せた還元剤溶液を刷毛塗、コーテイング、ドクタ
ーブレード、スプレー等の方法で有機銀塩層上に
塗布しても良い。 尚還元剤層は熱現像後、有機銀塩層表面から剥
離すれば、残存する還元剤の作用による所謂被り
防止になるので好都合である。 以上、本発明の熱現像性感光材料が特に静電特
性に優れているために、その用途として静電印刷
用マスターのみの例を挙げて詳細に述べてきた
が、本発明の熱現像性感光材料の用途としては、
前述の静電印刷マスター形成用の熱現像性感光材
料に用いられることに限定されるものではなく、
通常の画像露光および熱現像を順に操作すること
によつて可視画像を形成させるための熱現像性感
光材料として、あるいはその他の光記録材料とし
ても使用できる。 以下、本発明を実施例に従つて説明する。 実施例 1 90mol%ベヘン酸〓銀25g、メチルエチルケト
ン120gおよびトルエン120gをボールミリング法
により72時間以上混合分散した。しかるのち、ポ
リビニルブチラール(20wt%エチルアルコール
溶液)56.5gを加えて十分混合し、有機銀塩のポ
リマー分散液を調製した。 こうして調製したポリマー分散液に臭化カルシ
ウム200mg/25mlメチルアルコール溶液、フタラ
ジノン2.5g、酢酸水銀120mg/25mlおよびメチル
アルコール溶液を加えて更に十分混合を行つた。
次に、このポリマー分散液をアート紙上にコーテ
イングロツドにより、乾燥後の膜厚が8μとなる
ように暗所で塗布し、有機銀塩層を形成した。 〔*90mol%ベヘン酸銀とは有機酸の銀塩の
mol数を有機酸のmol数と有機酸の銀塩のmol数と
を加えた値で除し、その値を100倍した割合を有
する有機酸の銀塩において、この有機酸の銀塩が
ベヘン酸銀の場合を意味する。以下の実施例にお
ける有機酸銀塩のmol%は前記の意味を示すもの
とする。〕 次に、前記例示化合物(1)1.5g、フタラジノン
0.3g、酢酸セルロス(10重量%アセトン溶液)
10g、アセトン30gおよび増感色素として下記化
合物9mgを混合し、上塗層溶液とした。 この上塗層溶液を前記有機銀塩層上に乾燥後の
膜厚が4μとなるように暗所で塗布し、静電印刷
マスター形成用熱現像性感光材料(試料1)とし
た。 次に、この感光材料に陽画を介して、タングス
テン光源(2500ルツクス)を用い、20秒間の露光
を行つた後、ローラー式加熱装置を用いて130℃
5秒間の加熱現像によつて陰画のプリント可視画
像を得、静電印刷用マスターとした。 次いで、+6KVのコロナ放電を前記静電印刷用
マスターに均一に与えた後、負に帯電したトナー
をマグネブラシ現像法により現像したところ、陽
画のトナー画像が得られた。 このトナー画像上に転写紙をかさねて、転写紙
側から前記のコロナ放電を与えると鮮明な転写可
視画像が得られた。 この帯電と現像転写を繰り返して、転写回数が
1000回以上でもマスター表面には何ら劣化が認め
られず、転写画像の画質が悪くなることは認めら
れなかつた。更に長期間使用した後でも得られる
転写画像の悪化は何ら認められなかつた。 この結果、繰り返し印刷用のマスターとして非
常に優れていることが認められた。 また、銀画像は原画に対して忠実な再現性を示
すので、それに応じた静電荷像が形成され、トナ
ー画像もそれに応じて忠実な写真画像になつてい
ることが認められた。 そこで、この静電印刷マスターの静電特性を測
定したところ、画像部(銀像部)と非画像部(非
銀像部)との帯電電位差(静電コントラスト)は
580Vを示し、更に残留電位が非常に小さいこと
がわかつた。次に、前記マスターの画像部の最大
黒化反射濃度(Dmax)を測定したところ1.78を
示した。更に転写画像のある転写紙上の非画像部
の黒化反射濃度(カブリ濃度)を測定したところ
0.18と非常に小さな値であつた。以上の測定から
本実施例における静電印刷マスター形成用熱現像
性感光材料は画像性に優れ、前記かつ耐刷性の良
い実用に耐える優れた静電印刷性マスターを形成
することがわかつた。 実施例 2〜5 前記実施例1で用いた静電印刷マスター用熱現
像性感光材料を作成した時に使用した上塗層溶液
中に還元剤成分として前記例示化合物(1)に代え
て、前記例示化合物(1)―「A」と記す―と2,
2′―メチレンビス(6―t―ブチル―P―クレゾ
ール)―「B」と記す―を第1表に示す混合比で
併用したほかは、同様の方法によつて静電印刷マ
スター用熱現像性感光材料を作成した。この熱現
像性感光材料に実施例1と同様の方法によつて像
露光および熱現像を施して静電印刷マスターを作
成した。次で、同様の方法によつて静電特性を測
定した。これらの結果を第1表に示す。
【表】 第1表から判るとおり、本発明の熱現像性感光
材料によつて優れた静電印刷マスターが作成でき
た。 実施例 6 下記に示す有機銀塩形成組成物A及び上塗層形
成組成物Bを実施例1の手順に従つて調製し、更
にアート紙上に塗布し静電印刷マスター形成用熱
現像性感光材料とした。 組成物A:80mol%カプリン酸銀10g メチルエチルケトン30g,トルエン30g ポリビニルブチラール(10wt%エチルアル
コール溶液)60g CaBr2 60mg N―ブロモアセトアミド50mg 2,3―ジヒドロキシ―5―ヒドロキシ―
1,4―フタラジンジオン 1g 組成物B:前記例示化合物(2) 0.8g 酢酸セルロース(10wt%アセトン溶液)10
g アセトン30g 3,3′―ジエチル―2,2′―チアカルボシア
ニンアイオダイト 8mg 次に、この感光材料について実施例1と同様に
静電印刷用マスターとしての諸特性を調べたとこ
ろ、実施例1と同様に優れた静電印刷用マスター
を与える静電印刷マスター形成用熱現像性感光材
料であつた。 実施例 7 前記実施例1の静電印刷マスター用熱現像性感
光材料を作成した時に用いた前記例示化合物に代
えて、前記例示化合物(4)を用いたほかは、同様の
方法によつて熱現像性感光材料を作成してから静
電印刷マスターを調製した。これについて実施例
1と同様の方法によつて静電特性を測定したが、
ほぼ同様の結果が得られた。 前記実施例1〜7から明らかな様に、前記一般
式〔〕で示される化合物を還元剤として使用す
ることによつて、改善された静電特性が得られ
る。 本発明は、特許請求の範囲に記載した特徴を有
するものであるが、その実施態様を挙げると下記
のとおりである。 (2) 前記(c)還元剤が2,4―ジ―n―オクチルチ
オ―6―(4―ヒドロキシ―3,5―ジ―t―
ブチルアニリノ)―1,3,5―トリアジンで
ある特許請求の範囲第1項記載の熱現像性感光
材料。 (3) 前記(c)還元剤が2,4―ジ―n―ブチルチオ
―6―(4―ヒドロキシ―3,5―ジ―t―ブ
チルアニリノ)―1,3,5―トリアジンであ
る特許請求の範囲第1項記載の熱現像性感光材
料。 (4) 前記(c)還元剤が2,4―ジ―n―ドデシルチ
オ―6―(4―ヒドロキシ―3,5―ジ―t―
ブチルアニリノ)―1,3,5―トリアジンで
ある特許請求の範囲第1項記載の熱現像性感光
材料。 (5) 前記(c)還元剤が2,4―ジ―t―オクチルチ
オ―6―(4―ヒドロキシ―3,5―ジ―t―
ブチルアニリノ)―1,3,5―トリアジンで
ある特許請求の範囲第1項記載の熱現像性感光
材料。 (6) 前記(c)還元剤が2,4―ジ―ベンジルチオ―
6―(4―ヒドロキシ―3,5―ジ―t―ブチ
ルアニリノ)―1,3,5―トリアジンである
特許請求の範囲第1項記載の熱現像性感光材
料。 (7) 前記(c)還元剤として、前記一般式〔〕で示
される化合物の少なくとも1種とその他の還元
剤の少なくとも1種を含有することを特徴とす
る熱現像性感光材料。 (8) 前記(c)還元剤として前記一般式〔〕で示さ
れる化合物の少なくとも1種を還元剤総量に対
して10重量%以上含有する前記第7項記載の熱
現像性感光材料。 (9) 前記その他の還元剤がアミノフエノール類、
フエニレンジアミン類、ポリヒドロキシベンゼ
ン類、アスコルピン酸類、3―ピラゾリドン
類、オキシテトロン酸類、ヒドロキシテトロン
イミド類およびレダクトン系還元剤からなる化
合物群から少なくとも1種選択した化合物であ
る前記第7項記載の熱現像性感光材料。 (10) 前記(a)有機銀塩が長鎖脂肪酸銀塩である特許
請求の範囲第1項記載の熱現像性感光材料。 (11) 前記(a)有機銀塩がベヘン酸銀である特許請求
の範囲第1項記載の熱現像性感光材料。 (12) 前記(d)結着剤が絶縁性を有した結着剤である
特許請求の範囲第1項記載の熱現像性感光材
料。 (13) 前記熱現像性感光材料が静電印刷マスター
用熱現像性感光材料である特許請求の範囲第1
項記載の熱現像性感光材料。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 支持体上に、少なくとも(a)有機銀塩、(b)感光
    性ハロゲン化銀若しくは前記(a)有機銀塩と反応さ
    せてハロゲン化銀を形成しうるハロゲン化合物、
    (c)還元剤および(d)結着剤からなる被覆層を単層若
    しくは積層構造で設けた熱現像性感光材料におい
    て、前記(c)還元剤として下記一般式〔〕で示さ
    れる化合物の少なくとも1種を含有することを特
    徴とする熱現像性感光材料。 一般式〔〕 (式中、R1およびR2は、第3級アルキル基を
    示す。R3およびR4は、置換若しくは非置換のア
    ルキル基を示す。)
JP15850980A 1980-11-11 1980-11-11 Heat developing photosenstive material Granted JPS5782829A (en)

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