JPS6144739Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はチエンソーの目立特にカツターのデブ
スゲージを所定値となるようデブス部研削に使用
するチエンソー用やすりに関するものである。

第４図に示す如くチエンソーにおけるカツター
６の刃の喰い込み深さ（デブスゲージ）ｄはチエ
ンソーの切削効率を大きく作用するためその目立
に際しては細心の注意が必要であり、之れをなお
ざりにする時は、チエンの寿命を著しく短かくし
たり、摩擦による出力損失を大きくするおそれが
ある。このため目立に当つてはデブス部６ｂにカ
ツター先端部に尖端の３分の１相当の長さＷに亘
つて丸味をつけて研削する必要がある。このデブ
ス部に丸味をつける研削作業に於ては一般に汎用
されている平やすりや三角やすりを用いている之
等ではデブス部の研削時誤つてカツターの切り欠
いた内側の部分につけられた刃６ａを傷つけてし
まうことがしばしばあり、このため切れ味を損す
る欠点がある。

本考案はこの欠点をなくすためになされたもの
で、カツターのデブス部の研削が簡単に行え、し
かもカツターの切り欠いた内側の部分につけられ
た刃６ａに損傷を与えないようになす。図に於て
１はやすり目３を刻設したるチエンソー用やすり
の本体で、この本体の一端には図のような本体と
連設した平板状の柄部２を構成する。本体１の柄
部に連なる部分はその長手方向に亘つて弧形断面
とし、この弧形は第４図に示すカツターのデブス
部６ｂの弧形を形成するに必要な弧面とし、この
本体１の内面となる弧形内面のみに所要のやすり
目３を刻むものである。又本体の側面は第３図Ａ
に示すように平面とするか同図Ｂに示す如く円弧
形とし、この面にはやすり目を刻まない。

なお本体が細くて作業時大きい力が掛る場合に
は背面を平面とするか又は同図Ｃのように稍弧面
とし、両側に至るに従いばち形に形成することが
ある。

本考案は上述の如き構成であるから目立作業に
於てカツターの切り欠いた内側の部分につけられ
た刃６ａを傷つけることとがなく、カツターのデ
ブス部に丸味をつけて研削し、デブスゲージを容
易に設定でき、且きわめて安全に目立を行うこと
ができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は側面図、第２図は本体内面を見せた平
面図、第３図は第２図Ａ−Ａ線における断面図、
第４図はチエンソーのカツターを示す説明図であ
る。 １……本体、２……柄部、３……やすり目、４
……本体の側面、５……本体の背面、６……チエ
ンソーのカツター、６ａ……同上の刃、６ｂ……
デブス部、Ｗ……同上の丸味ある肩部の幅、ｄ…
…同上のデブスゲージ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 一端を平板状の柄部とし、この柄部に連設し
   たる手やすりの本体をその長手方向に亘つてチ
   エンソーカツターのデブス部形状に合わせて弧
   形断面状に彎曲せしめ、この弧形内面にのみや
   すり目を刻設したるチエンソー用やすり。 (2) 本体の側面を平面となしたる前記実用新案登
   録請求の範囲第１項記載のチエンソー用やす
   り。 (3) 本体の側面に丸味をつけて弧形断面となした
   る前記実用新案登録請求の範囲第１項記載のチ
   エンソー用やすり。