JPS6144666Y2 - - Google Patents
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- JPS6144666Y2 JPS6144666Y2 JP15547378U JP15547378U JPS6144666Y2 JP S6144666 Y2 JPS6144666 Y2 JP S6144666Y2 JP 15547378 U JP15547378 U JP 15547378U JP 15547378 U JP15547378 U JP 15547378U JP S6144666 Y2 JPS6144666 Y2 JP S6144666Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insect repellent
- wood
- camphor
- volatile
- storage furniture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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Landscapes
- Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は防虫性衣裳収納家具に関する。
従来の技術及びその問題点
衣裳収納家具類において従来一般使用されてい
るナフタリン、樟脳、パラジクロルベンゼン等の
揮散性防虫剤は、１）収納家具本体、抽出し等の
構成部材にいちいち分散投入しなければならず、
２）３〜４ケ月という短期間毎に取り替えなけれ
ばならないという欠点を有している。
るナフタリン、樟脳、パラジクロルベンゼン等の
揮散性防虫剤は、１）収納家具本体、抽出し等の
構成部材にいちいち分散投入しなければならず、
２）３〜４ケ月という短期間毎に取り替えなけれ
ばならないという欠点を有している。
問導を解決するための手段
本考案者らは、上記従来技術の問題点に鑑み鋭
意研究を重ねた結果、揮散性防虫材を含浸せしめ
た木材で構成された衣裳収納家具が、10年以上の
極めて長期的な防虫効果持続性を示すこと、並び
に該衣裳収納家具を使用することによつて、一定
期間毎の防虫剤の投入という煩雑な操作を省略で
きることを見出し本考案を完成した。
意研究を重ねた結果、揮散性防虫材を含浸せしめ
た木材で構成された衣裳収納家具が、10年以上の
極めて長期的な防虫効果持続性を示すこと、並び
に該衣裳収納家具を使用することによつて、一定
期間毎の防虫剤の投入という煩雑な操作を省略で
きることを見出し本考案を完成した。
即ち本考案は全体又は構成部材が、ナフタリ
ン、樟脳、樟脳油、パラジクロルベンゼン及びイ
ソサフロールから選ばれた揮散性防虫剤を含浸さ
せた絶乾比重0.6以下の木材から構成されている
ことを特徴とする防虫性衣裳収納家具に係るもの
である。
ン、樟脳、樟脳油、パラジクロルベンゼン及びイ
ソサフロールから選ばれた揮散性防虫剤を含浸さ
せた絶乾比重0.6以下の木材から構成されている
ことを特徴とする防虫性衣裳収納家具に係るもの
である。
本考案において使用される木材としては、桐、
アガチス、バースウツド、エリマ、ジヨコン等の
絶乾比重0.6以下の木材を例示できる。絶乾比重
が0.6を越える木材では、木材組織の空隙が小さ
いため、揮散性防虫剤が保持されにくく、長期的
な防虫効果が発揮されない。
アガチス、バースウツド、エリマ、ジヨコン等の
絶乾比重0.6以下の木材を例示できる。絶乾比重
が0.6を越える木材では、木材組織の空隙が小さ
いため、揮散性防虫剤が保持されにくく、長期的
な防虫効果が発揮されない。
また揮散性防虫剤としては、ナフタリン、樟
脳、樟脳油、パラジクロルベンゼン及びイソサフ
ロールが使用される。これらは何れも昇華性乃至
蒸散性を有する防虫剤として公知のものである。
脳、樟脳油、パラジクロルベンゼン及びイソサフ
ロールが使用される。これらは何れも昇華性乃至
蒸散性を有する防虫剤として公知のものである。
揮散性防虫剤を木材に含浸するには、種々の方
法を採ることができる。たとえば加圧釡中にて、
融点以上に加熱して液状化した揮散性防虫剤に、
上記木材を浸漬させ、次いで数Kg／cm2の圧力下数
時間加圧することによつて、揮散性防虫剤の含浸
した木材を得ることができる。揮散性防虫剤は、
木材組織中の空隙（導管等）に保持される。木材
の厚さが通常の家具に使用される程度であれば、
防虫剤は木材の内部までほぼ均一に分散してい
る。揮散性防虫剤自体を木材組織中に含浸させる
という試みは、本考案において初めて成されたも
のである。
法を採ることができる。たとえば加圧釡中にて、
融点以上に加熱して液状化した揮散性防虫剤に、
上記木材を浸漬させ、次いで数Kg／cm2の圧力下数
時間加圧することによつて、揮散性防虫剤の含浸
した木材を得ることができる。揮散性防虫剤は、
木材組織中の空隙（導管等）に保持される。木材
の厚さが通常の家具に使用される程度であれば、
防虫剤は木材の内部までほぼ均一に分散してい
る。揮散性防虫剤自体を木材組織中に含浸させる
という試みは、本考案において初めて成されたも
のである。
本考案では、本考案防虫性衣裳収納家具を構成
する、揮散性防虫剤を含浸させた木材の少なくと
も片面に、各種木材塗料のうち特にポリエステ
ル、アミノアルキツド、ユリアメラミン、ポリウ
レタン系塗料の少なくとも１種を塗布することに
よつて、より一層防虫性能の持続性を高めること
ができる。更に引続く研究の結果、これ等ポリエ
ステル、アミノアルキツド、ユリアメラミン、ポ
リウレタン系塗料を用いて被膜を形成せしめる場
合には、その被膜の厚さが15〜500μ、より詳し
くはポリエステル樹脂塗料、アミノアルキツド塗
料、ユリアメラミン塗料では170〜500μ程度、好
ましくは約300〜400μ、ポリウレタン樹脂塗料の
場合は15〜50μ程度好ましくは約20〜40μの場合
に極めて優れた長期持続性を有する防虫効果が発
揮されることを見出した。この際各樹脂塗料の塗
膜が所定の値に達しないと、防虫性能持続性の一
層の向上を期待し難く、また所定の値よりも多く
なると防虫性能自体が低下する傾向があり好まし
くない。
する、揮散性防虫剤を含浸させた木材の少なくと
も片面に、各種木材塗料のうち特にポリエステ
ル、アミノアルキツド、ユリアメラミン、ポリウ
レタン系塗料の少なくとも１種を塗布することに
よつて、より一層防虫性能の持続性を高めること
ができる。更に引続く研究の結果、これ等ポリエ
ステル、アミノアルキツド、ユリアメラミン、ポ
リウレタン系塗料を用いて被膜を形成せしめる場
合には、その被膜の厚さが15〜500μ、より詳し
くはポリエステル樹脂塗料、アミノアルキツド塗
料、ユリアメラミン塗料では170〜500μ程度、好
ましくは約300〜400μ、ポリウレタン樹脂塗料の
場合は15〜50μ程度好ましくは約20〜40μの場合
に極めて優れた長期持続性を有する防虫効果が発
揮されることを見出した。この際各樹脂塗料の塗
膜が所定の値に達しないと、防虫性能持続性の一
層の向上を期待し難く、また所定の値よりも多く
なると防虫性能自体が低下する傾向があり好まし
くない。
上記以外の木材塗料、例えばニトロセルロース
ラツカー、アクリルラツカー等を使用すると、揮
散性防虫剤によつてこれ等の塗料が溶解されるた
め、防虫性能持続性を高めることができず、好ま
しくない。
ラツカー、アクリルラツカー等を使用すると、揮
散性防虫剤によつてこれ等の塗料が溶解されるた
め、防虫性能持続性を高めることができず、好ま
しくない。
本考案における家具としては、衣裳を収納する
ために用いられる各種の家具が包含され、例えば
和ダンス、洋服ダンス整理ダンス等を例示でき
る。
ために用いられる各種の家具が包含され、例えば
和ダンス、洋服ダンス整理ダンス等を例示でき
る。
実施例
以下に本考案の一例たる和ダンスの抽出しにつ
いて図面を用いて説明する。図面は和ダンスの抽
出しの斜面図であり、１は抽出し本体、２はその
外面に形成されたポリウレタン系樹脂塗料の塗膜
であり、その塗膜の厚みは約35μである。抽出し
本体１は、絶乾比重0.28の桐から製作され、且
つ、揮散性防虫剤としてナフタリンが含浸されて
いる。この和ダンス抽出しでは、塗膜２により防
虫剤の揮散が有利に抑制され、長期に亘り安定し
た防虫性能が発揮される。また防虫剤が直接図外
の被収納物に接しないので該被収納物に防虫剤に
よるシミ等が付くおそれがない。
いて図面を用いて説明する。図面は和ダンスの抽
出しの斜面図であり、１は抽出し本体、２はその
外面に形成されたポリウレタン系樹脂塗料の塗膜
であり、その塗膜の厚みは約35μである。抽出し
本体１は、絶乾比重0.28の桐から製作され、且
つ、揮散性防虫剤としてナフタリンが含浸されて
いる。この和ダンス抽出しでは、塗膜２により防
虫剤の揮散が有利に抑制され、長期に亘り安定し
た防虫性能が発揮される。また防虫剤が直接図外
の被収納物に接しないので該被収納物に防虫剤に
よるシミ等が付くおそれがない。
効 果
かくの如く本考案によれば、防虫性衣裳収納家
具の全体又は構成部材を、揮散性防虫剤を含浸せ
しめ絶乾比重0.6以下の木材にて作製することに
よつて、長期的な防虫性能持続性を有する衣裳収
納家具が提供される。更に、揮散性防虫剤を含浸
せしめた該木材の少なくとも片面に、前述の特定
塗料により特定の厚さの被膜が形成されているこ
とにより、防虫性能持続性がより一層向上した衣
裳収納家具が提供される。
具の全体又は構成部材を、揮散性防虫剤を含浸せ
しめ絶乾比重0.6以下の木材にて作製することに
よつて、長期的な防虫性能持続性を有する衣裳収
納家具が提供される。更に、揮散性防虫剤を含浸
せしめた該木材の少なくとも片面に、前述の特定
塗料により特定の厚さの被膜が形成されているこ
とにより、防虫性能持続性がより一層向上した衣
裳収納家具が提供される。
また、該皮膜のあるところでは、木材含浸防虫
剤が直接被収納物に接してシミ等を付けるおそれ
がない。
剤が直接被収納物に接してシミ等を付けるおそれ
がない。
図面は和ダンスの斜面図であつて、１は抽出し
本体、２はポリウレタン樹脂塗料の塗膜である。
本体、２はポリウレタン樹脂塗料の塗膜である。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 全体又は構成部材が、ナフタリン、樟脳、樟
脳油、パラジクロルベンゼン及びイソサフロー
ルから選ばれた揮散性防虫材を含浸させた絶乾
比重0.6以下の木材から構成されていることを
特徴とする防虫性衣裳収納家具。 全体又は構成部材が、ナフタリン、樟脳、樟
脳油、パラジクロルベンゼン及びイソサフロー
ルから選ばれた揮散性防虫材を含浸させた絶乾
比重0.6以下の木材から構成されており、且つ
該含浸木材の少なくとも外面がポリエステル、
アミノアルキツド及びユリアメラミン樹脂の少
なくとも１種からなる厚さ約170〜500μの被膜
又はポリウレタン樹脂塗料の厚さ約15〜50μの
被膜で被覆されている実用新案登録請求の範囲
第１項に記載の防虫性衣裳収納家具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15547378U JPS6144666Y2 (ja) | 1978-11-10 | 1978-11-10 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15547378U JPS6144666Y2 (ja) | 1978-11-10 | 1978-11-10 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5570851U JPS5570851U (ja) | 1980-05-15 |
| JPS6144666Y2 true JPS6144666Y2 (ja) | 1986-12-16 |
Family
ID=29144535
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15547378U Expired JPS6144666Y2 (ja) | 1978-11-10 | 1978-11-10 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6144666Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60241406A (ja) * | 1984-05-12 | 1985-11-30 | 大塚化学株式会社 | 家具等の防虫方法 |
-
1978
- 1978-11-10 JP JP15547378U patent/JPS6144666Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5570851U (ja) | 1980-05-15 |
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