JPS6144553Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自転車のタイヤにより、発電機本体の
シヤフトを回転させて発電を行なわせるようにし
た自転車用発電機に関するものである。

従来のこの種の自転車用発電機は、発電を行な
わせる場合、第２図に示すような構成により行な
つていた。すなわち、自転車のリム部の回転によ
り発電を行なわせる場合は、第２図ａに示すよう
に、発電機本体１１のシヤフト（図示せず）に特
殊ナツト１２によりゴム製ローラ１３を固定し、
このゴム製ローラ１３を自転車のリム部１４に接
触させ、また自転車のタイヤ部の回転により発電
を行なわせる場合は、第２図ｂに示すように、第
２図ａに示す特殊ナツト１２を覆うように固定し
た別のゴム製ローラ１５を自転車のリム部１６に
接触させるようにしていた。しかしながら、この
構成においては、リムドライブ時とタイヤドライ
ブ時においてそれぞれ別個のゴム製ローラ１３，
１５を使用しなければならず、したがつてコスト
的に高くつくとともに、またリムドライブ時は、
第２図ａに示すように、使用されない別のゴム製
ローラ１５を発電機支持部材１７に支持するよう
にしているが、この場合、自転車の走行中におい
て、振動等により別個のゴム製ローラ１５が外れ
て、紛失するという問題点をも有していた。

本考案は上記従来の問題点に鑑み、１個のゴム
製ローラでリムドライブ時とタイヤドライブ時の
使い分けが簡単に行なえ、かつコスト的にも安価
な自転車用発電機を提供することを目的とするも
のである。

上記目的を達成するための本考案の基本的な構
成は、発電機本体のシヤフトに金属ローラを固定
し、かつこの金属ローラに１個のゴム製ローラを
着脱自在に取付け、さらにこのゴム製ローラは径
大部と径小部を有し、この１個のゴム製ローラを
前記金属ローラに上下逆方向に取付けることによ
り、自転車のタイヤ部あるいはリヤ部に接触させ
るように構成したものである。

本考案は上記構成とすることにより、１個のゴ
ム製ローラを金属ローラに上下逆方向に取付け替
える操作を行なうだけで、リムドライブとタイヤ
ドライブの切換えができるため、従来のように２
個のゴム製ローラを設けて使い分けるようにして
いたものに比べ、コスト的にも安価に得ることが
でき、しかもゴム製ローラを紛失するという問題
もなくすることができる等簡単な構成にして実用
的効果を奏するものである。

以下、本考案の一実施例を添付図面にもとづい
て説明する。第１図ａ，ｂは本考案の一実施例を
示したもので、１は発電機本体で、この発電機本
体１の上部にはシヤフト２を設けている。３は前
記シヤフト２にナツト４により固定された金属ロ
ーラで、この金属ローラ３の上下方向の略中央部
にはリング状の溝部３′を形成している。５は１
個のゴム製ローラで、このゴム製ローラ５は内周
部に前記リング状の溝部３′に着脱自在に嵌合す
る突起５′を形成しており、かつこのゴム製ロー
ラ５は前記金属ローラ３に着脱自在に取付けられ
る。また前記ゴム製ローラ５は上部に径小部５ａ
を構成し、かつ下部に径大部５ｂを構成している
ものである。

上記構成において、自転車のリム部の回転によ
り発電を行なわせる場合は、第１図ａに示すよう
に、１個のゴム製ローラ５の径大部５ｂを自転車
における金属製のリム部６に接触させる。この場
合、自転車のタイヤ部７の回転を、リム部６とゴ
ム製ローラ５の径大部５ｂとの摩擦力により、金
属ローラ３を介してシヤフト２に伝達し、このシ
ヤフト２の回転により発電させる。

また、雨天時等において、リム部６とゴム製ロ
ーラ５との摩擦力が減少して、スリツプが起こる
ような時には、第１図ｂに示すように、ゴム製ロ
ーラ５の取付けが第１図ａとは上下逆になるよう
に、取付け替え、そしてゴム製ローラ５の径大部
５ｂを自転車のタイヤ部７の側面に接触させる。
この場合、自転車のタイヤ部７はゴム製であるた
め、両者５，７の接触はゴム同志の接触となり、
その結果、両者の摩擦力は極めて高くなるため、
自転車のタイヤ部７からの回転エネルギーを発電
機本体１は確実に取入れることができる。

以上のように本考案によれば、発電機本体のシ
ヤフトに金属ローラを固定し、かつこの金属ロー
ラに１個のゴム製ローラを着脱自在に取付け、さ
らにこのゴム製ローラは径大部と径小部を有し、
この１個のゴム製ローラを前記金属ローラに上下
逆方向に取付けることにより、自転車のタイヤ部
あるいはリム部に接触させるように構成している
ため、リムドライブとタイヤドライブの切換えを
行なう場合は、１個のゴム製ローラを金属ローラ
に上下逆方向に取付け替える操作を行なうだけで
その切換えを行なうことができ、したがつて、従
来のように２個のゴム製ローラを設けて使い分け
るようにしていたものに比べ、コスト的にも安価
に得ることができ、しかもゴム製ローラを紛失す
るという問題もなくすることができるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における自転車用発
電機を示したもので、ａはリムドライブ時の状態
を示す半截断面正面図、ｂはタイヤドライブ時の
状態を示す半截断面正面図、第２図は従来の自転
車用発電機を示したもので、ａはリムドライブ時
の状態を示す側面図、ｂはタイヤドライブ時の状
態を示す側面図である。 １……発電機本体、２……シヤフト、３……金
属ローラ、５……ゴム製ローラ、５ａ……径小
部、５ｂ……径大部、６……リム部、７……タイ
ヤ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 発電機本体のシヤフトに金属ローラを固定し、
   かつこの金属ローラに１個のゴム製ローラを着脱
   自在に取付け、さらにこのゴム製ローラは径大部
   と径小部を有し、この１個のゴム製ローラを前記
   金属ローラに上下逆方向に取付けることにより、
   自転車のタイヤ部あるいはリム部に接触させるよ
   うに構成した自転車用発電機。