JPS6144174Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は眼鏡の鼻当用パツトの取付構造に関
するものである。

第１図に示す如く、眼鏡のレンズ１を嵌合保持
するフレーム２の鼻側内側部に支持金具３を介し
て鼻当ての樹脂パツト４を取付けたものにおいて
は、第２図及び第３図に示す如く、支持金具３の
先端に形成したパツト箱５内にパツト４の芯金６
の取付部６ａを嵌合し、ネジ７を芯金６の取付穴
に挿通すると共にパツド箱５に取付穴に螺嵌して
取付けている。

しかしながら、上記取付方法では、パツト４の
芯金６とパツト箱５の内面で隙間Ｓが生じ芯金６
にガタが生じやすく、そのためパツト４自体もガ
タが生じフレームと接触して損傷が発生し易す
い。また、ネジを芯金を通してパツト箱に螺嵌し
ただけであるため、芯金のガタによりネジがガタ
つきネジが抜け易くなる問題があつた。

この考案は上記問題に鑑みてなされたものであ
り、支持金具のパツト箱の中に前以つてシリコン
を注入して後にパツトの芯金を入れてネジ締め
し、よつて、パツト箱と芯金の隙間及びネジのす
き間にもシリコンが入り込むようにしガタの発生
を防止するようにしたことを特徴とする眼鏡の鼻
当て用パツトの取付構造を提供せんとするもので
ある。

以下、この考案を第４図以下に示す実施例によ
り詳細に説明する。尚、前記従来例と同一部材は
同一符号を附す。

樹脂製の鼻当て用パツト４には、芯金６を埋設
し、該芯金６の埋設部の中央に四角形状の取付部
９ａをパツト４の裏面より突設し、該取付部６ａ
をネジ穴６ｂを貫設している。

一方、支持金具３の先端には、一端面が開口し
たパツト箱５を形成しており、該パツト箱５の一
側壁にはネジ取付穴５ａを穿設すると共に、対向
する他側壁にネジ切りしたネジ取付穴５ｂを穿設
している。

上記パツト箱５内には、まず、第６図に示す如
く、シリコン８を注入し、ついで、第７図に示す
如く、上記芯金６の取付部６ａをパツト箱５内に
嵌合する。該状態で、取付部６ａとパツト箱５の
内面との隙間には、シリコン８が充填し、隙間が
無くなる。その後、ネジ７をパツト箱５のネジ取
付穴５ａより挿入し、取付部６ａのネジ穴６ｂを
挿通させて他側のネジ取付穴５ｂに螺嵌し、パツ
ト箱５に取付部６ａを取付ける。その際、上記シ
リコン８がネジ７に沿つて、ネジ７とネジ穴６ｂ
の隙間にネジ穴６ｂの両側より入り込むと共に、
ネジ７とネジ取付穴５ａ，５ｂの隙間にも入り込
む。よつて、ネジ７はパツト箱５より抜けにくく
なる。また、取付部６ａはシリコン８がクツシヨ
ンとなつてネジ７を中心としてガタつきなく適度
に回動する。

以上の説明より明らかなように、この考案によ
れば、パツト箱とパツト芯金の取付部との隙間に
シリコンを充填しているために、パツトがシリコ
ンをクツシヨンとしてガタつきなく眼鏡をかける
人の顔にフイツトする。また、パツトのガタが少
ないため、調整が容易であり、かつ、パツトがフ
レームに接触して損傷が生じることが防止でき
る。さらに、ネジとパツト箱との隙間にもシリコ
ン入り込むため、ネジが抜けにくくなる等の種々
の利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は眼鏡の一部斜視図、第２図は従来のパ
ツトの取付構造を示す側面図、第３図は第２図の
要部断面図、第４図はこの考案の実施例を示すパ
ツトの裏面図、第５図は第４図の要部拡大断面
図、第６図及び第７図は取付方法を示す断面図で
ある。 ３……支持金具、４……パツト、５……パツト
箱、６……取付部、７……ネジ、８…シリコン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パツトをフレームに取付ける支持金具に形成し
   たパツト箱内にシリコンを注入後に、パツト芯金
   の取付部をパツト箱内に嵌合し、該パツト箱と上
   記芯金取付部にネジを通し、該ネジをパツト箱に
   螺嵌し、パツト箱と上記芯金取付部の隙間および
   パツト箱とネジとの隙間にシリコンを充填したこ
   とを特徴とする眼鏡のパツト取付構造。