JPS6143086Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

本考案は供給ガス圧が異常に低下した時にガス
バーナへのガス供給を停止し、逆火等の異常燃焼
を未然に防止する燃焼制御装置に関し、特にガバ
ナーの一次圧と二次圧の差圧に応動して弁制御す
ることにより、ガス種変化に応じて供給ガス圧の
設定が変更されてもほとんど調整せずにそのまま
利用できるようにしたものである。 以下、その実施例を図について説明すると、１
は終端のノズル２からガスバーナ３にガス供給す
るガス流路で、初動時に押圧開放される電磁弁
４、手動操作のガスコツク５、ガバナー６を順に
接続している。 ７はガスバーナ３に近設された熱電対で、上記
電磁弁４に電気接続されて燃焼検知回路８を構成
し、ガスバーナ３が燃焼した時に検知してその起
電力を電磁弁４に供給し、開放状態に保持する。 ９は燃焼検知回路８中に常開接点１０を挿入接
続した差圧応動スイツチで、ガバナー６の一次圧
と二次圧を受けてその差圧が所定値以上（２〜３
mmH₂O以上）の時にダイヤフラム１１を変位させ
てロツド１２を移動させ、このロツド１２によつ
て上記常開接点１０を押圧閉成させるものであ
る。 次に本考案装置の動作を説明するが、まず、代
表的なガスの標準的な圧力と最低の圧力とを下表
で示す。

【表】 一方、ガス器具のガバナー６の二次圧は最低ガ
ス圧或いはその近く設定されることが多い。従つ
て、ガバナー６の一次圧と二次圧の差圧は正常時
には少くとも50mmH₂O有る。 かくして、初動時には電磁弁４を押圧開放する
と共にガスコツク５を開放操作し、ガスバーナ３
にガス供給して点火燃焼させる。上述のように正
常時にはガバナー６に於ける差圧は十分に大きい
ので差圧応動スイツチ９が応動してその接点１０
を閉成し、燃焼検知回路８を働かせる状態にして
いる。そして、熱電対７はガスバーナ３の点火燃
焼を検知して熱起電力を電磁弁４に供給でき、こ
の弁を開放保持する。 ここで、標準圧力（一次圧）が異常に低下して
二次圧との差圧が２〜３mmH₂O程度に下ると、差
圧応動スイツチ９はロツド１２を復帰移動させて
接点１０を開放復帰させる。従つて、燃焼検知回
路８はしや断されて電磁弁４を閉成させ、ガスバ
ーナ３へのガス供給をしや断して異常燃焼を未然
に防止する。そして、その後に一次圧が標準圧力
まで戻つても、最初から再操作しないかぎりガス
供給を停止して安全動作を行なう。 このように本考案による燃焼制御装置は、一次
圧が異常低下した時にガス供給をしや断して異常
燃焼を未然に防止することができる。又、ガバナ
ーの一次圧と二次圧との差圧を利用したので、差
圧応動スイツチに加える差圧を非常に確実なもの
にでき、安全動作を確実にできる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の装置の一部断面の機構図である。 １……ガス流路、３……ガスバーナ、４……電
磁弁、６……ガバナー、７……熱電対、８……燃
焼検知回路、９……差圧応動スイツチ、１０……
常開接点。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガスバーナに至るガス流路に電磁弁とガバナー
   を配設し、ガスバーナの燃焼を検知して上記電磁
   弁を開放保持する燃焼検知回路を具備し、上記ガ
   バナーの一次圧と二次圧の所定以上の差圧に応動
   する差圧応動スイツチを設け、このスイツチの接
   点を上記燃焼検知回路に接続してスイツチ応動時
   に燃焼検知回路を働かせて成る燃焼制御装置。