JPS6142863Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本孝案はマーキングペン用インクタンクの改良
に関するものであつて、中綿にパイプを被着した
インクタンクに於て中綿の外周面に中空のインク
貯留凹溝を設け、更にパイプに於てインク貯留凹
溝の外壁を形成する個所の外面に空気誘導凹溝を
設けたことを要旨とするものである。

尚、図に示す実施例は毛細管現象を効率よくな
す密度として熱可塑性合成樹脂捲縮繊維スライバ
ー製の中綿１に硬質合成樹脂製パイプ２を被着
し、このパイプ２の外周面および中綿１の外周面
に両端に達する空気誘導凹溝３およびインク貯留
凹溝４を一挙に設け、中綿１にインクを吸湿する
と共にパイプ２の尾端に押込型尾栓６を、また同
パイプ２の先端に硬質合成樹脂製で縦中心にフエ
ルト製ペン先７を挿通した空気取入孔（図示せ
ず）付き先部材８を夫々押し込んで嵌着してマー
キングペン本体９とし、このマーキングペン本体
９の外に熱収縮性合成樹脂チユーブ１０を嵌着し
且つ加熱して同チユーブ１０を収縮せしめること
によつて当該チユーブ１０をマーキングペン本体
９に、同チユーブ１０の両端が尾栓６の外端面お
よび先部材８の肩部１１を巻き込む状態に被包し
たものである。

本考案は叙上のように中綿にパイプを被着した
インクタンクに於て中綿の外周面に中空のインク
タンク貯留凹溝を設けたので中綿にインクを吸蔵
せしめた時にはインク貯留凹溝にインクが溜り全
体の吸湿量を増大して筆記可能距離を延長するこ
とができ、またパイプに空気誘導凹溝を設けたの
でこれによつて先部材よりの空気をインクタンク
の尾端に導入することができるは勿論であるが、
特に本考案に於てはこの空気誘導凹溝をパイプに
於てインク貯留凹溝の外壁を形成する個所の外面
に形成したので一度の塑性加工で両凹溝を同時に
形成することが可能で製造が極めて簡単である等
の優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案マーキングペン用インクタンクの実
施例を示すものであつて、第１図は全体の縦断面
図、第２図は同じく横断面図である。 １……中綿、２……パイプ、３……空気誘導凹
溝、４……インク貯留凹溝、６……尾栓、７……
ペン先、８……先部材、９……マーキングペン本
体、１０……チユーブ、１１……肩部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中綿にパイプを被着したインクタンクに於て中
   綿の外周面に中空のインク貯留凹溝を設け、更に
   パイプに於てインク貯留凹溝の外壁を形成する個
   所の外面に空気誘導凹溝を設けて成るマーキング
   ペン用インクタンク。