JPS6141777Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は畦畔ブロツクに関するものである。

従来、畦畔の構築方法は、コンクリート現場打
ち工法と、ブロツク工法とによる工法とがあり、
このうちのブロツク工法においては、適長巾のブ
ロツクの１方側面の凸部を他方側面に凹溝を設け
て相互に嵌合させると共に目地モルタルで一体的
に接着していたものである。しかしながら、耕耘
機を圃場に入れる場合に、前記一体構築した畦畔
ブロツクでは耕耘機の乗り入れが困難で、かとい
つて、単に凸部と凹溝とを嵌合させただけでは相
互の連係力が弱体であり、また畦畔が湾曲した地
形においてはブロツクの相互の接合がなし難い等
の欠点があつた。

本考案は、この様な欠点を解消する目的におい
て、ブロツクの相互の連結が強固であり、しかも
耕耘機の通路として任意のブロツクを簡易に取外
し得ると共に、湾曲した地形にそつて施工を容易
になし得る等を特徴とする畦畔ブロツク創作に係
るものである。

以下、実施例図により本考案の構成を説明す
る。

長方形状のブロツク本体１の両側面に、半円柱
形凸部２を突設すると共に半円柱形凸部２の上端
外側寄りに扇形突起４を突設し、半円柱形凸部２
に連続して他のブロツクの半円柱形凸部２と扇形
突起４とが嵌合する半円形凹溝３を設けた畦畔ブ
ロツクである。

つぎに、実施例図により本考案の作用効果を説
明する。

本考案になる畦畔ブロツクは、ブロツク本体１
を上向と下向との交互に配置し、左右相互のブロ
ツク本体１の側面の半円柱形凸部２と凹溝３とを
嵌合させると共に半円柱形凸部２の上端の扇形突
起４を相互に係合させながら構築してゆくもので
ある。そして、扇形突起４が相互に係合するため
ブロツク本体１は強固に連結されることとなり、
また、相互に係合した扇形突起４の基部の尖端を
中心としてブロツクの方向を最大限35゜位の角度
で方向変換も可能で、畦畔の湾曲に沿つて容易に
施工をなし得るものである。

また、耕耘機を圃場に乗り入れる場合には、下
向きになつている本体ブロツク１を上方へ抜き取
りすることによつて耕耘機の圃場への乗り入れも
容易になし得る等、前記した様な顕著な諸効果を
奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例に係る畦畔ブロツクの
正面図、第２図はその平面図、第３図は畦畔ブロ
ツクの側面中央縦断面図、第４図はその側面図、
第５図は畦畔ブロツクの連設状態を示した正面
図、第６図は使用状態の断面図である。 １……ブロツク本体、２……半円柱形凸部、３
……半円形凹溝、４……扇形突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長方形状の本体ブロツクの両側面に、各々半円
   柱形凸部と、半円柱形凸部が嵌合し得る半円形凹
   溝とを上下連続して設け、半円柱形凸部の上端に
   扇形突起４を突設したことを特徴として成る、畦
   畔構築用ブロツク。