JPS6141158B2 - - Google Patents
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- JPS6141158B2 JPS6141158B2 JP54035409A JP3540979A JPS6141158B2 JP S6141158 B2 JPS6141158 B2 JP S6141158B2 JP 54035409 A JP54035409 A JP 54035409A JP 3540979 A JP3540979 A JP 3540979A JP S6141158 B2 JPS6141158 B2 JP S6141158B2
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- G01C19/66—Ring laser gyrometers
- G01C19/667—Ring laser gyrometers using a multioscillator ring laser
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Description
本発明はレーザジヤイロスコープ装置に関し、
特に高精度な信号が必要な4周波数型レーザジヤ
イロスコープ装置に関する。 使い易いレーザジヤイロスコープ装置を得るた
めに解決しなければならない主たる問題は、モー
ドロツキングの点である。この問題を解決できて
いない非補償型の装置において、低い角速度で回
転する際にレーザジヤイロスコープ空間内を回転
する一対の電磁波間の生ずる周波数の差は、モー
ドロツキング現象がないとした場合の予測値より
は小さくなる。すなわち、実回転速度が増大する
に従つて、実周波数出力は、出力周波数及び回転
速度間の所望のリニア関係に漸近的に近づくだけ
である。 従来このモードロツキングの問題を解決しまた
は低減させるために、多くのレーザジヤイロスコ
ープの構造が提案されて来た。最も成功したと考
えられる装置としては、米国特許第3741657号及
び第3854819があり、その詳細が実施例として示
されている。この特許の装置では、4つの離れた
周波数のビームが4つのミラーによつて形成され
たレーザジヤイロスコープ閉通路を周りながら伝
播するようになされている。そのうち2つのビー
ムは時計方向に周り、残る2つのビームは反時計
方向に周る。時計方向に周囲する2つのビームの
うち、一方は左手周回偏(左回り円偏波)を示
し、他方は右手周回偏(右回り円偏波)を示し、
また反時計方向に周回する2つのビームも同様で
ある。実施例の場合、右手周回偏波を示す2つの
ビームの周波数は、左手周回偏波を示す2つのビ
ームの周波数より高くなる。フアラデー回転器は
時計方向及び反時計方向のビーム相互間に周波数
差すなわち周波数スプリツトを生じ、これに対し
て水晶回転器は右手及び左手偏波のビーム間に周
波数スリツトを生じる。 4つの異なる周波数のビームの相対的周波数位
置を第2図に示す。モードロツキングの問題を避
けるため、フアラデー回転構造の場合回転速度が
0のとき及びモードロツキングが生じ得ないよう
な回転速度に対しては、1及び2間の周波数
間隔を十分に大きくとり、かつビーム周波数3
び4間も同様にし、装置はモードロツキングが
生じている非直線領域の十分外側にバイアスされ
ている。 休止(静止)時にはビーム周波数1及び2
間の周波数差はビーム周波数3及び4間の周
波数差と等しくなる。レーザジヤイロスコープ装
置が第1の方向に回転されると、周波数1及び
2のビームは同じ周波数だけ同じ方向に移動す
るのに対して、周波数3及び4のビームは同
じ周波数だけ離れる方向に移動する。逆方向へ回
転する場合は、周波数1及び2のビームは同
じ周波数だけ離れる方向に移動するに対して周波
数3及び4のビームは同じ周波数だけ同じ方
向に移動する。 回転速度に比例する周波数の出力信号を発生さ
せるためには、△1=2−1、△2=
4−3の差周波数をもつ第1の2つの周数差出
力信号が形成される。続いて最終的出力信号△
=△2−△1が形成される。トータル回転量
を表わす信号を得るために、2つのカウンタが用
意され、その一方が△1信号の分だけインクリ
メントされ、また他方が△2信号分だけインク
リメントされる。一方のカウンタの出力は他方の
カウンタの出力からデイジタル的に減算され、か
くして装置のトータル回転量を表わすデイジタル
信号を得る。 上述の特許に示されているこの装置は、多くの
応用例において十分満足できる機能をもつている
ことが分つたが、末だ多くの応用例においては、
回転量及び回転速度を表わす出力信号として、信
号が1周する間に△1及び△2信号を算出す
る際の精度より高い精度のものを得る必要がある
ことも分つた。 そこで本発明は、高精度の出力信号をもつレー
ザジヤイロスコープ装置を得ようとするものであ
る。 さらに本発明は、通常出力信号を直列に算定す
る速度より高速度で出力信号の算定を実行するよ
うな装置を得ようとするものである。 これらの目的及び他の目的は、複数の周波数の
電磁波を伝播維持するための閉ループ通路を構成
する手段と、この電磁波のうちの2つの周波数差
の予定倍の周波数を有する第1の信号を発生する
手段とを組合せることにより達成される。倍係数
は1より大きい整数であることが望ましい。発生
される第2の信号は2つの電磁波の周波数差に等
しい周波数をもつ。第1の信号は第2の信号にフ
エーズロツクされる。入力端に第2の信号が与え
られてなる位相検出手段が用意され、その出力が
第1の信号発生手段に結合される。また周波数分
周手段が用意され、第1の信号を第2の信号と同
じ周波数に分周する。この分周手段の出力は位相
検出手段の第2の入力として結合され、これによ
りフエーズロツクロープを形成する。 さらに本発明の目的は、少くとも4つの周波数
の電磁波を維持する閉ループ伝播路を構成する手
段と、2つの電磁波の周波数差と等しい周波数の
差信号を発生する手段と、予定の固定周波数をも
つ信号を発生する手段と、差信号と予定の固定周
波数をもつ信号との位相差をパラメータとする制
御信号を発生する手段と、2つの電磁波の周波数
差を制御信号によつて変更する手段とを組合せる
ことによつて達成される。好適な実施例において
は、2つの電磁波の周波数差は通路形成手段の周
回速度の少くとも予定範囲を超える一定値に保持
される。周波数差変更手段は制御信号に応答する
磁界を発生する手段を含む。この制御信号発生手
段は、出力を予定の固定周波数を有する信号発生
手段と差信号発生手段とに結合する位相検出手段
と、ローパスフイルタ手段と、このローパスフイ
ルタ手段の入力側又は出力側に結合された増幅手
段又は単一のユニツトとして組立てられた増幅手
段及びローパスフイルタとを含んでなる。閉ルー
プ伝播路形成手段は少くとも4つの反射手段と、
この伝播路に配設された第1及び第2の周波数分
散手段と、レーザ発生媒質とを含んでなる。 また本発明の目的は、少くとも4つの周波数の
電磁波を維持伝播させる閉ループ伝播路を構成す
る主段と、4つの電磁波のうち第1の2つの電磁
波の周波数差と等しい周波数をもつ第1の差信号
を発生する手段と、4つの電磁波のうち第2の2
つの電磁波の周波数差と等しい周波数をもつ第2
の差信号を発生する手段と、第1の差信号と予定
の固定周波数をもつ信号との間の位相差によつて
決まるパラメータを有する第1の制御信号を発生
する手段と、第1の2つの電磁波の周波数差を第
1の制御信号につて変更する手段と、第2の差信
号とフイーババツク制御信号との間の位相差によ
つて決まるパラメータを有する第2の制御信号を
発生する手段と、第2の制御信号によつて決まる
周波数をもつフイードバツク制御信号を発生する
手段を組合せることによつて達成される。好適な
実施例において、周波数差変更手段は第1の2つ
の電磁波の周波数差を少くとも伝播路形成手段の
周囲速度の予定レンジ以上の一定値に維持する。
伝播路形成手段は第1及び第2の分散素子を含
み、この分散素子の一方がフアラデー回転器でな
ることにより周波数差変更手段がフアラデー回転
器内に磁界を発生するコイルで構成されている。
第1の制御信号発生手段及び第2の信号発生手段
はそれぞれ入力端を対応する差信号に結合した位
置検出手段と、ローパスフイルタ手段と、このロ
ーパスフイルタ手段の出力側に一緒に集積化結合
された増幅手段とを別体に構成してなる。好適な
実施例において、第1の2つの電磁波の周波数は
第2の2つの電磁波の周波数より高いか又は低く
なされている。 またさらに本発明の目的は、少くとも4つの周
波数の電磁波を維持伝播する閉ループ伝播路を構
成する手段と、第1の2つの電磁波の周波数差と
等しい周波数をもつ第1の差信号を発生する手段
と、第1及び第2の差信号の周波数差と等しい周
波数をもつ第2の差信号を発生する手段と、第1
の入力端に第3の差信号を受ける位相検出手段
と、ローパスフイルタ手段と、このローパスフイ
ルタ手段に結合され、又はローパスフイルタ手段
の入力端に結合され、又は位相検出手段の出力端
に結合されてなる増幅手段と、入力パラメータの
値によつて決まる周波数をもつ制御信号を発生
し、入力端を増幅手段の出力端に結合し、出力端
を位相検出手段の第2の入力端に結合してなる制
御信号発生手段とを組合せることにより達成され
る。第3の差信号発生手段は第1の差信号を増幅
する手段と、第2の差信号を増幅する手段と、入
力端を第1及び第2の差信号増幅手段に結合して
なる二重平衡型混合器とを含んでなる。制御信号
発生手段は電圧制御型発振器と、その出力端に結
合された周波数分周手段とで構成できる。 またさらに、本発明は、少くとも4つの周波数
の電磁波を維持伝播する閉ループ伝播路を構成す
る手段と、第1の2つの電磁波の周波数差と等し
い周波数をもつ第1の差信号を発生する手段と、
第2の2つの電磁波の周波数差と等しい周波数を
もつ第2の差信号を発生する手段と、第1の差信
号発生手段に結合される第1のフエーブロツクル
ープ及び第2の差信号発生手段に結合される第2
のフエーズロツクループとを組合せることにより
実現される。各フエーズロツクループは、入力端
に対応する差信号を受ける位相検出手段と、ロー
パスフイルタ手段と、入力パラメータ値によつて
決まる周波数の制御信号を発生し、入力端を増幅
手段の出力端に結合し、出力端を位相検出器の第
2の入力端に結合してなる制御信号発生手段とを
含んでなる。さらにこれに加えて、第1及び第2
のフエーズロツクループの制御信号の周波数差に
よつて決まるパラメータをもつ出力信号を発生す
る手段が組合される。各第1及び第2のフエーズ
ロツクループの制御信号発生手段は、入力端を増
幅手段の出力端に結合し、出力端を出力信号発生
手段の入力端に結合してなる電圧制御型発振器
と、入力端を電圧制御型発振器の出力端に結合
し、出力端を位相検出手段の第2の入力端に結合
してなる周波数分周手段とを有する。好適な実施
例では、伝播路は4つ又はそれ以上の反射手段
と、第1及び第2の周波数分散素子とを含む。 以下図面について本発明の一例を詳述するの
に、第1図は本発明に依るレーザジヤイロスコー
プ装置をダイアグラムとして示している。長方形
の破線で示されているレーザジヤイロスコープ空
間110はミラー12〜15によつて形成されて
いる。電磁波が進行する通路にある空間110の
1つの辺に沿つてレーザ発生媒質10が配設され
ている。レージ発生媒質10としては例えばヘリ
ウム及びネオンの同位元素の混合ガスを内蔵する
密封チヤンバを用い得る。発生された種々の電磁
波の利得はすでに知られているように電磁波の周
波数の関数となる。第2図に示すように、選択さ
れた発生媒質に対するレーザ利得曲線11はほぼ
つりがね型である。レーザ発生媒質とは反対側の
辺のレーザジヤイロ空間には偏波分散構造部16
が配設されている。2つの別個の偏波分散要素が
偏波分散構造部16内に用意されている。 水晶回転器17は遅延又はこれと等価な位相シ
フトを回偏波を受けた電磁波に対して与え、これ
らの電磁波に円偏波方向を互いに異ならしめる。
すなわち、遅延又は位相シフトの仕方は右手周回
偏波する電磁波と左手周回偏波する電磁波とで異
なる。更に遅延は逆関係にあり、ある電磁波に与
えられる遅延が偏波方向によるばかりでなく水晶
を通つて伝播する方向に依存している。 偏波分散構造部16内にある水晶回転器17は
フアラデー回転器18の近くに配設れている。フ
アラデー回転器18は結晶性又は非結晶性の中心
コアを用いて構成され、この中心を通じて外部永
久磁石(図示せず)からの固定磁界が供給され
る。溶融石英が好適な材料である。フアラデー回
転器18はその中を通る電磁波の方向によつて遅
延又は位相シフト量が異なる。電磁波に与えられ
た遅延は偏波方向には依存しない。第2の磁界が
フアラデー回転器18の本体内でフアラデー回転
器バイアスコイル114によつて発生される。フ
アラデー回転器バイアスコイル114によつて発
生された磁界はコイルに流れる電流の方向により
決まる方向になる。フアラデー回転器バイアスコ
イル114は以下に述べるようにフエーズロツク
ループ回路5の一部を形成している。 第2図には4つの異なつた周波数1,2,
3及び4をもつ電磁波が第1図の装置によつ
て発生されることが示されている。周波数1及
び4の電磁波は時計方向に伝播したものである
のに対して周波数2及び3の電磁波は反時計
方向に伝播した電磁波である。周波数1及び
2の電磁波は左手周回偏波されたものであり、こ
れに対して周波数3及び4の電磁波は右手周
回偏波されたものである。以上のことから明らか
なように、左手及び右手周回偏波されたビーム間
の周波数間隔は水晶回転器17によつて発生さ
れ、これに対して時計及び反時計方向のビーム間
の周波数間隔はフアラデー回転器18によつて発
生される。 第1図の装置はその感動軸の周りを回転したと
き、周波数3及び4の電磁波は一緒に周波数
が近づく方向に動くのに対して、周波数1及び
2の電磁波は周波数3及び4の電磁波が動
いたと同じ量だけ周波数が離れる方向に動く。回
転が逆になると、周波数1及び2の電磁波は
周波数が一緒に近づき、これに対して周波数3
及び4の電磁波は同じ量だけ周波数が離れる。 装置の回転速度又は予定の時間の間のトータル
回転量を表わす出力信号を発生させるために、2
つの差信号△1=2−1及び△2=4
−3が形成される。休止時では△1=△2
である。特定の時点における回転速度を表わす出
力信号を形成させるために、第2の差信号=△
2−△1が形成される。予定の時間内のトー
タル回転量を決定するため差信号の積分がされ
る。この積分はアナログ回路でもなし得るが精度
を高めるためにはデイジタル的に行う方が良い。 周波数差信号Δ1及び△2は出力構造部1
12によつて発生される。ミラー14は部分透過
性であり、これによりレーザジヤイロ空間を周回
する各電磁波の極く一部をこのミラーを通して出
力構造112へ通過させる。時計方向に伝播する
電磁波はミラー14を通して通路30を通過する
のに対して、反時計方向に周回するビーム電磁波
は通路31を介して出力端に結合される。引き出
されたビームは1/4波長板32を通過し、この1/4
波長板の厚さはそれ自体は周知の原理で選定さ
れ、これにより周回偏波(円偏波)された電磁波
は右手周回偏波(右旋円偏波)の電磁波(左手周
回偏波(左旋円偏波)された電磁波に対してほぼ
直交する)に対応してリニアに偏波された電磁波
に変換される。 リニア偏波(直線偏波)された電磁波は半透明
ミラー33及び34によつてほぼ等しい振幅のビ
ームに分離される。次に4つのビームが偏波分析
器を通つて位置41,42,43及び44で4つ
のビームを発生し、このとき偏波分析器はリニア
偏波された電磁波のうちの1つの角度だけを通過
させるので、各ビームは1つの周波数1,
2,3及び4のみを含むことになる。周波数
1及び2を有する電磁波は半透明ミラー47
に入力されて検波ダイオード48の方向に反射さ
れ、これに対して周波数3及び4の電磁波は
半透明ミラー45によつて検波ダイオード46の
方向に反射される。検波ダイオード46及び48
は電圧源49及び50によつて逆バイアスされて
検波ダイオードの分野では周知のように所定の動
作特性の出力を発生する。検ダイオード46及び
48は、各ダイオードに入射した2つの入力電磁
波の周波数差と等しい周波数をもつ出力信号を発
生する。出力信号は抵抗51及び52の両端に生
ずる。高周波出力信号が例えば入射した電磁波の
周波数の総和と等しい周波数をもつているとすれ
ば、この出力信号は各ダイオードの両端の漂遊容
量によつて波除去され、出力信号の一部として
は現われない。 以上の構成において、4つの周波数の電磁波は
利得曲線のピークを中心としてほぼ対称となされ
ていることが望ましい。そのためピエゾ電気トラ
ンスジユーサ68が機械的に配置されたミラー1
2に適用され、レーザジヤイロ空間110内のト
ータル通路長を4つの周波数を正しく中心に位置
合せする。ピエゾ電気トランスジユーサ68を動
作させる信号は、△1及び△2に対応するト
ータル振幅と、2つの振幅信号の差とに比例する
振幅を有する信号として形成される。通路の出力
差信号は、4つの周波数の電磁波が正しく利得曲
線の中心にあるとき、振幅が0になる。この出力
差信号は、4つの電磁波が一方向に中心をはずれ
ているときには第1の極性を呈し、逆に4つの電
磁波が他方向に中心をはずれているときに逆極性
を呈する。平均振幅信号がダイオード61及び6
2、抵抗63,64及び65、及びコンデンサ6
6を含む回路によつて形成される。出力差信号は
差動増幅器によつて形成され、その出力はピエゾ
電気トランスジユーサ68の入力リードに接続さ
れる。 本発明の原理に依れば、フエーズロツクループ
回路5は周波数差信号を入力信号として受けてこ
れらの信号から装置の回転速度、又はトータル回
転量のいずれか一方又は両方を表わす高精度の出
力信号を発生する。又第1図の実施例においてフ
エーズロツクループ回路はフアラデー回転器バイ
アスコイル114に結合される信号を発生して各
電磁波の対のうちの少くとも一方の対の電磁波の
周波数の差を制御するようになされている。しか
しこのフアラデー回転器コイル18は省略しても
良い。 次に第3図のブロツクダイアグラムについて、
フエーズロツクループ回路5の動作をさらに詳細
に説明する。出力構造部12からの周波数信号△
1は位相検出器116の一方の入力端に接続さ
れる。位相検出器116の他方の入力端には基準
クロツク回路118の出力が接続されている。位
相検出器116の出力信号は基準クロツク信号及
び△1信号の位相差を表わしており、ローパス
フイルタ119を通じて増幅器120に接続され
ている。ローパスフイルタ119は増幅器120
に接続でき、又はそれと共に例えばフイードバツ
ク装置に結合しても良い。増幅器120の出力は
コイル駆動増幅器115によつて増幅されてフア
ラデーバイアスコイル114に帰還接続される。 増幅器115からフアラデーバイアスコイル1
14に供給された信号は磁界を第1図のフアラデ
ー回転器15の本体内に発生させ、これにより装
置の回転によつてレーザジヤイロ空間110を伝
播する4つの電磁波のうちの5つに生ずる周波数
変化が、打消され、広い回転速度範囲に亘つて零
にされる。このように、装置が回転したとき、周
波数差信号は変化しない。しかし回転速度は増幅
器120の出力信号の振幅として正確に表わされ
る。 第3図に示す装置は従来のものより優れた多く
の利点をもつている。第1に、回転速度としての
速度出力信号には量子化誤差がないので、高精度
のアナログ電圧として表わし得、勿論量子化誤差
が生じない周波数信号によらないで済む。もしデ
イジタル出力が必要な場合には、増幅器120か
らの出力信号は所望の精度レベルでアナログ―デ
イジタル変換器を用いてデイジタル化すれば良
い。第2に第3図の装置に依れば、レーザジヤイ
ロ空間110内で出力信号に対する周波数変換は
行わないので、ロツクイン効果によつて生ずるお
それのあるその他の誤差がない。 次に第4図のブロツクダイアグラムには、本発
明のさらに他の実施例が示されている。第4図の
装置は第3図の場合と同様にして動作し、装置に
第2のフエーズロツクループが加えられている。
出力構造部112からの△2出力信号は第2の
位相検出器133の一方の入力端に接続されてい
る。ローパスフイルタ134及び増幅器137が
第3図について上述した装置の場合と同様な方法
で、位相検出器133の出力端に接続される。増
幅器137の出力端には高精度の電圧制御型発振
器138に結合される。電圧制御型発振器138
によつて発生された出力信号の周波数は増幅器1
37の出力の振幅によつて決定される。周波数分
周器135は電圧制御型発振器138の出力を逓
分して装置が休止状態のときの周波数△2と同
じ周波数の出力信号を発生する。 第4図の実施例において、周波数差△1は装
置の回転速度に依らず一定値に維持される。△
1信号が一定なので、△2信号は、△1信号
が可変であれば得られたであろう回転速度の2倍
の量だけ変更される。かくして、増幅器137か
らのアナログ出力信号Vputは、フエーズロツク
をしない装置によつて発生されるであろう振幅の
2倍の振幅をもち、かつ雑音を伴わないで済む。 第5図に本発明の他の実施例を示す。第5図の
実施例の場合、フエーズロツクループ回路はその
全部がレーザジヤイロ空間110に配されてい
る。△1及び△2信号はバツフア増幅器14
1及び142によつて増幅され、二重平衡型混合
器140の2つの入力端に結合される。二重平衡
型混合器140からの出力信号△=△2−△
1は装置の回転速度を直接に表わす周波数をも
つ。しかし、通常のレーザジヤイロ空間構成の場
合、△信号は100〜500Hzの周波数範囲をもつの
で、信号の1サイクル当りのカウンタパルスとし
て信号を量子化するような方法で△信号を単純
にデイジタル化すれば、大きな量子化誤差を含む
ことになる。この誤差は本発明のこの実施例によ
つて除去できる。 △信号のDCレベルはDC修正回路143によ
つてセツトされ、かくして装置の回転速度0に対
応する周波数0の△信号が出力電圧0の状態を
生じる。DC修正信号は位相検出器144の一方
の入力端に接続され、この検出器がフエーズロツ
クループの入力点になる。位相検出器144の出
力はローパスフイルタ145を通じて増幅器14
6に接続される。上述の実施例の場合と同様に、
増幅器146の出力は電圧制御型発振器148及
び周波数分周器147を通じて位相検出器144
の第2の入力端に接続されている。 2つの出力信号はフエーズロツクループから発
生される。増幅器137(第4図)及び増幅器1
46(第5図)からのVput信号はアナログ信号
で、その振幅は装置の回転速度に直接比例してい
る。このアナログ信号は高精度であり、量子化誤
差をもたない。第2の出力信号V′putは電圧制御
型発振器138(第4図)及び電圧制御型発振器
148(第5図)の出力端に発生する。 V′put信号の周波数は△信号のデイジタル精
度のN倍の精度でデイジタル変換される。以下に
述べる回路において、Nは233程度である。ここ
で本発明に依れば量子化誤差を大きく低減できる
ことが分る。 第6図には本発明のさらに他の実施例のブロツ
クダイアグラムが示されている。この実施例は、
△のN倍の周波数をもつ出力信号Vputを発生
する2つのフエーズロツクループ回路を使用して
いる。しかし、第6図の実施例に依れば、△信
号を実際に発生する必要はない。高精度のアナロ
グ出力信号Vputは装置の回転速度に直接比例し
て発生されないのである。 出力構造部112からの△1信号は位相検出
器151の入力端に結合され、これに対して△
2信号は位相検出器157の対応する入力端に接
続される。位相検出器151及び157の出力
は、上述の実施例の場合と同様に、ローパスフイ
ルタ152及び156を通じて増幅器153及び
158に接続されている。増幅器153及び15
8の出力は、これも上述の実施例の場合と同様
に、電圧制御型発振器155及び156、及び周
波数分周器154及び160を通じて位相検出器
151及び157の入力端に帰還接続される。 高精度のアナログ出力信号Vputは差動増幅器
162によつて増幅器153及び158の出力信
号の差をとることにより発生される。さらに回転
速度を表わす高精度のアナログ信号を得ることに
より、Vput信号の極性が装置の回転方向を表わ
すことになる。 電圧制御型発振器155及び159の出力は二
重平衡型混合器161の2つの入力端に接続され
る。この二重平衡型混合器161からの出力信号
V′putは、上述の実施例の場合と同様に、装置の
回転速度に直接比例し、量子化誤差を係数Nの分
だけ低減している。 第7図には△1信号に結合されたフエーズロ
ツクループ回路の略線的ダイアグラムが示されて
いる。正弦波信号△1はコンデンサ264を通
じてパルス形成回路261に結合され、この形成
回路261は正弦波信号をパルス波形に変換し、
かくして△1信号の各周期ごとに1つのパルス
を発生させる。第4図のブロツクダイアグラムに
おいては、ジヤイロ装置の出力構造部によつて発
生される△1信号によつては常に必要ななると
は限らないので、パルス形成回路261を示して
いない。パルス形成回路261はシユミツトトリ
ガ構成のスレシホールド検出器257を含み、こ
れにより△1信号上の雑音によつて誤つてトリ
ガさせないようになされている。 パルス形成回路261の出力はインバータ23
1を通じて位相検出器130の一方の入力端に結
合される。位相検出器130は集積回路構成のデ
イジタル位相検出器232によつて機能を実施さ
せる。集積回路構成の位相検出器232は2つの
出力線U1及びD1を有する。例えばR入力がV
入力と同相であれば、U1出力は固定の正のDC
電圧に維持されるのに対して、D1の出力は位相
差に応じたパルス幅の立下りパルスによつてパル
ス化される。V入力とR入力とが同じになるとD
1出力が固定の正のDC電圧を維持するのに対し
て、U1出力がパルス化される。 基準クロツク回路131は可制御周波数のパル
ス信号を発生し、この信号がインバータ30を介
して位相検出器130のR入力に結合される。例
えば50MHz及びそれ以上の周波数の可変周波数源
を得ることが一般に容易であるから、70MHzの発
振器205が基準クロツク回路131のパルス発
振源として用意される。発振器205の出力はエ
ミツタ結合型論理回路でなるフリツプフロツプ回
路210及び212のクロツク入力端に結合され
る。2つのフリツプフロツプ回路210及び21
2によつて1/4分周がされる。フリツプフロツプ回 路212の反転及び非反転出力はデユアルトラン
ジスタ215のベース入力端に結合される。トラ
ンジスタ215は差動増幅器構造に接続され、エ
ミツタ結合型論理回路の出力レベルを、トランジ
スタ―トランジスタ論理回路に都合の良いレベル
に変換する。出力はコレクタ抵抗218の両端か
ら送出され、インバータ221の入力端に結合さ
れる。インバータ221は4ビツトのバイナリカ
ウンタ222及び223のクロツク入力端にクロ
ツク信号をバツフア動作を伴いながら供給する。
カウンタ222及び223はカウントダウン構造
に直列に接続されている。スイツチ227及び2
28が抵抗226によつてバイアスされたカウン
タのプリセツト入力に接続されている。両カウン
タ222及び223に対するリセツトパルスはカ
ウント内容が0になつた時出力ナンドケート22
4に発生する。位相検出器130に対する出力信
号はカウンタ223からその最高位ビツトとして
得られる。この構成において、カウンタ222及
び223は、スイツチ227及び228のセツト
状態によつて決まる分周係数によつて周波数パル
スを分周する可変パルス周波数分周回路を構成す
る。装置が動作中のとき、スイツチ227及び2
28はセツトし、装置がはじめて休止状態になつ
たとき位相検出器130から0位相基準出力を送
出する。 集積回路位相検出器232からの出力U1及び
D1は抵抗233及び234を通じて、増幅器1
36の差動増幅回路241の反転及び非反転入力
端に結合される。周波数の補償はコンデンサ24
0,243及び244を有する増幅回路241に
対してなされる。ローパスフイルタ132の機能
は2つの別個のRC回路によつてなされ、その一
方は抵抗242及びコンデンサ235によつて構
成され、この回路は増幅回路241の非反転入力
端と接地との間に接続されている。また他方は抵
抗238及びコンデンサ236によつて構成さ
れ、増幅器241の出力端及び非反転入力端間の
フイードバツク回路に接続されている。増幅回路
241の出力端は増幅回路249の非反転入力端
にあるコイル駆動増幅回路139の入力端に接続
されている。フアラデーバイアスコイル114は
増幅回路249の出力端及びその反転入力端間に
接続されている。周波数補償はコンデンサ24
8,250、及び251によつて増幅回路249
に対してなされる。 △2フエーズロツクループの動作を第8図に
ついて説明する。△2信号はコンデンサ304
を通じてパルス形成回路305に結合される。パ
ルス形成回路305は第7図の回路の場合と同様
の動作をする。また位相検出器133の回路及び
動作は、第7図につにて説明したと同様に、ロー
パスフイルタ134及び増幅器137と協働す
る。 増幅器332の増幅回路の出力は抵抗338を
通じて電圧制御発振器138の集積回路電圧制御
型発振器340に結合される。電圧制御型発振回
路340は入力信号の値が0のとき70MHzの出力
をもつ。電圧制御型発振器の分野において良く知
られているように、電圧制御型回路340のRF
出力は入力信号における変化に比例して変化す
る。 電圧制御型発振器138からの出力は周波数分
周器135の入力端に結合される。周波数分周器
135は第7図の同様の回路と同じ方法で動作す
る。Nの値はスイツチ360及び361によつて
セツトされる。Nの値はVCO/△2(ここで△
2 は休止時に装置がとり得る)の関係によつて決ま
る。入力が0のときの電圧制御型発振器138か
らの出力周波数をVCO=70MHzと選定すれ
ば、△2の値が300kHz程度であるから、N=
233となる。 第7図及び第8図の回路を第4図のブロツクダ
イアグラムについて説明したが、第7図及び第8
図の各回路は、ここでは等価回路として他のブロ
ツクダイアグラムによつて示した回路についても
同様に機能する。 以上は本発明の好適な実施例を説明した。しか
し本発明の原理を脱することなく多くの変形、変
更をなし得る。 なお第7図及び第8図において使用したパーツ
としては次の仕様のものを用いれば良い。
特に高精度な信号が必要な4周波数型レーザジヤ
イロスコープ装置に関する。 使い易いレーザジヤイロスコープ装置を得るた
めに解決しなければならない主たる問題は、モー
ドロツキングの点である。この問題を解決できて
いない非補償型の装置において、低い角速度で回
転する際にレーザジヤイロスコープ空間内を回転
する一対の電磁波間の生ずる周波数の差は、モー
ドロツキング現象がないとした場合の予測値より
は小さくなる。すなわち、実回転速度が増大する
に従つて、実周波数出力は、出力周波数及び回転
速度間の所望のリニア関係に漸近的に近づくだけ
である。 従来このモードロツキングの問題を解決しまた
は低減させるために、多くのレーザジヤイロスコ
ープの構造が提案されて来た。最も成功したと考
えられる装置としては、米国特許第3741657号及
び第3854819があり、その詳細が実施例として示
されている。この特許の装置では、4つの離れた
周波数のビームが4つのミラーによつて形成され
たレーザジヤイロスコープ閉通路を周りながら伝
播するようになされている。そのうち2つのビー
ムは時計方向に周り、残る2つのビームは反時計
方向に周る。時計方向に周囲する2つのビームの
うち、一方は左手周回偏(左回り円偏波)を示
し、他方は右手周回偏(右回り円偏波)を示し、
また反時計方向に周回する2つのビームも同様で
ある。実施例の場合、右手周回偏波を示す2つの
ビームの周波数は、左手周回偏波を示す2つのビ
ームの周波数より高くなる。フアラデー回転器は
時計方向及び反時計方向のビーム相互間に周波数
差すなわち周波数スプリツトを生じ、これに対し
て水晶回転器は右手及び左手偏波のビーム間に周
波数スリツトを生じる。 4つの異なる周波数のビームの相対的周波数位
置を第2図に示す。モードロツキングの問題を避
けるため、フアラデー回転構造の場合回転速度が
0のとき及びモードロツキングが生じ得ないよう
な回転速度に対しては、1及び2間の周波数
間隔を十分に大きくとり、かつビーム周波数3
び4間も同様にし、装置はモードロツキングが
生じている非直線領域の十分外側にバイアスされ
ている。 休止(静止)時にはビーム周波数1及び2
間の周波数差はビーム周波数3及び4間の周
波数差と等しくなる。レーザジヤイロスコープ装
置が第1の方向に回転されると、周波数1及び
2のビームは同じ周波数だけ同じ方向に移動す
るのに対して、周波数3及び4のビームは同
じ周波数だけ離れる方向に移動する。逆方向へ回
転する場合は、周波数1及び2のビームは同
じ周波数だけ離れる方向に移動するに対して周波
数3及び4のビームは同じ周波数だけ同じ方
向に移動する。 回転速度に比例する周波数の出力信号を発生さ
せるためには、△1=2−1、△2=
4−3の差周波数をもつ第1の2つの周数差出
力信号が形成される。続いて最終的出力信号△
=△2−△1が形成される。トータル回転量
を表わす信号を得るために、2つのカウンタが用
意され、その一方が△1信号の分だけインクリ
メントされ、また他方が△2信号分だけインク
リメントされる。一方のカウンタの出力は他方の
カウンタの出力からデイジタル的に減算され、か
くして装置のトータル回転量を表わすデイジタル
信号を得る。 上述の特許に示されているこの装置は、多くの
応用例において十分満足できる機能をもつている
ことが分つたが、末だ多くの応用例においては、
回転量及び回転速度を表わす出力信号として、信
号が1周する間に△1及び△2信号を算出す
る際の精度より高い精度のものを得る必要がある
ことも分つた。 そこで本発明は、高精度の出力信号をもつレー
ザジヤイロスコープ装置を得ようとするものであ
る。 さらに本発明は、通常出力信号を直列に算定す
る速度より高速度で出力信号の算定を実行するよ
うな装置を得ようとするものである。 これらの目的及び他の目的は、複数の周波数の
電磁波を伝播維持するための閉ループ通路を構成
する手段と、この電磁波のうちの2つの周波数差
の予定倍の周波数を有する第1の信号を発生する
手段とを組合せることにより達成される。倍係数
は1より大きい整数であることが望ましい。発生
される第2の信号は2つの電磁波の周波数差に等
しい周波数をもつ。第1の信号は第2の信号にフ
エーズロツクされる。入力端に第2の信号が与え
られてなる位相検出手段が用意され、その出力が
第1の信号発生手段に結合される。また周波数分
周手段が用意され、第1の信号を第2の信号と同
じ周波数に分周する。この分周手段の出力は位相
検出手段の第2の入力として結合され、これによ
りフエーズロツクロープを形成する。 さらに本発明の目的は、少くとも4つの周波数
の電磁波を維持する閉ループ伝播路を構成する手
段と、2つの電磁波の周波数差と等しい周波数の
差信号を発生する手段と、予定の固定周波数をも
つ信号を発生する手段と、差信号と予定の固定周
波数をもつ信号との位相差をパラメータとする制
御信号を発生する手段と、2つの電磁波の周波数
差を制御信号によつて変更する手段とを組合せる
ことによつて達成される。好適な実施例において
は、2つの電磁波の周波数差は通路形成手段の周
回速度の少くとも予定範囲を超える一定値に保持
される。周波数差変更手段は制御信号に応答する
磁界を発生する手段を含む。この制御信号発生手
段は、出力を予定の固定周波数を有する信号発生
手段と差信号発生手段とに結合する位相検出手段
と、ローパスフイルタ手段と、このローパスフイ
ルタ手段の入力側又は出力側に結合された増幅手
段又は単一のユニツトとして組立てられた増幅手
段及びローパスフイルタとを含んでなる。閉ルー
プ伝播路形成手段は少くとも4つの反射手段と、
この伝播路に配設された第1及び第2の周波数分
散手段と、レーザ発生媒質とを含んでなる。 また本発明の目的は、少くとも4つの周波数の
電磁波を維持伝播させる閉ループ伝播路を構成す
る主段と、4つの電磁波のうち第1の2つの電磁
波の周波数差と等しい周波数をもつ第1の差信号
を発生する手段と、4つの電磁波のうち第2の2
つの電磁波の周波数差と等しい周波数をもつ第2
の差信号を発生する手段と、第1の差信号と予定
の固定周波数をもつ信号との間の位相差によつて
決まるパラメータを有する第1の制御信号を発生
する手段と、第1の2つの電磁波の周波数差を第
1の制御信号につて変更する手段と、第2の差信
号とフイーババツク制御信号との間の位相差によ
つて決まるパラメータを有する第2の制御信号を
発生する手段と、第2の制御信号によつて決まる
周波数をもつフイードバツク制御信号を発生する
手段を組合せることによつて達成される。好適な
実施例において、周波数差変更手段は第1の2つ
の電磁波の周波数差を少くとも伝播路形成手段の
周囲速度の予定レンジ以上の一定値に維持する。
伝播路形成手段は第1及び第2の分散素子を含
み、この分散素子の一方がフアラデー回転器でな
ることにより周波数差変更手段がフアラデー回転
器内に磁界を発生するコイルで構成されている。
第1の制御信号発生手段及び第2の信号発生手段
はそれぞれ入力端を対応する差信号に結合した位
置検出手段と、ローパスフイルタ手段と、このロ
ーパスフイルタ手段の出力側に一緒に集積化結合
された増幅手段とを別体に構成してなる。好適な
実施例において、第1の2つの電磁波の周波数は
第2の2つの電磁波の周波数より高いか又は低く
なされている。 またさらに本発明の目的は、少くとも4つの周
波数の電磁波を維持伝播する閉ループ伝播路を構
成する手段と、第1の2つの電磁波の周波数差と
等しい周波数をもつ第1の差信号を発生する手段
と、第1及び第2の差信号の周波数差と等しい周
波数をもつ第2の差信号を発生する手段と、第1
の入力端に第3の差信号を受ける位相検出手段
と、ローパスフイルタ手段と、このローパスフイ
ルタ手段に結合され、又はローパスフイルタ手段
の入力端に結合され、又は位相検出手段の出力端
に結合されてなる増幅手段と、入力パラメータの
値によつて決まる周波数をもつ制御信号を発生
し、入力端を増幅手段の出力端に結合し、出力端
を位相検出手段の第2の入力端に結合してなる制
御信号発生手段とを組合せることにより達成され
る。第3の差信号発生手段は第1の差信号を増幅
する手段と、第2の差信号を増幅する手段と、入
力端を第1及び第2の差信号増幅手段に結合して
なる二重平衡型混合器とを含んでなる。制御信号
発生手段は電圧制御型発振器と、その出力端に結
合された周波数分周手段とで構成できる。 またさらに、本発明は、少くとも4つの周波数
の電磁波を維持伝播する閉ループ伝播路を構成す
る手段と、第1の2つの電磁波の周波数差と等し
い周波数をもつ第1の差信号を発生する手段と、
第2の2つの電磁波の周波数差と等しい周波数を
もつ第2の差信号を発生する手段と、第1の差信
号発生手段に結合される第1のフエーブロツクル
ープ及び第2の差信号発生手段に結合される第2
のフエーズロツクループとを組合せることにより
実現される。各フエーズロツクループは、入力端
に対応する差信号を受ける位相検出手段と、ロー
パスフイルタ手段と、入力パラメータ値によつて
決まる周波数の制御信号を発生し、入力端を増幅
手段の出力端に結合し、出力端を位相検出器の第
2の入力端に結合してなる制御信号発生手段とを
含んでなる。さらにこれに加えて、第1及び第2
のフエーズロツクループの制御信号の周波数差に
よつて決まるパラメータをもつ出力信号を発生す
る手段が組合される。各第1及び第2のフエーズ
ロツクループの制御信号発生手段は、入力端を増
幅手段の出力端に結合し、出力端を出力信号発生
手段の入力端に結合してなる電圧制御型発振器
と、入力端を電圧制御型発振器の出力端に結合
し、出力端を位相検出手段の第2の入力端に結合
してなる周波数分周手段とを有する。好適な実施
例では、伝播路は4つ又はそれ以上の反射手段
と、第1及び第2の周波数分散素子とを含む。 以下図面について本発明の一例を詳述するの
に、第1図は本発明に依るレーザジヤイロスコー
プ装置をダイアグラムとして示している。長方形
の破線で示されているレーザジヤイロスコープ空
間110はミラー12〜15によつて形成されて
いる。電磁波が進行する通路にある空間110の
1つの辺に沿つてレーザ発生媒質10が配設され
ている。レージ発生媒質10としては例えばヘリ
ウム及びネオンの同位元素の混合ガスを内蔵する
密封チヤンバを用い得る。発生された種々の電磁
波の利得はすでに知られているように電磁波の周
波数の関数となる。第2図に示すように、選択さ
れた発生媒質に対するレーザ利得曲線11はほぼ
つりがね型である。レーザ発生媒質とは反対側の
辺のレーザジヤイロ空間には偏波分散構造部16
が配設されている。2つの別個の偏波分散要素が
偏波分散構造部16内に用意されている。 水晶回転器17は遅延又はこれと等価な位相シ
フトを回偏波を受けた電磁波に対して与え、これ
らの電磁波に円偏波方向を互いに異ならしめる。
すなわち、遅延又は位相シフトの仕方は右手周回
偏波する電磁波と左手周回偏波する電磁波とで異
なる。更に遅延は逆関係にあり、ある電磁波に与
えられる遅延が偏波方向によるばかりでなく水晶
を通つて伝播する方向に依存している。 偏波分散構造部16内にある水晶回転器17は
フアラデー回転器18の近くに配設れている。フ
アラデー回転器18は結晶性又は非結晶性の中心
コアを用いて構成され、この中心を通じて外部永
久磁石(図示せず)からの固定磁界が供給され
る。溶融石英が好適な材料である。フアラデー回
転器18はその中を通る電磁波の方向によつて遅
延又は位相シフト量が異なる。電磁波に与えられ
た遅延は偏波方向には依存しない。第2の磁界が
フアラデー回転器18の本体内でフアラデー回転
器バイアスコイル114によつて発生される。フ
アラデー回転器バイアスコイル114によつて発
生された磁界はコイルに流れる電流の方向により
決まる方向になる。フアラデー回転器バイアスコ
イル114は以下に述べるようにフエーズロツク
ループ回路5の一部を形成している。 第2図には4つの異なつた周波数1,2,
3及び4をもつ電磁波が第1図の装置によつ
て発生されることが示されている。周波数1及
び4の電磁波は時計方向に伝播したものである
のに対して周波数2及び3の電磁波は反時計
方向に伝播した電磁波である。周波数1及び
2の電磁波は左手周回偏波されたものであり、こ
れに対して周波数3及び4の電磁波は右手周
回偏波されたものである。以上のことから明らか
なように、左手及び右手周回偏波されたビーム間
の周波数間隔は水晶回転器17によつて発生さ
れ、これに対して時計及び反時計方向のビーム間
の周波数間隔はフアラデー回転器18によつて発
生される。 第1図の装置はその感動軸の周りを回転したと
き、周波数3及び4の電磁波は一緒に周波数
が近づく方向に動くのに対して、周波数1及び
2の電磁波は周波数3及び4の電磁波が動
いたと同じ量だけ周波数が離れる方向に動く。回
転が逆になると、周波数1及び2の電磁波は
周波数が一緒に近づき、これに対して周波数3
及び4の電磁波は同じ量だけ周波数が離れる。 装置の回転速度又は予定の時間の間のトータル
回転量を表わす出力信号を発生させるために、2
つの差信号△1=2−1及び△2=4
−3が形成される。休止時では△1=△2
である。特定の時点における回転速度を表わす出
力信号を形成させるために、第2の差信号=△
2−△1が形成される。予定の時間内のトー
タル回転量を決定するため差信号の積分がされ
る。この積分はアナログ回路でもなし得るが精度
を高めるためにはデイジタル的に行う方が良い。 周波数差信号Δ1及び△2は出力構造部1
12によつて発生される。ミラー14は部分透過
性であり、これによりレーザジヤイロ空間を周回
する各電磁波の極く一部をこのミラーを通して出
力構造112へ通過させる。時計方向に伝播する
電磁波はミラー14を通して通路30を通過する
のに対して、反時計方向に周回するビーム電磁波
は通路31を介して出力端に結合される。引き出
されたビームは1/4波長板32を通過し、この1/4
波長板の厚さはそれ自体は周知の原理で選定さ
れ、これにより周回偏波(円偏波)された電磁波
は右手周回偏波(右旋円偏波)の電磁波(左手周
回偏波(左旋円偏波)された電磁波に対してほぼ
直交する)に対応してリニアに偏波された電磁波
に変換される。 リニア偏波(直線偏波)された電磁波は半透明
ミラー33及び34によつてほぼ等しい振幅のビ
ームに分離される。次に4つのビームが偏波分析
器を通つて位置41,42,43及び44で4つ
のビームを発生し、このとき偏波分析器はリニア
偏波された電磁波のうちの1つの角度だけを通過
させるので、各ビームは1つの周波数1,
2,3及び4のみを含むことになる。周波数
1及び2を有する電磁波は半透明ミラー47
に入力されて検波ダイオード48の方向に反射さ
れ、これに対して周波数3及び4の電磁波は
半透明ミラー45によつて検波ダイオード46の
方向に反射される。検波ダイオード46及び48
は電圧源49及び50によつて逆バイアスされて
検波ダイオードの分野では周知のように所定の動
作特性の出力を発生する。検ダイオード46及び
48は、各ダイオードに入射した2つの入力電磁
波の周波数差と等しい周波数をもつ出力信号を発
生する。出力信号は抵抗51及び52の両端に生
ずる。高周波出力信号が例えば入射した電磁波の
周波数の総和と等しい周波数をもつているとすれ
ば、この出力信号は各ダイオードの両端の漂遊容
量によつて波除去され、出力信号の一部として
は現われない。 以上の構成において、4つの周波数の電磁波は
利得曲線のピークを中心としてほぼ対称となされ
ていることが望ましい。そのためピエゾ電気トラ
ンスジユーサ68が機械的に配置されたミラー1
2に適用され、レーザジヤイロ空間110内のト
ータル通路長を4つの周波数を正しく中心に位置
合せする。ピエゾ電気トランスジユーサ68を動
作させる信号は、△1及び△2に対応するト
ータル振幅と、2つの振幅信号の差とに比例する
振幅を有する信号として形成される。通路の出力
差信号は、4つの周波数の電磁波が正しく利得曲
線の中心にあるとき、振幅が0になる。この出力
差信号は、4つの電磁波が一方向に中心をはずれ
ているときには第1の極性を呈し、逆に4つの電
磁波が他方向に中心をはずれているときに逆極性
を呈する。平均振幅信号がダイオード61及び6
2、抵抗63,64及び65、及びコンデンサ6
6を含む回路によつて形成される。出力差信号は
差動増幅器によつて形成され、その出力はピエゾ
電気トランスジユーサ68の入力リードに接続さ
れる。 本発明の原理に依れば、フエーズロツクループ
回路5は周波数差信号を入力信号として受けてこ
れらの信号から装置の回転速度、又はトータル回
転量のいずれか一方又は両方を表わす高精度の出
力信号を発生する。又第1図の実施例においてフ
エーズロツクループ回路はフアラデー回転器バイ
アスコイル114に結合される信号を発生して各
電磁波の対のうちの少くとも一方の対の電磁波の
周波数の差を制御するようになされている。しか
しこのフアラデー回転器コイル18は省略しても
良い。 次に第3図のブロツクダイアグラムについて、
フエーズロツクループ回路5の動作をさらに詳細
に説明する。出力構造部12からの周波数信号△
1は位相検出器116の一方の入力端に接続さ
れる。位相検出器116の他方の入力端には基準
クロツク回路118の出力が接続されている。位
相検出器116の出力信号は基準クロツク信号及
び△1信号の位相差を表わしており、ローパス
フイルタ119を通じて増幅器120に接続され
ている。ローパスフイルタ119は増幅器120
に接続でき、又はそれと共に例えばフイードバツ
ク装置に結合しても良い。増幅器120の出力は
コイル駆動増幅器115によつて増幅されてフア
ラデーバイアスコイル114に帰還接続される。 増幅器115からフアラデーバイアスコイル1
14に供給された信号は磁界を第1図のフアラデ
ー回転器15の本体内に発生させ、これにより装
置の回転によつてレーザジヤイロ空間110を伝
播する4つの電磁波のうちの5つに生ずる周波数
変化が、打消され、広い回転速度範囲に亘つて零
にされる。このように、装置が回転したとき、周
波数差信号は変化しない。しかし回転速度は増幅
器120の出力信号の振幅として正確に表わされ
る。 第3図に示す装置は従来のものより優れた多く
の利点をもつている。第1に、回転速度としての
速度出力信号には量子化誤差がないので、高精度
のアナログ電圧として表わし得、勿論量子化誤差
が生じない周波数信号によらないで済む。もしデ
イジタル出力が必要な場合には、増幅器120か
らの出力信号は所望の精度レベルでアナログ―デ
イジタル変換器を用いてデイジタル化すれば良
い。第2に第3図の装置に依れば、レーザジヤイ
ロ空間110内で出力信号に対する周波数変換は
行わないので、ロツクイン効果によつて生ずるお
それのあるその他の誤差がない。 次に第4図のブロツクダイアグラムには、本発
明のさらに他の実施例が示されている。第4図の
装置は第3図の場合と同様にして動作し、装置に
第2のフエーズロツクループが加えられている。
出力構造部112からの△2出力信号は第2の
位相検出器133の一方の入力端に接続されてい
る。ローパスフイルタ134及び増幅器137が
第3図について上述した装置の場合と同様な方法
で、位相検出器133の出力端に接続される。増
幅器137の出力端には高精度の電圧制御型発振
器138に結合される。電圧制御型発振器138
によつて発生された出力信号の周波数は増幅器1
37の出力の振幅によつて決定される。周波数分
周器135は電圧制御型発振器138の出力を逓
分して装置が休止状態のときの周波数△2と同
じ周波数の出力信号を発生する。 第4図の実施例において、周波数差△1は装
置の回転速度に依らず一定値に維持される。△
1信号が一定なので、△2信号は、△1信号
が可変であれば得られたであろう回転速度の2倍
の量だけ変更される。かくして、増幅器137か
らのアナログ出力信号Vputは、フエーズロツク
をしない装置によつて発生されるであろう振幅の
2倍の振幅をもち、かつ雑音を伴わないで済む。 第5図に本発明の他の実施例を示す。第5図の
実施例の場合、フエーズロツクループ回路はその
全部がレーザジヤイロ空間110に配されてい
る。△1及び△2信号はバツフア増幅器14
1及び142によつて増幅され、二重平衡型混合
器140の2つの入力端に結合される。二重平衡
型混合器140からの出力信号△=△2−△
1は装置の回転速度を直接に表わす周波数をも
つ。しかし、通常のレーザジヤイロ空間構成の場
合、△信号は100〜500Hzの周波数範囲をもつの
で、信号の1サイクル当りのカウンタパルスとし
て信号を量子化するような方法で△信号を単純
にデイジタル化すれば、大きな量子化誤差を含む
ことになる。この誤差は本発明のこの実施例によ
つて除去できる。 △信号のDCレベルはDC修正回路143によ
つてセツトされ、かくして装置の回転速度0に対
応する周波数0の△信号が出力電圧0の状態を
生じる。DC修正信号は位相検出器144の一方
の入力端に接続され、この検出器がフエーズロツ
クループの入力点になる。位相検出器144の出
力はローパスフイルタ145を通じて増幅器14
6に接続される。上述の実施例の場合と同様に、
増幅器146の出力は電圧制御型発振器148及
び周波数分周器147を通じて位相検出器144
の第2の入力端に接続されている。 2つの出力信号はフエーズロツクループから発
生される。増幅器137(第4図)及び増幅器1
46(第5図)からのVput信号はアナログ信号
で、その振幅は装置の回転速度に直接比例してい
る。このアナログ信号は高精度であり、量子化誤
差をもたない。第2の出力信号V′putは電圧制御
型発振器138(第4図)及び電圧制御型発振器
148(第5図)の出力端に発生する。 V′put信号の周波数は△信号のデイジタル精
度のN倍の精度でデイジタル変換される。以下に
述べる回路において、Nは233程度である。ここ
で本発明に依れば量子化誤差を大きく低減できる
ことが分る。 第6図には本発明のさらに他の実施例のブロツ
クダイアグラムが示されている。この実施例は、
△のN倍の周波数をもつ出力信号Vputを発生
する2つのフエーズロツクループ回路を使用して
いる。しかし、第6図の実施例に依れば、△信
号を実際に発生する必要はない。高精度のアナロ
グ出力信号Vputは装置の回転速度に直接比例し
て発生されないのである。 出力構造部112からの△1信号は位相検出
器151の入力端に結合され、これに対して△
2信号は位相検出器157の対応する入力端に接
続される。位相検出器151及び157の出力
は、上述の実施例の場合と同様に、ローパスフイ
ルタ152及び156を通じて増幅器153及び
158に接続されている。増幅器153及び15
8の出力は、これも上述の実施例の場合と同様
に、電圧制御型発振器155及び156、及び周
波数分周器154及び160を通じて位相検出器
151及び157の入力端に帰還接続される。 高精度のアナログ出力信号Vputは差動増幅器
162によつて増幅器153及び158の出力信
号の差をとることにより発生される。さらに回転
速度を表わす高精度のアナログ信号を得ることに
より、Vput信号の極性が装置の回転方向を表わ
すことになる。 電圧制御型発振器155及び159の出力は二
重平衡型混合器161の2つの入力端に接続され
る。この二重平衡型混合器161からの出力信号
V′putは、上述の実施例の場合と同様に、装置の
回転速度に直接比例し、量子化誤差を係数Nの分
だけ低減している。 第7図には△1信号に結合されたフエーズロ
ツクループ回路の略線的ダイアグラムが示されて
いる。正弦波信号△1はコンデンサ264を通
じてパルス形成回路261に結合され、この形成
回路261は正弦波信号をパルス波形に変換し、
かくして△1信号の各周期ごとに1つのパルス
を発生させる。第4図のブロツクダイアグラムに
おいては、ジヤイロ装置の出力構造部によつて発
生される△1信号によつては常に必要ななると
は限らないので、パルス形成回路261を示して
いない。パルス形成回路261はシユミツトトリ
ガ構成のスレシホールド検出器257を含み、こ
れにより△1信号上の雑音によつて誤つてトリ
ガさせないようになされている。 パルス形成回路261の出力はインバータ23
1を通じて位相検出器130の一方の入力端に結
合される。位相検出器130は集積回路構成のデ
イジタル位相検出器232によつて機能を実施さ
せる。集積回路構成の位相検出器232は2つの
出力線U1及びD1を有する。例えばR入力がV
入力と同相であれば、U1出力は固定の正のDC
電圧に維持されるのに対して、D1の出力は位相
差に応じたパルス幅の立下りパルスによつてパル
ス化される。V入力とR入力とが同じになるとD
1出力が固定の正のDC電圧を維持するのに対し
て、U1出力がパルス化される。 基準クロツク回路131は可制御周波数のパル
ス信号を発生し、この信号がインバータ30を介
して位相検出器130のR入力に結合される。例
えば50MHz及びそれ以上の周波数の可変周波数源
を得ることが一般に容易であるから、70MHzの発
振器205が基準クロツク回路131のパルス発
振源として用意される。発振器205の出力はエ
ミツタ結合型論理回路でなるフリツプフロツプ回
路210及び212のクロツク入力端に結合され
る。2つのフリツプフロツプ回路210及び21
2によつて1/4分周がされる。フリツプフロツプ回 路212の反転及び非反転出力はデユアルトラン
ジスタ215のベース入力端に結合される。トラ
ンジスタ215は差動増幅器構造に接続され、エ
ミツタ結合型論理回路の出力レベルを、トランジ
スタ―トランジスタ論理回路に都合の良いレベル
に変換する。出力はコレクタ抵抗218の両端か
ら送出され、インバータ221の入力端に結合さ
れる。インバータ221は4ビツトのバイナリカ
ウンタ222及び223のクロツク入力端にクロ
ツク信号をバツフア動作を伴いながら供給する。
カウンタ222及び223はカウントダウン構造
に直列に接続されている。スイツチ227及び2
28が抵抗226によつてバイアスされたカウン
タのプリセツト入力に接続されている。両カウン
タ222及び223に対するリセツトパルスはカ
ウント内容が0になつた時出力ナンドケート22
4に発生する。位相検出器130に対する出力信
号はカウンタ223からその最高位ビツトとして
得られる。この構成において、カウンタ222及
び223は、スイツチ227及び228のセツト
状態によつて決まる分周係数によつて周波数パル
スを分周する可変パルス周波数分周回路を構成す
る。装置が動作中のとき、スイツチ227及び2
28はセツトし、装置がはじめて休止状態になつ
たとき位相検出器130から0位相基準出力を送
出する。 集積回路位相検出器232からの出力U1及び
D1は抵抗233及び234を通じて、増幅器1
36の差動増幅回路241の反転及び非反転入力
端に結合される。周波数の補償はコンデンサ24
0,243及び244を有する増幅回路241に
対してなされる。ローパスフイルタ132の機能
は2つの別個のRC回路によつてなされ、その一
方は抵抗242及びコンデンサ235によつて構
成され、この回路は増幅回路241の非反転入力
端と接地との間に接続されている。また他方は抵
抗238及びコンデンサ236によつて構成さ
れ、増幅器241の出力端及び非反転入力端間の
フイードバツク回路に接続されている。増幅回路
241の出力端は増幅回路249の非反転入力端
にあるコイル駆動増幅回路139の入力端に接続
されている。フアラデーバイアスコイル114は
増幅回路249の出力端及びその反転入力端間に
接続されている。周波数補償はコンデンサ24
8,250、及び251によつて増幅回路249
に対してなされる。 △2フエーズロツクループの動作を第8図に
ついて説明する。△2信号はコンデンサ304
を通じてパルス形成回路305に結合される。パ
ルス形成回路305は第7図の回路の場合と同様
の動作をする。また位相検出器133の回路及び
動作は、第7図につにて説明したと同様に、ロー
パスフイルタ134及び増幅器137と協働す
る。 増幅器332の増幅回路の出力は抵抗338を
通じて電圧制御発振器138の集積回路電圧制御
型発振器340に結合される。電圧制御型発振回
路340は入力信号の値が0のとき70MHzの出力
をもつ。電圧制御型発振器の分野において良く知
られているように、電圧制御型回路340のRF
出力は入力信号における変化に比例して変化す
る。 電圧制御型発振器138からの出力は周波数分
周器135の入力端に結合される。周波数分周器
135は第7図の同様の回路と同じ方法で動作す
る。Nの値はスイツチ360及び361によつて
セツトされる。Nの値はVCO/△2(ここで△
2 は休止時に装置がとり得る)の関係によつて決ま
る。入力が0のときの電圧制御型発振器138か
らの出力周波数をVCO=70MHzと選定すれ
ば、△2の値が300kHz程度であるから、N=
233となる。 第7図及び第8図の回路を第4図のブロツクダ
イアグラムについて説明したが、第7図及び第8
図の各回路は、ここでは等価回路として他のブロ
ツクダイアグラムによつて示した回路についても
同様に機能する。 以上は本発明の好適な実施例を説明した。しか
し本発明の原理を脱することなく多くの変形、変
更をなし得る。 なお第7図及び第8図において使用したパーツ
としては次の仕様のものを用いれば良い。
【表】
第1図は本発明に依るレーザジヤイロスコープ
装置の一例を示す略線的系統図、第2図は本発明
に依るレーザジヤイロスコープ装置の周波数分布
と、媒質利得特性を示す曲線図、第3図ないし第
6図は本発明の他の実施例を示すブロツクダイア
グラム、第7図及び第8図は第4図の詳細を示す
接続図である。 5……フエーズロツクループ回路、10……レ
ーザ発生媒質、12〜15……ミラー、16……
偏波分散構造部、17……水晶回転器、18……
フアラデー回転器、110……レーザジヤイロス
コープ空間、112……出力構造部、115,1
39……コイル駆動増幅器、116,130,1
33,144,151,157……位相検出器、
118……基準クロツク回路、119,132,
134,145,152,156……ローパスフ
イルタ、120,130,137,141,14
2,146,158……増幅器、135,14
7,154,160……周波数分周器、138,
148,155,159……電圧制御型発振器、
140,161……二重平衡型混合器、143…
…DC補償器、162……差動増幅器。
装置の一例を示す略線的系統図、第2図は本発明
に依るレーザジヤイロスコープ装置の周波数分布
と、媒質利得特性を示す曲線図、第3図ないし第
6図は本発明の他の実施例を示すブロツクダイア
グラム、第7図及び第8図は第4図の詳細を示す
接続図である。 5……フエーズロツクループ回路、10……レ
ーザ発生媒質、12〜15……ミラー、16……
偏波分散構造部、17……水晶回転器、18……
フアラデー回転器、110……レーザジヤイロス
コープ空間、112……出力構造部、115,1
39……コイル駆動増幅器、116,130,1
33,144,151,157……位相検出器、
118……基準クロツク回路、119,132,
134,145,152,156……ローパスフ
イルタ、120,130,137,141,14
2,146,158……増幅器、135,14
7,154,160……周波数分周器、138,
148,155,159……電圧制御型発振器、
140,161……二重平衡型混合器、143…
…DC補償器、162……差動増幅器。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 複数の周波数から成る複数の円偏波電磁波の
伝播を維持する閉ループ路を形成する手段と、 前記複数の電磁波のうちの2つの電磁波の差周
波数に等しい周波数を有する第1信号を発生する
手段と、 前記第1信号の周波数の所定倍数に等しい周波
数を有する第2信号を発生する手段と、 前記第2信号を前記第1信号にフエーズ・ロツ
クする位相検出器から成る手段と、 から構成され、前記第2信号が前記位相検出器の
入力に分周手段を通して結合され、前記位相検出
器の出力が前記第2信号発生手段の周波数制御手
段に結合される、 レーザ・ジヤイロスコープ装置。 2 前記電磁波が電磁スペクトルの光波長範囲内
又はそれに近い電磁波から成る特許請求の範囲第
1項記載のレーザ・ジヤイロスコープ装置。 3 前記分周手段が前記第1信号と実質上同じ周
波数の信号を発生する特許請求の範囲第1項に記
載のレーザ・ジヤイロスコープ装置。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US89042378A | 1978-03-27 | 1978-03-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54139392A JPS54139392A (en) | 1979-10-29 |
JPS6141158B2 true JPS6141158B2 (ja) | 1986-09-12 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3540979A Granted JPS54139392A (en) | 1978-03-27 | 1979-03-26 | Laser gyroscope device |
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Country | Link |
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CA (1) | CA1136249A (ja) |
DE (1) | DE2911789A1 (ja) |
GB (1) | GB2017392B (ja) |
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US4697888A (en) * | 1982-04-21 | 1987-10-06 | Chevron Research Company | Frequency shifted cavity for electromagnetic radiation |
US4586184A (en) * | 1983-10-21 | 1986-04-29 | Chevron Research Company | Acoustically controlled frequency shifted cavity for electromagnetic radiation |
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US4652132A (en) * | 1983-11-07 | 1987-03-24 | Raytheon Company | Optical power compensated ring laser gyroscope |
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US6665330B1 (en) | 1999-09-14 | 2003-12-16 | Canon Kabushiki Kaisha | Semiconductor device having a semiconductor ring laser with a circularly formed ridge optical waveguide |
JP2001159521A (ja) | 1999-12-01 | 2001-06-12 | Canon Inc | 角速度検出装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US3741657A (en) * | 1971-03-03 | 1973-06-26 | Raytheon Co | Laser gyroscope |
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-
1979
- 1979-03-05 CA CA000322871A patent/CA1136249A/en not_active Expired
- 1979-03-12 GB GB7908589A patent/GB2017392B/en not_active Expired
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- 1979-03-26 DE DE2911789A patent/DE2911789A1/de active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE2911789A1 (de) | 1979-10-04 |
JPS54139392A (en) | 1979-10-29 |
GB2017392B (en) | 1982-05-26 |
CA1136249A (en) | 1982-11-23 |
DE2911789C2 (ja) | 1991-08-29 |
GB2017392A (en) | 1979-10-03 |
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