JPS6140074Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、けい光ランプをソケツトの前面か
ら挿着するようにされたけい光灯ソケツトに関す
るものである。

第１図は従来のけい光灯ソケツトを示す正面
図、第２図はその一部を破断した側面図であり、
図において、１はけい光ランプ、２はそのピン、
３はこのピンを挿入するためのピン挿入孔で、傾
斜面４を有し、ソケツト本体５に取付けられた受
体６の正面に形成されている。７は接触ばねであ
る。このように、従来のけい光灯ソケツトは、け
い光ランプ１のピン２を挿入する一対のピン挿入
孔３を前面に有し、このピン挿入孔３の周囲に略
円すい状の傾斜面４が形成され、けい光ランプ１
のピン２の挿着を容易にするよう工夫されてい
る。

上記のように構成されたけい光灯ソケツトは照
明器具８に取付けられ、けい光ランプ１のピン２
を挿入して使用される。

しかるに、上記のような従来のけい光灯ソケツ
トにおいては、ピン２とピン挿入孔３との重なり
が短かいため、けい光ランプ１の重量によつて、
ピン２がピン挿入孔３を抜け出して傾斜面４を滑
り、けい光ランプ１が落下する危険性があつた。
特に、外からの衝撃、振動等の力が働くと、この
危険性はさらに増加する欠点があつた。また、左
右のけい光灯ソケツトの取付間隔が広めにばらつ
いたり、けい光ランプ１の全長が短かめにばらつ
いて、ピン２による接触ばね７の押しこみ長さが
短くなつたとき、あるいは受体６とソケツト本体
５には若干ガタがあるため、けい光ランプ１の重
量によつて受体６がけい光灯ソケツトの頭部方向
に傾いたときなどには、さらに条件が悪くなる欠
点があつた。また、この欠点をなくすために、傾
斜面４の傾斜を小さくしようとすればけい光ラン
プの挿着性が悪くなるという問題点があつた。

この考案は上記のような従来のものの欠点を除
去するためになされたもので、けい光ランプの挿
着性が良好で、かつランプ落下の危険性のないけ
い光灯ソケツトを提供することを目的としてい
る。

第３図はこの考案の一実施例によるけい光灯ソ
ケツトを示す正面図、第４図はその一部を破断し
て示す側面図であり、図において、第１図および
第２図と同一符号は同一または相当部分を示す。
この実施例のけい光灯ソケツトは、ピン挿入孔３
の中心を、略円すい状の傾斜面４の中心よりけい
光ランプ１の自重が加わる側にずらせて配置し、
ランプ軸方向に対する上記傾斜面４の傾斜角を、
けい光ランプ１の自重が加わる側の傾斜角が反対
側の傾斜角よりも小さくしてある。また傾斜面４
の大きさは従来のものとほぼ同一としている。

上記のように構成されたけい光灯ソケツトは照
明器具８に取り付けられ、通常、けい光灯ソケツ
トの頭部側が下側になる。そしてけい光ランプ１
のピン２をピン挿入孔３に挿入して使用される。
この場合、傾斜面４を設けているため挿入が容易
で、しかも、傾斜面４の大きさは従来のものと同
一にできるため、挿着性は従来のものと変わらな
い。ピン挿入後は、傾斜面４のピン２当接部分、
すなわちけい光ランプ１の自重が加わる側の傾斜
角が反対側よりも小さくなつているので、外から
の衝撃、振動等の力が働いたりあるいは、左右の
けい光灯ソケツトの取付間隔やけい光ランプの全
長のばらつきによつてピン２による接触ばね７の
押しこみ長さが短くなつたり、さらには受体６が
けい光ランプ１の重量によつて傾いたりしても、
ピン２がピン挿入孔３を抜け出してけい光ランプ
１が落下するような危険性はない。

なお、傾斜面４のけい光ランプ１の自重が加わ
る側の傾斜角は、小さいほどけい光ランプ１の落
下に対しては効果があるが、ピン２を係止できる
範囲で変更可能である。

この考案は、以上述べたように、ピン挿入孔の
中心を略円すい状の傾斜面の中心よりけい光ラン
プの自重が加わる側にずらせて配置し、ランプ軸
方向に対する傾斜面の傾斜角を、けい光ランプの
自重が加わる側の傾斜角が反対側の傾斜角よりも
小さくしたので、けい光ランプ１の挿着性を従来
と変えることなくけい光ランプの落下の危険をな
くすことができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はいずれも従来のけい光灯
ソケツトを示し、第１図は正面図、第２図は一部
を破断した側面図、第３図および第４図はいずれ
もこの考案の一実施例であるけい光灯ソケツトを
示し、第３図は正面図、第４図は一部を破断した
側面図である。 各図中、同一番号は同一部分または相当部分を
示し、１はけい光ランプ、２はピン、３はピン挿
入孔、４は傾斜面、５はソケツト本体、６は受体
である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ピン挿入孔の周囲に略円すい状の傾斜面を有
   し、ピン挿入孔でランプピンを支持するけい光
   灯ソケツトにおいて、上記ピン挿入孔の中心
   を、上記略円すい状の傾斜面中心よりけい光ラ
   ンプの自重が加わる側にずらせて配置し、ラン
   プ軸方向に対する上記傾斜面の傾斜角を、けい
   光ランプの自重が加わる側の傾斜角が反対側の
   傾斜角よりも小さくなるように形成したことを
   特徴とするけい光灯ソケツト。 (2) 傾斜面のけい光ランプの自重が加わる側の傾
   斜角はピンを係止できる程度の傾斜角とされて
   いることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
   第１項記載のけい光灯ソケツト。