JPS6139742Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ゴンドラなどを吊下げる索条の清
掃装置に関し、特に索条に対して相対移動しなが
ら回転して索条に付着したゴミ、土砂等を除去す
ることができる索条の清掃装置に関するものであ
る。

この考案は移動する索条の撚回に追従して索条
の外周面に先端が当接しているブラシを自動的に
回転させることにより索条の外周面に付着したゴ
ミ、土砂等を除去することができる索条の清掃装
置を提供することを目的とするもので、以下図面
に示す実施例に基づいてこの考案を説明する。

図面にはこの考案による索条の清掃装置が示さ
れており、コ字状に折曲された枠体１の内側上部
には両側板２，２′間のやや後方寄りに垂直状の
取付板３が固着され、該取付板３の前面に、索条
ａの走行を案内する一対の案内ローラ４，４′が
その外周面間に所定の間隔をおいて回転自在に取
付けられている。

枠体１の両側板２，２′の中間部間には、中央
部に大型の開孔部５を有する回転ブラシ台６の取
付具７が両側板２，２′を貫通するねじ８によつ
て取付けられ、また前記開孔部５内には回転ブラ
シ台６の下端部に突設した筒状部６′が取付具７
との間に軸受９を介在した状態で回転自在に取付
けられている。

前記回転ブラシ台６は筒状に形成され、その中
央部に貫通孔１０を有しており、この回転ブラシ
台６には、該貫通孔１０に先端部が内方に突出す
るワイヤから成る環状ブラシ１１と、該ブラシ１
１の下方に位置して第４図に示すように複数のワ
イヤ束で撚回された索条ａの該ワイヤ束数に相当
して互いに等角度で放射状に延び、かつばね１２
によつて常時突出するように付勢されると共に、
先端部に索条ａを構成する各ワイヤ束の外側面と
合致するように円弧状に窪んだ凹状部１３′を有
した押圧部片１３とが設けられ、そして前記両案
内ローラ４，４′間および回転ブラシ台６の貫通
孔１０は上下方向で対向すると共に、前記枠体１
の頂面にも貫通孔１０と対向する孔１４が穿設さ
れている。

なお、１５は前記両側板２，２′間の下方側部
に設けられた取付片で、これがゴンドラなどに取
付けられる。

しかして、取付片１５を用いて例えば索条ａに
より吊下げられたゴンドラにこの清掃装置を固定
して、前記回転ブラシ台６の貫通孔１０、両案内
ローラ４，４′間および枠体１の孔１４を貫通す
るように索条を挿通する。

この場合前記回転ブラシ台６の貫通孔１０に位
置する部分の索条ａの外周面を包囲するように環
状ブラシ１１の先端が当接すると共に、各ワイヤ
束に相当する数の押圧部片１３の先端凹状部１
３′が各ワイヤ束の外側面にばね１２によりそれ
ぞれ押圧当接するので、この状態で索条が上下方
向に走行すれば、各押圧部片１３が索条の撚回に
沿つて移動し、これによつて回転ブラシ台６に自
動回転が付勢され、環状ブラシ１１は索条の外周
面を摺動してその外周に付着しているゴミ、土砂
等の付着物を除去するものである。

この考案は前記のように構成したことにより、
索条の走行に応じて環状ブラシが自動回転するの
で、索条に付着しているゴミ、土砂等の付着物を
除去することができると共に、回転駆動源が不要
であるので、簡単な構造となり、かつ安価に製造
できるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は縦断正
面図、第２図は平面図、第３図は右側面図、第４
図は要部の断面図である。 図面において、４，４′は案内ローラ、６は回
転ブラシ台、７は取付具、１１は環状ブラシ、１
２はばね、１３は押圧部片である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 枠体内に、垂直方向で回転して索条の走行を
   案内する一対の案内ローラと、該案内ローラの
   下方に位置し、かつ、水平方向に回転自在であ
   ると共に、中心部に索条を挿通する貫通孔を有
   した回転ブラシ台とをそれぞれ設け、かつ、前
   記回転ブラシ台に、先端が索条の外周面と当接
   する環状ブラシと、索条を構成するワイヤ束の
   外周面に当接する凹状部を有し、かつ常時先方
   に弾圧されて前記索条の撚回に沿つて移動する
   ことにより回転ブラシ台に回転力を付勢する押
   圧部片とを具えたことを特微とする索条の清掃
   装置。 (2) 環状ブラシがワイヤから成る実用新案登録請
   求の範囲第１項記載の索条の清掃装置。