JPS6139716Y2

JPS6139716Y2 -

Info

Publication number: JPS6139716Y2
Application number: JP1980052010U
Authority: JP
Priority date: 1980-04-16
Filing date: 1980-04-16
Publication date: 1986-11-13
Also published as: JPS56154952U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は反物に必要以上のテンシヨン、たるみ
等を生じさせることを防止して精度に高い延反を
行ない得るようにすることを目的とする。

従来、延反機においては、延反時における反物
に不必要なテンシヨンが加わることを防止する
為、原巻反物を原動機にて回転駆動することとし
ていた。

しかし、原動機の出力を原巻反物の直径の変化
に対応させて変化させることは、原巻反物の直径
変化を確実に検知し得る手段が無かつたことから
不可能であり、ただ操作者が勘に頼つて手動にて
原動機の出力を変化させるようにしているのみで
ある。

従つて、部分的に必要以上のテンシヨン、たる
み等を生ずることが多く、延反精度を向上させる
ことができなかつたのである。

本考案は、原巻反物の直径変化を確実に検知し
得る手段と原動機とを延反機本体にコンパクトに
設け且つ電気的に接続して前記の欠点を解消した
ものであり、以下、実施例を示す添付図面によつ
て詳細に説明する。

図面は本考案の延反機の側面図であり、延反台
１上に、長手方向往復動可能に支持した延反機本
体２上に該延反機本体２の移動方向と直角な方向
に往復動可能に支持台３を設けるとともに延反機
本体２の一側壁寄り中央部に繰出ロール４を設け
更に延反機本体２の一側壁下端部にカツター５を
設けている。

また、前記支持台３は、コロ６，６…にて延反
機本体２上のガイドレール７，７に支持されてお
り、該支持台３の上位に定設した一対のガイドレ
ール８に原巻反物支持装置９を延反機本体２の移
動方向と平行に往復動可能に支持するとともにガ
イドレール８の一端部に原巻反物駆動用の原動機
１０を定設し、更に、該原動機１０の出力軸と原
巻反物１１の軸との間を互に揺動可能に連結した
ベルト１２，１３にて連結している。

また、前記原巻反物支持装置９の外側方所定位
置に、原巻反物１１の直径を検知する光電装置１
４，１４を上下動可能に設けている。

前記光電装置１４，１４を上下動させる装置と
しては例えば、光電装置１４，１４の支持部材を
原動機にて下降させるようにし、しかも光電装置
１４，１４の間が原巻反物１１にて遮断されてい
ないときは原動機を作動させ、原巻反物１１にて
遮断されたときは原動機を停止させ、更に図示し
ない検知装置にて支持部材の高さを電気信号とし
て出力し、以て原動機１０の出力を変化させ得る
ようにしたものが用いられるのである。

また、一対の光電装置１４の支持部材を連続的
に下降させる代わりに、所定距離宛間歇的に下降
させるようにしても良いことは勿論である。

原巻反物１１をガイドロール１５との間におけ
る反物のたるみ量を検知する光電装置（図示せ
ず）を設けても良く、更には前記ベルト１２，１
３の代わりにチエーン等を使用しても良いことは
勿論である。

また図示しない所定位置に反物の位置ずれを検
知する検知装置を設けている。

以上の構成になる延反機の作用は次のとおりで
ある。

原巻反物１１の原巻反物支持装置９に支持させ
る場合には、原巻反物支持装置９を、原動機１０
から最も離間する位置まで移動させた後、該原巻
反物支持装置９上に原巻反物１１を載置する。

（第１図中一点破線参照）このときラツプロール１７を繰出ロール４から
大きく離間させ、該両ロール１７，４間を通つて
反物を垂下させるようにしている。

その後、原巻反物支持装置９を原動機１０に向
かつて所定距離移動させるとともに、ラツプロー
ル１５を繰出ロール４の上位に近接させるよう回
動させ、以て延反動作準備を完了する。（第１図
中実線参照）この状態で繰出ロール４、原動機１０、光電装
置１４，１４、及び検知装置を作動させるととも
に延反機本体２を走行させることにより、以下の
ようにして延反動作を行なうことができるのであ
る。

即ち、原巻反物１１の直径に対応して決定され
る光電装置１４，１４の位置により変化する出力
信号にて原動機１０の出力が制御され、以て反物
を所定解反速度で解反し得るようにする。

そして解反された反物は繰出ロール４にて送り
出され、更に、延反機本体２を反物の送り出し速
度と同じ速度で走行させることにより、反物を何
ら必要以上のテンシヨン、たるみ等を発生させる
ことなく、精度の高い延反を行ない得るのであ
る。

また、所定長さの延反を行なつた後はカツター
５にて反物を裁断し、次いで延反機本体２を復動
させた後前記と同様に延反動作を行なうことがで
きるのである。

尚、この延反動作時において検知装置にて反物
のずれを検知した場合には該検知装置の出力信号
にてコロ６，６…を駆動して反物のずれを修正し
得るようにしている。

以上のようになる本考案の延反機は、解反用の
原動機の出力を原巻反物の直径に依存して変化さ
せ得るようにし、以て反物における必要以上のの
テンシヨン、たるみ等の発生を防止し、精度の高
い延反動作を可能とする。又、以上の延反動作を
行う原動機、検知装置、繰出ロール等全てが延反
機本体に設置されて構成がコンパクトであり、延
反機本体、支持台、原巻反物支持装置、検知装置
が夫々所定方向に走行、摺動可能であるから所期
の動作が円滑にできる等特有の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の延反機の側面概略図。１……延反台、２……延反機本体、３……支持
台、４……繰出ロール、８……ガイドレール、９
……原巻反物支持装置、１０……原動機、１１…
…原巻反物、１２，１３……ベルト、１４……光
電装置。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

延反台上を長手方向往復可能な延反機本体にお
いてその上面に、該延反機本体の移動方向と直角
に往復動する支持台を設けるとともに側壁に原巻
反物繰出解反用の繰出ロール、延反終了時、切断
するカツターを設け、該支持台を延反機上の移動
部材にて支持し、該支持台に原巻反物支持装置
を、延反機本体移動方向と平行に往復動可能に支
持し、その支持部材に原巻反物駆動用の原動機を
定設してその出力軸と原巻反物軸をベルトその他
により連結し、前記原巻反物支持装置に原巻反物
の直径を検知する検知装置を前記原動機により所
定方向可動的に設けるとともに該検知装置と原動
機を電気的に接続して、該検知装置の出力と対応
して原動機の出力を変化させ所定解反、走行速度
で原巻反物を解反するようにして成る延反機。