JPS6139483Y2 - - Google Patents

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JPS6139483Y2
JPS6139483Y2 JP1800380U JP1800380U JPS6139483Y2 JP S6139483 Y2 JPS6139483 Y2 JP S6139483Y2 JP 1800380 U JP1800380 U JP 1800380U JP 1800380 U JP1800380 U JP 1800380U JP S6139483 Y2 JPS6139483 Y2 JP S6139483Y2
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JP
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ring
laser
skin
cooler
shaped member
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JP1800380U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は異常血管群や点状色素斑などの、いわ
ゆる有色性母斑を除去する皮膚科用のレーザ治療
におけるレーザ照射患部の冷却器に関するもので
ある。
赤アザなどの有色性の異常細胞は正常細胞と比
較して一般に明度が低く、明度の高い正常細胞に
くらべ可視光線をより強く吸収する。したがつて
この異常細胞に可視光線域の高エネルギーのレー
ザビームを照射すると、該ビームは異常細胞に選
択的に吸収されて熱エネルギに変えられる。その
結果異常細胞は強く焼けて破壊される。一方正常
細胞は一般に明度が高いため上記レーザビームの
吸収は少ない。そのため正常細胞の熱による細胞
の損傷は少ない。したがつて毛管拡張性疾患に対
して、かかるレーザビームを照射すれば異常細胞
が選択的に焼かれて血液が流れなくなるため赤ア
ザは消失するが、比較的明度の高い正常細胞や汗
線、皮膚などはレーザビームをほとんど吸収しな
いので非可逆的損傷が避けられレーザビームによ
る正常細胞や皮膚表面の火傷は微小の瘢痕形成と
ともに急速に治癒する。
上記有色性母斑の治療に有効な可視光線域で利
用できるレーザとしては、波長約5200Åのアルゴ
ンレーザや波長約6900Åのルビーレーザ等が有効
であるとされている。しかしながら急激に高いエ
ネルギを短時間(例えば0.001秒)に加えること
のできる高出力の他のレーザなどと比較してアル
ゴンレーザなどは低出力のため、上記高出力のレ
ーザによるエネルギと同等のエネルギを照射する
ためには長時間照射を行わなければならないが、
低エネルギ量のレーザを長時間患部に照射する
と、照射された総エネルギのうち異常細胞の温度
上昇に寄与するエネルギ量に対し、本来治療する
必要のない周囲の組織を熱伝導により無差別に加
熱するエネルギ量が多くなり、有効な治療を行う
ために、更に長時間照射を行わざるを得ない。し
かしながら長時間照射を行うと周囲の組織、特に
皮膚表面の損傷を避けることはできない。そのた
めアルゴンレーザなどの低出力のレーザにより治
療する場合皮膚表面の火傷による損傷をなくすこ
とは重要である。
本考案者らは低出力のアルゴンレーザで種々の
治療法を試みた結果、意外なことにレーザ照射患
部を冷却することにより皮膚表面の損傷を防止で
きることを見い出し本考案に到達したものであ
る。すなわち本考案は皮膚科用のレーザ治療装置
におけるレーザ照射患部の冷却器であつて、該冷
却器は柔軟性を有し、かつ皮膚と接触する側の表
面が平滑で、しかも該平滑な表面にシール剤が均
一に塗布されたリング状部材からなり、該リング
状部材を皮膚に液密に接着して、レーザ照射患部
をリング状部材で包囲し、該リング状部材の内側
に生体適応性を有する無菌液体を注入するよう構
成したことを特徴とするレーザ照射患部の冷却器
である。
次に本考案の一実施例を図面にて説明する。第
1図はレーザによる治療方法を説明する図であ
り、患者1の患部2を包囲して本考案のリング状
部材3からなる冷却器が皮膚に接着されている。
上記リング状部材と皮膚とで形成されている凹所
には生理食塩水4が充されている。レーザ発振装
置より発振されたレーザをレーザガン5の先端よ
り患部2に照射して治療を行う。上記冷却器を構
成するリング状部材3は第2図に示すように患部
の状態あるいは患部の場所に適宜適応できるよう
に種々の形状を有することができる。皮膚との接
触面にはリング状部材が皮膚と液密に接着される
ように均一に塗布されたワセリン、シリコングリ
ス、あるいは他の公知のシール剤により該部材を
皮膚に接着することができる。
上記リング状部材の厚みはリング内に液体を充
すことのできる厚みを有している必要があり、そ
の厚みはリングの内径、あるいは患部の場所や大
きさにより適宜選択することができるが、通常3
mm以上あれば実用上使用可能である。上記部材は
患部の曲面に沿つて液密に接着できるよう適度の
柔軟性を有している必要がある。それらの目的の
ためには該部材はシリコン、ウレタン、ゴム、軟
質塩ビトランスポリイソプレン及びこれらに炭酸
カルシウム、酸化チタンなどの添加剤を適当に混
入したものなどが好ましい。上記シール手段及び
リングの材料はいづれも生体に害を与えるもので
あつてはならない。リング内に注入される液体は
滅菌されている必要があり、また生体に有害なも
のであつてはならない。好適には水、生理水塩
水、ヒビテン(商標名)チンク油、オリーブ油な
どを使用することができる。上記液体は該リング
内に適当に液層高さを保つように充たすことが必
要である。照射円が1mm程度のアルゴンレーザを
使用する場合常温で1.0mm以上の液層で充分であ
る。
第3図は他の例であり、リング状部材3の皮膚
と接触する面に塗布されたシール剤6により該部
材が皮膚に液面に接着されており、他面には透明
シート7が液密に接着されてリング状部材を皮膚
に接着したときに皮膚との間に密閉空間を形成し
ている。該シートの周縁には上記空間内に液体の
導入口8があり、治療時該導入口より液体を上記
空間内に注入し、導入口に設けられた弁9を閉止
することにより患部表面に一定高さを有する液層
を形成することができる。さらに好ましくは液体
導出口10を導入口9の反対の周縁に設け、治療
時連続的に液を供給、排出してもよい。かかる透
明シートはレーザ光の波長に対して吸収帯を持た
ないかあるいはごく僅かしか吸収しない従来公知
の透明シートを使用することができる。また非常
に薄いフイルム状シートも使用できる。上記シー
トは柔軟性を有するリング状部材を体表面に接着
できるようにある程度の柔軟性を有しているもの
が好ましく。そのため透明軟質塩ビ再生セルロー
ス、アセチルセルロース、ポリカーボネートなど
が好適である。さらにリング状部材の皮膚と接触
する面にも皮膚と密着する薄いフイルム状部材を
設けてもよい。かかる部材としては多孔性フイル
ムが好ましい。上記冷却器は患部の場所により第
2図に示す冷却器を使用することのできない傾斜
部位などの治療のとき有効である。また、より高
い比率でレーザ光を血管部に吸収させるために患
部の血官を拡張させることが好ましい。かかる血
管拡張手段として本考案の冷却器装着前に公知の
種々の血管拡張剤を使用するか、または冷却器装
着後、冷却器内に火傷を起さない程度の温度に加
温した液体を充すかあるいは冷却器内に加温され
た液体を循環させることが好ましい。この際上記
加温された液体の温度は個人差及び患部の状況に
より適当な温度に設定することができる。この温
度は通常40〜55℃、好ましくは40〜45℃である。
実施例 1 米国コヒーレント社製アルゴンレーザ装置シス
テム1000を使用して赤アザを治療した。治療に使
用したレーザ出力は1.8W、照射円は1mmでレー
ザガンと患部との距離は40mmであつた。また照射
時間は0.1秒で治療時患部を包んで内径5cm外径
7cmで厚さ3mmのシリコンシートをシリコングリ
スにより皮膚に接着し、リング内に常温の生理水
塩水を液層高さが約2mmとなるように充した。治
療後患者の赤アザは消退し、レーザによる皮膚表
面の火傷は約10日間で治癒した。
実施例 2 実施例1と同一の装置を使用し、実施例1と同
一の患者の赤アザを治療した。治療時実施例1の
シリコンリングの表面に1mm厚さの透明軟質塩ビ
シートを接着し、周縁に液体出入口用の内径3mm
の塩ビチユーブを接着した。治療時リングと皮膚
とで形成される空間に常温の生理食塩水を充した
後、20c.c./minの生理食塩水を連続的に空間内に
供給した。治療後患者の赤アザは消退し、レーザ
による皮膚表面の火傷は約10日間で治癒した。
比較例 実施例1と同一の装置を使用し、実施例1と同
一の患者の赤アザを治療した。患部の表面の冷却
は全く行わなかつた。治療時患者は強い痛みを訴
えた。治療後患者の赤アザは消退したがレーザビ
ームによる皮膚表面の火傷の治癒に約2週間要し
た。しかしながら、2週間後一時的であるが患部
周囲から20mm内側に熱傷による発赤があつた。
以上実施例で示したように、本考案の冷却器を
用いることによりレーザによる皮膚表面の火傷が
少なく、治療後の治癒が早いという従来なかつた
効果を有している。さらに患部周囲が液体で充た
されていることにより、従来レーザと生体との相
互作用による蛋白分解質による有害ガスなどが液
中に吸収され施術者が頭痛などの不快感を訴える
ことなく治療できるという効果をも有しており、
レーザによる母斑の除去治療には非常に有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例であり、第1図はレー
ザによる治療方法を説明する図であり、第2図は
冷却器の形状を示す図であり、第3図は冷却器の
他の構造例である。 3……リング状部材、5……レーザガン、6…
…シール剤。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 皮膚科用のレーザ治療装置におけるレーザ照射
    患部の冷却器であつて、該冷却器は柔軟性を有
    し、かつ皮膚と接触する側の表面が平滑で、しか
    も該平滑な表面にシール剤が均一に塗布されたリ
    ング状部材からなり、該リング状部材を皮膚に液
    密に接着して、レージ照射患部をリング状部材で
    包囲し、該リング状部材の内側に生体適応性を有
    する無菌液体を注入するよう構成したことを特徴
    とするレーザ照射患部の冷却器。
JP1800380U 1980-02-14 1980-02-14 Expired JPS6139483Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1800380U JPS6139483Y2 (ja) 1980-02-14 1980-02-14

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1800380U JPS6139483Y2 (ja) 1980-02-14 1980-02-14

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Publication Number Publication Date
JPS56124451U JPS56124451U (ja) 1981-09-22
JPS6139483Y2 true JPS6139483Y2 (ja) 1986-11-12

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JP1800380U Expired JPS6139483Y2 (ja) 1980-02-14 1980-02-14

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JPH02140178A (ja) * 1989-08-31 1990-05-29 Toshiba Corp 治療用レーザ装置
JP2019535427A (ja) 2016-11-22 2019-12-12 ドミニオン エスセティック テクノロジーズ インコーポレイテッドDominion Aesthetic Technologies, Inc. エステティック処理用システムおよび方法
BR112019010334A8 (pt) * 2016-11-22 2023-03-21 Dominion Aesthetic Tech Inc Aparelho e métodos para resfriamento por impacto

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