JPS6137297Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、紐付ぐつの改良考案に係り、その目的
とするところは煩雑なるくつ紐の締緩装作を省略
し、足入れを容易にし履用中の舌片のずれ移動を
防止するとともに、外観美麗なる紐付ぐつを提供
しようとするものである。

従来、いわゆる紐付ぐつは外観がスポーテイで
あり、俗にいうカツコイイことから男女年令を問
わず一般通学用は勿論スポーツ、ハイキング、ジ
ヨギング等に広く履用されている。ところが、く
つの履脱に際してはいちいちくつ紐を結び緩める
等の煩雑な手間を要し、最近における日常生活の
近代化にともない特に青少年層はかかる動作を嫌
うことから、そのイミテーシヨンとしてくつ紐を
挿通係止した鳩目補強布の外胛被下方に位置する
くつ胛被前方側部を切截し雌雄の面フアスナーを
取付けたもの、又は該切截端部にフアスナーを取
付けるとともに、鳩目補強片と下方の舌片とを例
えば一直線状に縫着してなるくつが考案されてい
る。

前者においては、紐付くつとしてのイミテーシ
ヨン的効果は発揮できるとしても、頻繁なる足の
出し入れおよび運動中における足の連続した屈曲
作用により面フアスナーが履用中はぐれ易く、後
者においては縫糸の寿命もあり長期履用している
と縫糸が切断し、そのため運動中舌片は、その先
端においては鳩目補強布と固定してあるものの、
縫糸が切断したことによる舌片は左方又は右方に
ずれ履用感を損ね商品としてみた場合外観におい
て今ひとつ欠ける等の感をいだかせていた。

本考案はかかる点に鑑み提案されたもので、そ
の構成は鳩目補強片の一方を舌片に固定してなる
くつにおいて、鳩目補強片と舌片とを１個または
複数個の飾り具で固定してなる紐付ぐつより成る
ものである。

以下実施例図に基づいて本考案を説明すると、
１は鳩目補強片、２は舌片で、鳩目補強片１は舌
片２と胛前部において縫着３されている。４は飾
り具で、鳩目補強片１と舌片２とを例えば鳩目金
具等を介してかしめ固定し、その上面は胛被の色
彩、くつ全体の感覚にマツチするよう円形、楕円
形、方形、菱形形状等、任意形状に採択するとと
もに、その色彩もくつ全体の感覚にマツチするよ
う種々の色彩、模様図柄が施されている。胛部は
外胛被側部を縦長状に切截され、一方の胛部には
前記詳記した舌片２を飾り具４を介して固定した
鳩目補強片１が縫着され、該切截端部にはフアス
ナ５が取付けられている。

本案は上記の構成から成るので、本案商品を陳
列した場合は勿論のこと、履用中においても最も
人目をひく胛部上面に１個又は複数個の美麗なる
飾り具が取付けられているのでワンポイント的意
匠効果を発揮し購買者特にヤング層の人気を博し
購買意慾をそそるものである。

また本案は、外側胛側部が縦長状に切截され、
一方の胛部は舌片が鳩目補強片と一体に固定され
ているので、履き入れが容易であるとともに、過
激な運動競技中においても舌片が左右に移動する
のを完全に防止するとともに土砂の侵入も阻止で
き履心地よいくつを提供できるものである。

また本案は、鳩目補強片と舌片とが例えば鳩目
金具等を使用してカシメ止めされているので両者
の固定が強固であるので長期履用しても足入れの
たび毎に鳩目補強片の端部をつまみ持ち上げして
もその固定は何ら損傷せず、前記従来の鳩目補強
片と舌片とを縫糸を使用して縫着固定していた在
来商品に対比して耐久性は抜群によく、また飾り
具をカシメ機等を使用して固着する等簡易な手段
で製造できるので製造コストも安くつく等、在来
の紐付ぐつの欠陥を解消した斬新で実用的価値の
顕著な商品を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案品の斜視図、第２図はそのＡ−Ａ
線要部断面図である。 １……鳩目補強片、２……舌片、３……縫着、
４……飾り具、５……フアスナ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鳩目補強片の一方を舌片に固定してなるくつに
   おいて、鳩目補強片と舌片とを１個または複数個
   の飾り金具で固定してなる紐付ぐつ。