JPS6136297Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、狭い空間であつても、正しいゴルフ
クラブのスウイングを修得できるゴルフクラブス
ウイング練習具に関する。

従来技術 ゴルフクラブのスウイングを正しいものとする
ためにゴルフクラブスウイング練習具がある。

従来のゴルフクラブスウイング練習具は、たと
えばゴム製のマツト上にゴム製のテイーを固定あ
るいは載置し、そのテイー上にゴルフボールを置
き、これをゴルフクラブで打つことによりゴルフ
クラブのスウイングを練習するものであつた。

ところで、ゴルフボールを打つ場合、そのゴル
フボールが所定の飛球線方向に正しく打ち出され
るためには、ゴルフクラブのヘツドがゴルフボー
ルに当つたとき、クラブヘツドのフエース面が飛
球線方向に対し正しく向けられていることはもち
ろんのこと、ゴルフボールを真上から見た場合、
ゴルフアーの体を中心として、振られたゴルフク
ラブのヘツドが描く軌跡は楕円を描き、かつ打球
点における飛球線方向が該クラブヘツドが描く楕
円の接線方向と一致していなければならないとさ
れている。このような理想的な打球方法をゴルフ
アーが修得するためには、一般に、ゴルフクラブ
のヘツドの軌跡がインパクト時からフオロースル
ー動作時にかけてクラブヘツドを出来るだけゴル
フボールの飛球線方向と同一方向に振られるよう
に練習すれば良いと言われている。

このため、従来のゴルフクラブスウイング練習
具は、そのマツト上にゴルフボールの飛球線方向
と同一方向の１本の直線が引いてあり、ゴルフア
ーはこれを目安にゴルフクラブのヘツドをこの直
線に沿つて振れるような練習をしている。

そして以上の従来のゴルフクラブスウイング練
習具にあつては、実際に打ち出されたボールの飛
球線方向を確認して、そのスウイングが正しいか
否かを判断していた。

従来技術の問題点 しかし、上述のゴルフクラブスウイング練習具
にあつては、ゴルフボールの飛球線方向を確認す
る必要があるため、広いスペースが必要である。

従つて、あまり広くない練習場や、一般家庭の
敷地内での練習にあつては、ゴルフボールの飛球
線方向を確認できず、このためゴルフクラブの正
しいスウイングの練習は困難であり、多数の練習
ボールを打つても、その練習の効果は小さく、正
しいスウイングの修得は困難であつた。

考案の目的 従つて、本考案の目的は、あまり広くない練習
場や、一般家庭の敷地内での練習であつても、ゴ
ルフクラブの正しいスウイングの練習、修得が容
易にできるゴルフクラブスウイング練習具を提供
することにある。

考案の概要 本考案は、復数個の回転体と、該回転体を保持
する回転体保持器とを有するゴルフクラブスウイ
ング練習具であつて、上記復数個の回転体には、
その回転中心軸から放射線方向に延びる羽根部を
設け、該回転体の羽根部の先端を正しいゴルフク
ラブヘツドの軌跡上に位置せしめ、該回転体の回
転中心軸を回転自在に回転体保持器に保持するも
のである。

実施例 第１図、第２図、第３図は、本考案に係るゴル
フクラブスウイング練習具の一実施例を示す図で
あり、第１図はゴルフクラブスウイング練習具の
正面図である。第２図は本考案に係るゴルフクラ
ブスウイング練習具の平面図、第３図はゴルフク
ラブスウイング練習具の回転体を示す図であり、
第３図ａはその正面図、第３図ｂはその側面図で
ある。

第１図、第２図中、１，２，３は回転体であ
る。ここで回転体１は、第３図ａ，ｂに示されて
いる。１ａは回転体基部であり、１ｂは回転体１
の回転中心に設けられた回転中心軸１ｄから放射
線方向に伸びる羽根部であり、１ｃは回転中心軸
１ｄを支持する軸押えであり、１ｅは羽根部１ｂ
の各々の先端付近に設けられた錘取付け孔であ
る。そして回転体１の羽根部４枚のうちの１枚の
錘取付け孔１ｅには錘８が取り付けられている。

回転体２，３も、各々、上記の回転体１と同様
に、回転体基部、回転体の回転中心に設けられた
回転中心軸、該回転中心軸から放射線方向に伸び
る羽根部、該回転中心軸を支持する軸押え、羽根
部の各々の先端付近に設けられた錘取付け孔、羽
根部４枚のうちの１枚の錘取付け孔に設けられた
錘から構成されている。

そしてこれら回転体１，２，３の羽根部の放射
線方向の長さは、第１図からわかるように、回転
体１よりも回転体２、回転体２よりも回転体３の
ほうがより長く形成されている。これは、第１
図、第２図に示すゴルフクラブヘツドの正しい軌
跡７ａ，７ｃ上に各回転体１，２，３の羽根部の
先端が位置するようにするためである。ところ
で、ゴルフクラブがウツドの一番等のように柄の
長いものにあつてはゴルフクラブのヘツドの正し
い軌跡は、７ａ，７ｃに比べ、より直線に近くな
る。従つて、このようなゴルフクラブのスウイン
グ練習をする場合は、各回転体１，２，３の羽根
部の長さをほぼ同一のものに変更する必要があ
る。

なお、回転体１，２，３は、可撓性のある材料
で形成することが望ましい。何故なら、回転体
１，２，３には強い衝撃が加わるからである。

４は回転体１，２，３を回転体自在に支持する
ための回転体保持器であり、該回転体保持器４に
は回転体１，２，３を回転体自在に支持するため
の回転体軸受け４ａが複数個設けられている。５
はゴルフクラブヘツド８ａが回転体保持器４内部
に侵入することを防止するための回転体保護具で
ある。６は該回転体保護具５の上面に配設される
マツトである。

この実施例に係るゴルフクラブスウイング練習
具の組立ては以下のように行なう。

即ち、回転体保持器４の回転体軸受け４ａに回
転体１，２，３の各々の回転中心軸を回転体自在
に挿入し、その上から、回転体軸受け４ａの溝に
回転体１，２，３が回転する場合に回転中心軸１
ｄが回転体保持器４から飛び出さないように回転
中心軸１ｄを押えつけるための図示していないス
ペーサーを挿入し、その上に回転体保護具５，マ
ツト６を乗せるのである。

上述の様に構成されたゴルフクラブスウイング
練習具は以下のように使用される。る 即ち、上述のようにゴルフクラブスウイング練
習具を構成すればマツト６上に回転体１，２，３
の羽根部１ｂ，２ｂ，３ｂが突出する。そしてゴ
ルフクラブを第１図，第２図に示す正しいクラブ
ヘツドの軌跡７ａ，７ｃに沿つてスウイングすれ
ば、各回転体１，２，３は共に回転することとな
る。何故なら、回転体１，２，３の羽根部の先端
は、クラブヘツドの軌跡７ａ，７ｃ上に位置する
ように形成されているからである。そしてもし、
このゴルフクラブヘツドの軌跡７ａ，７ｃに沿つ
てゴルフボールを打つたならばゴルフボールは正
しい方向に飛ぶこととなる。

しかし、第１図、第２図に示す正しくないゴル
フクラブヘツドの軌跡７ｂ，７ｄ又は７ｅに沿つ
てスウイングすれば、回転体１，２は回転する
が、回転体３は回転しない。ここで、８ａ，８
ｂ，８ｃはゴルフクラブヘツド軌跡７ｂの場合の
ゴルフクラブヘツドの通過位置を、９ａ，９ｂ，
９ｃはゴルフクラブヘツド軌跡７ｅ場合のゴルフ
クラブヘツドの通過位置を示す。そしてもし、７
ｂ、または７ｅ，７ｄのゴルフクラブヘツドの軌
跡に沿つてゴルフボールを打つたならば、ゴルフ
ボールはスライス又はフツク等の正しくない飛球
線を描くこととなる。

これによつて、ゴルフクラブスウイングが正し
いものであるか否かが判別できるのである。

またゴルフクラブヘツドの軌跡７ｂ，７ｄ，７
ｅほどずれなくて、回転体１，２，３の全てにク
ラブヘツドが接触する場合であつても、そのゴル
フクラブヘツドの軌跡が７ａ，７ｃでない場合は
ゴルフボールの打球点がクラブヘツドのスイート
スポツトではないため、各回転体の回転はスムー
ズでなくなり、ゴルフクラブスウイングが正しい
ものではないこがわかる。

なお、回転体１，２，３が各々回転した後、そ
の回転が停止したときは、各回転体の羽根部の一
枚に錘が取付けられているため、錘を取付けた羽
根部が常に下方を向くように停止し、再びゴルフ
クラブスウイングをする場合に、回転体１，２，
３の位置を調整する必要はない。

なお、上記実施例にあつては回転体の数を３個
としたが、本考案はこれに限られず、回転体の数
は２個以上の複数個であればよい。

また、ゴルフアーの腕の長さ、ゴルフクラブの
長さ又はゴルフアーの技術の差によつて、その正
しいゴルフクラブヘツド軌跡が相違するため、回
転体の位置、または回転体の羽根部の長さを変更
可能とする必要があり、このため回転体軸受４ａ
を、実際に取付ける回転体の数よりも多く必要箇
所に設け、かつ回転体を取外し自在とすることが
好ましい。

さらに、回転体の羽根部の数は実施例に示す４
枚に限られず、少なくとも１枚以上設ければよ
い。

このほか、回転体の回転にともなつて音を発す
るような構造とすれば、回転体の回転状態が耳で
聴き分けられ便利である。

考案の効果 以上詳細に説明したように、本考案は、復数個
の回転体と、該回転体を保持する回転体保持器と
を有するゴルフクラブスウイング練習具であつ
て、上記復数個の回転体には、その回転中心軸か
ら放射線方向に延びる羽根部を設け、該回転体の
羽根部の先端を正しいゴルフクラブヘツドの軌跡
上に位置せしめ、該回転体の回転中心軸を回転自
在に回転体保持器に保持することとしたので、あ
まり広くない練習場や、一般家庭の敷地内でのゴ
ルフクラブスウイングの練習であつても、ゴルフ
クラブの正しいスウイングの練習、修得が容易に
できるという効果を有し、また、ゴルフクラブス
ウイングの練習にゴルフボールを必要とせず、ス
ウイングの度にゴルフボールをセツトする手間が
省け、ゴルフボールの正しいスウイングの練習・
修得が効率良くできるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、第３図は、本考案の一実施例
を示す図であり、第１図は、本考案に係るゴルフ
クラブスウイング練習具の正面図、第２図は本考
案に係るゴルフクラブスウイング練習具の平面
図、第３図は本考案に係るゴルフクラブスウイン
グ練習具の回転体を示す図である。 １，２，３……回転体、１ａ……回転体基部、
１ｂ……羽根部、１ｃ……軸押え、１ｄ……回転
中心軸、１ｅ……錘取付け孔、４……回転体保持
器、４ａ……回転体軸受け、５……回転体保護
具、６……マツト、８……錘。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 複数個の回転体と、該回転体を保持する回転
   体保持器とを有するゴルフクラブスウイング練
   習具であつて、上記複数個の回転体には、その
   回転中心軸から放射線方向に延びる羽根部を設
   け、該回転体の羽根部の先端を正しいゴルフク
   ラブヘツドの軌跡上に位置せしめ、該回転体の
   回転中心軸を回転自在に回転体保持器に保持す
   るゴルフクラブスウイング練習具。 (2) 上記複数個の回転体の羽根部の放射線方向の
   長さをゴルフボールの打球点から離れるに従つ
   て暫時長く形成し、該回転体の羽根部の先端を
   正しいゴルフクラブヘツドの軌跡上に位置せし
   め、該回転体の回転中心軸を回転自在に回転体
   保持器に保持する実用新案登録請求の範囲第(1)
   項記載のゴルフクラブスウイング練習具。 (3) 上記複数個の回転体を可撓性のある材料で形
   成したことを特徴とする実用新案登録請求の範
   囲第(1)項又は第(2)項記載のゴルフクラブスウイ
   ング練習具。