JPS6136118B2 - - Google Patents

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JPS6136118B2
JPS6136118B2 JP53087475A JP8747578A JPS6136118B2 JP S6136118 B2 JPS6136118 B2 JP S6136118B2 JP 53087475 A JP53087475 A JP 53087475A JP 8747578 A JP8747578 A JP 8747578A JP S6136118 B2 JPS6136118 B2 JP S6136118B2
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JP
Japan
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dyeing
swelling agent
dye
minutes
present
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JP53087475A
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English (en)
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JPS5516933A (en
Inventor
Nobuyoshi Handa
Yoshihiro Fujii
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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【発明の詳細な説明】
本発明はポリエステル系繊維構造物の絞り染め
法に関するもので、膨潤剤前処理により著しく染
着性を高め、しかる後、常圧下でしかも短時間で
染色する方法を提供するにある。 従来、絞り染めは絞つた部分を防染効果により
染め分ける技術であり、染料の浸透を防ぐ意味で
短時間染色が必須条件となる。したがつて易染性
の素材、すなわち絹、木綿等の天然繊維もしくは
再生繊維等がその主流を占めている。天然繊維も
しくは再生繊維で行なわれている短時間染色法が
不可能とされている難染性のポリエステル系繊維
では染色後、高圧スチーミングで発色させる、い
わゆる高温・高圧染色法が一般に採用されてい
る。しかし、かかる染色法では温度の上昇ならび
に染色時間の増加のため、絞つた部分に染料が浸
透し易いため、防染効果が弱く、天然繊維等の絞
り染め品のような美しい製品は得られない。また
加工プロセス的にも長時間染色を要するため、色
を変えることができず多色絞りは不可能となり、
一色絞りが限界である。 本発明者らはポリエステル系繊維の絞り染めを
可能にすべく鋭意研究した結果、本発明法に致達
した。 すなわち、本発明は改質されたポリエステル系
繊維構造物をポリエステル系用繊維膨潤剤で前処
理し、該構造物に該膨潤剤を8%以上吸着せしめ
た後、常圧下で短時間に染色することを特徴とす
るポリエステル系繊維構造物の絞り染め法に関す
るものである。 以下、本発明について詳説する。 本発明法はキヤリヤー染色法とは異なる。普通
キヤリヤー染色(キヤリヤーと染料)はキヤリヤ
ーが繊維表面に吸着し、温度、時間のフアクター
をもとに繊維内部に徐々に拡散される。繊維内部
に拡散されたキヤリヤーは繊維の分子間力を弱め
染料の浸透を容易にするため、染料が繊維内部に
吸着−拡散され染色が完成される。染色過程は上
述のキヤリヤーの繊維内部拡散が律速となり、一
般のキヤリヤー染色では長時間(45分以上)を要
し、常圧下での短時間染色は不可能である。しか
るに本発明法によれば、染色過程の律速段階であ
るキヤリヤーが繊維内部に拡散しているため、繊
維自身施緩されており、染料拡散も容易となり常
圧下の短時間染色法も可能となる。 本発明でいう改質されたポリエステル系繊維
(以下単に改質ポリエステル系繊維と言う)とは
次の如く定義されるものである。即ち、分散染料
すなわち、レゾリン・ブルー・FBL(バイエル
社製)20%(o.w.f)を用い浴比1:100にて、95
℃で60分間染色した時の染料吸尽率(残浴比色
法)が15%以上であるものを言う。かかる改質ポ
リエステル系繊維の製造法には、アジピン酸、ア
ゼライン酸等の脂肪族のカルボン酸あるいはポリ
エチレングリコール、ジエチレングリコール等の
アルコール類を共重合せしめる方法がある。カチ
オン染料可染型ならびに酸性染料可染型は染着座
席を有する化合物を共重合させたものであり、前
者は金属スルホネート基を有する化合物、後者は
アルキルアミノメチール・2メチールプロパンジ
オールが一般的である。いずれの改質ポリエステ
ル系繊維もこれらの製造法に限定されるものでな
く、前述した染着率を満足するポリエステル系繊
維であればよい。特に本発明では金属スルホネー
ト基を含有させたカチオン染料可染型ポリエステ
ル系繊維が最も効果的である。 本発明をさらに詳しく説明すると、改質ポリエ
ステル系繊維は第3成分が共重合されているた
め、レギユラーポリエステル系繊維より繊維構造
が施緩されており、膨潤剤の前処理効果が非常に
大きいため、染着性を著しく高めることができ
る。同様な膨潤剤前処理をレギユラーポリエステ
ル系繊維に施してもほとんどの染着性の向上はな
く、改質ポリエステル系繊維の特徴といえる。 本発明でいう膨潤剤とはポリエステル系繊維用
を全て意味する。ジフエニール系、フタール酸
系、フエニールフエノール系、芳香族エーテル
系、芳香族アルコール系、ベンジルベンゾエート
系、芳香族ハロゲン系、ナフタレン系が一般的で
あるが、これらに限定する必要がなく、また一種
または二種以上の膨潤剤混合もさしつかえない。
膨潤剤の前処理効果が大きいものに、フエニー
ル・フエノール系、クロルベンゼン系、サルチル
酸メチル系、クロール・フエノールエチレングリ
コールエーテル系がある。膨潤剤の吸着量と染着
性は相関関係を有し、吸着量が増大するほど染着
性は増大し、吸着量は8%(重量に対し)以上必
要であり、好ましくは10〜25%程度である。膨潤
剤の吸着量は処理濃度ならびに処理温度で決定さ
れ、処理濃度が増大するほど、また処理温度が上
昇するほど増加の傾向を示す。膨潤剤の吸着量を
8%以上にするためには使用する膨潤剤により若
干変動するが、膨潤剤使用量は1g/以上、好
ましくは3g/以上である。処理温度は60℃以
上、好ましくは80℃以上である。膨潤剤前処理は
浸漬処理以外にパツデイング方式あるいはスプレ
ー方式の採用も可能であり、前述した膨潤剤吸着
量が8%以上になるようであればいずれの方式で
もよい。ただしパツデイングまたはスプレー方式
の場合、繊維内部に膨潤剤を拡散させるため、熱
処理を施したほうがさらに効果的である。 膨潤剤で処理した後、青麻、元結綿縫い糸など
の丈夫な糸で締めくくるか、あるいは布帛を種々
の手段で圧縮しながら、浸染を行なうと当該部分
には染液が浸透せず染め残すことができる。この
くくり方や圧縮方法は(産地などにより)種々の
名称がつけられている。次に締めくくつた布帛は
水に浸した後、浸染を行なうのが一般的である。
しかし、布帛を絞つた後、膨潤剤前処理を行なつ
てもさしつかえない。 本発明法の膨潤剤前処理を行なつた以後の改質
ポリエステル系繊維の絞り染めに用いる手法、技
法は、天然繊維もしくは再生繊維で行なわれてい
る手法、技法と同様でよい。締めくくつた糸布は
染色工程に入るが、染色温度および染色時間は膨
潤剤前処理時の付着量に影響し、付着量が少ない
場合は80℃以上で5〜15分、付着量が多い場合は
70℃以上で5〜15分染色が望ましい。絞り染めは
短時間染色ほど染料の浸透を防ぎ効果的であるが
25分以内で天然繊維並みの絞り染め物が得られ
る。また染色浴にポリエステル系繊維膨潤剤を添
加させれば若干染色時間の短縮が可能である。 染色後は締めくくつた糸の取りはずしであり、
酸に浸漬せしめ、綿糸を脆化させ除去すればよ
い。 本発明法を適用する繊維形態は布帛、ワタ、糸
などのいずれでもよく、また改質ポリエステル系
繊維と他繊維との混交品に対しても本発明は好ま
しく適用される。これらに限定されるものでない
ことは言うまでもない。 本発明法によつて初めて、ポリエステル系繊維
について従来から強い要望があるにもかかわら
ず、ポリエステル系繊維の短時間染色法ができな
いため困難とされていた絞り染めが可能となる。
本発明はかかるポリエステル系繊維の絞り染めに
おいて、天然繊維と同様な防染効果を有する絞り
染めを可能とするものであり、ポリエステル系繊
維の新規分野への商品拡大に役立ち極めて画期的
なものである。 次に本発明を実施例により具体的に説明する。 実施例 1 全構成単位の3.8wt%がエチレン5−ソジユー
ムスルホイソフタレートであるカチオン染料可染
型改質ポリエステル繊維(FBL吸尽率15%)織
物を使用し、糊抜き、精練、セツト後、第1表に
示す膨潤剤10g/、100℃で30分前処理を行な
い、下記の染色条件で染色した。 ◎染色条件 (A) カチオン染料 カヤクリール・ブルーGRL(日本化薬製) 4%(o.w.f) 酢酸 0.5c.c./ (B) 分散染料 レゾリン・ブルーFBL(バイエル製) 4%(o.w.f) (A),(B)とも染色温度・時間は、90℃、70℃×5
分、10分、浴比1:100である。結果として膨潤
剤吸着量および染色性を表1に示した。(L値は
染色布の濃淡を示すもので数値が小さいほど濃染
を示す。) 膨潤剤の吸着量は抽出した後、紫外吸光分析法
により測定し求めたものである。
【表】 膨潤剤吸着量と染色性は相関関係有し、本発明
法の吸着量が8%以上のものはいずれの膨潤剤に
おいてもカチオン染料、分散染料とも吸着性は著
しく向上する。 実施例 2 実施例1と同様な膨潤剤処理を用い下記の染色
条件で短時間染色した。 ◎染色条件 (A) カチオン染料 エストロール・ブラツクS−2B(住友化学
製) 10%(o.w.f) 酢酸 0.5c.c./ (B) 分散染料 スミカロン・ブラツクS−2B(住友化学製) 10%(o.w.f) (A),(B)とも90℃で5分染色を行なつた。 比較として膨潤剤処理をしないものおよび高温
染色(120℃で60分染色)を行ない、膨潤剤前処
理効果を確認し結果を第2表に示した。
【表】 実施例1と同様、膨潤剤吸着量が8%以上有す
るものは染料の効率もよく、深味のある黒色が得
られた。また従来法の120℃で60分間染色と本発
明法の90℃で5分染色が同様の染着性を示した。 実施例 3 ポリエステル系繊維の改質度と染着性の関係を
みるため、第3表に示す改質度の異なるポリエス
テル系繊維をテトロシンPEN10g/、100℃で
30分間前処理を行なつた後、下記に示す染色条件
で90℃で5分間の短時間染色を行なつた。 ◎染色条件 (A) 分散染料可染型ポリエステル系繊維 スミカロン・ブラツクS−2B (住友化学製) 10%(o.w.f) (B) カチオン可染型ポリエステル系繊維 エステロール・ブラツクBL (住友化学製) 10%(o.w.f) 酢酸 1c.c./ (C) ミツイ・ナイロンブラツクGL (三井東圧製) 10%(o.w.f) 酢酸 1c.c./ 結果を表3に示す。
【表】 表3より繊維の改質度と膨潤剤の吸着量は比例
関係にあり、染着性は膨潤剤の吸着量に従う。 本発明法のFBL吸尽率が15%以上のものは膨
潤剤の吸着量が8%以上となり、短時間染色法が
可能となる。レギユラーポリエステルは膨潤剤の
吸着量も少なく、易染化はできない。またFBL
吸尽率が15%以上、膨潤剤吸着量が8%以上あれ
ばいずれの改質ポリエステルでも短時間染色が可
能となる。 実施例 4 ポリエチレングリコールを2wt%添加せしめた
改質ポリエステル系繊維(FBL吸尽率15%)を
用い。テトロシンOE(オルソ・フエニールフエ
ノール)10g/100℃で30分間処理した。次に
前処理布帛を天然繊維で行なわれている絞り形態
を作つた後、下記染色条件で5分間染色した。 ◎染色条件 レゾリン・ブルーFBL 10%(o.w.f) 染色時間・温度 70℃×5分 浴比 1:100 染色後は脱キヤリヤ処理として乾熱180℃で30
秒行ない50℃でソービング処理を施し、綿糸を除
去した。でき上つた絞り染め品は洗タクを繰り返
しても絞り部分のヘタリはなく、染色堅ロウ度も
満足のいくものであつた。 実施例 5 一般のキヤリヤー染色と本発明法を比較するた
め、実施例1と同様な試料を用いた。本発明法は
テトロシンPEN10g/100℃で30分前処理し下
記染色条件で染色した(A条件)。キヤリヤー染
色は染浴にキヤリヤーを添加せしめ、下記染色条
件で染色した(B条件)。 ◎染色条件(A条件) レゾリン・ブルーFBL 4%(o.w.f) 95℃染色(染色時間5,10,30分) ◎染色条件(B条件) レゾリン・ブルーFBL 4%(o.w.f) テトロシンPEN 10%(o.w.f) 95℃染色(染色時間5,10,30,60分) 結果は表4にL値を示した。
【表】 本発明法の膨潤剤前処理は短時間染色法を可能
にするばかりでなく、従来法のキヤリヤー染色60
分染色より著しく発色性がよい。 実施例 6 トリメリツト酸3wt%添加せしめた改質ポリエ
ステル系繊維を膨潤剤としてセリゼロンT−1
(サルチル酸メチル系)20g/で120℃、30分間
処理した。比較用としてレギユラーポリエステル
も同様な処理を行ない。次いで下記の染色条件で
短時間染色を行なつた。 ◎染色条件 分散染料 カヤロン・ポリエスター・ブラツクG−SF 10%(o.w.f) 浴比 1:50 染色温度・時間90℃で 5,10,15,30分染色 染色後は乾燥し、染着性の評価として色差計に
てL値を測定した。結果を第5表に示す。
【表】
【表】 レギユラーポリエステルは膨潤剤を10%以上吸
着せしめても、染着性の向上は期待できない。し
たがつて、短時間で濃色に染色することは不可能
である。 一方、本発明法の改質ポリエステル系繊維であ
れば、短時間染色で十分濃色まで染色可能であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 改質されたポリエステル系繊維構造物を膨潤
    剤で前処理し、該構造物に該膨潤剤を8%以上吸
    着せしめた後、常圧下で短時間に染色することを
    特徴とするポリエステル系繊維構造物の絞り染め
    法。
JP8747578A 1978-07-18 1978-07-18 Tie dyeing of polyester fiber structure Granted JPS5516933A (en)

Priority Applications (1)

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JP8747578A JPS5516933A (en) 1978-07-18 1978-07-18 Tie dyeing of polyester fiber structure

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JP8747578A JPS5516933A (en) 1978-07-18 1978-07-18 Tie dyeing of polyester fiber structure

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JPS5516933A JPS5516933A (en) 1980-02-06
JPS6136118B2 true JPS6136118B2 (ja) 1986-08-16

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5165515A (en) * 1991-03-29 1992-11-24 Rapistan Demag Corporation Segmented pusher control for conveying system
US5927465A (en) * 1996-10-08 1999-07-27 Mannesmann Dematic Rapistan Corp. Conveyor sortation system with parallel divert
US6513642B1 (en) 2000-06-29 2003-02-04 Rapistan Systems Advertising Corp. Conveyor system with diverting track network

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JPS5516933A (en) 1980-02-06

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