JPS6133926B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般に、架台構造と、水中に海底まで
延びる複数本の支持脚と、前記架台構造に設けら
れ前記各支持脚に連関してこの架台構造を水面に
関係的に上下するジヤツキ作用単位とを備えた押
上げ式海洋プラツトホーム（jack―up offshore
platform）〔以下海上架台と呼ぶ〕に関する。こ
とに本発明は、相互に固定して連結されラツクピ
ニオン式ジヤツキ作用装置に使うようにした複数
本の相互に平行に横方向に間隔を隔てた柱部材を
持つ押上げ式海上架台に使うトラス形脚構造に関
する。

追加的な油、ガス及びその他の鉱物資源に対す
る必要性により、沖合いの場所からこのような資
源を調査し収得するための活動が近年増大してい
る。所要の調査堀井及び生産堀井又若干の例では
石油化学処理を行うのに、このような活動を行う
ことのできる架台構造を設ける必要がある。油及
びガスの実質的な埋蔵量を持つ場所では鉱物を収
得するのに行う研究は、提案された油井位置に恒
久的な架台を建設しこの架台及び海岸の間に配管
を布設し油及びガスを陸上貯蔵所又は処理施設に
輸送するようにしている。しかし固定の架台は、
埋蔵量が投資を弁済するのに充分なだけ多量の場
合に大体限られる。

固定の架台の建設には多額の資本投資を必要と
し従つて沖合いの炭化水素埋蔵量はこの投資を容
認するのに充分なだけ多量でなければならない
が、有利には生産できないかなりの量の油及びガ
スを含む比較的小さい井戸が多数である。小形の
又は端縁の沖合いの埋蔵部の有利性を高めるよう
に、可動式海上架台は単一の架台構造を複数個所
の次次の埋蔵部で利用できるようにしてある。

今日多くの種類の種種の押上げ式架台が使われ
ている。しかし押上げ式架台の１例は、架台を油
井場所に移送できる浮き殻を持ち又移送中にこの
殻から上向きに突出する各別の支持脚を備えてい
る。架台が所望の場所に達すると、各支持脚を下
げ海底に接触させ、この架台を水面の上方の高さ
位置まで押上げる。特定の場所で作業を終える
と、この架台構造をおこし別の場所に移動させ
る。

従来の押上げ式海上架台は、３角形又はその他
の多角形の横断面形状を持つトラス形脚構造を備
えている。この脚構造は、この脚構造を形成する
幾何学的形状を持つすみ部を仕切るように相互に
平行に互に横方向に間隔を隔てた複数本の円筒形
柱部材を備えている。これ等の各柱部材は、互に
隣接する柱部材間に延びる横控えにより相互に連
結され脚部を一体構造にする。各柱部材は、細長
い長方形横断面を持つ厚い扁平な金属棒から形成
されこの柱部材に取付けられこの柱部材の縦方向
軸線を貫いて平行に延びる２重ラツク部材を備え
ている。このラツク部材の２つの縁部の互に異る
一方に沿いそれぞれ延びる２組のラツク歯を形成
してある。

このような脚構造を持つ従来の押上げ式架台で
は、各ラツク部材に対し各対に配置したピニオン
を駆動するようにした原動機及び減速装置を支え
た剛性の架わくを持つジヤツキ作用単位を設ける
ことが提案されている。各対のピニオンに対する
回転軸線は通常相互に平行で水平に互に間隔を隔
て、これ等の各対が相互に竪方向上下に整合して
いる。各対のピニオンは、各ピニオンを柱部材に
より支えたラツクの各組のラツク歯の異る一方に
かみ合わせる距離だけ互に間隔を隔てている。

このようなジヤツキ作用装置を持ち脚に支えた
海上架台構造は、共にウイルク（willke）等を発
明者とする米国特許第3743247号及び同第3606251
号の各明細書に記載してある。

ラツク―ピニオン式のジヤツキ作用装置を利用
する海上架台は、互に等しい長さを持つ３本又は
４本の各別の支持脚を備えている。３角形又は長
方形の脚部材の場合には各別の組のジヤツキ作用
装置の数は最底９台から16台も設けることができ
る。このような多数の押上げ装置を設けることは
極めて費用がかかるだけでなく又、特定の脚構造
の各押上げ単位の作用を同期させこの脚構造の一
部分の残りの部分に関係的な等しくない竪移動を
防ぐことも必要である。

従来のものでない他の押上げ式架台脚構造に
は、ル・トウールノー（Le Touneau）を発明者
とする米国特許第2924077号とヘイカンプ（He―
itkamp）を発明者とする米国特許第3183676号と
ル・トウールノー等を発明者とする米国特許第
3851482号とライビツクル（Rybickl）を発明者
とする米国特許第3367119号との各明細書に記載
してある脚構造がある。前記した各特許明細書の
全部に使われている脚構造はトラス形脚の各柱部
材の一方の外向きのラツク面を利用する。単一面
形のラツク表面は支持脚構造を構成するのに必要
な材料を減らすが、製造費は安くならない。ライ
ビツクルの特許明細書にも又２本の脚柱部材にラ
ツクを形成した３角形のトラス形脚について記載
してある。

従つて本発明の目的は、ラツク―ピニオン式押
上げ装置を備えた押上げ式海上架台に使う脚構造
を提供しようとするにある。

さらに本発明の目的は、単一の柱部材による脚
押上げ作用を行なうことができる脚構造を提供す
ることにある。

又本発明の目的は、単一の柱部材による脚押上
げ作用を、脚縦方向軸線に平行に延びる単一の細
長いラツク部材を脚構造に取付けることにより、
達成することができる脚構造を提供することにあ
る。

本発明の他の目的は、脚構造に必要な材料の量
を最少にすることにより架台の支持脚構造本体の
製造費及び重量を減らすラツク―ピニオン式ジヤ
ツキに適した押上げ式架台用のトラス形脚構造を
提供しようとするにある。

前記した又その他の目的は、多角形の横断面形
状を持つ一体のトラス形構造部材を形成するよう
に連結した複数本の相互に平行な横方向に互に間
隔を隔てた柱部材を備えた本発明脚構造により達
成できる。本発明脚構造はさらに、単一の柱部材
による脚押上げ作用を行なうように、単一の柱部
材だけで支えられたラツク構造を備えている。

なおとくに柱部材に支えたラツク構造は、互に
対向する２つの各縁部に沿つて延びる１組の歯を
持つ扁平な板状部材を備えている。さらに本発明
によれば各柱部材は、水平の斜めの横控えにより
相互に連結され３角形の横断面形状を持つ脚構造
を形成する。

なお本発明によれば柱部材に支えたラツク構造
は、押上げ単位の１対のピニオンに連関するよう
に２組のラツク歯を備えている。各組のラツク歯
はピニオンの互に異る一方にかみ合う。

なお本発明によれば、複数本の相互に平行に横
方向に互に間隔を隔てた柱部材を備え押上げ式海
上架台構造に使うトラス形脚構造により改良がで
きる。この改良は、細長いラツク板とこのラツク
板に直交して固定した柄形板とを備えた柱部材に
ある。この組合わせで隣接ラツク板及び柄形板に
より柱部材が大体Ｔ字形になる。

以下本発明脚構造の実施例を添付図面について
詳細に説明する。

第１図に示すように本発明による脚構造１０は
柱部材１２，１４，１６を持つトラス形構造であ
る。各柱部材１２，１４，１６は相互に平行に横
方向に互に間隔を隔て３角形の横断面形状を形成
する。各柱部材１２，１４，１６は、これ等の互
に隣接する柱部材の間の横控えにより相互に固定
して連結してある。たとえば水平の控え部材１
８，２０，２４は、各柱部材１２，１４間に延び
各端部を各柱部材１２，１４に連結してある。互
に隣接する各対の水平控え部材の間には斜め控え
部材が延びている。たとえば互に隣接する水平の
控え部材１８，２０の間には斜め控え部材２６を
設けてある。水平の各控え部材２０，２４の間に
は斜め控え部材２８を設けてある。各柱部材１
２，１６の間と各柱部材１４，１６の間とには同
様な横控えが延びている。

柱部材１６はラツク部材３０を支えている。こ
の実施例ではラツク部材３０は長方形の横断面形
状を持つ細長い扁平な板状体である。ラツク部材
３０は２組のラツク歯３２，３４を備えている。
各ラツク歯３２，３４はラツク部材３０の一方の
縁部に沿つて延びている。

第２図に示すように歯３２，３４の組は、各柱
部材１２，１４を相互に連結する水平の横控え１
８，２０，２４に平行に延びる共通の平面内にあ
る。さらに第２図に明らかなように各組のラツク
歯３２，３４は、各柱部材１２，１４間に延びる
水平の控え部材の端部連結点３６，３８から外方
に間隔を隔てている。ラツク部材３０の幅は第１
図に破線で示したジヤツキ作用単位４０の各ピニ
オンにより各組のラツク歯を受入れるのに充分で
ある。

又第１図に示すようにラツク部材３０の各組の
歯３２，３４は、ジヤツキ作用単位４０のピニオ
ンにかみ合うようにしてある。ジヤツキ作用単位
４０は、原動機４４とピニオン４８を駆動する協
働する減速歯車装置４６とを持つ架わく４２を備
えている。各ピニオン４８は対にして配置されこ
れ等の各対を竪方向上下に整合させてある。各対
のピニオン４８は横方向に互に間隔を隔てラツク
部材３０の互に対向する側に位置させラツク部材
３０の各組の歯３２，３４にかみ合うようにして
ある。

ジヤツキ作用単位４０を定位置に取付けピニオ
ン４８を２組のラツク歯３２，３４に適正にかみ
合わせると、各対のピニオン４８の互に反対の向
きの回転によりジヤツキ作用単位４０のラツク部
材３０に沿い並進するようになる。ジヤツキ作用
単位４０を架台構造に固定すると、ジヤツキ作用
単位４０の作用によりこの架台を各脚の単一の柱
部材に沿い脚構造に関係的に上下し従つて単一の
柱部材による脚押上げ作用が得られる。

第１図に示すように各柱部材１２，１４は管状
の形を持つ。図示の実施例ではしかし柱部材１６
は異る横断面形状を持つ。とくに柱部材１６はＴ
字形横断面を持つ。

第３図に示すように柱部材１６は、前記したよ
うに長方形横断面を持つ扁平な板状体から形成し
たラツク部材３０を組合わせてある。ラツク板５
０は同様に長方形横断面を持つ扁平な板状体であ
る。ラツク板５０はラツク部材３０に直交する向
きにして一方の縁部の全長に沿にラツク部材３０
に固定してある。第１図に明らかなように各柱部
材１２，１４と柱部材１６との間に延びる水平の
斜めの横控えはラツク板５０の各側部に取付けて
ある。

押上げ式海上架台に取付けると本発明によると
くに図示の前記した実施例によ脚は、各柱部材１
２，１４に連関する案内面により架台板の水平面
に対し直交する関係に保持される。

以上本発明をその実施例について詳細に説明し
たが本発明はなおその精神を逸脱しないで種種の
変化変型を行うことができるのはもちろんであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は押上げ式海上架台用の本発明脚構造の
１実施例の一部の斜視図、第２図は第１図の平面
図、第３図は第１図の脚構造のラツク部材を取付
けた柱部材の拡大横断面図である。 １０……脚構造、１２，１４，１６……柱部
材、１８，２０，２４，２６，２８……控え部
材、３０……ラツク部材、３２，３４……ラツク
歯、４０……ジヤツキ作用単位、４８……ピニオ
ン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ (イ)互いに横方向に平行に間隔を隔てた第１及
   び第２の細長い柱部材と、(ロ)これ等の第１及び第
   ２の柱部材の両方に平行な第３の細長い柱部材
   と、(ハ)前記第１、第２及び第３の柱部材を固定的
   に相互に連結し、３角形の横断面形状を持つ一体
   構造を形成するように、前記第１、第２及び第３
   の柱部材の間に延びる横控えと、(ニ)ジヤツキ作用
   単位の１対のピニオンの各別の一方にかみ合うよ
   うに各縁部に沿つて延びる１組のラツク歯を持つ
   扁平な板状部材から成り、単一の柱部材による脚
   押上げができるように、前記第３の柱部材で支え
   られた単一の細長いラツク部材とを包含する、押
   上げ式海上架台用脚構造。 ２ 前記第１及び第２の細長い各柱部材を、円筒
   形の管状部材により構成した特許請求の範囲第１
   項記載の押上げ式海上架台用脚構造。 ３ 前記横控えを、水平の控え部材と、互いに隣
   接する対の水平の前記各控え部材の間に延びる斜
   めの控え部材とにより構成した特許請求の範囲第
   １項記載の押上げ式海上架台用脚構造。