JPS6132375A - 電気炉保護装置 - Google Patents

電気炉保護装置

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JPS6132375A
JPS6132375A JP15336484A JP15336484A JPS6132375A JP S6132375 A JPS6132375 A JP S6132375A JP 15336484 A JP15336484 A JP 15336484A JP 15336484 A JP15336484 A JP 15336484A JP S6132375 A JPS6132375 A JP S6132375A
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electric furnace
power supply
protection device
heater
circuit
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南條 敏夫
浅見 秀司
芳樹 土田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電気抵抗加熱式真空炉または雰囲気炉などに発
生する放電を防止し電気炉の安全性を高める電気炉保護
装置に関するものである。
〔従来の技術〕
電気抵抗加熱式真空炉などは放電を起こしやすく、放電
を発生すると炉体その他に損傷を与えるので放電防止対
策が重要である。しかし従来の真空炉または雰囲気炉は
第6図に示すようにトランス(α)の二次側に配置した
ヒータ(6)を図示しない炉体から完全に絶縁している
ので、ヒータ(6)と炉体間の電位差(電荷の蓄積によ
る静電位)が一定せず、火花電圧以上の電位差が発生す
ると一時的な火花放電を起こし、これが引き金となって
連続的な放電を誘発する場合が多かった。
上記問題を回避するため、第7図に示すように各ヒータ
(6)の給電回路(c)をスター結線し、その中性点を
炉体(d)とアース(1)に接続するアース回路(Aを
設けて静電位を除去する対策が実施さ−れてきた。しか
し、この方法によると炉体(d)とヒータ(b)間に成
る電位差(最大値がトランスの二次電圧Vとなる)を保
持できる利点がある反面、放電を起さない程度にトラン
ス二次電圧を充分低く設定する必要があり、このためト
ランス、電線などの線の太さが増大する欠点があった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、前述の欠点に鑑み、真空炉などの放電を防止
し、しかもトランス、電線などの物量の増大を最小限に
抑制し得る電気炉保護装置を提供せんとするものである
〔問題点を解決するだめの手段〕
上記問題点を解決する本発明の電気炉保護装置は、変圧
器二次側に配置した電気炉加熱用電熱式ヒータの給電回
路に、該回路の給電電圧を均等に分圧するように構成し
たアース回路を設け、このアース回路を電気炉炉体と共
に接地したものであシ、給電゛回路と炉体間の電位差を
給 −電電圧の半分に設定できるので放電の発生を防止
でき、また、電位差を従来と同様に設定すればヒータ電
圧を従来の二倍まで許容でき、トランス、電線などの線
の太さく断面積)を半分に軽減し得るなどの利点を有す
るものである。
〔実 施 例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。第1
図ないし第3図は本発明の第10実施例および作動説明
図であって図中、符号(1)は三相電源、(2)は電源
遮断機、(3)は変圧器、(4)は変圧器(3)の二次
巻線、(5)は電流を抵抗加熱式ヒータ(6)に供給す
る給電回路、(7)は炉体、(8)は内側容器、(9)
は炉床、Qlはヒータ(6)の接続ターミナル、θ心は
真空ポンプ、(2)は電力制御用サイリスタユニットを
示す。
各給電回路(5) (5)には、一部を分岐し、分岐し
た部分にそれぞれ等大の抵抗器(130葎を配置したア
ース線Q4が接続されている。なお、抵抗器を設ける替
わfi K、 IJアクタ(交流抵抗)を用いてもよい
が、ここでは抵抗器を設けた場合について説明する。ア
ース線α→は、5組の給電回路に対する共通のアース線
(ト)に接続され、この共通のアース線(2)は炉体(
7)と共に接地装置αηに接続されている。
各抵抗器α葎の抵抗値は、大き過ぎると後述するように
各抵抗器の中間点Xにおける電圧が不安定となりやすく
、反対に小さ過ぎると各抵抗器(2)の消費電力= V
2/4R(Vはヒータの給電電圧、Rは抵抗値)が大き
くなるので適当に設定する必要があり、実験によるとヒ
ータ抵抗の約50〜100倍、あるいは消費電力として
20〜300Wに設定すると好都合である。
ここで抵抗器Q′3の抵抗値が大き過ぎる場合の問題点
を詳述する。一般に真空炉内部に発生する放電は、通常
の電気炉の構造においては導電部と炉体間の距離が小さ
く電位差が大きい場所に発生しやすく、第2図に示すよ
うに炉体(7)に近接しているヒータ(6)または接続
ターミナルαQと炉体(7)間に発生する。なお、電位
差の大きい接続ターミナル相互間は、放電をさけるため
、十分距離をとって配設されている。放電を防止するた
めこれら導電部はアルミナ碍子などの絶縁材を介して炉
体に保持されているが、例えば絶縁材表面にカーボン、
蒸発金属の蒸着などを生ずると、絶縁が不完全になり、
放電環境ができあがる。第3図に前述の絶縁不完全によ
って発生したみかけの回路(IIl!lが、ヒータ(6
)近傍と炉体(7)とを接続した状態を示す。いま、二
つの抵抗器α騰α4の中間点をx1アース線α荀と給電
回路(5) (5)の分岐点をY、 Z、みかけの回路
(至)の抵抗値をR′とすると、X−Y間の抵抗は1/
(1/R+1/R’)、X−Z間の抵抗はRで示される
。いま、RがRに較べて充分に大きい場合R′の影響は
無視できるが、R′がRに近づくとx−Y間の抵抗はX
−Z間の抵抗より小さくなり、中間点XのY、 Zに対
する電圧バランスが崩れ、Z側の電位が高くなってしま
う。
次に、本保護装置の作動について説明する。
炉を運転中、各アース線α→に設けた2つの抵抗器α1
3の中間点Xは、給電電圧■を二等分して−おシ、他に
アースへの分岐回路がないので、各アース線a→に電流
が流れることがなく、また、各給電回路(5) (5)
の電位はアース線Q4を基準にして上下に士V/2のと
ころにある。
次に抵抗器α罎の作用を第3図を参照して説明する。通
常の場合、中間点Xと接続点Y、 Z間の電圧は絶対値
が等しく極性が反対のため、中間点Xにおける電圧はバ
ランスしておシ、抵抗器α場に電流は流れない。しかし
、万一放電を生じた場合、放電はヒー夛(6)の両極側
に同時に、または両極間に発生することは滅多になく、
第3図に示すようにどちらか一方の極と炉体間に発生す
るので、抵抗器α罎は放電電流を制限する働きをする。
Yと同電位の給電回路と炉体間に放電が生じた状態では
、X−Y間の回路が短絡に近、い状態になり、抵抗器Q
3を通って放電電流I(”V/R)が流れる(矢印h)
。従って、抵抗器03の抵抗値Rをある程度大きく設定
しておくと放電電流が制限され状況が良ければ消弧され
る。
しかし消弧できながった場合の電気炉の安全を図る一方
、運転中に軽度の放電を消し止めて操業の安定を維持す
ることも重要であり、本発明は次の対策を提示する。
本発明の安全および操業度向上対策は、第1図に示すご
とく、各ヒータ(6)のアース線α→に電流検出器−を
設け、さらにこの電流検出器(1)に流れる電流を検出
し、検出した電流値が、予め規定した許容限界値を越え
た場合に電源遮断機(2)を開放する遮断機制御装置(
2)を設けている。
この制御装置(2)は電源遮断機(2)を開放したのち
数秒後に電源遮断機(2)を閉じ電気炉に通電後、電流
検出器(1)を流れる電流値を検出し、検出した電流値
が許容限界値内にあるときはそのまま通電状態を維持し
、また、検出値が限界値を越えている場合は再び遮断し
、上記通電・遮断動作を約5回繰り返えし、それでも回
復しない場合遮断状態を持続するように構成されている
次に、上記保護装置の作動について説明する。
すでに述べたように絶縁不完全によってみがけの回路a
榎が形成されると中間点Xにおける電圧バランスが崩れ
、アース線α4に電流が流れ、この電流が電流検出器−
によって検出される。また、すでに述べた一方の導電部
またはヒータ(6)と炉体(7)間の放電電流も電流検
出器−によって検出される。
一般に、アーク放電は一度発生すると電位差が低下した
のちも放電現象を持続する性質がある。しかし、一度電
源を遮断すると次に通電したときに再発しないことが多
い。また、放電現象ではないが、ヒータなどを炉体に保
持する絶縁碍子表面に細かいグラファイトのヒゲ、ある
いは薄い金属皮膜が付着したときなどに起こる短絡現象
は、短時間のあいだ電流を流しヒゲまたは金属皮膜など
を焼、却、あるいは気化させることによって除去される
本発明は上記の放電、短絡現象の特性に着眼し、これら
の異常を電流検出器(2)を用いて検出し、特容値を越
える放置できない異常に対し、遮断機制御装置(2)を
用いて断続的な遮断、通電操作を数回6繰り返す。電源
を遮断することにより、軽微な放電回路、または短絡回
路は消滅し、また、軽微な絶縁碍子の絶縁不良は通電中
に回復するので、検出電流の低下を確認して引続き電気
炉の運転を継続でき、電気炉の操業度が向上する。また
電源の断続操作を繰り返しても異常を解消できない重度
の異常に対して電源遮断機(2)を遮断状態に保持する
。従って電気炉の安全を保持することができる。なお、
第1図中、電流検出6徴は、各ヒータ(6)のアース線
a4に取シ付ける替わりに共通のアース線(イ)の電気
炉出口側に1個設けるようにしてもよく(仮想線参照)
、また、放電による電力系統の撹乱が内、外部に悪影響
を与えるなど遮断機の断続操作が好ましくない状況下に
おいては遮断機制御装置機は直ちに電源遮断機(2)を
開き、電気炉の運転を停止させるようにしてもよい。
第4図に本発明の第2の実施例を示す。この例は、各ヒ
ータ(6)のアース線α線を、変圧器二次巻線(4)の
センタータップ翰に接続したもので、その他は第1の実
施例と変わるところはない。
この例の保護装置は、抵抗器を設けてないので定常的な
パワーロスが発生しない利点がある。
なお、図示してないが、第1の実施例と同様、電流検出
器、遮断機用制御装置が設けてある。
第5図に本発明の第6の実施例を示す。この例は第4図
に示すアース線Q→に抵抗器(ハ)を設けたものであり
、通常時パワーロスがなく、また、放電1時は抵抗器(
ハ)が放電電流を制限する効果がある。上記以外は第2
の実施例と変わるところはない。
なお、本発明は前述の実施例にのみ限定されるものでは
なく、例えば抵抗器の替わりにリアクタを用いてもよい
ことなど、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て種々の変更を加え得ることは勿論である。
〔発明の効果〕
以上述べたとおシ、本発明の電気炉保護装置は次の優れ
た効果を発揮する。
(1)電気抵抗加熱式ヒータの給電回路に、給電電圧を
均等に分圧するアース回路を設け°この回路を炉体と共
にアースしだので、炉体と給電回路間の電位差が給電電
圧の半分になる。
従って、炉内の放電を効果的に防止し、電気炉の安全性
を向上させることができる。
(11)第(1)項の結果、電位差を従来と同様に設定
   ′すると、給電電圧を2倍に高めることができ、
ヒータ、電線などの線の太さく断面積)を半分に軽減す
ることができる。
(11D  放電検出装置、電源遮断制御装置を設ける
ことにより、放電事故の発生を防止できる。
h)  異常発生時に電源を断続的に遮断、通電する制
御装置を設けることにより、軽度の放電現象、短絡現象
を電気炉運転中に消滅、除去することができ、電気炉の
操業度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の第1の実施例および作動
説明図で、第1図は保護装置の回路構成の説明図、第2
図は本装置を適用する抵抗加熱式真空炉の切断側面図、
第3図は放電時のみかけの回路の発生状況を示す説明図
、第4図および第5図は本発明の第2および第3の実施
例である保護装置内のアース回路を示す説明図、第6図
および第7図は従来の電気炉の給電回路の説明図である
。 図中、(3)は変圧器、(4)は変圧器二次巻線、(5
)は給電回路、(6)はヒータ、(7)は炉体、Q3(
財)は抵抗器、a→はアース線、(ト)は共通のアース
線、Qηは接地装置、翰は電流検出器、(2)は遮断機
制御   −装置、翰はセンター゛タップを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)変圧器二次側に配置した電気炉加熱用電熱式ヒータ
    の給電回路に、該回路の給電電圧を均等に分圧するよう
    に構成したアース回路を設け、前記アース回路を電気炉
    炉体と共に接地したことを特徴とする電気炉保護装置。 2)アース回路が等大の抵抗器またはリアクタを介して
    ヒータ両極と変圧器二次巻線とを結ぶ回路にそれぞれ接
    続されている特許請求の範囲第1)項に記載の電気炉保
    護装置。 3)アース回路が変圧器二次巻線の中点に接続されてい
    る特許請求の範囲第1)項に記載の電気炉保護装置。 4)二次巻線の中点に接続するアース回路に、抵抗器ま
    たはリアクタが設けてある特許請求の範囲第3)項に記
    載の電気炉保護装置。 5)アース回路に電流検出器が設けられ、さらに前記電
    流検出器を流れる規定値以上の電流によつてヒータ電源
    を遮断する装置を備えている特許請求の範囲第1)項な
    いし第4)項に記載の電気炉保護装置。 6)ヒータ電源を遮断する装置が、最初に電源を遮断し
    たのち自動的に通電する遮断・通電動作を複数回数繰り
    返し、規定回数繰り返しても前記電流検出器に規定値を
    越える電流を検出した際に最終的に電源を遮断する装置
    を備えている特許請求の範囲第5)項に記載の電気炉保
    護装置。
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