JPS6131340Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は反物、着物等を衣桁に掛装して陳列
するとき、値札表示を直接布地等に取り付ける必
要がないようにすることを目的とした反物陳列に
於ける値札表示具に関するものである。

従来、呉服店等に於て、各種反物を陳列するた
め衣桁に掛装する場合、値札を直接布地に針等に
て取り付けていたが、高価な品物に無造作に値札
等をぶら下げているので顧客に好感を与えず、
又、商品価値を低下させるという欠点があつた。

そこで、この考案は、かかる従来の欠陥に鑑
み、略Ｕ字状に折曲した本体の一方には先端部を
開口した嵌合部を、他方の端部の表面に値札の掛
着部を形成し、衣桁の支柱に上記嵌合部を着脱自
在に嵌合できる値札表示具を提案せんとするもの
である。

次にこの考案に係る一実施例を添付図面に従つ
て詳説する。第１図は値札表示具の本体１の斜視
図で、この略Ｕ字状をした本体１の一方の端部
は、一側を開口した円形の嵌合部３に形成され、
又他方の端部の前面に掛着部２が形成されてい
る。嵌合部３には複数の突起４，４…が形成さ
れ、後述する衣桁７の支柱１０形態の角、丸を問
わず嵌合し把握できるように構成され、かつ大き
な値札等の表示片１５を掛着しても突起４，４…
の摩擦により支柱１０に沿つて摺落するようなこ
とはない。又、掛着部２は挾み板５が下方に向け
折曲され押力をもつように構成されている。又、
複数の突起６，６…が形成され、この突起６，６
…の摩擦により値札等の表示片１５を差し込むだ
けで掛着でき、外れるようなことはない。なお、
本実施例では、合成樹脂製の値札表示具本体１を
使用しているが、これに限ることはなく、金属等
他の材料を使用できることはいうまでもない。

次に第２図に示すように、この値札表示具本体
１を装着した衣桁７について説明する。回動自在
な左右の足台８，８の上に横設された台９の左右
両端部夫々に支柱１０，１０を起立せしめ、その
両上端の間に掛装部１１が架設されている。又、
左右の支柱１０，１０の間に上下回動自在な反物
等の置台１２が設けられている。値札表示具本体
１は支柱１０に上方部所定の位置に着脱自在に嵌
合し、支柱１０を把握する状態になるので値札等
の表示片１５を掛着しても、その重さにより支柱
１０に沿つて摺落するようなことはない。

この考案は以上の如き構成に係るから、反物あ
るいは着物等を衣桁７に掛装すると、第３図に示
すような安定した状態になる。即ち、例えば衣桁
７の背部で反物の巻芯１３を前記置台１２に乗
せ、巻戻した布地１４を掛装部１１の上方から衣
桁７の前面に垂らす、このとき値札表示具本体１
の嵌合部３は衣桁７の支柱１０に強く嵌合してい
る。布地１４は値札表示具体１の嵌合部３と掛着
部２との間隙を通るのでこの値札表示具と接する
ことはない。値札等の表示片１５を掛着部２に掛
着すると、この表示片１５は布地１４の右上方部
の見易い位置にセツトされ、陳列効果を一段と高
めるものである。

以上のようにこの考案は、値札を高価な、ある
いは柔軟繊細な布地に直接取付けることなく安定
した気品ある状態で陳列でき、しかも大きな値札
や説明を記した表示片１５を掛着部２に差し込む
だけでセツトできる極めて簡便で効果的な演出を
奏する値札表示具である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る一実施例を示す値札表
示具の斜面図、第２図は同上一実施例に於ける値
札表示具を装着した衣桁の斜面図、第３図は同上
一実施例に於ける反物掛装例の斜面図である。 符号説明、１……本体、２……掛着部、３……
嵌合部、４，６……突起、５……挾み板、７……
衣桁、８……足台、９……台、１０……支柱、１
１……掛装部、１２……置台、１３……巻芯、１
４……布地、１５……表示片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 略Ｕ字状に折曲した本体１の一方の前面に掛着
   部２を形成し、しかも、この本体１の他方の背面
   部には、先端部を開口した円形の嵌合部３を有し
   てなる反物陳列に於ける値札表示具。