JPS61289884A - リパ−ゼ類の製造方法 - Google Patents

リパ−ゼ類の製造方法

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JPS61289884A
JPS61289884A JP13019685A JP13019685A JPS61289884A JP S61289884 A JPS61289884 A JP S61289884A JP 13019685 A JP13019685 A JP 13019685A JP 13019685 A JP13019685 A JP 13019685A JP S61289884 A JPS61289884 A JP S61289884A
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lipases
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哲 藤田
Haruyuki Yamashita
治之 山下
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、糸状菌に属するカビを使用してリパーゼ類を
製造する方法、詳しく4才、糸状菌に属するカビを液体
培地中で培養し、リパーゼ類を多量に、且つ安定的に生
成させる方法に関するものである。
〔従来の技術〕
リパーゼは古くから膵臓を主とする動物資源やヒマ等の
植物資源から製造されており、微生物を利用する方法と
しても、特公昭4O−4421q公報、同40−442
2号公報、間42−8912号公報、同56−4226
6号公報、アグリ力ルチュアル・アンド・ビオロジカル
・ケミストリー(八gricaltural  and
  Biologic、al  Chemistry)
   38巻6号1249(1974年)、同誌39巻
5号1063頁(1975年)、同誌33巻3号299
頁(1969年)等に記載されている如く、アスペルギ
ルス(Aspergillus)属、ゲオトリカム(G
eo tr i cum)属、ペニシリウム(Peni
cillium)属、リソープス(Rhizopus)
属、ムコール(Mucor)属等の糸状菌を培養して製
造する方法が知られている。
リパーゼは古くから医薬品(消化剤)として用いられて
おり、又、乳脂を加水分解してフレー)<−を生産する
ためにも使用されている。
また、リポプロテインリパーゼは、動物体内酵素として
知られていたが、リゾーブス(Rhizopus)属、
ムコール(MuCor)属によって類似の微生物リポプ
ロテインリパーゼが生産されることが知られ、血中脂肪
の測定に利用されている。微生物リポプロテインリパー
ゼの製造方法について目、特公昭41−7836号公報
、同5B−31834号公報、アグリ力ルチュアル・ア
ンl′・ビオロジカル・ケミストーリー(八grica
11.ural and Biological Ch
emistry) 44 @ 4号799頁(1980
年)等に記載されている方法が知られている。
また、リゾフオスフオリバーゼについては、ノへイオケ
ミカル・ジャーナル(Biochemical Jou
rnal)70巻559頁(1958年)にペニシリウ
ム・ツタ−タム(Penicillium noLat
om)による製法か知られており、レシチンからグリセ
ロフオスフォコリンを製造するのに利用できる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前述の従来の方法では、リパーゼ類を多量に且つ安定的
に製造することが難しく、そのためリパーゼ類は比較的
高価格なものとなっている。そのため、例えば、リパー
ゼを前述の医薬品等の用途に使用する場合は、リパーゼ
が比較的高価格でもコスト的に引き合うのであるが、最
近、油脂の分解、油脂のエステル交換にリパーゼを使用
する方法が開発され、特にカビ起源のリパーゼはトリグ
リセリドのα位に位置特異性があり、油脂のエステル交
換に有用とされており、この様な用途に使用する場合は
、リパーゼの価格が高価格では企業化する際に支障とな
るのでコスト的に安価なリパーゼの製造方法が要求され
る。
従って、本発明の目的は、リパーゼ類を簡単な手段で安
価且つ多量に製造する方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を、糸状菌に属しリパーゼ類を生産
するカヒを液状培地で培養し、培養物中からリパーゼ類
を取得するに際し、培地中の基質がほぼ消費されて溶存
酸単濃度が増加し始める時点から糸状菌が利用しろる基
質を菌体濃度が増加しない程度に流加し、培養物中のリ
パーゼ類濃度を増加させることによって達成したもので
ある。
以下に本発明のリパーゼ類の製造方法について詳述する
本発明のリパーゼ類の製造方法により生産されるリパー
ゼ類としては、リパーゼ(酵素番号3゜1.1.3)、
微生物リポプロテインリパーゼ(酵素番号3.1.1.
34.) 、又はリゾフオスフォリパーゼ(酵素番号3
.1.1.5)等が挙げられる。
本発明で使用される糸状菌としては、 アスペルギルス・フラバス(^spergillus 
flavus)ATCC11,492、アスペルギルス
・オリ七ニー (八spergillus  oryz
ae)  ATCC]  4 605、アスペルギルス rgillus parasil:icus) A T
 C C  2 6 8 5 0等のアスペルギルス(
^sperg i l Ius)属、ヒューヘリア°ハ
ンアーナ(ReallVerla I]aSSIana
)ATCC  26037、26851等のビューへリ
ア(Beauveria)属、 ゲオI・リカム・キャンディダム (Geotrico
m candidum) ATCC  3 4 6 1
 4、ゲ第1〜リカム・クレハニイ (Geotric
um kle)+ahnii) A T C C  2
 0001等のゲ第1・リカム(Geotricum)
属、メタリジウム・アニスプリアエ(Metarhiz
ium anispliae) ATCC  2 6 
8 5 2等のメタリジウム(Metarhizium
)属、 ムコール・フラハス(Mucor flaνus) I
 AM  6 ]43、ムコール・ミニヘイ(Muco
r miehei) I A M9741、ムコール・
ジャバニカス(Mucor 、Iavanicus) 
 T AM  6 1 0 8、6089等のムコール
(Mucor)属、 ペシロミセス・ファリノザス(Paecilomyce
s farinosus) ATCC  2 6 8 
5 3等のペシロミセス(Paec目omyces)屈
、 ペニシリウム・カセイコラム(Penic目1ium 
caseicolum) ATCC  2 4 9 3
 6、ペニシリウム・シクロピウム (Penicil
目um cyclopium) A T C C346
13等のペニシリウム(1’enicillium)属
、リゾープス・デレマー(Rhizopus dele
mer) T F 04697、4726、4771、
4773、ATTC  346]2、リゾープス・キネ
ンシス(Rhizopus chinensis) F
 E R M  2 7 6 7、リゾープス・ニベウ
ス(Rhizopus niveus)  T F 0
  4 759、リゾープス・ジャバニカス(Rhiz
opus jap。
nicus) I F 0  5 3 1 8、475
8等のリゾープス(Rhizopus)属、 フェルティシリウム・レカニー(Verticilli
um lecanii) AT CC  2 6 8 
5 4等のフェルティシリウム(Vertici l 
lium)属等が挙げられる。
尚、TPOは財団法人醗酵研究所保存菌株、ATCCは
アメリカン・タイプ・カルチュアー・コレクション保存
菌株、F E R Mは工業技術院微生物工業技術研究
所保存菌株、IA.Mは東京大学応用微生物研究所保存
菌株を示し、いずれも一般に入手可能である。
本発明で流加される基質としては、グルコース、シュー
クロース、マルトース、フラクトース、グリセリン、デ
キストリン、可溶性デンプン等の水溶性炭水化物;界面
活性剤、燐脂質、蛋白等によって安定に乳化された動植
物油脂の水中油型乳化油脂や豆乳、牛乳等の天然の乳化
油脂類;ポリペプトン、トリプトン、イーストエキス、
魚肉又は畜肉のエキス等の蛋白分解物;コーンステイー
プリカー、脱脂大豆粉又はその抽出液、カゼインソーダ
、その他アルブミンの如き水溶性蛋白質、及びこれらの
混合物等の蛋白質を、単独又は適宜組み合わせて使用で
きる。
基質を流加して微生物を培養すること&;1号>知であ
るが、従来の流加培養法は、例えばパン酵母の生産の場
合に連続的に糖液を流加し、アルコール醗酵を避iJつ
つ菌体を増殖させるとか、特開昭60−49792号公
報に記載の如くバクテリアに糖を自動的に間歇的に流加
して菌体を増殖させるとかのように菌体の増殖を目的と
したもので、本発明の場合は、そのような従来の方法よ
りもはるかに少ない量の流加しか行わないのが特徴であ
る。
而して、本発明のリパーゼの製造方法を実施するに際し
ては、先ず、上記糸状菌に属しリパーゼ類を生産するカ
ビをポテトシュークロース寒天培地等で培養して菌体を
増殖させる。次いで、胞子を形成する場合は胞子を、胞
子を形成しない場合は菌体を、適当な培養器中の液状培
地に接種し、培養する。接種量は特に限定されないが、
胞子の場合はおよそ10  〜10’個/100ml、
菌体の場合はおよそ1白金耳/100mlである。
本発明で使用される液状培地には、通常、K I−(2
po4やMgSO4等の無機塩が0.01〜0.2重量
%程度添加されており、その他に必要に応じてグルコー
ス、シュークロース、可溶性デンプン等の糖類が0〜4
重量%程度添加されていてもよく、更にコーンステイー
プリカー、豆乳、大豆粉、イーストエキス、ポリペプト
ン等が添加されていてもよい。
培養は、pl+5.0〜6.5程度で適当な温度例えば
20〜33°Cで振需培養、通気攪拌培養等によればよ
い。
そして、溶存酸素濃度が上昇し始めた時点から上記基質
の流加を開始し、溶存酸素濃度、pH、菌体量がほぼ一
定に推移するように上記基質の流加量を設定する。一般
的には、必要な基質の流加量ば糖類を基準とすると、蛋
白は多めに、乳化油脂類は少なめとなる。しかしながら
、過少すぎては添加効果が見られないので各々の菌株と
基質の組合せにより適宜定めればよいが、実際」−は培
養系内の菌体乾物重量に対して毎時1〜6重量%、好ま
しくは毎時1.5〜4.5重量%程度とするのがよい。
流加方式は、一定時間を区切って間歇的に流加する方法
、グリコースセンサーや溶存酸素濃度センサー等を使用
してコンピュータ制御によりほぼ連続的に流加する方法
等が用いられる。
培養物中からのリパーゼ類の取得は、培養中随時リパー
ゼ活性を測定し、リパーゼ活性がほぼ最大となる時点で
菌体を濾過等の常法により除去し、濾液を更に限外濾過
し又はせずに、硫酸アンモニウム沈殿法、アセトンやア
ルコール等による有機溶媒沈澱法、イオン交換樹脂によ
る吸着法等で処理しリパーゼ類を回収する方法により行
うことができる。また、培養時間が長い場合や人容■の
場合4f 、基質を流加しつつ培養液を抜き出して菌体
分離及びその後の処理を行っても。Lい。
本発明の方法により得られたリパーゼillは、各種用
途に、従来法により得られたリパーゼ類と同様にして使
用できる。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例、及び比較例を示すが、本発明は
これらに限定されるものではない。
尚、実施例及び比較例において、リパーゼ活性の測定及
びリポプロテインリパーゼ活性の測定は、それぞれ以下
のように行った。
〔リパーゼ活性の測定〕
リパーゼ活性の測定は、農化誌36巻10号860頁(
1962年)に記載の山田等の方法に基づき以下のよう
に行った。
力□広 100m1の三角フラスコにpH6,0の0.1Mリン
酸緩衝液4mlとオリーブ油乳化液(80°C以下で熔
解した2%ポリビニルアルコール水溶液と日周オリーブ
油を3=1に混合乳化したもの)5m1を加え、37±
0.2°Cで5分間予熱する。これにリパーゼを含む試
料1mlを加え、37±0.2°Cで正確に30分間反
応させる。直ちにアセトン・エタノール(1:1)液1
0m1を加えて反応を停止させた後、0.05 N苛性
ソーダ液10m1とアセ1−ンパエタノール(1:1)
液10m1を加え、フェノールフタレーンを指示薬とし
て0.05N塩酸溶液で逆滴定する。(ブランクとして
0.1Mリン酸緩衝液とオリーブ油乳化液にアセトン・
エタノール液を加えた後、試料1mlを加えたものを用
いる。)0.6 註)Tb・・・ブランク滴定値;Ts・・・試料滴定値
;f・・・0.05 N塩酸力価; n・・・試料希釈
倍数(このリパーゼ活性は、脂肪酸0.1μeq/mi
nを遊離させる酵素量を1単位(LJ )とする。)〔
リポプロテインリパーゼ活性の測定〕基質として、2%
ポリビニルアルコール溶液22.5mlにオリーブ油2
.0gを加えて10°C以下で乳化したちの1mlと成
牛血清50m1を加えて37°Cで30分間インキュへ
−1・したものを作成する。
この基質溶液2mlに0.2Mリン酸緩1重i液(pl
+ 2.0)2mlを加え37℃で5分間予熱する。こ
れに」1記の緩衝液で適当に希釈した酵素液1mlを加
え37℃で10分間反応させ、濁度の減少を660nm
の吸光度を測定することにより求める。濁度の減少量と
脂肪酸の生成間とは比例関係が成り立つことが一般に知
られているので、予めダンコンベの方法〔ジャーナル・
オフ・バイオケミストリ=(Journal of B
iochemistry) 88.8 (1163年)
〕により生成脂肪酸量と潤度減少の関係を調べた結果か
ら酵素量を知る。即ち、ここで示す酵素量1車位(t、
J )とは、脂肪酸μeq/minを遊島11させる酵
素量である。
実施例1及び比較例1 グルコース2%、コーンステイープリカー10%、K 
H2P 040.1%、及01g504  ・7112
00.05%を含有するpH5,8の培地607!に、
同一の培地400m1で培養したリゾープス・デレマー
I F○ 4754菌を胞子数として10’+l?il
/100m1を接種し、通気培養した。その培養経過を
第1図及び第2図に示す。第1図及び第2図中、1は醗
酵時間と培養液の溶存酸素濃度(DO1飽和値を100
とする)との関係を示すグラフ、2ば醗酵時間と培養液
のpHとの関係を示すグラフ、3は醗酵時間と培養液の
菌体濃度(乾重量%)との関係を示すグラフ、4は醗酵
時間と培養液のグルコース濃度との関係を示すグラフ、
及び5は醗酵時間とリパーゼ活性(U/ml)との関係
を示すグラフである。
第1図は、培養に際し、溶存酸素濃度の上昇開始直後か
らグルコースの30W/V%溶液をグルコース分として
1時間毎に32gづつ流加(12回、即ち11時間)し
た場合(実施例1)の培養経過を示す。また、第2図は
、流加を行わなかった場合(比較例1)の培養経過を示
す。
第1図及び第2図から明らかな如く、実施例1及び比較
例1の何れの場合も、醗酵開始後20時間でグルコース
が消費され、次いで蛋白質等の資化が始まり、菌体量は
依然として増加するが、醗酵開始後31時間で基質が消
費しつくされ、急激に溶存酸素濃度とpl+の上昇が始
まる。しかし、実施例1において基質の流加を開始した
時点以後においては、何れの場合も、菌体濃度は殆ど増
加しないが、基質を流加しなかった比較例1の場合は、
醗酵開始後34時間でリパーゼ活性が最大(26IU/
ml)となり、以後は分解されて減少したのに対し、基
質を流加した実施例1の場合は、溶存酸素濃度がほぼ同
一水準を維持しており、醗酵開始後45時間でリパーゼ
活性が最大(510U/m+)となり、基質の流加によ
りリパーゼ活性はほぼ2倍となった。
実施例2〜3及び比較例2 リゾープス・デレマーATCC34612菌を、ポリペ
プトン4%、グルコース2%、KI(2PO40,1%
、及びMgSO4・7 H2O0゜05%を含有する培
地400m1を含む21の三角フラスコ中で28°Cで
2日間回転培養し、種菌とした。また、それぞれ下記表
−1に示す各種培地60nを含む100pの醗酵槽を1
21°Cで20分間殺菌量0.5 VVMとし、溶存酸
素濃度(以下Doという)が115となった以降はI 
VVMとし、250回転/分の攪拌を行って、28℃で
培養した。比較例2は流加を行わず、実施例2及び3は
、培地中の基質が菌体によって消費しつくされ、DOが
上昇しだした直後から流加を開始し、それぞれ9時間及
び7時間の流加を行ったものである。実施例2はグルコ
ースのみ(流加量30g/時)、実施例3はグルコース
(流加量20g/時)とポリペプトン(流加量15g/
時)をそれぞれ水溶液として流加した。比較例2の最大
リパーゼ活性が204U/mlに対し、実施例2でば5
08U/ml、実施例3では427U/mlの最大リパ
ーゼ活性が得られた(下記表−1参照)。
実施例4〜7及び比較例3 菌株としてリゾープス・デレマー IFo  4697
菌を用い、且つそれぞれ下記表−1に示す各種培地を用
いた以外は実施例2と同様にして実施した。但し、比較
例3は流加を行わず、実施例4はシュークロース(流加
量28g/時、流加時間5時間)、実施例5ばシューク
ロース(流加量26g/時、流加時間10時間)、実施
例6は乳化油脂(流加量20g/時、流加時間7時間)
、実施例7はポリペプトン(流加量45 g/時、流加
時間7時間)をそれぞれ流加した。実施例においては、
比較例3に対して、流加時間の短いもので1.7倍、長
いもので2倍程度のリパーゼ活性が得られたく下記表−
1参照)。
実施例8〜10及び比較例4〜6 下記表−2の菌種前に示す菌を用いた以外は、実施例8
〜10は実施例2の培養条件と、比較例4〜6は比較例
2の培養条件と同様にして実施した。流加開始時間は菌
種によって異なったが、流加時間は全て7時間とした。
その結果を下記表−2に示す。何れの菌を用いた場合も
、実施例は比較例に対してそれぞれ流加により2倍程度
のリパーゼ活性の向上が認められた。
表−2 1主)*1;リソ゛−ブス・キネンシス FEIIM 
2767*2:リゾープス・ニへウス IFO4759
*3:リゾーブス・ジャボニカスIF05318尚、培
養系に蓄禎されたリパーゼは、全ての実施例につき、菌
体を濾過又は遠心背高1(によって除去し、培養濾液を
限外濾過濃縮を行うか又は行わずに、硫酸アンモニウム
沈鍛法、アセトンやアルコール等による有機溶媒沈澱法
、イオン交換樹脂による吸着法等、常用的な手段で粗精
間又は精製して用いることができる。
実施例11〜12及び比較例7〜8 実施例11及び比較例7はゲオトリカム・キャンディダ
ム ATCC34614菌を用い、実施例12及び比較
例8はアスペルギルス・オリゼ工− ATCC1460
5菌を用いた。培地は、米ヌカ4%、コーンステイープ
リカー5%、グルコース1%、KH2PO40,1%、
MgSO4・7H200,05%、及び消泡剤アデカノ
ール5X294(無電化工業(118製>0.05%を
含有するもの(p115.8)を用いた。上記菌をそれ
ぞれ上記培地100和1を含む500m1三角フラスコ
中で28°Cで2日間培養し、種菌とした。また、それ
ぞれ−に記培地6βを含む10ρのジャーファーメンタ
−を121°Cで30分間殺菌した。次いで、これらの
殺菌済の培地にそれぞれ−に記種菌を胞子数として10
6個/100m1接種し、実施例は基質が消費されてD
Oが上昇し始めた直後から6時間、毎時3gのグルコー
スを流加し、流加後1時間後に培養を終了した。比較例
ば流加を行わず、Doが上昇し始めてから1時間後に培
養を終了した。培養終了後、菌体を遠心分離した後、常
法によってリパーゼを回収した。
DO−上昇後1時間後のリパーゼ活性は下記表−3の通
りであり、何れの菌を用いた場合でも、実施例は比較例
に対してそれぞれ流加により2倍程度のリパーゼ活性の
向上が認められた。
表−3 実施例13及び比較例9 ポテトシュークロース寒天培地に生育したムコール・ジ
ャバニカス TAM  6108菌を、ボリペプ1〜ン
1.5%、グルコース1%、ハイプロトン(日本蛋白(
株製、粉末豆乳)0.5%、KH2PO40,2%、K
Cl0.05%、及びMg5o4  ・711200.
05%を含有するpl+6.0の培地を含む500m1
坂ロフラスコ中で28°Cで2日間培養し、種菌とした
。次いで、ハイプロトン3%、KH2PO40,2%、
KCl0.05%、Mg5O,・711200.05%
、及びアデカノール5X294 0.05%を含有する
pl+未調整の培地61を含む10ρのシャーファーメ
ンタ−に、上記種菌を胞子数として106個/100m
1接種し、IVVM、350rpm、2g℃で培養した
。随時サンプリングしてリポプロテインリパーゼ活性を
測定し、pl+及びDOはファーメンタ−にイ]属した
センサーによってill+I定した。
実施例13は、培養開始後、31.5時間より培   
    “地中のグルコースをグルコースセンサーによ
って測定しながらグルコースが0.03%となる毎にグ
ルコースを3gづつ流加した。比較例9は流加を行わな
い以外は実施例13と同様にして実施した。
最大リボプロティンリパーセ活性は、比較例9では培養
35時間後に913U/mlとなったのに対し、実施例
13では培養39時間後に2030U/mlとなった。
これらのリポプロテインリパーゼは、常法により精製し
、粗酵素とした。
実施例14及び比較例10 実施例13及び比較例9で用いたムコール・ジャバニカ
ス IAM  6108菌の代わりにリゾーブス・ジャ
バニカス TPO4,758菌を用いた以外は全て実施
例14は実施例13と、比較例10は比較例9と同様に
して実施した。
最大リポプロテインリパーゼ活性は、比較例10では培
養35時間後に667 U/mlとなったのに対し、実
施例14では培養41時間後に1490U/mlとなっ
た。
〔発明の効果〕
本発明のリパーゼ類の製造方法によれば、リパーゼ類を
簡単な手段で安価且つ多量に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1における培養経過を示すグラフ、及び
第2図は比較例1における培養経過を示すグラフである
。 ■・・・醗酵時間と培養液の溶存酸素濃度(DO、飽和
値を100とする)との関係を示すグラフ 2・・・醗酵時間と培#液のpnとの関係を示すグラフ 3・・・醗酵時間と培養液の菌体濃度(乾重量%)との
関係を示すグラフ 4・・・醗酵時間と培養液のグルコース濃度との関係を
示すグラフ 5・・・醗酵時間とリパーゼ活性(U/ml)との関係
を示すグラフ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)糸状菌に属しリパーゼ類を生産するカビを液状培
    地で培養し、培養物中からリパーゼ類を取得するに際し
    、培地中の基質がほぼ消費されて溶存酸素濃度が増加し
    始める時点から糸状菌が利用しうる基質を菌体濃度が増
    加しない程度に流加し、培養物中のリパーゼ類濃度を増
    加させることを特徴とするリパーゼ類の製造方法。
  2. (2)流加される基質が、水溶性炭水化物、乳化油脂類
    、蛋白分解物、又は蛋白質から選ばれた1種又は2種以
    上の混合物であることを特徴とする特許請求の範囲第(
    1)項記載のリパーゼ類の製造方法。
  3. (3)流加される基質の量が、培養系内の菌体乾物重量
    に対して毎時1〜6重量%であることを特徴とする特許
    請求の範囲第(1)項記載のリパーゼ類の製造方法。
  4. (4)リパーゼ類が、リパーゼ(酵素番号3.1.1.
    3)、微生物リポプロテインリパーゼ(酵素番号3.1
    .1.34)、又はリゾフォスフォリパーゼ(酵素番号
    3.1.1.5)のいずれかであることを特徴とする特
    許請求の範囲第(1)項記載のリパーゼ類の製造方法。
  5. (5)糸状菌が、アスペルギルス(Aspergill
    us)属、ビューベリア(Beauveria)属、ゲ
    オトリカム(Geotricum)属、メタリジウム(
    Metarhizium)属、ムコール(Mucor)
    属、ペシロミセス(Paecilomyces)属、ペ
    ニシリウム(Penicillium)属、リゾープス
    (Rhizopus)属、又はフェルティシリウム(V
    erticillium)属のいずれかに属する菌であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載のリ
    パーゼ類の製造方法。
  6. (6)糸状菌が、ムコール(Mucor)属又はリゾー
    プス(Rhizopus)属のいずれかに属する菌であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第(5)項記載のリ
    パーゼ類の製造方法。
  7. (7)糸状菌が、ペニシリウム(Penicilliu
    m)属に属する菌であることを特徴とする特許請求の範
    囲第(5)項記載のリパーゼ類の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997005219A1 (de) * 1995-07-26 1997-02-13 Röhm Gmbh Enzymatisches verfahren zur entschleimung von pflanzlichen ölen mit aspergillus-phospholipase
US6350604B1 (en) 1996-04-25 2002-02-26 Novozymes A/S Alkaline lipolytic enzyme

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WO1997005219A1 (de) * 1995-07-26 1997-02-13 Röhm Gmbh Enzymatisches verfahren zur entschleimung von pflanzlichen ölen mit aspergillus-phospholipase
US6001640A (en) * 1995-07-26 1999-12-14 Roehm Gmbh Vegetable oil enzymatic degumming process by means of aspergillus phospholipase
US6350604B1 (en) 1996-04-25 2002-02-26 Novozymes A/S Alkaline lipolytic enzyme

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