JPS6127643B2 - - Google Patents
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- JPS6127643B2 JPS6127643B2 JP54015536A JP1553679A JPS6127643B2 JP S6127643 B2 JPS6127643 B2 JP S6127643B2 JP 54015536 A JP54015536 A JP 54015536A JP 1553679 A JP1553679 A JP 1553679A JP S6127643 B2 JPS6127643 B2 JP S6127643B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は気液分離器の改良に関するものであ
る。
る。
従来原子力発電用蒸気発生器で使用している気
水分離器を第1,2図に示した。まず第1図の気
水分離器から説明すると、aがラツパa1と、同ラ
ツパa1の上部に設けたライザa2(なお同ライザa2
は1基の蒸気発生器に3〜16個程度ある)と、同
各ライザa2内に設けた旋回羽根a3と、同各ライザ
a2の外周に距離をおいて設けたダウンカマー・バ
レルa4と、デツキa5と、同デツキa5に設けたオリ
フイスa6と、蒸気発生器容器a7とを有する一次気
水分離器、bが二次気水分離器で、ラツパa1内に
設けた伝熱管(図示せず)により加熱されて蒸気
と水との混相流A(二点鎖線矢印参照)になつた
流体を各ライザa2内へ導き、旋回羽根a3により旋
回させて、蒸気と水とに分離する一方、分離した
水B(実線矢印参照)をダウンカマー・バレルa4
を経て伝熱管部へ再び送るように、また分離した
蒸気C(破線矢印参照)をオリフイスa6及び二次
気水分離器bを経て蒸気タービンへ送るようにな
つている。次に第2図の気水分離器を説明する
と、aがラツパa8と、同ラツパa8の上部に設けた
複数のライザa9と、同各ライザa9内に設けた旋回
羽根a10と、同各ライザa9壁に設けた複数の穴a11
と、蒸気発生器容器a12とを有する一次気水分離
器、bが二次気水分離器(ドライヤー)で、ラツ
パa8内の伝熱管により加熱されて蒸気と水との混
相流Aになつた流体を各ライザa9内へ旋回羽根
a10により旋回させながら導いて、蒸気と水とに
分離する一方、分離した水Bを穴a11を経て伝導
管部へ再び送るように、また分離した蒸気Cを二
次気水分離器bを経て蒸気タービンへ送るように
なつている。
水分離器を第1,2図に示した。まず第1図の気
水分離器から説明すると、aがラツパa1と、同ラ
ツパa1の上部に設けたライザa2(なお同ライザa2
は1基の蒸気発生器に3〜16個程度ある)と、同
各ライザa2内に設けた旋回羽根a3と、同各ライザ
a2の外周に距離をおいて設けたダウンカマー・バ
レルa4と、デツキa5と、同デツキa5に設けたオリ
フイスa6と、蒸気発生器容器a7とを有する一次気
水分離器、bが二次気水分離器で、ラツパa1内に
設けた伝熱管(図示せず)により加熱されて蒸気
と水との混相流A(二点鎖線矢印参照)になつた
流体を各ライザa2内へ導き、旋回羽根a3により旋
回させて、蒸気と水とに分離する一方、分離した
水B(実線矢印参照)をダウンカマー・バレルa4
を経て伝熱管部へ再び送るように、また分離した
蒸気C(破線矢印参照)をオリフイスa6及び二次
気水分離器bを経て蒸気タービンへ送るようにな
つている。次に第2図の気水分離器を説明する
と、aがラツパa8と、同ラツパa8の上部に設けた
複数のライザa9と、同各ライザa9内に設けた旋回
羽根a10と、同各ライザa9壁に設けた複数の穴a11
と、蒸気発生器容器a12とを有する一次気水分離
器、bが二次気水分離器(ドライヤー)で、ラツ
パa8内の伝熱管により加熱されて蒸気と水との混
相流Aになつた流体を各ライザa9内へ旋回羽根
a10により旋回させながら導いて、蒸気と水とに
分離する一方、分離した水Bを穴a11を経て伝導
管部へ再び送るように、また分離した蒸気Cを二
次気水分離器bを経て蒸気タービンへ送るように
なつている。
前記第1,2図の気水分離器では、加熱されて
蒸気と水との混相流になつた流体を、旋回羽根に
より旋回させて、蒸気と水とに分離するので、分
離効率が悪くて、気水分離器を大型にするという
欠陥があつた。
蒸気と水との混相流になつた流体を、旋回羽根に
より旋回させて、蒸気と水とに分離するので、分
離効率が悪くて、気水分離器を大型にするという
欠陥があつた。
本発明は前記の問題点に対処するもので、沸騰
蒸発部の上方に位置する水平な鏡板と、同鏡板に
並列状態に立設された複数の管状ノズルと、同各
管状ノズルの上端部に対向して配置された衝突板
と、同衝突板を上下方向に貫通するとともに同衝
突板に固定されて多数の穴を有する吸出部が上記
各管状ノズルの間に位置した複数の吸出管とを有
し、上記鏡板の周辺部に分離液落下口を形成した
ことを特徴とする気液分離器に係り、その目的と
する処は、分離効率を前記従来のものに比べると
格段に向上できて、小型化できる改良された気液
分離器を供する点にある。
蒸発部の上方に位置する水平な鏡板と、同鏡板に
並列状態に立設された複数の管状ノズルと、同各
管状ノズルの上端部に対向して配置された衝突板
と、同衝突板を上下方向に貫通するとともに同衝
突板に固定されて多数の穴を有する吸出部が上記
各管状ノズルの間に位置した複数の吸出管とを有
し、上記鏡板の周辺部に分離液落下口を形成した
ことを特徴とする気液分離器に係り、その目的と
する処は、分離効率を前記従来のものに比べると
格段に向上できて、小型化できる改良された気液
分離器を供する点にある。
次に本発明の気液分離器を第3,4図に示す一
実施例により説明すると、1がラツパ、2が同ラ
ツパ1の上部に取付けた鏡板、3が同鏡板2に取
付けた第1段ノズル、6が蒸気集め7を介して蒸
気発生器容器14に取付けた第1段ラツパ、5が
同第1段ラツパ6の上部に取付けた第1段衝突
板、9が同第1段衝突板5に取付けた複数の第2
段ノズル、4が同各第2段ノズル9の下部に連設
した第1段吸出管、4aが同第1段吸出管4壁を
ほぼ水平に貫通した多数の穴、8が前記蒸気集め
7に取付けた排気管、12がブラケツト(図示せ
ず)を介して前記蒸気発生器容器14に取付けた
第2段ラツパ、11が同第2段ラツパ12の上部
に取付けた第2段衝突板、13が同第2段衝突板
11に取付けた複数の最終段ノズル、10が同各
第2段ノズル13の下部に連設した第2段吸出
管、16が二次気液分離器で、鏡板2から二次気
液分離器16の底部までが一次気液分離器15に
相当している。また同一次気液分離器15のう
ち、鏡板2から第1段衝突板5までが第1段分離
部15aに、第1段衝突板5から第2段衝突板1
1までが第2段分離部15aに、第2段衝突板1
1から二次気液分離器16の底部までが重力分離
部15cに、それぞれ相当している。
実施例により説明すると、1がラツパ、2が同ラ
ツパ1の上部に取付けた鏡板、3が同鏡板2に取
付けた第1段ノズル、6が蒸気集め7を介して蒸
気発生器容器14に取付けた第1段ラツパ、5が
同第1段ラツパ6の上部に取付けた第1段衝突
板、9が同第1段衝突板5に取付けた複数の第2
段ノズル、4が同各第2段ノズル9の下部に連設
した第1段吸出管、4aが同第1段吸出管4壁を
ほぼ水平に貫通した多数の穴、8が前記蒸気集め
7に取付けた排気管、12がブラケツト(図示せ
ず)を介して前記蒸気発生器容器14に取付けた
第2段ラツパ、11が同第2段ラツパ12の上部
に取付けた第2段衝突板、13が同第2段衝突板
11に取付けた複数の最終段ノズル、10が同各
第2段ノズル13の下部に連設した第2段吸出
管、16が二次気液分離器で、鏡板2から二次気
液分離器16の底部までが一次気液分離器15に
相当している。また同一次気液分離器15のう
ち、鏡板2から第1段衝突板5までが第1段分離
部15aに、第1段衝突板5から第2段衝突板1
1までが第2段分離部15aに、第2段衝突板1
1から二次気液分離器16の底部までが重力分離
部15cに、それぞれ相当している。
次に前記気液分離器の作用を説明する。伝熱管
群を内蔵しているラツパ1中で発生した蒸気と水
との混相流A(二点鎖線矢印参照)は、第1段ノ
ズル3へ入る。同第1段ノズル3内では、蒸気と
水との割合(ボイド率)に応じて、第7図のス
ラグ流(管路断面をほぼ満たすとともに周囲に水
膜のある砲弾形の大気泡と、小気泡のある水層部
とが交互に存在する流れ)や第7図のフロス流
(大気泡と、上記スラグ流の水層部よりは短いが
気体含有量は多い水層部とが交互に存在する流
れ)になつて、同第1段ノズル3内を鉛直方向上
向きに流れる。このとき同第1段ノズル3には、
ln1の長さがあり、水量が多ければ、水の上昇速
度が遅くなり、同第1段ノズル3を出たときに
は、蒸気Cから直ちに分離して、同第1段ノズル
3の外側を下降し始めるし、水量が少なければ、
上昇速度が早くなつて、蒸気Cを通し易くする。
また同第1段ノズル3を出た蒸気Cとそれに含ま
れている比較的小さい水滴(破線矢印参照)と
は、鉛直方向上向きから横向きに流れの方向を変
えて、多数の穴4aから第1段吸出管4内へ入
る。一方、前記第1段ノズル3を出た大きな水塊
や水滴の流れB(実線矢印参照)は、上昇速度が
遅ければ、前述のように直ちに下降に転じるし、
上昇速度が早ければ、前記蒸気流C中を鉛直方向
上向きに突き進み、第1段衝突板5に突き当つ
て、下降に転じ、再び前記蒸気流C中を第1段吸
出管4の外周面に沿いながら鉛直方向下向きに流
れる。このとき同水流Bに含まれている比較的小
さな気泡は、同水流Bから離脱して、多数の穴4
aから第1段吸出管4内へ入るし、第1段吸出管
4の下端部に達した同水流Bは、同下端部と鏡板
2との間の第1段ノズル3間を横向きに流れる。
このとき同水流B中には、第5図Aの固定渦B1
や第5図Bの離脱渦B2が生じるので、この段階
になつても未だに分離されていない小さな気泡
が、これらの渦B1,B2に取り込まれ、第6図に
示すように渦の中心に沿いながら上昇して、水流
Bから分離される。またこの小さな気泡を分離し
て、気泡含有量の少なくなつた水流Bは、ラツパ
1と蒸気発生器容器14との間を下降する。また
前記のように多数の穴4aから第1段吸出管4内
へ入つた蒸気Cに含まれている比較的小さな水滴
は、自重により第1段吸出管4内を落下して、前
記のように第1段吸出管4の下端部と鏡板2との
間を横向きに流れる水流Bに合流する。また以上
の気水分離作用を行つている第1段分離部15a
の水位は、蒸気と水との流量に応じて変化する
が、蒸気流量が多くなつたり、水の流量が少なく
なつたりして、第1段分離部15aの水位が低下
し、そのため同水位が第1段ラツパ6の下端部よ
りも下ろうとすれば、第1段ラツパ6内を満して
いる蒸気Cの一部が第1段ラツパ6の下端部をく
ぐり抜けて、蒸気集め7内へ入り、さらに排気管
8を経て重力分離部15cへ入る。なお上記蒸気
集め7は、第1段ラツパ6の下端部をくぐり抜け
た蒸気を排気管8へ導くときに、後述する第2段
分離部15bからの下降水に曝されるのを防止す
るためにある。また前記のように第1段吸出管4
内へ入つた蒸気Cは、鉛直方向上向きに進んで、
第2段ノズル9へ入る。またこの蒸気流Cに含ま
れている小さな小滴の量は比較的多く、そのため
第2段ノズル9の内壁に集まつて、第7図の環
状噴霧流(管中央側の水滴を含む気相と、管壁側
の水膜とが存在する流れ)になる。またこの環状
噴霧流の水膜は、管壁との摩擦により上昇速度を
減じて、第2段ノズル9から出るので、出るとす
ぐ第2段ノズル9の外周面に沿いながら下降し
て、第1段衝突板5の上へ落下し、さらに第1段
ラツパ6と蒸気発生器容器14との間を下降す
る。一方、第2段ノズル9を出た蒸気Cに含まれ
ている比較的小さな小滴は、蒸気流C中を鉛直方
向上向きに突き進み、第2段衝突板11に突き当
つて、下降に転じ、再び上記蒸気流C中を第2段
吸出管10の外周面に沿いながら鉛直方向下向き
に流れ、第1段衝突板5の上に落下して、第1段
ラツパ6と蒸気発生器容器14との間を下降す
る。また第2段ノズル9を出て、微小の水滴のみ
を含むことになつた蒸気Cは、第2段吸出管10
から最終段ノズル13へ入る。このときまでに本
気液分離器としては充分な気水分離作用を行つて
おり、同最終段ノズル13中では、第7図の噴
霧流(気相中に微小な水滴を含むが、管壁側に連
続した水膜のない流れ)になるので、二次気液分
離器16を経て蒸気タービンへ送られる。なお第
2段吸出管10中で第7図の環状噴霧流が形成
される場合には、第2段分離部15bの下流側
に、同じ構造の第3段分離部若しくはそれ以下の
分離部を設けて、第7図の噴霧流を形成する。
群を内蔵しているラツパ1中で発生した蒸気と水
との混相流A(二点鎖線矢印参照)は、第1段ノ
ズル3へ入る。同第1段ノズル3内では、蒸気と
水との割合(ボイド率)に応じて、第7図のス
ラグ流(管路断面をほぼ満たすとともに周囲に水
膜のある砲弾形の大気泡と、小気泡のある水層部
とが交互に存在する流れ)や第7図のフロス流
(大気泡と、上記スラグ流の水層部よりは短いが
気体含有量は多い水層部とが交互に存在する流
れ)になつて、同第1段ノズル3内を鉛直方向上
向きに流れる。このとき同第1段ノズル3には、
ln1の長さがあり、水量が多ければ、水の上昇速
度が遅くなり、同第1段ノズル3を出たときに
は、蒸気Cから直ちに分離して、同第1段ノズル
3の外側を下降し始めるし、水量が少なければ、
上昇速度が早くなつて、蒸気Cを通し易くする。
また同第1段ノズル3を出た蒸気Cとそれに含ま
れている比較的小さい水滴(破線矢印参照)と
は、鉛直方向上向きから横向きに流れの方向を変
えて、多数の穴4aから第1段吸出管4内へ入
る。一方、前記第1段ノズル3を出た大きな水塊
や水滴の流れB(実線矢印参照)は、上昇速度が
遅ければ、前述のように直ちに下降に転じるし、
上昇速度が早ければ、前記蒸気流C中を鉛直方向
上向きに突き進み、第1段衝突板5に突き当つ
て、下降に転じ、再び前記蒸気流C中を第1段吸
出管4の外周面に沿いながら鉛直方向下向きに流
れる。このとき同水流Bに含まれている比較的小
さな気泡は、同水流Bから離脱して、多数の穴4
aから第1段吸出管4内へ入るし、第1段吸出管
4の下端部に達した同水流Bは、同下端部と鏡板
2との間の第1段ノズル3間を横向きに流れる。
このとき同水流B中には、第5図Aの固定渦B1
や第5図Bの離脱渦B2が生じるので、この段階
になつても未だに分離されていない小さな気泡
が、これらの渦B1,B2に取り込まれ、第6図に
示すように渦の中心に沿いながら上昇して、水流
Bから分離される。またこの小さな気泡を分離し
て、気泡含有量の少なくなつた水流Bは、ラツパ
1と蒸気発生器容器14との間を下降する。また
前記のように多数の穴4aから第1段吸出管4内
へ入つた蒸気Cに含まれている比較的小さな水滴
は、自重により第1段吸出管4内を落下して、前
記のように第1段吸出管4の下端部と鏡板2との
間を横向きに流れる水流Bに合流する。また以上
の気水分離作用を行つている第1段分離部15a
の水位は、蒸気と水との流量に応じて変化する
が、蒸気流量が多くなつたり、水の流量が少なく
なつたりして、第1段分離部15aの水位が低下
し、そのため同水位が第1段ラツパ6の下端部よ
りも下ろうとすれば、第1段ラツパ6内を満して
いる蒸気Cの一部が第1段ラツパ6の下端部をく
ぐり抜けて、蒸気集め7内へ入り、さらに排気管
8を経て重力分離部15cへ入る。なお上記蒸気
集め7は、第1段ラツパ6の下端部をくぐり抜け
た蒸気を排気管8へ導くときに、後述する第2段
分離部15bからの下降水に曝されるのを防止す
るためにある。また前記のように第1段吸出管4
内へ入つた蒸気Cは、鉛直方向上向きに進んで、
第2段ノズル9へ入る。またこの蒸気流Cに含ま
れている小さな小滴の量は比較的多く、そのため
第2段ノズル9の内壁に集まつて、第7図の環
状噴霧流(管中央側の水滴を含む気相と、管壁側
の水膜とが存在する流れ)になる。またこの環状
噴霧流の水膜は、管壁との摩擦により上昇速度を
減じて、第2段ノズル9から出るので、出るとす
ぐ第2段ノズル9の外周面に沿いながら下降し
て、第1段衝突板5の上へ落下し、さらに第1段
ラツパ6と蒸気発生器容器14との間を下降す
る。一方、第2段ノズル9を出た蒸気Cに含まれ
ている比較的小さな小滴は、蒸気流C中を鉛直方
向上向きに突き進み、第2段衝突板11に突き当
つて、下降に転じ、再び上記蒸気流C中を第2段
吸出管10の外周面に沿いながら鉛直方向下向き
に流れ、第1段衝突板5の上に落下して、第1段
ラツパ6と蒸気発生器容器14との間を下降す
る。また第2段ノズル9を出て、微小の水滴のみ
を含むことになつた蒸気Cは、第2段吸出管10
から最終段ノズル13へ入る。このときまでに本
気液分離器としては充分な気水分離作用を行つて
おり、同最終段ノズル13中では、第7図の噴
霧流(気相中に微小な水滴を含むが、管壁側に連
続した水膜のない流れ)になるので、二次気液分
離器16を経て蒸気タービンへ送られる。なお第
2段吸出管10中で第7図の環状噴霧流が形成
される場合には、第2段分離部15bの下流側
に、同じ構造の第3段分離部若しくはそれ以下の
分離部を設けて、第7図の噴霧流を形成する。
本発明の気液分離器は前記のように沸騰蒸発部
の気液混相流を各管状ノズル内を経て上方へ導
き、気液分離を行つて、大きな水塊を同管状ノズ
ルの上端部から管状ノズルの外周面に沿い流下さ
せる一方、比較的小さな水滴を含む蒸気のうち、
上昇速度の遅い蒸気を同各管状ノズルの上端部か
ら各吸出管の吸出部に設けた多数の穴を経て同各
吸出管内へ導き、また上昇速度の早い蒸気をさら
に上昇させ、衝突板に衝突させて、下降に転じさ
せ、このとき、同蒸気流により、上記管状ノズル
の上端部から管状ノズルの外周面に沿い流下して
いる水流中から比較的小さな気泡を離脱させ、こ
の離脱した気泡を各吸出管の吸出部に設けた多数
の穴を経て同各吸出管内へ導く。また気泡の離脱
した水流を鏡板上を横向きに流し、ここで渦流を
生じさせ、未だ分離していない気泡を分離して、
気泡含有量の少なくなつた水流を鏡板の周辺部に
設けた分離液落下口から落下させる。また上記水
流から分離した気泡、及び衝突板に衝突して下降
に転じた蒸気を各吸出管の吸出部に設けた多数の
穴を経て同各吸出管内へ導き、同蒸気を含まれて
いる比較的小さな水滴を自重により落下させて、
上記鏡板上を横向きに流れている水流に合流させ
るので、気液の分離効率を前記従来の気液分離器
に比べると、格段に向上できて、気液分離器を小
型化できる効果がある。
の気液混相流を各管状ノズル内を経て上方へ導
き、気液分離を行つて、大きな水塊を同管状ノズ
ルの上端部から管状ノズルの外周面に沿い流下さ
せる一方、比較的小さな水滴を含む蒸気のうち、
上昇速度の遅い蒸気を同各管状ノズルの上端部か
ら各吸出管の吸出部に設けた多数の穴を経て同各
吸出管内へ導き、また上昇速度の早い蒸気をさら
に上昇させ、衝突板に衝突させて、下降に転じさ
せ、このとき、同蒸気流により、上記管状ノズル
の上端部から管状ノズルの外周面に沿い流下して
いる水流中から比較的小さな気泡を離脱させ、こ
の離脱した気泡を各吸出管の吸出部に設けた多数
の穴を経て同各吸出管内へ導く。また気泡の離脱
した水流を鏡板上を横向きに流し、ここで渦流を
生じさせ、未だ分離していない気泡を分離して、
気泡含有量の少なくなつた水流を鏡板の周辺部に
設けた分離液落下口から落下させる。また上記水
流から分離した気泡、及び衝突板に衝突して下降
に転じた蒸気を各吸出管の吸出部に設けた多数の
穴を経て同各吸出管内へ導き、同蒸気を含まれて
いる比較的小さな水滴を自重により落下させて、
上記鏡板上を横向きに流れている水流に合流させ
るので、気液の分離効率を前記従来の気液分離器
に比べると、格段に向上できて、気液分離器を小
型化できる効果がある。
第1,2図は従来の気液分離器を示す説明図、
第3図は本発明に係る気液分離器の一実施例を示
す縦断側面図、第4図はその要部を拡大して示す
一部縦断側面図、第5図A,Bは液体が吸出管の
下端部と鏡板との間の各ノズル管間を横向きに流
れるときに生ずる渦を示す平面図、第6図は上記
水流に含まれている気泡が渦の中心に沿いながら
上昇する状態を示す側面図、第7図乃至はス
ラグ流、フロス流、環状噴霧流、及び噴霧流を示
す説明図である。 2……鏡板、3……管状ノズル、4……吸出
管、5……衝突板。
第3図は本発明に係る気液分離器の一実施例を示
す縦断側面図、第4図はその要部を拡大して示す
一部縦断側面図、第5図A,Bは液体が吸出管の
下端部と鏡板との間の各ノズル管間を横向きに流
れるときに生ずる渦を示す平面図、第6図は上記
水流に含まれている気泡が渦の中心に沿いながら
上昇する状態を示す側面図、第7図乃至はス
ラグ流、フロス流、環状噴霧流、及び噴霧流を示
す説明図である。 2……鏡板、3……管状ノズル、4……吸出
管、5……衝突板。
Claims (1)
- 1 沸騰蒸発部の上方に体置する水平な鏡板と、
同鏡板に並列状態に立設された複数の管状ノズル
と、同各管状ノズルの上端部に対向して配置され
た衝突板と、同衝突板を上下方向に貫通するとと
もに同衝突板に固定されて多数の穴を有する吸出
部が上記各管状ノズルの間に位置した複数の吸出
管とを有し、上記鏡板の周辺部に分離液落下口を
形成したことを特徴とする気液分離器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1553679A JPS55107806A (en) | 1979-02-15 | 1979-02-15 | Gassliquid separator |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1553679A JPS55107806A (en) | 1979-02-15 | 1979-02-15 | Gassliquid separator |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55107806A JPS55107806A (en) | 1980-08-19 |
JPS6127643B2 true JPS6127643B2 (ja) | 1986-06-26 |
Family
ID=11891519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1553679A Granted JPS55107806A (en) | 1979-02-15 | 1979-02-15 | Gassliquid separator |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS55107806A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0655002U (ja) * | 1992-12-03 | 1994-07-26 | 木炎 龍 | ボイラーの蒸気と水分の回収タンク |
-
1979
- 1979-02-15 JP JP1553679A patent/JPS55107806A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55107806A (en) | 1980-08-19 |
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