JPS61270241A - セメントクリンカの流動焼成法 - Google Patents
セメントクリンカの流動焼成法Info
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- JPS61270241A JPS61270241A JP11111985A JP11111985A JPS61270241A JP S61270241 A JPS61270241 A JP S61270241A JP 11111985 A JP11111985 A JP 11111985A JP 11111985 A JP11111985 A JP 11111985A JP S61270241 A JPS61270241 A JP S61270241A
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- cement
- material powder
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明はセメントクリンカの流動焼成法に関し、詳しく
は、産業廃棄物を造粒核としてセメント原料粉に添加す
るようにしたタリン力の流動焼成方法に関する。これは
、造粒核を用いてセメントクリンカを生成する技術の分
野で利用されるものである。
は、産業廃棄物を造粒核としてセメント原料粉に添加す
るようにしたタリン力の流動焼成方法に関する。これは
、造粒核を用いてセメントクリンカを生成する技術の分
野で利用されるものである。
セメント原料粉を流動層炉を用いて造粒しながら焼成し
てセメントクリンカを生成することは、例えば米国特許
第2.874,950号に提案されているように、かな
り古くから知られている。これは、流動層炉に常温の核
タリン力とセメント原料粉が投入され、流動層内で核ク
リンカが半溶融状態になると、それが流動層内で滞留す
る間に原料粉が付着して造粒され、それと同時に造粒物
を焼成することができるようになっている。
てセメントクリンカを生成することは、例えば米国特許
第2.874,950号に提案されているように、かな
り古くから知られている。これは、流動層炉に常温の核
タリン力とセメント原料粉が投入され、流動層内で核ク
リンカが半溶融状態になると、それが流動層内で滞留す
る間に原料粉が付着して造粒され、それと同時に造粒物
を焼成することができるようになっている。
しかし、その流動焼成法では、生成されたクリンカの一
部を再循環させて核タリン力として使用するため、常温
に戻されたクリンカは粉砕された後スクリーンなどで粒
度調整され、粉砕エネルギが消費されると共にクリンカ
生成に必要な加熱エネルギが浪費されることになるので
、流動層炉の熱効率を低下させる問題がある。また、製
品であるセメントクリンカが循環再使用されるため、歩
留りが悪くなり生産性が低下する問題がある。
部を再循環させて核タリン力として使用するため、常温
に戻されたクリンカは粉砕された後スクリーンなどで粒
度調整され、粉砕エネルギが消費されると共にクリンカ
生成に必要な加熱エネルギが浪費されることになるので
、流動層炉の熱効率を低下させる問題がある。また、製
品であるセメントクリンカが循環再使用されるため、歩
留りが悪くなり生産性が低下する問題がある。
それを解決しようとしたものに、特公昭47−4797
7号公報に記載された造粒焼成用の流動層炉がある。こ
の炉を用いたクリンカの流動焼成法では、造粒用の核と
してクリンカが使用されず、別途セメント原料粉の一部
に水が添加され、それが流動層造粒機で小粒のベレット
に造粒されたものが使用されている。その核用のベレッ
トは、常温のま−でセメント原料粉と共に流動層内に供
給されるので、ベレットの水分の乾燥や昇温に要する余
分な熱エネルギが消費され、流動層炉の熱効率を低下さ
せる問題がある。
7号公報に記載された造粒焼成用の流動層炉がある。こ
の炉を用いたクリンカの流動焼成法では、造粒用の核と
してクリンカが使用されず、別途セメント原料粉の一部
に水が添加され、それが流動層造粒機で小粒のベレット
に造粒されたものが使用されている。その核用のベレッ
トは、常温のま−でセメント原料粉と共に流動層内に供
給されるので、ベレットの水分の乾燥や昇温に要する余
分な熱エネルギが消費され、流動層炉の熱効率を低下さ
せる問題がある。
また、特公昭40−15109号公報に記載された造粒
焼成用の流動層炉がある。これは、全ての原料粉を小粒
のベレットに造粒し、それを投入している点が上述の特
公昭47−47977号公報のものと異なる。
焼成用の流動層炉がある。これは、全ての原料粉を小粒
のベレットに造粒し、それを投入している点が上述の特
公昭47−47977号公報のものと異なる。
この場合においても、ベレットの水分の乾燥や昇温に要
する余分な熱エネルギが消費され、流動層炉の熱効率を
低下させる問題が残る。加えて、特公昭47−4797
7号公報の場合と同様に原料粉に水を添加してベレット
を製造する装置が必要とされ、工程が複雑となる欠点が
ある。
する余分な熱エネルギが消費され、流動層炉の熱効率を
低下させる問題が残る。加えて、特公昭47−4797
7号公報の場合と同様に原料粉に水を添加してベレット
を製造する装置が必要とされ、工程が複雑となる欠点が
ある。
本発明は上述の問題に鑑みてなされたもので、その目的
は、産業廃棄物の有効利用を図ると共に、流動層炉にお
ける造粒・焼成効率の向上を図ることができるセメント
クリンカの流動焼成法を提供することである。
は、産業廃棄物の有効利用を図ると共に、流動層炉にお
ける造粒・焼成効率の向上を図ることができるセメント
クリンカの流動焼成法を提供することである。
本発明のセメントクリンカの流動焼成法の特徴は、セメ
ントクリンカの流動焼成において、粒度調整または造粒
された産業廃棄物を、セメント原料粉に添加し、その産
業廃棄物を造粒核としてセメント原料粉を造粒させ、そ
の造粒物を流動焼成するようにしたことである。
ントクリンカの流動焼成において、粒度調整または造粒
された産業廃棄物を、セメント原料粉に添加し、その産
業廃棄物を造粒核としてセメント原料粉を造粒させ、そ
の造粒物を流動焼成するようにしたことである。
また、第2の発明にあっては、セメントクリンカの流動
焼成において、粒度調整または造粒された低融点物質を
含む産業廃棄物を、セメント原料粉に添加し、その産業
廃棄物を造粒核としてセメント原料粉を造粒させ、その
造粒物を流動焼成するようにしたことである。
焼成において、粒度調整または造粒された低融点物質を
含む産業廃棄物を、セメント原料粉に添加し、その産業
廃棄物を造粒核としてセメント原料粉を造粒させ、その
造粒物を流動焼成するようにしたことである。
以下に、本発明のセメントクリンカの流動焼成法を、そ
れを実現できる焼成装置の実施例に基づいて詳細に説明
する。
れを実現できる焼成装置の実施例に基づいて詳細に説明
する。
第1図は予熱部1、造粒炉2、焼成炉3およびクーラ4
を主たる構成とするセメントクリンカの焼成装置5の1
実施例を示す全体図で、予熱されたセメント原料粉を造
粒・焼成してクリンカを生成するものである。予熱部1
は例えば複数個のサイクロンからなる浮遊式熱交換器で
あり、原料投入口6から投入されたセメント原料粉が、
それぞれのダクト内を上昇する排ガスと熱交換しながら
順次サイクロンC4,C3,C2,CIで捕集されて降
下し、所定の温度に予熱されるようになっている。
を主たる構成とするセメントクリンカの焼成装置5の1
実施例を示す全体図で、予熱されたセメント原料粉を造
粒・焼成してクリンカを生成するものである。予熱部1
は例えば複数個のサイクロンからなる浮遊式熱交換器で
あり、原料投入口6から投入されたセメント原料粉が、
それぞれのダクト内を上昇する排ガスと熱交換しながら
順次サイクロンC4,C3,C2,CIで捕集されて降
下し、所定の温度に予熱されるようになっている。
造粒炉2は予熱部】で昇温されたセメント原料粉を造粒
する炉であって、炉内での造粒効果を高めるための操作
を容易にするために、造粒物を焼成する焼成炉3とは独
立して設けられている。この造粒炉2は後述する焼成炉
排ガス11を導入して噴流層7を形成する噴流層炉であ
り、胴部2Aとその下に形成された逆円錐形部2Bから
なっている。
する炉であって、炉内での造粒効果を高めるための操作
を容易にするために、造粒物を焼成する焼成炉3とは独
立して設けられている。この造粒炉2は後述する焼成炉
排ガス11を導入して噴流層7を形成する噴流層炉であ
り、胴部2Aとその下に形成された逆円錐形部2Bから
なっている。
その逆円錐形部2Bの下部には、ホットスポット8を形
成するように、予熱された例えば製鉄スラグおよび必要
に応じてフライアッシュと、予熱されたセメント原料粉
が投入される被造粒物投入口9が開口され、その投入口
9の近傍に被造粒物を加熱する適数個のバーナ10が設
置されている。
成するように、予熱された例えば製鉄スラグおよび必要
に応じてフライアッシュと、予熱されたセメント原料粉
が投入される被造粒物投入口9が開口され、その投入口
9の近傍に被造粒物を加熱する適数個のバーナ10が設
置されている。
逆円錐形部2Bの下端には、バーナ10のための燃焼用
空気とすると共に上述の噴流層7を形成させる焼成炉排
ガス11を導入する排ガス導入口12が開口されている
。なお、被造粒物投入口9より上方の逆円錐形部2Bま
たは胴部2Aの側部には、噴流層7中を循環することに
より粒子が成長した造粒物を、焼成炉3に排出するため
の造粒物排出口13が開口されている。
空気とすると共に上述の噴流層7を形成させる焼成炉排
ガス11を導入する排ガス導入口12が開口されている
。なお、被造粒物投入口9より上方の逆円錐形部2Bま
たは胴部2Aの側部には、噴流層7中を循環することに
より粒子が成長した造粒物を、焼成炉3に排出するため
の造粒物排出口13が開口されている。
このような造粒炉2の上部には造粒炉排ガス14を予熱
部lに導出する造粒炉排ガスダクト15が接続され、こ
れに、例えば粒径がlll11未満の造粒核を予熱する
ために投入する核投入口16が設、 けられている。ま
た、造粒核は原料粉と共に原料投入口6から予熱部1へ
投入されることも可能である。したがって、上述した製
鉄スラグなどの産業廃棄物である造粒核は、造粒炉排ガ
スの保有する熱エネルギで予熱され、造粒効率が向上さ
れる。
部lに導出する造粒炉排ガスダクト15が接続され、こ
れに、例えば粒径がlll11未満の造粒核を予熱する
ために投入する核投入口16が設、 けられている。ま
た、造粒核は原料粉と共に原料投入口6から予熱部1へ
投入されることも可能である。したがって、上述した製
鉄スラグなどの産業廃棄物である造粒核は、造粒炉排ガ
スの保有する熱エネルギで予熱され、造粒効率が向上さ
れる。
焼成炉3は造粒物を流動jitlT内で焼成する流動層
炉であり、4クーラ4を流過した空気が流動化用ガスと
して導入されるようになっている。この焼成炉3には、
造粒炉2の造粒物排出口13から排出された造粒物を流
動層17に供給する造粒物シュート18が設けられ、炉
上には焼成炉排ガス11を造粒炉2の排ガス導入口12
に送出する焼成炉排ガスダクト19が接続されている。
炉であり、4クーラ4を流過した空気が流動化用ガスと
して導入されるようになっている。この焼成炉3には、
造粒炉2の造粒物排出口13から排出された造粒物を流
動層17に供給する造粒物シュート18が設けられ、炉
上には焼成炉排ガス11を造粒炉2の排ガス導入口12
に送出する焼成炉排ガスダクト19が接続されている。
なお、焼成されたクリンカの粒径は1〜2mm程度であ
り、それを冷却するためのクーラ4も、焼成炉3と同様
な流動層が採用されている。
り、それを冷却するためのクーラ4も、焼成炉3と同様
な流動層が採用されている。
ところで、造粒核として使用される製鉄スラグは、6高
炉スラグや転炉スラグなどであり、塊状のものが粉砕さ
れるなどして粒状にして投入される。
炉スラグや転炉スラグなどであり、塊状のものが粉砕さ
れるなどして粒状にして投入される。
フライアッシュはそれ自体は細かい粉体であり、粉の状
態でまたは別途造粒した後核などとして使用される。ち
なみに、製鉄所から出るスラグ量は、生産されるml)
ンに対して300〜400kgにも達する。また、フラ
イアッシュは火力発電所などにおいて、ボイラ用微粉炭
バーナなどから発生する灰で、いずれの産業廃棄物にし
ても多量のものを安価かつ簡単に入手できるものである
。フライアッシュは、その融点が1200℃〜1050
℃の低融点物質であり、製鉄スラグ以上に造粒温度の降
下を助長させる性質を有している。
態でまたは別途造粒した後核などとして使用される。ち
なみに、製鉄所から出るスラグ量は、生産されるml)
ンに対して300〜400kgにも達する。また、フラ
イアッシュは火力発電所などにおいて、ボイラ用微粉炭
バーナなどから発生する灰で、いずれの産業廃棄物にし
ても多量のものを安価かつ簡単に入手できるものである
。フライアッシュは、その融点が1200℃〜1050
℃の低融点物質であり、製鉄スラグ以上に造粒温度の降
下を助長させる性質を有している。
製鉄スラグの一例である高炉スラグA種とセメントクリ
ンカの主成分の組成を比較すると、以下の通りである。
ンカの主成分の組成を比較すると、以下の通りである。
すなわち、高炉スラグA種はセメントクリンカに近い組
成であり、セメント原料粉に核として添加させても何ら
差し支えない。また、それらの添加によりセメント原料
粉の使用量を低減させることができる。しかも、スラグ
中のCaO、Al2O3は精錬の際に説炭酸されている
ので、13oo′c程度に加熱され半溶融状態となる際
に分解熱を吸収することもない。また、水砕スラグなど
は900℃以上で発熱反応を起こすため、セメントクリ
ンカ生成に必要な加熱エネルギの消費を低減させること
ができる。高炉スラグ8種、転炉スラグやフライアッシ
ュも、上述の主成分の組成と余り異ならなず、その含有
比率が相違する程度であるので、A種と同様に造粒核な
どとして使用することができるのである。
成であり、セメント原料粉に核として添加させても何ら
差し支えない。また、それらの添加によりセメント原料
粉の使用量を低減させることができる。しかも、スラグ
中のCaO、Al2O3は精錬の際に説炭酸されている
ので、13oo′c程度に加熱され半溶融状態となる際
に分解熱を吸収することもない。また、水砕スラグなど
は900℃以上で発熱反応を起こすため、セメントクリ
ンカ生成に必要な加熱エネルギの消費を低減させること
ができる。高炉スラグ8種、転炉スラグやフライアッシ
ュも、上述の主成分の組成と余り異ならなず、その含有
比率が相違する程度であるので、A種と同様に造粒核な
どとして使用することができるのである。
さらに、製鉄スラグには、上述の成分以外に微量成分の
MgO、Tiなどが含まれていて、セメント原料粉の熔
融開始温度が約1400℃であったものが、MgO、T
iなどの作用により約1250℃以下に低下させる効果
がある。しかも、セメントとしての製品中にMgO、T
iなどが含まれることにより、アルカリ骨材反応が抑制
される利点もある。
MgO、Tiなどが含まれていて、セメント原料粉の熔
融開始温度が約1400℃であったものが、MgO、T
iなどの作用により約1250℃以下に低下させる効果
がある。しかも、セメントとしての製品中にMgO、T
iなどが含まれることにより、アルカリ骨材反応が抑制
される利点もある。
このような実施例によれば、以下に説明するようにして
、省エネルギを図りながら原料粉を急速に一定粒度に造
粒できると共に所望の焼成が行なわれ、品質の高いクリ
ンカを生成することができる。
、省エネルギを図りながら原料粉を急速に一定粒度に造
粒できると共に所望の焼成が行なわれ、品質の高いクリ
ンカを生成することができる。
原料投入口6から投入されたセメント原料粉は、予熱炉
1のダク)laを上昇する排ガスと熱交換した後サイク
ロンC4で捕集され、ダクト1bに投入されると再度上
昇する排ガスに浮遊しながら熱交換される。このような
動作が繰り返されて、原料粉が順次サイクロンC3,C
2からCLに至る間に、所定の温度に予熱される。なお
、排ガスは造粒炉2から排出されたものであるが、それ
は原料粉とは逆の経路を辿ってサイクロンC4から排出
される。
1のダク)laを上昇する排ガスと熱交換した後サイク
ロンC4で捕集され、ダクト1bに投入されると再度上
昇する排ガスに浮遊しながら熱交換される。このような
動作が繰り返されて、原料粉が順次サイクロンC3,C
2からCLに至る間に、所定の温度に予熱される。なお
、排ガスは造粒炉2から排出されたものであるが、それ
は原料粉とは逆の経路を辿ってサイクロンC4から排出
される。
一方、製鉄スラグはクラッシャ20で砕かれ、スクリー
ン21で粒度が1m1−未満の造粒核に整えられたり、
あるいは、粉状または造粒されたフライアッシュが、ホ
ッパ23から造粒炉排ガスダクト15を介して核投入口
16から投入される。その投入量はセメント原料粉の5
〜35%の範囲であって、組成が僅か異なる各種の製鉄
スラグやフライアッシュ、さらには、両者の混合物であ
って、それぞれが有する組成やセメント原料粉の組成に
応じて決められる。
ン21で粒度が1m1−未満の造粒核に整えられたり、
あるいは、粉状または造粒されたフライアッシュが、ホ
ッパ23から造粒炉排ガスダクト15を介して核投入口
16から投入される。その投入量はセメント原料粉の5
〜35%の範囲であって、組成が僅か異なる各種の製鉄
スラグやフライアッシュ、さらには、両者の混合物であ
って、それぞれが有する組成やセメント原料粉の組成に
応じて決められる。
この造粒核はダクト15内を上昇する排ガスに浮遊しな
から熱交換し、サイクロンC1で捕集される。このよう
にして予熱された造粒核と予熱部1を流過した原料粉と
が、造粒炉2の下部に開口された被造粒物投入口9から
、1250〜1350℃のホットスポット8に投入され
る。この部分には焼成炉3からの焼成炉排ガス11が供
給されると共に、バーナ10から噴出される燃料が燃焼
される。その結果、被造粒物が急激に加熱されて半溶融
状態となり、燃焼ガスや焼成炉排ガスのエネルギで噴流
層7が形成されて造粒核が循環運動する。その間に原料
粉が付着して1 m+s未満であった造粒核が1〜2a
+a+程度の造粒物に成長する。この際、造粒核の微量
成分であるMgO、Tiなどにより、セメント原料粉の
溶融開始温度が約1400℃から約1250℃以下に低
下し、低い温度でも半溶融状態となり、原料粉はより一
層急速に造粒核に付着し造粒効率が向上する。低融点物
質であるフライアッシュが用いられると、原料粉の粘性
が増加してより一層造粒効率が向上され、熱消費の低減
が可能となる。
から熱交換し、サイクロンC1で捕集される。このよう
にして予熱された造粒核と予熱部1を流過した原料粉と
が、造粒炉2の下部に開口された被造粒物投入口9から
、1250〜1350℃のホットスポット8に投入され
る。この部分には焼成炉3からの焼成炉排ガス11が供
給されると共に、バーナ10から噴出される燃料が燃焼
される。その結果、被造粒物が急激に加熱されて半溶融
状態となり、燃焼ガスや焼成炉排ガスのエネルギで噴流
層7が形成されて造粒核が循環運動する。その間に原料
粉が付着して1 m+s未満であった造粒核が1〜2a
+a+程度の造粒物に成長する。この際、造粒核の微量
成分であるMgO、Tiなどにより、セメント原料粉の
溶融開始温度が約1400℃から約1250℃以下に低
下し、低い温度でも半溶融状態となり、原料粉はより一
層急速に造粒核に付着し造粒効率が向上する。低融点物
質であるフライアッシュが用いられると、原料粉の粘性
が増加してより一層造粒効率が向上され、熱消費の低減
が可能となる。
所定の大きさに成長したセメント原料は、造粒物排出口
13から造粒物シュート18を通って焼成炉3に供給さ
れる。燃料供給器22から例えば石炭などが供給され、
それに造粒物が混合されて焼成炉3内の温度は1350
〜1450℃に維持され、クリンカが生成される。
13から造粒物シュート18を通って焼成炉3に供給さ
れる。燃料供給器22から例えば石炭などが供給され、
それに造粒物が混合されて焼成炉3内の温度は1350
〜1450℃に維持され、クリンカが生成される。
焼成炉3の流動層17より溢れるようにして排出された
クリンカは、クーラ4で流動層冷却されて所定温度に降
温され、クリンカは次の仕上げ粉砕工程などに搬送され
る。なお、クリンカ焼成装置は上述のものに限らず、造
粒と焼成が独立に設けているものであれば、種々の組合
せからなる装置においても、本発明を通用することがで
きる。
クリンカは、クーラ4で流動層冷却されて所定温度に降
温され、クリンカは次の仕上げ粉砕工程などに搬送され
る。なお、クリンカ焼成装置は上述のものに限らず、造
粒と焼成が独立に設けているものであれば、種々の組合
せからなる装置においても、本発明を通用することがで
きる。
本発明は以上の実施例の詳細な説明から判るように、産
業廃棄物を粒度調整または造粒し、それをセメント原料
粉に添加してセメント原料粉を造粒させ、その造粒物を
流動焼成するようにしたので、それら廃棄物の有する造
粒促進機能が発揮され、迅速な造粒と効率的な焼成が行
なわれる。加えて、使用された産業廃棄物は、セメント
原料粉の主成分とほとんど異ならないので、生成される
セメントクリンカの品質が低下するといったことはない
。もちろん、公害の元になる製鉄スラグやフライアッシ
ュをセメントクリンカの生成に使用することにより、公
害の発生が抑制される一方、造粒核のために消費される
造粒・焼成における熱エネルギの損失を少なくすること
ができる。
業廃棄物を粒度調整または造粒し、それをセメント原料
粉に添加してセメント原料粉を造粒させ、その造粒物を
流動焼成するようにしたので、それら廃棄物の有する造
粒促進機能が発揮され、迅速な造粒と効率的な焼成が行
なわれる。加えて、使用された産業廃棄物は、セメント
原料粉の主成分とほとんど異ならないので、生成される
セメントクリンカの品質が低下するといったことはない
。もちろん、公害の元になる製鉄スラグやフライアッシ
ュをセメントクリンカの生成に使用することにより、公
害の発生が抑制される一方、造粒核のために消費される
造粒・焼成における熱エネルギの損失を少なくすること
ができる。
第2の発明にあっては、低融点物質を含む産業廃棄物を
も使用するようにしたので、セメント原料粉の溶融開始
温度を低下させることができ、造粒効率の向上と、焼成
に必要な熱エネルギ消費を抑制することができる。
も使用するようにしたので、セメント原料粉の溶融開始
温度を低下させることができ、造粒効率の向上と、焼成
に必要な熱エネルギ消費を抑制することができる。
第1図は本発明のセメントクリンカの流動焼成法が適用
される流動焼成装置の全体図である。 2−造粒炉、3−焼成炉、16−核投入口。
される流動焼成装置の全体図である。 2−造粒炉、3−焼成炉、16−核投入口。
Claims (5)
- (1)セメントクリンカの流動焼成において、粒度調整
または造粒された産業廃棄物を、セメント原料粉に添加
し、 その産業廃棄物を造粒核としてセメント原料粉を造粒さ
せ、その造粒物を流動焼成するようにしたことを特徴と
するセメントクリンカの流動焼成法。 - (2)前記産業廃棄物は、製鉄スラグであることを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載のセメントクリンカの
流動焼成法。 - (3)前記産業廃棄物は、フライアッシュであることを
特徴とする特許請求の範囲第1項記載のセメントクリン
カの流動焼成法。 - (4)セメントクリンカの流動焼成において、粒度調整
または造粒された低融点物質を含む産業廃棄物を、セメ
ント原料粉に添加し、 その産業廃棄物を造粒核としてセメント原料粉を造粒さ
せ、その造粒物を流動焼成するようにしたことを特徴と
するセメントクリンカの流動焼成法。 - (5)前記産業廃棄物のうち低融点物質は、フライアッ
シュであり、他の産業廃棄物は製鉄スラグであることを
特徴とする特許請求の範囲第4項記載のセメントクリン
カの流動焼成法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11111985A JPS61270241A (ja) | 1985-05-22 | 1985-05-22 | セメントクリンカの流動焼成法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11111985A JPS61270241A (ja) | 1985-05-22 | 1985-05-22 | セメントクリンカの流動焼成法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61270241A true JPS61270241A (ja) | 1986-11-29 |
Family
ID=14552906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11111985A Pending JPS61270241A (ja) | 1985-05-22 | 1985-05-22 | セメントクリンカの流動焼成法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61270241A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007309841A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | Nippon Steel Corp | 酸化物系無機材料中の硫酸マグネシウム定量方法 |
WO2021198358A1 (en) * | 2020-04-03 | 2021-10-07 | Flsmidth A/S | Reactor and method for conversion of a carbonaceous material |
-
1985
- 1985-05-22 JP JP11111985A patent/JPS61270241A/ja active Pending
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