JPS61268629A - 赤血球から抗体を解離する方法及びこの方法で使用する解離液組成物 - Google Patents

赤血球から抗体を解離する方法及びこの方法で使用する解離液組成物

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JPS61268629A
JPS61268629A JP60112352A JP11235285A JPS61268629A JP S61268629 A JPS61268629 A JP S61268629A JP 60112352 A JP60112352 A JP 60112352A JP 11235285 A JP11235285 A JP 11235285A JP S61268629 A JPS61268629 A JP S61268629A
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JP
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antibody
blood
blood cells
dissociating
antibodies
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JP60112352A
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Taiko Seo
瀬尾 たい子
Hideo Yamaguchi
山口 英夫
Shunichi Ogiri
春一 大桐
Kenji Ogiri
健次 大桐
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Daido Kogyo Co Ltd
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Daido Kogyo Co Ltd
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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は赤血球から抗体を解離する方法及びこの方法
で使用する解離液組成物にかかり、その目的は輸血等の
際に必要な血液抗体を同定するに必要な赤血球外皮膜か
ら抗体を分離するに際し、極めて希釈倍率を高くしかも
迅速に且つ操作者の慢性有機溶媒中毒を排除することが
できる、赤血球から抗体を解離する方法及びこの方法で
使用する解離液組成物の提供にある。
(発明の背景) 一般に、健康な人間から採取した健康な血液を患者の血
管の中に注入する治療法があり、これを輸血という。
この輸血は、その歴史性は古く、中古から始まったとい
われるが、近年においては輸血学の発達とともに従来の
新鮮血液をそのまま患者に輸注する直接輸血から、血液
成分の固形物を分離して保存し、血漿、赤血球、血小板
を輸血時に溶媒にとかして使用する間接輸血法や、直接
輸血であっても鮮血を抗凝固側を加えて恒温状態で冷蔵
保存して使用する等の技術的進歩が大きい。
この輸血は、大事故による血管の破裂、子宮外妊娠の破
裂等に伴う大出血の外科手術時、胃潰瘍、痔疾等の慢性
出血時、貧血白血病等の血液疾患、血友病などの出血性
疾患、火傷、腎疾患等の血液蛋白の減少時、Rh因子等
の新生児赤芽球症における交換輸血等があり、この様な
場合に貴重な人命が救助されることが多い。
ところが、一方においてはこの輸血治療に際しては、従
来から輸血を必要とする患者が輸血後、しばしば重篤な
副作用(軽度なものとしては、発熱、悪寒、掻痒感等で
あるが、重度のものとしては呼吸困難、青藍症、黄度症
、溶血症、血色素尿症、無尿症等で生命を失うことも往
々にしである)をおこして、失敗に終わる場合もすくな
からず存在した。
この重篤な副作用をおこして失敗に終わる理由は、患者
の血液と輸血血液の血液群(血液型)が適合しない為に
供血者及び受血者の血液に存在する抗体によって、受血
者の血液中で抗原抗体反応が生じる為に起こることが解
明されてきた。
多くの研究者がこの事態について長年に渡り研究し、ラ
ントシュタイナーがABO式の血液群を発見していらい
、約30種(A、B、0型、M、N型、Q型、Rh−H
r型、S−s成型、V−v型等)の血液型が、民族性、
家族性、及び個人性に由来して存在することが、明らか
になってきている。
(従来の技術) 従って、輸血治療に際して最も重要なことは、供血者と
受血者との血液が適合するかどうかを、判断する交叉試
験である。
この交叉試験によって、血液型を的確に確定し、輸血を
必要とする患者の輸血後の副作用を防止することが出来
る。
この交叉試験においては、供血者の血球と受血者の血清
に加える主反応と、受血者の血球と供血者の血清とを混
合する副反応とが存在する。
この混合によって凝集素(抗原抗体反応を起こす抗体)
の存在を確認する。
この交叉試験の試験効率の向上及び試験時間短縮の為に
、予め血液中の抗体を特定する為に、極めて少量の血液
(通常は10cc程度)(特に赤血球)から抗体を分離
して、血液型を測定する抗体確認試験が存在する。 こ
の抗体確認試験は、通常は患者が罹患していない或いは
罹患初期の健康な状態例えば献血時等のときに、例え゛
ば妊産婦においては5ケ月、8ケ月時に行うのが通常で
ある。
しかし場合によっては、この様に健康時に抗体確認をし
ていないひとが、交通事故等に遭遇し、その結果輸血を
必要とするときがあるが、実際は、大多数の人はこのよ
うに健康時に抗体確認をしていないのが通常で、緊急に
輸血を必要とする場合等には、極めて少量(10cc)
程度の血液を使用して且つ極めて短時間(通常は1〜2
時間)以内に抗体試験を完了する必要がある。
一般に、血液中の抗体の同定には、市販のパネル血球の
パターンで同定されるが、多数の抗体が存在すると、こ
の市販のパネル血球のパターンだけでは困難な場合が多
い。
このような市販のパネル血球のパターンだけでは抗体の
確認が困難な場合には、特定の抗原をもつ血球を選んで
抗体と反応させ、抗体を吸着させ、残存抗体のみをパネ
ル血球の反応パターンでまず同定する。
ついで、吸着された抗原を持つ抗体は、先ず抗体から抗
原を外し、更に抗体を血球から外し、この抗体を同定す
る手法が採用されている。
ここで、抗体の分離試験方法としては、まず分離してと
り出した血液中の赤血球に、脂溶性溶媒と希釈液を混合
して試料赤血球に加え、遠心分離操作によって、赤血球
の表面膜にルーズリ−(水素結合・ファンデルワールス
結合等)に結合している抗体(蛋白配糖体)を脂溶性溶
媒によって分断し、且つ層分離してこの抗体層を選択的
に取り出し、その後この抗体層を抗体確認試験に供する
ものである。
この技術の確立によって、輸血を必要とする患者が輸血
後、しばしば重篤な副作用が生じるのを防止している。
(従来技術の欠点) 上述の如く、なる程従前に比べ輸血時の重篤な副作用を
減少させて、貴重な人命を救助することができるように
なった反面、この抗体確認試験そのものの弊害が大きな
且つ新たな障害となって輸血治療に際して惹起しつつあ
る。
そのもっとも大きな問題は、抗体確認試験で使用する脂
溶性溶媒による試験者の慢性有機溶媒中毒症であり、更
なる問題としては、脂溶性溶媒の抗体を赤血球から解離
する解離能がいまひとつの為極めて少量の試料を使用し
て極め°て短時間で且つ全く間違いなく抗体を決定する
ことが困難であるということである。
即ち、試験者が恒常的に、メチレンクロライド−トリク
ロロエチレン、クロロホルム−トリクロロエチレン等の
有毒な脂溶性溶媒を何年〜何十年に渡り取り扱う結−果
、常にその蒸気を吸入することとなり、その結果、患者
の人命は救助できるが、健康な試験者がその為に病気(
神経麻痺等)になるという欠点である。
さらには、メチレンクロライド−トリクロロエチレン、
クロロホルム−トリクロロエチレン等の脂溶性溶媒はそ
の解離能がいまひとつ充分でなく、従って抗体が確実に
解離すれば抗体を確認して、輸血適合性を判断して救助
できる人命が救助出来ないこともあり、従来に較べると
著しく改善されたとはいえ、未だ完全に輸血適合性が判
断できるとはいえなかった。
従って、業界に於いて、赤血球から抗体を解離する解離
能がより高く而も抗体試験者が慢性中奪症を呈しない解
離液及び赤血球から抗体を解離する方法の創出が切に要
望されていた。
(解決手段) 以上の様な事情に照らし、この発明者らは鋭意研究した
結果、赤血球から抗体を解離する解離能が高く而も抗体
試験者が慢性中毒症を呈しない解離液及び赤血球から抗
体を解離する方法を完成し迅速、正確を要求される抗体
確認試験の感度を高めた。
即ちこの発明は、新生児溶血疾患等の生体内で既に抗体
に感作された採血血液から所定量の血液を採取し、この
血液中の赤血球から抗体を解離するに際し、この試料血
液と生理食塩水とトリクロロトリフルオロエタンとメチ
レンクロライドの混合液からなる解離液を容量でそれぞ
れ当量混合し、この混合液を遠心分離操作に付し、層分
離させて最上層に浮上する抗体層のみを取り出すことを
特徴とする赤血球から抗体を解離する方法及び赤血球か
ら抗体を解離する際に使用する解離液であって、トリク
ロロトリフルオロエタンとメチレンクロライドが95〜
20:5〜80の割合で混合されてなる混合液を必須成
分とする解離液組成物を提供せんとするものである。
(発明の構成) 以下この発明に係る赤血球から抗体を解離する方法及び
この方法で使用する解離液組成物に付いて詳述する。
まず最初に、この発明の解離液組成物に付いて説明する
この発明において赤血球から抗体を解離する際に使用す
る解離液として、トリクロロトリフルオロエタンとメチ
レンクロライドが通常は95〜20:5〜80の割合で
望ましくは30ニア0の割合で混合されてなる混合液を
必須成分とする解離液組成物が望ましい。
ここでトリクロロトリフルオロエタンとは、化学式’7
J<C2Cl3F3で示、される沸点が47.6℃、蒸
気圧が0.45Kgf/cJ、at25℃で非引火性且
つ無毒の常温で液体の脂溶性溶媒である。
尚、密度は1.565g/ccである。。
又、メチレンクロライドとは、化学式がCl2C12で
示される沸点が39.95℃、で非引火性且つ低毒性の
常温で液体の脂溶性溶媒である。
尚、密度は1.335g/ccである。
このようなトリクロロトリフルオロエタンとメチレンク
ロライドの混合割合を、95〜20:5〜80とする理
由は、トリクロロトリフルオロエタンが20%以下であ
ると、抗体確認試験において遠心分離による抗体溶解層
(生理食塩水層)の層分離が充分行われず、又逆に95
χを超えるとメチレンクロライドの配合量が少なくなり
トリクロロトリフルオロエタンとメチレンクロライドの
相乗作用による赤血球から抗体を解離する解離能が充分
発揮されず、結局いずれの場合もこの発明の初期目的を
達成せず望ましくないからである。
尚、この発明において使用する解離液としては、前記ト
リクロロトリフルオロエタンとメチレンクロライドを9
5〜20:5〜80の割合で混合してなる混合液を必須
成分とするこの混合液に対し、生理食塩水が当容量配合
してもよい。
この発明で、生理食塩水とは抗体の溶解液即ち血液(赤
血球)に対しては希釈液として作用するもので、従来公
知の血清と等張なリンゲル液やロック液など100cc
中に塩化ナトリウムが0.85〜0゜95g溶解してい
る液であれば全て好適に使用できる。
この様な解離液組成物を用いてこの発明に係る赤血球か
ら抗体を解離する方法を実施するには、次の一実施例に
準じればよい。
まず、採血血液から所定量通常は10 ccの血液を採
取し、この血液を遠心分離して赤血球を取り出す。
取り出した赤血球を生理食塩水で3回洗浄し、感作以外
の抗体等の付着物を取り除(。
この中の赤血球(感作赤血球)をlcc試験管中に採取
し、この試料赤血球に適宜量の生理食塩水を加え、且つ
この総!(容りと当量のトリクロロトリフルオロエタン
とメチレンクロライドの混合液からなる解離液を混合す
る。
次いで、この混合液を温度条件30〜40℃、10分間
で且つ2500〜3500rpII+で3〜7分間、望
ましくは温度条件37℃で且つ3000rpmで5分間
遠心分離器に付して層分離させる。
この層分離によって、下から順に解離液層、赤血球残差
(ゴースト)層、抗体溶解層の3層に層分離する。
この最上層に浮上する抗体溶解層のみをピペット、デカ
ンテーション等の任意方法で取り出せば良い。
このようにして赤血球から抗体を解離し、その後抗体確
認試験に供せば良い。
(発明の効果) 以上詳述した如く、この発明に係る赤血球から抗体を解
離する方法及びこの方法で使用する解離液組成物は、採
血血液から所定量の血液を採取し、この血液中の赤血球
から抗体を解離するに際し、この試料血液と生理食塩水
とトリクロロトリフルオロエタンとメチレンクロライド
の混合液からなる解離液を容量でそれぞれ当量混合し、
この混合液を遠心分離操作に付し、層分離させて最上層
に浮上する抗体層のみを取り出すことを特徴とする赤血
球から抗体を解離する方法及び赤血球から抗体を解離す
る際に使用する解離液であって、トリクロロトリフルオ
ロエタンとメチレンクロライドが95〜50:5〜50
の割合で混合されてなる混合液を必須成分とする解離液
組成物であるから、従来の如く試験者の解離液の溶媒に
よる慢性中毒を生じさせることがなくしかも後記試験例
に示す如く、その解離能が極めて高い為緊急、正確性を
要する抗体確認試験において極めて有効な効果を奏する
赤血球から抗体を解離する方法及びこの方法で使用する
解離液組成物である。
血液が極めて稀な血液型の場合(AB型の場合に多い)
、特に稀に日本に一人しかいない場合等にはその試験赤
血球から抗体を除いたものと除いていない血液とを交叉
させてその凝集性を確認したり、或いはeLタイプ等の
血液型においては抗体が解離して初めてその凝集性が確
認できるものや、あるいは極めて反応性の弱い抗体等の
場合には得られた抗体を濃縮して抗体確認試験に供せる
など、確実な抗体の解離能に基づき希釈性に優れる、迅
速に解離でき従って緊急時の試験時間が短くて良い等の
効果を奏するものである。
以下試験例を記載することにより、この発明の効果をよ
り一層明確なものとする。
試験例 次の組成の解離試験液を調整した。
試験例1乃至7 トリクロロ    ジクロロ 試験例    フルオロエタン  メタン1     
  0.5:9.5 2      2    =  8 3      3    :  7 4      4    :  6 5      5    :  5 6      6    :  4 7      8    :  2 比較例1としてクロロホルムとトリクロロメチレンの等
量混合物、比較例2としてトリクロロフルオロエタン単
独液、比較例3としてジメチルクロライド単独液、をそ
れぞれ使用し、抗り抗体の確認試験を行い、その反応性
が原抗体層に対し感度を保つ希釈倍率を測定した。
結果をまとめて次の表に示す。
この結果から明らかな如く、この発明にかかる解離液組
成物は優れた効果をもつことかず判る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)採血血液から所定量の血液を採取し、この血液中
    の赤血球から抗体を解離するに際し、この試料血液と生
    理食塩水とトリクロロトリフルオロエタンとメチレンク
    ロライドの混合液からなる解離液を容量でそれぞれ当量
    混合し、この混合液を遠心分離操作に付し、層分離させ
    て最上層に浮上溶解する抗体層のみを取り出すことを特
    徴とする赤血球から抗体を解離する方法。
  2. (2)前記遠心分離操作が、温度条件30〜40℃で且
    つ2500〜3500rpmで3〜7分間遠心分離器に
    付すことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の赤血
    球から抗体を解離する方法。
  3. (3)前記遠心分離操作が、温度条件37℃で且つ30
    00rpmで5分間遠心分離器に付すことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の赤血球から抗体を解離する
    方法。
  4. (4)赤血球から抗体を解離する際に使用する解離液で
    あって、トリクロロトリフルオロエタンとメチレンクロ
    ライドが95〜20:5〜80の割合で混合されてなる
    混合液を必須成分とする解離液組成物。
  5. (5)前記トリクロロトリフルオロエタンとメチレンク
    ロライドが95〜20:5〜80の割合で混合されてな
    る混合液を必須成分とするとともにこの必須成分に生理
    食塩水が当容量配合されてなることを特徴とする解離液
    組成物。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5688808A (en) * 1979-12-21 1981-07-18 Asahi Glass Co Ltd Synthesizing method of sulfur tetrafluoride
JPS56100109A (en) * 1980-01-08 1981-08-11 Asahi Glass Co Ltd Manufacture of sulfur tetrafluoride

Patent Citations (2)

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CA1288342C (en) 1991-09-03

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