JPS6126794Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6126794Y2
JPS6126794Y2 JP8582281U JP8582281U JPS6126794Y2 JP S6126794 Y2 JPS6126794 Y2 JP S6126794Y2 JP 8582281 U JP8582281 U JP 8582281U JP 8582281 U JP8582281 U JP 8582281U JP S6126794 Y2 JPS6126794 Y2 JP S6126794Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
string
yarn
twisting
twisted
yarns
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP8582281U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57199797U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP8582281U priority Critical patent/JPS6126794Y2/ja
Publication of JPS57199797U publication Critical patent/JPS57199797U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6126794Y2 publication Critical patent/JPS6126794Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はアーチエリー用ストリング糸に関する
ものである。
アーチエリー用ストリング糸には合成繊維マル
チフイラメント糸条が一般的に使用されており、
中でもポリエステル系繊維が最も多く使用されて
いる。最近では引張強度が大きくかつ高弾性率で
あるアラミツド系繊維(商品名“ケブラー”で代
表される繊維)が注目され、上級者及び競技用に
多く使用されるようになつている。
このようなストリング糸の合成繊維マルチフイ
ラメント糸条は、構成フイラメントが実質的に無
撚状態にしてあり、この無撚状態の糸条に集束性
を与えることと、耐候性、耐久性を高めることを
目的として、有機溶剤などで溶かしたワツクスが
塗布されいる。しかし、ワツクスによる集束性は
非常に弱く、僅かの張力によつて簡単にフイラメ
ント間あるいは糸条間が剥離してしまい、これが
単糸切断の事故を起しやすくしたり、矢飛びの方
向性を不安定にする要因ともなつている。また、
ワツクスは適当量を塗布することが難しく、あま
り多量に塗布しすぎるとストリング糸を重量を大
きくし、これが矢飛びの方向性を悪くすることに
なる。また逆にワツクスの塗布量が少なすぎると
降雨時などにストリング糸に水分が浸透し上記と
同様の悪影響をもたらすことになる。
上記のような集束性の問題の解決法のひとつと
しては合成繊維マルチフイラメント糸条に適当数
の撚を施すようにするとよい。しかし、この撚も
ワツクスが塗布しているものにあつてはワツクス
の剥離があるため、本質的な解決にはならない。
特にアラミツド系繊維のように弾性率の大きいも
の(“ケブラー”では弾性率、約6000Kg/mm2)の
場合は、その伸度が非常に小さいため、この高弾
性率繊維を無撚状態のまま使うと、伸びによる振
動吸収がストリング糸によつてなされないため弓
を損傷したり、あるいはストリングの切断を起し
たりする。したがつて、これに適度の撚を施して
やるとストリング全体としての伸度が付与され、
上記欠点が解決できるようになるが、反面その高
弾性率のため撚を多くかけるほどストリング糸中
に撚トルクが発生し、不規則な捩れや撚たぐれが
できて扱い難いものとなつてしまう。このような
撚トルクは単なるワツクス塗布では解決できない
のである。
また、従来のアーチエリー用ストリング糸は合
成繊維の原糸がそのまま使われることが多く、白
色又は黄金色の明色をしているため、アーチヤー
の精神状態に影響を与えて矢の命中率を低下させ
る要因となつていた。
本考案の目的は、上述のような従来のアーチエ
リー用ストリング糸の欠点を解消し、集束性や耐
候性、耐久性にすぐれ、かつ矢の命中率を高める
ことができるようにしたアーチエリー用ストリン
グを提供せんとすることにある。
上記目的を達成する本考案のアーチエリー用ス
トリングは、複数本の下撚糸を、その下撚糸の撚
方向とは反対方向の上撚を施して合糸したポリエ
ステル系、ポリアミド系、ポリオレフイン系また
はポリビニル系繊維のマルチフイラメント糸条
に、ウレタン系またはアクリル系の樹脂と共に暗
色系の染料または顔料を被覆固着し、前記ポリエ
ステル系、ポリアミド系、ポリオレフイン系また
はポリビニル系繊維のマルチフイラメント糸条の
フイラメント相互を接着せしめてなることを特徴
とするものである。
以下、図に示す本考案の実施例により説明す
る。
第1−2図AおよびBは本考案の実施例を示
し、ここで用いられる合成繊維はポリエステル
系、ポリアミド系、ポリオレフイン系、ポリビニ
ル系などいずれでもよいが、特にポリエステル
系、ポリアミド系が好適であり、ポリアミド系で
はポリアラミツド系のものが特にすぐれている。
この実施例によるストリング糸21は高弾性率
のアラミツド系繊維などの合成繊維マルチフイラ
メント糸条22から構成されている。合成繊維マ
ルチフイラメント糸条22は2本で、各糸条は第
1−1図に示すように下撚が施されており、この
ような下撚が施された状態で合糸され、その下撚
とは反対方向の上撚を施されてストリング糸とな
つている。上撚により加撚集束されたストリング
糸の表面には、黒,濃紺,こげ茶などの暗色系の
染料又は顔料、好ましくは艷消しカーボンによる
黒色の染色または顔料とともに樹脂23が被覆固
着され、合成繊維マルチフイラメント糸条22相
互および合成繊維マルチフイラメント糸条22を
構成する単糸フイラメント相互の一部又は全部が
接着固定されている。合成繊維フイラメント糸条
22は50〜1000本の単フイラメントの集合体で、
1糸条当り500〜1500デニールからなつている。
マルチフイラメント糸条に被覆固着する樹脂2
3は、アラミツド繊維マルチフイラメント糸条と
の親和性の高い接着性のよいものがよく、ウレタ
ン系、アクリル系などの樹脂が好ましい。樹脂2
3の被覆固着に当つては、マルチフイラメント糸
条表面にあらかじめ接着剤などのプライマー処理
を施しておくとよい。
この実施例のストリング糸21に施される下撚
数と上撚数とはそれぞれ反対方向に同数であるこ
とが好ましく、しかも20T/10cm以上、さらに好
ましくは30〜40T/10cmの撚であることが望まし
い。このような撚の施されたストリング糸21は
長さ方向に撚に基づく伸度が付与されるので、特
に構成糸自体に伸度がほとんどな高弾性率のアラ
ミツド系繊維に適用した場合に有利である。この
ようにストリング糸として伸度を与えることによ
り、伸度が小さいというアラミツド系繊維特有の
欠点が補なわれ、弓を損傷したり、ストリング糸
が折損するという事故はなくなる。しかも高弾性
率、高強度という本来の特長が生かされ、矢飛び
方向の安定したすぐれたアーチエリー用ストリン
グにすることができる。
上述したストリング糸21は撚を施したマルチ
フイラメント糸条が樹脂により強固に被覆固着さ
れているため、フイラメント相互がワツクス塗布
の場合のように簡単に剥離するようなことはな
い。同時に施撚した撚も固定されており、ストリ
ング糸に適度の伸度を与えることになる。また着
色が施されることによりアーチヤーの精神集中を
容易にし、矢の命中率向上に寄与することにな
る。
高弾性率のアラミツド繊維のように、施撚した
撚が戻るために撚トルクが発生しやすいようなも
のであつても実質的に撚止めされ、ワツクス塗布
の場合のように捩れや撚たぐれとなるようなこと
はない。むしろストリング糸を複数本集束してア
ーチエリー用ストリングとした時、その軽い戻り
トルクにより全体が甘撚り状態となつてストリン
グとしての集束性を高めるという効果が得られ
る。
第2図は上述したストリング糸21を複数本集
合して構成したアーチエリー用ストリングを示す
ものである。
このようなストリング101は、左右に所定間
隔(弓にかけるときの長さでほぼ60cm程度)に離
した一対のピンの間に上述したストリング糸21
を3〜10回往復させて巻回し、その両端のヘビ1
02の部分と矢がけを行なう中央部分103とに
それぞれ別に用意したサービングを巻きつけて集
束固定することにより構成されている。
第3図および第4図はそれぞれ第2図のE部分
を拡大したもので、第4図は第1−2図のストリ
ング糸21を使用した場合をそれぞれ示してい
る。特に第4図の場合は、ストリング糸21自体
がゆるい撚戻りトルクを有しているため、集束さ
れたストリング101として全体に適度な撚りが
付与され、良好な集束性を示す。したがつて、使
用時や収納時のばらつきがなくなつて扱いやすく
なるという特長がある。
実施例 1000デニール、666フイラメントのアラミツド
系繊維(強度22g/d,弾性率6000Kg/mm2)のマ
ルチフイラメント糸条を2本用意し、それぞれに
35T/10cmのZ撚を施した。この2本の下撚糸を
合糸し、35T/10cmのS撚を施した撚糸にした。
この撚糸をエポキシ/イソシアネート系の接着剤
でプライマー処理を行なつた後、このマルチフイ
ラメント糸条を艷消しカーボンを混合したウレタ
ン系樹脂液中に浸漬して樹脂被覆し、加熱固着を
行なつてストリング糸を得た。
上記のストリング糸について6Kg伸度を測定し
たところ、1.5%となつており、アーチエリー用
ストリングとして使用した場合には、矢飛び方向
が安定し、かつ切断までの寿命が長かつた。
【図面の簡単な説明】
第1−1図A,Bは本考案の実施例によるスト
リング糸を構成する下撚糸であつて、Aは側面
図、Bは断面図、第1−2図A,Bは第1−1図
の下撚糸から構成されたストリング糸であり、A
は側面図、Bは断面図である。第2図は本考案の
ストリング糸から作られたアーチエリー用ストリ
ングの側面図である。第3図及び第4図はそれぞ
れ第3図のE部分の拡大図である。 21……ストリング糸、22……合成繊維マル
チフイラメント糸条、23……樹脂。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複数本の下撚糸を、その下撚糸の撚方向とは反
    対方向の上撚を施して合糸したポリエステル系、
    ポリアミド系、ポリオレフイン系またはポリビニ
    ル系繊維のマルチフイラメント糸条に、ウレタン
    系またはアクリル系の樹脂と共に暗色系の染料ま
    たは顔料を被覆固着し、前記ポリエステル系、ポ
    リアミド系、ポリオレフイン系またはポリビニル
    系繊維のマルフイラメント糸条のフイラメント相
    互を接着せしめてなることを特徴とするアーチエ
    リー用ストリング糸。
JP8582281U 1981-06-11 1981-06-11 Expired JPS6126794Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8582281U JPS6126794Y2 (ja) 1981-06-11 1981-06-11

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8582281U JPS6126794Y2 (ja) 1981-06-11 1981-06-11

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57199797U JPS57199797U (ja) 1982-12-18
JPS6126794Y2 true JPS6126794Y2 (ja) 1986-08-11

Family

ID=29881084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8582281U Expired JPS6126794Y2 (ja) 1981-06-11 1981-06-11

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6126794Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4642414B2 (ja) * 2004-08-31 2011-03-02 東洋紡績株式会社 洋弓弦のサービング用組紐または撚糸

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57199797U (ja) 1982-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3006611B1 (en) Strand structure, and multi-strand structure
JP2004011076A (ja) ゴム補強用コードおよびそれを含有するゴム製品
BRPI0413942B1 (pt) “processo para a produção de um fio compósito duplo fiado no núcleo, fio compósito duplo fiado no núcleo e dispositivo para a produção de um fio compósito duplo fiado no núcleo”
US4905969A (en) Electric fence wire construction
US5145172A (en) String for racket
TW201022057A (en) Non-load bearing cut resistant tire side-wall component comprising knitted textile fabric, tire containing said component, and processes for making same
US8117816B2 (en) Multifilament and method for manufacturing the same, and yarn and method for manufacturing the same
GB2126614A (en) Racket string
JP3007371B2 (ja) 繊維補強ゴム製品
WO2005061766A1 (ja) ゴム補強用コードおよびそれを用いたゴム製品
US4728080A (en) Electric fence wire construction
JPS6126794Y2 (ja)
AU598086B2 (en) Cord structure
US20050160714A1 (en) Synthetic cord for tennis racket
US4114360A (en) Pigging string and method of manufacture
US20030079732A1 (en) Blended fiber bow string construction
CA1176885A (en) Electric fence wire construction
JPH03244848A (ja) 繊維補強ゴム製品
US6978593B2 (en) Composite synthetic string for tennis racket
JPH0938245A (ja) 合成ストリング及びその製造方法
JPS5921787A (ja) ゴム補強用炭素繊維複合コ−ド
JPS6137255Y2 (ja)
JPH0416689Y2 (ja)
CN214458550U (zh) 一种可再生的环保型有色纤维
JPH08109533A (ja) セールクロス用芯鞘構造糸