JPS6126088A

JPS6126088A - 楽器弦

Info

Publication number: JPS6126088A
Application number: JP14606284A
Authority: JP
Inventors: 正木　道浩; 井川　恵右
Original assignee: Toray Monofilament Co Ltd
Current assignee: Toray Monofilament Co Ltd
Priority date: 1984-07-16
Filing date: 1984-07-16
Publication date: 1986-02-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は調律安定性および調和音安定性にすぐれたポリ
アミドモノフィラメント製の楽器弦に関するものである
。

（従来技術）ギター、ウクレレ、マンドリンなどの撥弦楽器用楽器弦
としては金属製弦と併行して合成樹脂製弦が従来から使
用されている。しかしながら合成樹脂製楽器弦は、金属
製楽器弦と比較して調律安定性および調和音安定性が劣
るという問題があった。すなわち合成樹脂製楽器弦は楽
器に張設した後、張力が安定するまでの期間が長いため
、完全に調律された音色を得るまでに数日を要し、張設
後直らに演奏に供することができない。また複数の仏間
の音色のバランス、いわゆる調和音安定性も楽器の性能
上重要な要素であるが、合成樹脂製楽器弦は他の樹脂製
弦や金属製弦との間での和音の調整が極めて困難である
。

（発明が解決しようとする問題点）したがって従来の合成樹脂製楽器弦では、たとえば作曲
あるいは演奏中に弦が切断し、新らしい弦と張り替えた
場合に、目的とする音色が直ちに得られず、調律および
調和音が安定するまで楽器を放置してお（必要があるば
かりか、せっかく調律が安定しても調和音が不適格な場
合は再度弦を張り替えるなどの手間を要するのが常であ
った。

そこで本発明者らは従来の合成樹脂製楽器弦の調律およ
び調和音安定性を改良すべく鋭意検討した結果、ポリア
ミド製モノフィラメントを用い、その断面中空率を特定
化することにより、上記目的が効果的に達成できること
を見出した。

（問題点を解決するための手段）すなわち本発明はポリアミド製中空モノフィラメントか
らなり、その断面中空率が１５〜６０％であることを特
徴とする楽器値、を提供するものである。

本発明のモノフィラメント素材であるポリアミドとして
はナイロン６、ナイロン６６、ナイロン６１０１ナイロ
ン６１２、ナイロン１１、ナイロン１２およびこれらの
相互共重合体などが挙げられるが、なかでもナイロン６
１０およびナイロン６１２がと（に張設が容易で、調律
安定性にすぐれている。

本発明の楽器値は、上記ポリアミドを通常の中空口金を
用いて溶融紡糸し、さらに必要に応じて延伸、熱固定す
ることにより得られる。

本発明の楽器値においては、その断面中空率が１５〜６
０％、とくに２０〜５０％の中空構造を有していること
が重要であり、中空率が１５％未満では目的とする効果
が得られず、また６０％を越えると張設時に弦が切断し
易くなるため好ましくない。断面中空Ｓ造は同心円的に
中空部が存在することが望ましいが、音色によっては偏
心円的に構成することもできる。

楽器値を構成する中空モノフィラメントの直径は０．３
〜２ｍｍ、とくに０．５〜１．５ｍｍの範囲で目的とす
る音色に応じて選択できる。

ムお本発明の楽器値においては、その中空部に流動パラ
フィンやシリコーンオイルなどの鉱物油を封入すること
により、調律および調和音安定性が−層内上するという
効果が得られる。

（作　用）本発明のポリアミド製モノフィラメントタイプ楽器弦は
、その中空構造に起因して、弦の横断面方向での物理的
性質の差が小さく、内外層差の少ない安定した構造とな
る。したがって環境変化に対する順応性がすぐれ、張設
後の調律および音色の調和が短時間で達成されるのであ
る。また中空。

部に鉱物油を封入する場合には、適度な膨潤作用により
、安定化効果が一層助長されるのである。

（実施例）ナイロン６１０チップ（東し■製Ｍ２Ｏ０１’）を使用
し、通常の溶融紡糸延伸法により、外径が０．８ｍｍで
、かつ下表に示し／ｊ断面中空率を有する中空モノフィ
ラメントを製造し、これをクラシックギターに張設して
、その調律および調和音安定性を評価した。

なお調律および調和音安定性は次の基準により評価、判
定した。

調律安定性・・・・・・弦を張設した後、調律して所望
の音を発するまでの時間（日数）を測定した。

０〜１日以内０〜１日以上７日以内・〜７日以上調和音安定性・・・・・・ギターの他の弦との間の音の
調和性（調和台）を判定した。

Ｏ−調和台が容易に得られる。

Δ〜調調和副調整困難〜〜調和衣− Ｎｏ　　　　１　　２　　３　　４　　５中空率　２０
　４０　１０　８０　　０（％）調　　律　　　　◎　　　　◎　　　　○　　　　Ｏ・
安定性調和台　　○　　Ｏ△　　×　　× 安定性また上記ＮＯ１の楽器値の中空部に流動パラフィンを封
入し、端部を洋風して同様に評価した結果、調律および
調和音安定性がさらにすぐれており、加えて高瀞度環境
下であっても良好な張りと音色が得られた。

（発明の効果）本発明のポリアミドモノフィラメント製楽器弦は張設が
容易で、調律および調和音安定性がすぐれており、短時
間で所望の音色が得られることから、ギター、マンドリ
ン、ウクレレなどの撥弦楽器用楽器値として好適である
。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ポリアミド製中空モノフィラメントからなり、そ
の断面中空率が１５〜６０％であることを特徴とする楽
器弦。
（２）ポリアミド製中空モノフィラメントの中空部に鉱
物油が封入されていることを特徴とする特許請求の範囲
第１項記載の楽器弦。