JPS6125502Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は一人で自由に練習ができるテニス用練
習室に関するものである。

従来からテニスの一人練習では平坦状のボード
を相手にする方法が知られているが、このような
ボード練習では広い場所が必要であり、初心者の
如くボールの方向が定まらない者が練習すると誤
まつて斜めに打込まれたボールは練習者と反対方
向へ撥ね帰り、その都度練習を中断してボールを
拾いに行かねばならず、練習効率が極めて低いも
のであつた。

本考案はこのような欠点を解消し、狭い場所で
極めて効果的に練習できるテニス用練習室を提供
するためのものである。

以下に本考案の実施例を図面と共に説明する。
第１図において１は所要の直径と高さとを持つた
円筒形をなす周側壁であり、一側に出入口２を開
設し、さらに上部に天板３を取付け、透明でかつ
ボールの衝撃に耐え得る材料（例えば、強化ガラ
スや強化プラスチツク、グラスフアイバー等）を
用いてテニス用練習室Ａを構成する。

このように構成されたテニス用練習室Ａは第２
図に示すように屋外、室内等を問わず平坦な床面
Ｂ上に据置きし、その室内の略々中心位置から周
側壁１に向けてボールを打込めばそのボールは必
らず中心方向に向つて撥ね帰つてくるから、打つ
方向の定まらない初心者でも連続ししてボールを
打つことができ、そのためボード練習よりも長い
時間ボールを打ち続けることができる。さらに外
から騒音等が入らないから、テニスの試合で重要
な集中力を養なうことができ、また、透明に形成
することで外部からも透視できるために、外側か
ら内部が十分に観察できて、フオームの矯正等の
コーチを受けるのにも具合がよい。さらにまた出
入口２は扉を取付けて塞ぐようにすればボールが
外部に飛び出すこともなく、外部との遮断を一層
よくすることができる。そして、天板３を設けた
ことで雨天であつても使用することができる。

第３図に示すものは周側壁１を上部に向つて次
第に小径になるように傾斜させて全体形状を円錐
台形に形成したものである。このように傾斜させ
た周側壁１は第４図に示すように内側からみて直
角より小さい角に傾いているため打込んだボール
はすべて下向きに帰つてくるから、ストロークの
練習に適している。

また、第５図及び第６図に示すものは周側壁１
の下端に中央部を高くし、周辺部は外側に向けて
低く傾斜させた底面部４を設けたものである。こ
のような底面部４を設けることにより、打込んで
帰つてきたボールはすべて周側壁１沿いに集まつ
てきて、練習者の足元に転つて邪魔になるような
こともなく、また、ボールを拾い集めるのにも具
合がよい。

以上に述べたように本考案のテニス用練習室
は、円筒形の略々中心位置から周側壁に向かつて
ボールを打込んで練習するものであるから、打込
まれたボールは必らず練習者に向かつて撥ね帰つ
てくるので、たとえ初心者であつても連続的に極
めて効率よく練習を続けることができる。そし
て、外周囲を壁で囲うことで外部の騒音等から遮
断されるから集中力の養成にも役立つものであ
り、また、透明とすることで外部からコーチを受
けたりするのにも都合がよい。さらに、室内全体
を有効に活用することができると共に立体的に設
置も可能となり狭い場所でも十分に練習ができ、
特に女性のようにあまりパワーのない人にも効果
的な一人練習ができるといつたように多くの利点
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例に係わるもので第１図は外
観斜視図、第２図は同上断面図、第３図は周側壁
を傾斜させたものの外観斜視図、第４図は同上断
面図、第５図及び第６図は夫々底面部を設けたも
のの外観斜視図、第７図及び第８図は第５図及び
第６図に示すものの断面図である。 １……周側壁、２……出入口、３……天板、４
……底面部、Ａ……テニス用練習室。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 円筒形に形成した周側壁に出入口を開口さ
   せ、該周側壁の上部に天板を設け、全体を透明
   に形成したことを特徴とするテニス用練習室。 ２ 周側壁を上端に向けて次第に小径とした円錐
   台形に形成したことを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項記載のテニス用練習室。 ３ 周側壁の下端に中央部を高くし周辺に向けて
   次第に低くなるように底面部を設けたことを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第１項または
   第２項記載のテニス用練習室。