JPS6125379Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプラスチツク製傘骨に関するものであ
る。

従来の傘骨は、軽量化を意図して金属材により
断面Ｕ字状に形成し、これに先ダボ、中ダボ等の
抱き加工を施しているが、これにあつては工程が
多くて煩雑である欠点を有する。

これに対し、本考案は親骨をプラスチツクによ
り形成することにより、従来の傘骨における付加
構造を一体成形し、且つ先骨の連結部における新
規な補強連結構造を提供するものである。

以下本考案の一実施例について図面と共に説明
すれば、Ａは親骨、Ｂは子骨、Ｃは受骨である。
親骨Ａは短繊維入りの強化プラスチツクにより形
成され、上ロクロに対する連結部A₁、受骨に対
する連結部A₂、子骨に対する連結部A₃が一体に
形成されている。

親骨Ａは、連結部A₁，A₂，A₃を除いて断面Ｔ
字状に形成され、該形状により軽量化を達成しつ
つ、頭部１により横方向の屈曲力に対する強度を
もたせると共に脚部２により上下方向の屈曲力に
対する強度をもたせている。

連結部A₁，A₂，A₃にはそれぞれ連結孔３が形
成され、連結部A₂には鳩目金具４により受骨Ｃ
が回動自在に連結され、連結部A₃には子骨Ｂに
対する支持板部５が軸方向に延長して設けられ、
該支持板部５の上に設けられた軸受用突部６に対
して子骨Ｂの基端が鳩目金具４により回動自在に
連結される。

子骨Ｂの基部には帯状の切り起し係止片７を有
する金属製管部材８が固着される。帯状係止片７
は弓状に突出した係止部７′を有し、開傘時にお
いて該係止片７が支持板部５の係合孔９に進入
し、該係止部７′が該係合孔９の中央部における
中央狭少部９′に係合して該状態を安定させる。

本考案は上記した如くに、強化プラスチツクに
よりロクロ等に対する複数の連結部と共に一体に
親骨を成形し、親骨の端部に子骨に対する支持板
部を延長して設けると共に軸受部により子骨を回
動自在に枢着し、支持板部に対し中央部に狭少部
を有する係合孔を設け、開傘時において子骨に設
けた帯状係止片を該係合孔の狭少部に係合させる
ものであるから、子骨の横振れを防止しつつ開傘
形状を安定して保護することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る傘骨の斜視図、第２図は
同上の開傘状態における要部の断面図、第３図は
第２図の−線断面図、第４図は親骨の断面図
である。 Ａ……親骨、A₁，A₂，A₃……連結部、Ｂ……
子骨、５……支持板部、６……軸受部、７……帯
状係止片、９……係合孔、９′……狭少部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 強化プラスチツクによりロクロ等に対する複数
   の連結部と共に一体に親骨を成形し、親骨の端部
   に子骨に対する支持板部を延長して設けると共に
   軸受部により子骨を回動自在に枢着し、支持板部
   に対し中央部に狭少部を有する係合孔を設け、開
   傘時において子骨に設けた帯状係止片を該係合孔
   の狭少部に係合させることを特徴とするプラスチ
   ツク製傘骨。