JPS6124811A - ゆるみ止めねじ - Google Patents
ゆるみ止めねじInfo
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- JPS6124811A JPS6124811A JP14336884A JP14336884A JPS6124811A JP S6124811 A JPS6124811 A JP S6124811A JP 14336884 A JP14336884 A JP 14336884A JP 14336884 A JP14336884 A JP 14336884A JP S6124811 A JPS6124811 A JP S6124811A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- screw
- bolt
- nylon
- coating layer
- Prior art date
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- Pending
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
発明の目的
〔産業上の利用分野〕
本発明は自動車、電機、機械等の組み立て産業分野で広
く利用されているくり返し使用可能なゆるみ止めねじに
関するものであり、シーリング効果とカジリ防止機能が
付与された本発明のねじは、付加価値が向上したことに
より、上記以外の分野にも利用出来るようになり、利用
分野が拡大され、種々の分野で利用可能なものである。
く利用されているくり返し使用可能なゆるみ止めねじに
関するものであり、シーリング効果とカジリ防止機能が
付与された本発明のねじは、付加価値が向上したことに
より、上記以外の分野にも利用出来るようになり、利用
分野が拡大され、種々の分野で利用可能なものである。
さらに最近、組み立て産業分野では締結機能だけでなく
、軽量化小型化、デザインの斬新性および組み立ての自
動化等への指向が急であり、ナツトを使用せずボルト単
体で使用する事例が増加しさらには締結する材料の多様
化に対応するため、より機能を高めたゆるみ止めねじな
いしボルトが待望されており本発明はかかる産業界の要
求をも満たし広く利用できるものである。
、軽量化小型化、デザインの斬新性および組み立ての自
動化等への指向が急であり、ナツトを使用せずボルト単
体で使用する事例が増加しさらには締結する材料の多様
化に対応するため、より機能を高めたゆるみ止めねじな
いしボルトが待望されており本発明はかかる産業界の要
求をも満たし広く利用できるものである。
ナイロン11、ナイロン12のごとき熱可塑性樹脂なね
じ又はボルト等のねじ部の一部に貼着させた繰り返し使
用可能なゆるみ止めねじは公知である。その貼着方法と
しては例えば■ボルト母材のねじ部に溝又は穴を形成せ
しめこれに塊状の樹脂を埋め込む方法(特公昭46−2
0822、特公昭44−4062)■樹脂小片を加熱し
、溶融状態でノズルから吐出させ、ボルトのねじ部に固
定する方法■加熱したボルトに粉末状樹脂又はシート状
樹脂を施し融着固定する方法(特公昭44−15713
、特公昭52−18342)等がある。これらの方法で
得られたものはいずれも繰り返し使用に耐え、再使用可
能な特徴をもっている。このタイプのゆるみ止めの施さ
れたねじないしボルトはナツト等で締結したとき、樹脂
の有する弾性的性質により反対方向に圧力が加わり、ナ
ツト間との摩擦力の増大によってゆるみを防止するとさ
れている。しかしねじないしボルトとナツト間に樹脂が
介在する為締結に際し締め付はトルクが増大する欠点を
もつ。更にねじないしボルトのねじ部の一部にのみ樹脂
が施しである為、例えば鋼のごとく硬いボルトをアルミ
ニウム等の軟い材料でつくられたナツトで締結する際、
ボルトのねじ部によってナツトが削られいわゆるカジリ
現象を起すという欠点を有している。カジリ現象が起る
と更に締め付はトルクが増大し、充分なボルトの軸方向
の締め付は力(軸力)が得られない、本来の目的である
締結機能が消失する、あるいは、更にボルトやナツトの
破損にもつながる等の問題が発生する。また最近、締結
の自動化に伴ない、締め付はトルクで締結の程度を管理
することが盛んに実施されているが、かかる樹脂固定式
のゆるみ止めねじにおいて発生するトルクの増大はその
管理の大きな障害となり、大きな問題となってきている
。さらに、従来ねじ部の一部に樹脂を形成する方式にも
特開昭57−154510号の様に厚く塗布するとか、
特公昭52−45863号の様にねじ部表面の一部に樹
脂層を形成させ、この層における付着樹脂を散在した塊
の状態にする方法等があり、さらには全周に樹脂層を形
成することも試みられていた。しかしこれらの方法では
前記記載の機能を付与せしめることは困難である。
じ又はボルト等のねじ部の一部に貼着させた繰り返し使
用可能なゆるみ止めねじは公知である。その貼着方法と
しては例えば■ボルト母材のねじ部に溝又は穴を形成せ
しめこれに塊状の樹脂を埋め込む方法(特公昭46−2
0822、特公昭44−4062)■樹脂小片を加熱し
、溶融状態でノズルから吐出させ、ボルトのねじ部に固
定する方法■加熱したボルトに粉末状樹脂又はシート状
樹脂を施し融着固定する方法(特公昭44−15713
、特公昭52−18342)等がある。これらの方法で
得られたものはいずれも繰り返し使用に耐え、再使用可
能な特徴をもっている。このタイプのゆるみ止めの施さ
れたねじないしボルトはナツト等で締結したとき、樹脂
の有する弾性的性質により反対方向に圧力が加わり、ナ
ツト間との摩擦力の増大によってゆるみを防止するとさ
れている。しかしねじないしボルトとナツト間に樹脂が
介在する為締結に際し締め付はトルクが増大する欠点を
もつ。更にねじないしボルトのねじ部の一部にのみ樹脂
が施しである為、例えば鋼のごとく硬いボルトをアルミ
ニウム等の軟い材料でつくられたナツトで締結する際、
ボルトのねじ部によってナツトが削られいわゆるカジリ
現象を起すという欠点を有している。カジリ現象が起る
と更に締め付はトルクが増大し、充分なボルトの軸方向
の締め付は力(軸力)が得られない、本来の目的である
締結機能が消失する、あるいは、更にボルトやナツトの
破損にもつながる等の問題が発生する。また最近、締結
の自動化に伴ない、締め付はトルクで締結の程度を管理
することが盛んに実施されているが、かかる樹脂固定式
のゆるみ止めねじにおいて発生するトルクの増大はその
管理の大きな障害となり、大きな問題となってきている
。さらに、従来ねじ部の一部に樹脂を形成する方式にも
特開昭57−154510号の様に厚く塗布するとか、
特公昭52−45863号の様にねじ部表面の一部に樹
脂層を形成させ、この層における付着樹脂を散在した塊
の状態にする方法等があり、さらには全周に樹脂層を形
成することも試みられていた。しかしこれらの方法では
前記記載の機能を付与せしめることは困難である。
例えば全周に樹脂層を形成する場合でも樹脂の使用量が
少い場合塗布厚みが薄くなり充分なゆるみ防止機能が得
られず、シール性についても満足すべき結果が得られな
い。逆に塗布厚みが厚くなると締め付はトルクが増大し
充分な軸力が得られないか、締結不能となる。以上の観
点からみると最適塗布厚みを設定すればかかる問題は解
決できると考えられるが、現実的には均一な塗布厚みで
前記目的を達成することは不可能である。
少い場合塗布厚みが薄くなり充分なゆるみ防止機能が得
られず、シール性についても満足すべき結果が得られな
い。逆に塗布厚みが厚くなると締め付はトルクが増大し
充分な軸力が得られないか、締結不能となる。以上の観
点からみると最適塗布厚みを設定すればかかる問題は解
決できると考えられるが、現実的には均一な塗布厚みで
前記目的を達成することは不可能である。
本発明は、上記従来のゆるみ止めねじが有していた問題
点を解決し、■繰り返し使用が可能で■軸力が0になっ
た際のボルトやす′ットの脱落を防止し■調整ねじとし
ての使用ができ■シーリング効果があり、■笑ット側の
カジリ防止ができ、■締め付はトルクが低くトルク管理
可能なゆるみ止めねじおよびボルト等を提供することを
目的とするものである。
点を解決し、■繰り返し使用が可能で■軸力が0になっ
た際のボルトやす′ットの脱落を防止し■調整ねじとし
ての使用ができ■シーリング効果があり、■笑ット側の
カジリ防止ができ、■締め付はトルクが低くトルク管理
可能なゆるみ止めねじおよびボルト等を提供することを
目的とするものである。
発明の構成
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記問題点を解決したゆるみ止めねじに関する
ものであり、本発明のゆるみ止めねじは、少くとも1周
にわたるねじ谷部に、その1周あたり厚膜部分と薄膜部
分とをそれぞれ2ケ所以上有する連続した樹脂被膜層を
有することを特徴とするものであり、その構造を有する
本発明のゆるみ止めねじは上記問題点を解決し、トルク
による管理を容易に−し、さらにシーリング効果も有す
るものである。
ものであり、本発明のゆるみ止めねじは、少くとも1周
にわたるねじ谷部に、その1周あたり厚膜部分と薄膜部
分とをそれぞれ2ケ所以上有する連続した樹脂被膜層を
有することを特徴とするものであり、その構造を有する
本発明のゆるみ止めねじは上記問題点を解決し、トルク
による管理を容易に−し、さらにシーリング効果も有す
るものである。
なお、本発明において、ねじとは一般的なねじ、ボルト
、ビス等の締結具の他に締結のためにねじ構造を有する
各種機械器具の部品におけるねじ構造をも含むものであ
る。
、ビス等の締結具の他に締結のためにねじ構造を有する
各種機械器具の部品におけるねじ構造をも含むものであ
る。
本発明のゆるみ止めねじの構造を以下図を用を示す。第
4図は厚膜部分と薄膜部分を2ケ所有するねじ谷部に形
成された樹脂被膜層の形状の一例を模式的に示した図で
あり、第5図は同様に3ケ所有するねじ谷部の樹脂被膜
層の形状の一例を模式的に示した図である。本発明は前
記問題点を解決する為、図のととくねじ谷部の少くとも
1周に連続した樹脂被膜層を形成せしめるに際し、ねじ
の谷部において連続した樹脂被膜の厚さを増減せしめて
少くともねじ谷部において1周あたり2ケ所以上の厚膜
部分と薄膜部分を存在せしめるように樹脂で被覆して得
られるゆるみ止めねじを提案するものである。樹脂はね
じ表面に強固に密着させることが重要である。
4図は厚膜部分と薄膜部分を2ケ所有するねじ谷部に形
成された樹脂被膜層の形状の一例を模式的に示した図で
あり、第5図は同様に3ケ所有するねじ谷部の樹脂被膜
層の形状の一例を模式的に示した図である。本発明は前
記問題点を解決する為、図のととくねじ谷部の少くとも
1周に連続した樹脂被膜層を形成せしめるに際し、ねじ
の谷部において連続した樹脂被膜の厚さを増減せしめて
少くともねじ谷部において1周あたり2ケ所以上の厚膜
部分と薄膜部分を存在せしめるように樹脂で被覆して得
られるゆるみ止めねじを提案するものである。樹脂はね
じ表面に強固に密着させることが重要である。
本発明の構成で最も重要なポイントはねじのねじ部に形
成された樹脂被膜層の形状である。
成された樹脂被膜層の形状である。
第2図は第4図のねじ谷部において樹脂が最も厚く施さ
れた部分、すなわち厚膜部分での断面を示しており、ね
じの谷部において厚く施された、すなわち厚膜部分の樹
脂被膜層を示している。この部分における樹脂被膜層の
厚み■はねじ・の直径、希望する締付トルク等により異
なり一概には云えないが、山の高さに相当する程度又は
やへ低めとするのが良い。第3図はねじ谷部において樹
脂が最も薄く施された部分での断面を示しており、ねじ
の□谷部において薄く施された、すなわち薄膜部分の樹
脂被膜層を示している。この薄膜部分における樹脂被膜
層の厚みはHの1/2〜1/100 好ましくは11
5〜1/20である。この値は第5図に示される様な6
ケ所の厚膜部分と薄膜部分を有する場合においても更に
4ケ所の場合においても同じである。
れた部分、すなわち厚膜部分での断面を示しており、ね
じの谷部において厚く施された、すなわち厚膜部分の樹
脂被膜層を示している。この部分における樹脂被膜層の
厚み■はねじ・の直径、希望する締付トルク等により異
なり一概には云えないが、山の高さに相当する程度又は
やへ低めとするのが良い。第3図はねじ谷部において樹
脂が最も薄く施された部分での断面を示しており、ねじ
の□谷部において薄く施された、すなわち薄膜部分の樹
脂被膜層を示している。この薄膜部分における樹脂被膜
層の厚みはHの1/2〜1/100 好ましくは11
5〜1/20である。この値は第5図に示される様な6
ケ所の厚膜部分と薄膜部分を有する場合においても更に
4ケ所の場合においても同じである。
ねじ山部における樹脂の厚みについては特になくても良
い。しかし、少くとも1山以上について軸方向に谷から
山にかけて連続した樹脂被膜層を形成しであることが好
ましい。
い。しかし、少くとも1山以上について軸方向に谷から
山にかけて連続した樹脂被膜層を形成しであることが好
ましい。
サイズ、希望する性能によって調整すればよい。
通常ねじの先端から1〜5山を残した位置から頭の方向
にねじの直径に相当する長さに樹脂が塗布されているも
のが好ましい。
にねじの直径に相当する長さに樹脂が塗布されているも
のが好ましい。
なお、樹脂層における厚膜部分と薄膜部分は等間隔で存
在していることが本発明の目的達成のために好ましく、
第4図および第5図のように対称構造を有していること
が好ましい。また樹脂被膜層の厚みの変化は連続的であ
ることも同様な理由により好ましいことである。
在していることが本発明の目的達成のために好ましく、
第4図および第5図のように対称構造を有していること
が好ましい。また樹脂被膜層の厚みの変化は連続的であ
ることも同様な理由により好ましいことである。
樹脂被膜層の厚みの変化が連続的であり、その形状が対
称構造であるときが最も好ましく、すぐれた結果を与え
るが、対称構造が50チ程度くずれていても、本発明の
ゆるみ止めねじはその目的とする効果は十分達成できる
ものである。
称構造であるときが最も好ましく、すぐれた結果を与え
るが、対称構造が50チ程度くずれていても、本発明の
ゆるみ止めねじはその目的とする効果は十分達成できる
ものである。
0樹脂
本発明に使用され樹脂としては、11ナイロン、12ナ
イ四ン、6−6ナイロン、6−10ナイロン、各種共重
合ナイロベダイマー酸ベースのポリアミドのごときポリ
アミド、ポリビニリデンフルオライド、ポリトリフルオ
ロエチレン等の弗素樹脂、ポリエチレンテレフタレート
、ポリブチレンテレフタレート、各種共重合ポリエステ
ルのごときポリエステル樹脂、ポリイミド、ポリアミド
イミド、等の熱可塑性樹脂が挙げられる。その形状とし
てはペレット状、フィルム状または粉末状のものが使用
でき、場合によっては溶液状で使用することもできる。
イ四ン、6−6ナイロン、6−10ナイロン、各種共重
合ナイロベダイマー酸ベースのポリアミドのごときポリ
アミド、ポリビニリデンフルオライド、ポリトリフルオ
ロエチレン等の弗素樹脂、ポリエチレンテレフタレート
、ポリブチレンテレフタレート、各種共重合ポリエステ
ルのごときポリエステル樹脂、ポリイミド、ポリアミド
イミド、等の熱可塑性樹脂が挙げられる。その形状とし
てはペレット状、フィルム状または粉末状のものが使用
でき、場合によっては溶液状で使用することもできる。
また当然のことであるが、これらの2以上を組み合わせ
て使用することも可能である。これらの樹脂に、炭カル
、□酸化チタン、カオリン等の骨材や、潤滑性を向上す
る目的で2硫化モリブデン、酸化防止剤等の添加剤の配
合や、エポキシ樹脂、フェトル樹脂等の配合によって一
部架橋することにより密着性、弾性率等の樹脂特性を改
善して使用することも可能である。また、ねじのねじ部
と樹脂材料との密着力を向上させる目的で、ねじ表面に
エポキシ樹脂のとときプライマーを塗布することも効果
的である。
て使用することも可能である。これらの樹脂に、炭カル
、□酸化チタン、カオリン等の骨材や、潤滑性を向上す
る目的で2硫化モリブデン、酸化防止剤等の添加剤の配
合や、エポキシ樹脂、フェトル樹脂等の配合によって一
部架橋することにより密着性、弾性率等の樹脂特性を改
善して使用することも可能である。また、ねじのねじ部
と樹脂材料との密着力を向上させる目的で、ねじ表面に
エポキシ樹脂のとときプライマーを塗布することも効果
的である。
とり、わけ効果的に使用できる樹脂としては11ナイロ
ン、12ナイロン、6−10ナイロン、6−12ナイロ
ンおよびこれらをペースにした共重合ナイロンが挙げら
れる。これはナイロンのもつ弾性的性質、機械的強さ及
び適度な潤滑性に起因するものと思われる。
ン、12ナイロン、6−10ナイロン、6−12ナイロ
ンおよびこれらをペースにした共重合ナイロンが挙げら
れる。これはナイロンのもつ弾性的性質、機械的強さ及
び適度な潤滑性に起因するものと思われる。
(1製法
本発明のゆるみ止めねじは、従来技術の組み合せによっ
て製造できるが、円周方向における厚み変化をもたせる
ために若干の工夫を要する。
て製造できるが、円周方向における厚み変化をもたせる
ために若干の工夫を要する。
本発明のゆるみ止めねじの製法として好ましい方法は粉
末状樹脂を用いる方法である。この場合樹脂の融点以上
の温度に加熱したねじを一定の速度で移動させながら粉
末状樹脂を層状の流れで均一速度でねじの表面に向って
供給することにより片面に樹脂を融着固定したのちねじ
な円周方向に180度回転させ同じ操作を行うことによ
り第4図に相当する厚膜部分と薄膜部分を2ケ所有する
ゆるみ止めねじが形成できる。
末状樹脂を用いる方法である。この場合樹脂の融点以上
の温度に加熱したねじを一定の速度で移動させながら粉
末状樹脂を層状の流れで均一速度でねじの表面に向って
供給することにより片面に樹脂を融着固定したのちねじ
な円周方向に180度回転させ同じ操作を行うことによ
り第4図に相当する厚膜部分と薄膜部分を2ケ所有する
ゆるみ止めねじが形成できる。
第2回目の操作の時点においてねじの温度が低下してい
る場合、再予熱するか、散布層後加熱しても良い。粉末
状樹脂を供給する方法としては落下方式、ノズルより噴
霧する方式、定速の気流にのせ℃供給する方式等公知の
方法が使用できる。他の方法としてはあらかじめ成形し
たシート状樹脂を2枚以上融着固定する方法がある。厚
膜部分と薄膜部分は1周あたり2ケ所以上あることが必
要で好ましくは6ケ所以下、より好ましくは4ケ所以下
であり、6ケ所以上の場合も上記と同様に製造できる。
る場合、再予熱するか、散布層後加熱しても良い。粉末
状樹脂を供給する方法としては落下方式、ノズルより噴
霧する方式、定速の気流にのせ℃供給する方式等公知の
方法が使用できる。他の方法としてはあらかじめ成形し
たシート状樹脂を2枚以上融着固定する方法がある。厚
膜部分と薄膜部分は1周あたり2ケ所以上あることが必
要で好ましくは6ケ所以下、より好ましくは4ケ所以下
であり、6ケ所以上の場合も上記と同様に製造できる。
厚みの調節は粉末法の場合粉末の供給方向と反対側より
ゆるやかた気流を施すことにより実施できる。ねじを加
熱する方法としては熱風循環炉、遠赤外ヒーター、高周
波誘導加熱方式、バーナー加熱方式等それぞれ目的に応
じて利用できる。
ゆるやかた気流を施すことにより実施できる。ねじを加
熱する方法としては熱風循環炉、遠赤外ヒーター、高周
波誘導加熱方式、バーナー加熱方式等それぞれ目的に応
じて利用できる。
連続生産する場合は粉末法が適しており、好ましい方法
である。ねじにあらかじめプライマーを施す場合、浸漬
、ハケぬり、スプレー等公知の方法で施したのち、風乾
又は加熱乾燥することにより実施できる。
である。ねじにあらかじめプライマーを施す場合、浸漬
、ハケぬり、スプレー等公知の方法で施したのち、風乾
又は加熱乾燥することにより実施できる。
0ね じ
本発明に適用できるねじとしては六角ボルト、四角ボル
ト、六角穴付ボルト、すりわり付ねじ、十字穴付ねじ、
止ねじ、調整ねじその他があげられ4適用できるボルト
の大きさとしては呼び径M30以下のものが好ましく、
より好ましくはM20以下である。
ト、六角穴付ボルト、すりわり付ねじ、十字穴付ねじ、
止ねじ、調整ねじその他があげられ4適用できるボルト
の大きさとしては呼び径M30以下のものが好ましく、
より好ましくはM20以下である。
本発明が効果的に問題点を解決し、ゆるみとめ機能とシ
ーリング効果を発揮する原因は明確でないが、締結時に
樹脂の厚膜部分の過剰分が円周方向の谷の薄膜部分の方
向へ効果的に逃げ(移行し)充填作用によりシール性を
発揮すると共に厚膜部分は両側から強く圧縮され樹脂の
弾性限界あるいは降伏点を越えることによりゆるみとめ
効果を発揮するものと考えられる。
ーリング効果を発揮する原因は明確でないが、締結時に
樹脂の厚膜部分の過剰分が円周方向の谷の薄膜部分の方
向へ効果的に逃げ(移行し)充填作用によりシール性を
発揮すると共に厚膜部分は両側から強く圧縮され樹脂の
弾性限界あるいは降伏点を越えることによりゆるみとめ
効果を発揮するものと考えられる。
従来のゆるみ止めの考え方は例えばボルトの片面に樹脂
を形成せしめることにより樹脂のもつ弾性的性質つまり
バネの役割を果すことにより反対方向に圧力が加えられ
る結果、ポル)−ナツト間に金属同志の摩擦力が向上す
る結果ゆるみとめ作用が発生するとされていた。本発明
はねじ谷部の少くとも1周の全周に亘り樹脂が施されて
いるにもかかわらず効果的にゆるみとめ効果を発揮する
ことは驚ろくべきことであり本発明者らがみい出した新
しい知見である。
を形成せしめることにより樹脂のもつ弾性的性質つまり
バネの役割を果すことにより反対方向に圧力が加えられ
る結果、ポル)−ナツト間に金属同志の摩擦力が向上す
る結果ゆるみとめ作用が発生するとされていた。本発明
はねじ谷部の少くとも1周の全周に亘り樹脂が施されて
いるにもかかわらず効果的にゆるみとめ効果を発揮する
ことは驚ろくべきことであり本発明者らがみい出した新
しい知見である。
そして締め付は時のトルクが低く制御できる原因は樹脂
の欄滑性以外に過剰分が円周方向に効果的に移行できる
構造に起因しているものと考えられる。
の欄滑性以外に過剰分が円周方向に効果的に移行できる
構造に起因しているものと考えられる。
しかも樹脂材料が全周に施されている為、締結に際し金
属同志の接触が防止でき、異種材料間の締結においても
樹脂材料は金属に比し軟らかく潤滑性に富むため前記カ
ジリ現象が防止できるものと思われる。
属同志の接触が防止でき、異種材料間の締結においても
樹脂材料は金属に比し軟らかく潤滑性に富むため前記カ
ジリ現象が防止できるものと思われる。
さらに、通常ボルトをす、トで締結してゆく場合、その
締結の度合いはトルク強度で管理されるが、締結の要求
レベルはボルトに働らく軸力で規定されている。つまり
ボルトの締結に際して軸力−トルクの関係はきわめて重
要であって、ボルトに加わる軸力はボルトの降伏点又は
耐力の9(Inを越えてはいけないし、逆に軸力が小さ
いと締結の信頼性に欠は締結の目的を果たさなくなる。
締結の度合いはトルク強度で管理されるが、締結の要求
レベルはボルトに働らく軸力で規定されている。つまり
ボルトの締結に際して軸力−トルクの関係はきわめて重
要であって、ボルトに加わる軸力はボルトの降伏点又は
耐力の9(Inを越えてはいけないし、逆に軸力が小さ
いと締結の信頼性に欠は締結の目的を果たさなくなる。
そのため繰り返し使用可能なゆるみとめねじに要求され
る特性値としては例えば米国工業用ファスナー協会規格
IFI −124及びIFI−524で下記の様に規定
されている。
る特性値としては例えば米国工業用ファスナー協会規格
IFI −124及びIFI−524で下記の様に規定
されている。
1)プリベイリングトルクが所定の値以下であること
2)1回目及び5回目の取り外しプリベイリ・ングドル
クが所定の値以上であること 本発明のゆるみ止めねじは、その特徴とする構造に起因
して、これらの条件を満足するものである。
クが所定の値以上であること 本発明のゆるみ止めねじは、その特徴とする構造に起因
して、これらの条件を満足するものである。
亜鉛メッキクロメート処理鋼製6角ボルト呼び径M−8
(8ψx40L)および呼び径M−12(12ψX50
L)をエポキシ樹脂系プライマー8−10(東亜合成化
学工業■製品)に浸漬后遠心分離し、常温で約60分間
乾燥した。
(8ψx40L)および呼び径M−12(12ψX50
L)をエポキシ樹脂系プライマー8−10(東亜合成化
学工業■製品)に浸漬后遠心分離し、常温で約60分間
乾燥した。
続いてベルト式搬送設備に頭部を固定し、一定速度で遠
赤外炉を通過させ290℃に予熱した。
赤外炉を通過させ290℃に予熱した。
その温度で定量フィーダーから一定速度で落下するナイ
ロン11(融点186℃)粉末のゾーンを通過させ、ボ
ルトねじ部の先端から2−6山を除き軸方向の長さ約1
3%にナイロン11粉末を形成させた。ナイロン11粉
末はボルトの保有する熱により溶融固定された。続いて
円周方向に180度回転し、反対側から同様にナイロン
11粉末を散布した。
ロン11(融点186℃)粉末のゾーンを通過させ、ボ
ルトねじ部の先端から2−6山を除き軸方向の長さ約1
3%にナイロン11粉末を形成させた。ナイロン11粉
末はボルトの保有する熱により溶融固定された。続いて
円周方向に180度回転し、反対側から同様にナイロン
11粉末を散布した。
かくてボルトのねじ谷部において第4図に示した形状を
有し、ボルトねじ山部において連続したナイロン11の
樹脂被膜層を有するゆるみ止めボルトが形成された。同
様の操作で円周方向に120度づつ回転することにより
ボルトのねじ谷部において第5図に示されるナイロン1
1の連続樹脂被膜層が得られた。
有し、ボルトねじ山部において連続したナイロン11の
樹脂被膜層を有するゆるみ止めボルトが形成された。同
様の操作で円周方向に120度づつ回転することにより
ボルトのねじ谷部において第5図に示されるナイロン1
1の連続樹脂被膜層が得られた。
比較例として同一の設備にてボルトを円周方向に均一な
速度でナイロン11を散布しながら360度回転させる
ことにより全周に亘り均一な厚みのナイロン11の連続
樹脂被膜層を有するボルトを成形した。
速度でナイロン11を散布しながら360度回転させる
ことにより全周に亘り均一な厚みのナイロン11の連続
樹脂被膜層を有するボルトを成形した。
かくて得られた樹脂加工されたボルトについて、中心部
を軸方向に切断することによりボルトのねじ各部におけ
゛る厚みを測定しその結果を第1表に示した。又米国工
業用ファスナー協会規格IFI−124及び524に準
じてプリベイリングトルクを測定した。その結果を第1
表に示す。また第1表に示す締付トルクで締結したのち
振動数1780C/M、振動巾11%の条件でNASA
式高速ねじゆるみ試験機により軸直角衡撃ゆるみ試験を
行った。振動数6万回にてゆるみの有無と判定しその結
果を第1表に示した。
を軸方向に切断することによりボルトのねじ各部におけ
゛る厚みを測定しその結果を第1表に示した。又米国工
業用ファスナー協会規格IFI−124及び524に準
じてプリベイリングトルクを測定した。その結果を第1
表に示す。また第1表に示す締付トルクで締結したのち
振動数1780C/M、振動巾11%の条件でNASA
式高速ねじゆるみ試験機により軸直角衡撃ゆるみ試験を
行った。振動数6万回にてゆるみの有無と判定しその結
果を第1表に示した。
シール性の評価は水圧テスト試験装置先端部18wtの
鉄板にM8x 1.25p、M12x1.25Pのタッ
プ立てを行い第1表の締付はトルク、圧力2okg/c
tiにて漏洩の有無を判定し結果を第1表に示した。
鉄板にM8x 1.25p、M12x1.25Pのタッ
プ立てを行い第1表の締付はトルク、圧力2okg/c
tiにて漏洩の有無を判定し結果を第1表に示した。
−二
発明の効果
本発明によれば、シンプルな操作で連続生産性に優れた
方法で繰返し使用に耐えシール性にすぐれたゆるみ止め
ねじが得られ、工業的価値は太きい。適用可能なねじの
種類も広範でありM2〜M30あるいはそれ以上のねじ
およびボルト等に適用できる。最近、プロダクトアセン
ブリー業界では軽量化、小型化、ファツション性および
組立ての自動化を指向する過程でナツトを使用せずボル
ト単体で使用する事例が増加する傾向にあり、ボルト側
でより性能の高い付加価値を高めたゆるみどめを施こさ
れた製品が待望されている。本発明にかかわる製品は■
繰返し使用が可能で、■軸力が0になってもボルトやナ
ツトの急速な脱落防止が可能で、■調整ねじとしての使
用ができ、■シーリング効果があり、■ナツト側のカジ
リ防止ができる等の特徴を生かし、広〈産業界に寄与で
きるものである。
方法で繰返し使用に耐えシール性にすぐれたゆるみ止め
ねじが得られ、工業的価値は太きい。適用可能なねじの
種類も広範でありM2〜M30あるいはそれ以上のねじ
およびボルト等に適用できる。最近、プロダクトアセン
ブリー業界では軽量化、小型化、ファツション性および
組立ての自動化を指向する過程でナツトを使用せずボル
ト単体で使用する事例が増加する傾向にあり、ボルト側
でより性能の高い付加価値を高めたゆるみどめを施こさ
れた製品が待望されている。本発明にかかわる製品は■
繰返し使用が可能で、■軸力が0になってもボルトやナ
ツトの急速な脱落防止が可能で、■調整ねじとしての使
用ができ、■シーリング効果があり、■ナツト側のカジ
リ防止ができる等の特徴を生かし、広〈産業界に寄与で
きるものである。
第1図は本発明に係わるゆるみ止めねじの断面図であり
、第2図はねじ谷部において、樹脂被膜層の厚膜部分で
の断面拡大図であり、第3図はねじ谷部において樹脂被
膜層の薄膜部分での断面拡大図であり、第4図は厚膜部
分および薄膜部分が2ケ所ある場合の樹脂被膜層の形状
の一例を示す模式図であり、第5図は同じく6ケ所ある
場合の例の模式図である。 1、ねじ谷部に施された樹脂被膜層の厚膜部分2、ねじ
山部における樹脂被膜層 6、ねじ谷部に施された樹脂被膜層の薄膜部分4、ねじ
山部 5、ねじ本体 )ン最大塗布厚み
、第2図はねじ谷部において、樹脂被膜層の厚膜部分で
の断面拡大図であり、第3図はねじ谷部において樹脂被
膜層の薄膜部分での断面拡大図であり、第4図は厚膜部
分および薄膜部分が2ケ所ある場合の樹脂被膜層の形状
の一例を示す模式図であり、第5図は同じく6ケ所ある
場合の例の模式図である。 1、ねじ谷部に施された樹脂被膜層の厚膜部分2、ねじ
山部における樹脂被膜層 6、ねじ谷部に施された樹脂被膜層の薄膜部分4、ねじ
山部 5、ねじ本体 )ン最大塗布厚み
Claims (1)
- 1、少くとも1周にわたるねじ谷部に、その1周あたり
厚膜部分と薄膜部分とをそれぞれ2ヶ所以上有する連続
した樹脂被膜層を設けてなるゆるみ止めねじ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14336884A JPS6124811A (ja) | 1984-07-12 | 1984-07-12 | ゆるみ止めねじ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14336884A JPS6124811A (ja) | 1984-07-12 | 1984-07-12 | ゆるみ止めねじ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6124811A true JPS6124811A (ja) | 1986-02-03 |
Family
ID=15337155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14336884A Pending JPS6124811A (ja) | 1984-07-12 | 1984-07-12 | ゆるみ止めねじ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6124811A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63312506A (ja) * | 1987-06-12 | 1988-12-21 | 東亞合成株式会社 | ゆるみ止めねじ |
JP2011220436A (ja) * | 2010-04-08 | 2011-11-04 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 締結手段 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4100882A (en) * | 1976-07-12 | 1978-07-18 | Usm Corporation | Apparatus for making locking nuts |
JPS57154510A (en) * | 1971-11-30 | 1982-09-24 | Usm Corp | Self locking type screw element |
-
1984
- 1984-07-12 JP JP14336884A patent/JPS6124811A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57154510A (en) * | 1971-11-30 | 1982-09-24 | Usm Corp | Self locking type screw element |
US4100882A (en) * | 1976-07-12 | 1978-07-18 | Usm Corporation | Apparatus for making locking nuts |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63312506A (ja) * | 1987-06-12 | 1988-12-21 | 東亞合成株式会社 | ゆるみ止めねじ |
JP2011220436A (ja) * | 2010-04-08 | 2011-11-04 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 締結手段 |
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