JPS61244346A - 使い捨ておむつ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、別体のおむつカバーを必要としない使い捨て
おむつに関する。そして、乳幼児用・成人用のいずれに
も利用されるが、とくに後者に好適に利用される。

（従来の技術） 別体のおむつカバーを必要としない使い捨ておむつは、
乳幼児・成人のいずれに用いられるものであれ、第８図
ないし第１１図に示すように、不織布などの透水性表面
シート１と、プラスチックフィルムなどの不透水性裏面
シート２と、該表裏面シートの間に封入された綿状パル
プなどの吸収体３と、おむつの幅方向対向側部における
表裏面シート１．２の間に配置された、縦方向へ伸縮す
るゴムなどの弾性バンド（リボン）４とを含む。そして
第８図に示すおむつの吸収体３は長方形に形成され、第
９図ないし第１１図に示すおむつの吸収体３は股下領域
が狭くなるように凹状に形成されている。また各回に示
すおむつのいずれの弾性バンド４も少なくとも股下領域
においては吸収体３の外側に配置されている。

（発明が解決しようとする問題点） 第８図に示すおむつは、股下領域における吸収体３が狭
く形成されていないので１着用者の股間。

部で強く圧縮され、不定形に曲げられた吸収体３の剛性
のため複雑な応力が発生し、そのため弾性バンド４によ
る身体への密着力は不均等になり。

一般的に接触面で肌に直角に作用しない。また一般的に
吸収体３の剛性は、弾性バンド４を本来密接すべき部位
から遠ざけ、あるいは弾性バンド４の本来の収縮力を減
殺するように作用し、そのため股下領域では大腿に不安
定に接触することになる。その結果、おむつと大腿との
間に隙間が生じ体液が漏れる。

第９図ないし第１１図に示すおむつは、股下領域におけ
る吸収体が狭く形成されているので、該領域は体液が比
較的多量に排泄された場合、所要の吸収容量および速度
を有さす体液の漏れの原因となり、そのため該領域の幅
は広く形成されていることが好ましい、しかし該領域が
一定幅以上に形成されていると、第８図に示すおむつの
場合と実質的に同様な欠点が生ずる。また第９図に示す
おむつは１弾性バンド４の一部が吸収体３の下面に交差
することにより、着用者に弾性バンド４が吸収体３を圧
迫し、その部位における吸収体３の体液拡散性が大きく
なり、しかも弾性バンド４の外側領域は自由空間に向っ
て開放されているので、前記交差領域から体液が滲出す
る。

とくに成人用おむつは、成人１回の体液排泄量および速
度が乳幼児に比較にならないほど大きいので、股下領域
の吸収能力が充分に大きい必要があり、また成人は乳幼
児に比較して体格・体型の個人差が大きいので、その差
への適応性が高いことが必要である。しかし従来一般に
実用に供されている成人用おむつは、前述のような欠点
が有効に解決されていないので、たとい仰臥位での使用
の場合に優れた吸収性能を示すものでも、横臥位での使
用の場合にはきわめて低い不安定な吸収性能しか発揮し
ないし、また体格・体型の個人差への適応性も低い。

本発明の目的は１着用者の股下領域における適合性、シ
ール性、体格・体型の個人差への適応性を高め、よって
体液の防漏性を高めることが可能な使い捨ておむつを提
供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、前記目的を達成するための構成要旨とすると
ころは、透水性表面シートと、不透水性裏面シートと、
該表裏面シートの間に封入された吸収体と、これらから
なるおむつ本体の幅方向対向位置に配置され着用者の大
腿を圧迫する伸縮弾性部とを含む使い捨ておむつにおい
て、前記おむつ本体の幅方向対向位置における前記表面
シートと前記吸収体との間に前記裏面シートの幅方向対
向側部からこれに一体に連なって延在する不透水性シー
ト部材を有し、該シート部材はその幅方向内側にその縦
方向への伸縮弾性を付与されていることを特徴とする前
記おむつに存する。

さらに本発明を図示例の実施態様に基づいて説明すると
、以下のとおりである。

第１図に示すように、おむつは、後側領域の腰部側から
外側へ第１．第２テープフアスナー６゜７が延設されて
おり、第１．第２テープフアスナー６．７の自由端を前
側領域に固着することにより組み立てられる。第１．第
２テープファスナー６．７は、公知の“感圧性粘着テー
プからなり、第１テープフアスナー６は上方向へ所要角
度で傾斜し、第２テープフアスナー７は第１テープフア
スナー６から内側へ所要間隔で離れておむつの縦軸と実
質的に直角に、しかも第１テープフアスナー６よりも若
干長くされている。このように第１゜第２テープフアス
ナー６．７が設けられているのは、これらの自由端を前
側領域に固着し易くするとともに、固着状態を安定確実
にするためである。

第２図、第３図に示すように、おむつは、透水性表面シ
ート８と、不透水性裏面シート９と、該表裏面シートの
間に封入された吸収体１０とからなる本体を有する。そ
して第２図に示すおむつの吸収体１０は長方形に形成さ
れ、第３に示すおむつの吸収体１０は股下領域が狭くな
るように凹状部１１が形成されている。

表面シート８．裏面シート９．吸収体１０は、従来の使
い捨ておむつに用いられているような素材。

たとえば１表面シート８は不織布、多孔性プラスチック
フィルムなど、裏面シート９はブラスチッ・クフィルム
、防水加工された不織布など、吸収体１０は綿状パルプ
を主材とするもの、好ましくはこれに高吸収性ポリマー
粒子が混合されたものがそれぞれ用いられる。また従来
知られているように。

必要に応じて、吸収体１０はティッシュペーパーや疎水
性ネット状シートで被覆される６ただし本発明はこれら
構成部材の材質の如何をとくに問わない。

第４図、第５図に示すおむつは、幅方向対向側部におけ
る表面シート８と裏面シート９との間にこれと一体に接
合し１表面シート８と吸収体１０との間に不透水性シー
ト部材１２ａ　、　１２ｂが延在している。第４図に示
すシート部材１２ａは、裏面シート９と同効素材からな
り１幅方向内縁に沿って複数本のゴム弾性バンド１３ａ
がホットメルト型接着剤などの接着手段で伸長下に取り
付けられている。

第５図に示すシート部材１２ｂは、熱可塑性にして加熱
処理で伸縮弾性を示す薄い高可撓性プラスチックフィル
ムからなり１幅方向内縁に該処理を施して伸縮弾性部１
３ｂが付与されている。このような性質を有するプラス
チツマフィルムは従来の使い捨ておむつの弾性バンドと
して提案されているもの、たとえば特開昭５９−１４４
６０１号、米国特許第３．８１９，４０１号、同第３，
９１２，５６５号などに開示されているものを用いるこ
とができる。

第６図、第７図に示すおむつは、幅方向対向側部におけ
る表面シート８と吸収体１０との間に裏面シート９の幅
方向対向側部が折り返されて延在し。

この折り返し部がシート部材１２ｃ　、　１２ｄを形成
している。第６図に示すシート部材１２ｃは、幅方向内
縁に沿って前記弾性バンド１３ａと同様なもの１３ｂが
同様に取り付けられている。第７図に示す裏面シート９
およびシート部材１２ｃは、第５図に示すシート部材１
２ｂと同効素材からなり、同様に幅方向内縁が処理され
て伸縮弾性部１３ｄが付与されている。

第４図、第６図に示す弾性バンド１３ａ、１３ｂのシー
ト部材１２ａ、　１２ｃに対する配置はそれらの上面ま
たは／および下面のいずれでもよい。そして第４図ない
し第７図に示すシート部材ｔ２ａ、　１２ｂ、　１２ｃ
、　１２ｄ、とくにこれらの伸縮弾性部１３ａ、　１３
ｂ、　１３ｃ。

１３ｄは、少なくともおむつの着用中に、吸収体ＩＯに
対して自由な状態、すなわち、自由に収縮しうるように
吸収体１０に固定されろことなく表面シート８と吸収体
１０との間に介在しているが、吸収体１０に対してその
ように自由な状態である限り、表面シート８に適宜手段
、たとえば溶着、接着剤で固定されていてもよいし、ま
た着用中の体液によろ湿潤や身体の動きなどにより容易
に吸収体１０から離れるよう暫定的に該吸収体に接合さ
れていてもよい。このようにそれらが表面シート８に固
着されている場合１表面シート８は通常、吸収体１０に
比較的不動なように固着されているが、前記伸縮弾性部
が位置する領域においては、その固着がなされないこと
はいうまでもない。

第２図に代表して示しであるように、対向するシート部
材１２ａ、　１２ｂ、　１２ｃ、　１２ｄの間隔、すな
わち。

それらシート部材で被覆されない吸収体１０の上面幅Ｗ
、は３５１１Ｗ１１以上であり、かつそれらシート部材
の内縁と吸収体１０の幅方向外縁との間の幅、すなわち
、それらシート部材の有効幅Ｗ２は１０ｎ＋ｍ以上であ
ることが好ましく、それら以下の場合には後述する本発
明の作用効果が充分に生じない。

なおシート部材１２ａ、　１２ｂ、　１２ｃ、　１２ｄ
は１図示例のようにおむつの全長にわたり設けられてい
ることが好ましいが、少なくとも股下領域に設けられて
おればよく、また弾性バンド１３　ａ　＋　１３　ｂ　
＋弾性部１３ｃ、　１３ｄは１図示例のように好ましく
は股下領域に設けられる。

なおシート部材１２ａ、１２ｂ、１２ｃ、１２ｄの縦方
向端部は１表面シート８およびＺＥｋ面シート９の同端
部と一体に接合される６また表面シート８と裏面シー９
とは、それらの外周縁においてホットメルト型接着剤、
溶着などの手段で一体に接合されることは、従来の使い
捨ておむつと同じある。

（作　用） 前述のような構成を有する本発明の実施態様にかかるお
むつは第１図に示すように組み立て着用されるが、シー
ト部材１２ａ、　１２ｂ、　１２ｃ、　１２ｄは、これ
らに設けられた弾性バンド１３ａ、　１３ｂ、弾性部１
３ｃ、１３ｄにより１表面シー１−８を介して着用者の
大腿に弾性的に密着することになる。この場合、それら
弾性バンドないし弾性部はそれらシート部材が剛性な吸
収体１０に対して自由な状態に配置されているので、吸
収体１０により収縮力を減殺されることなく自由に作用
して前記密着性を高める。

排泄された体液は、対向する当該シート部材の間の表面
シート８から吸収体１０に吸収され周囲に拡散するが１
幅方向へ拡散した場合、当該シー］一部材が位置する領
域からの漏れは当該シート部材が不透水性を有するため
防止される。とくに若用者の姿勢では、当該シート部材
が吸収体１０の上面から離反して裏面シート９に対して
成る角度を形成することになるので、そしてこのように
形成されるための着用者の姿勢は仰臥位・横臥位のいず
れでもきわめてしばしばとられるので、排泄体液が比較
的多量であっても吸収体１０の上面でオーバーフロー状
態になって幅方向へ流れるのを当該シート部材が阻止す
ることになる。

（実施例） 第６図に示すような構造を有するおむつを作製した。こ
のおむつの構成部材は次のとおりであった。すなわち、
透水性表面シートとしては、ポリエステル繊維１００％
、目付３０　ｇ　／　ｒｒｒ、寸法８００×３４０ｍｍ
の不織布、不透水性裏面シートとしては、厚さ３０μ、
寸法８００　Ｘ　３４０＋ｎｎ＋に不透水性シート部材
に相当する幅寸法を加えたもの、吸収体としては、目付
１５０ｇ／ｍ、寸法７１０Ｘ　３４０　Ｘ　５＋ｍの綿
状パルプをそれぞれ用い、不透水性シート部材としては
、前記不透水性裏面シートの幅方向両側を折り返して設
けた。また前記不透水性シート部材としての折り返し部
の幅方向内縁に直径０．６３５１１ｎ。

長さ１５０ｍの天然ゴム糸を長さ４５０ｍｎに伸長した
もの２本をホットメルト型接着剤で固着した。

このようなおむつの対向する最内側に位置する弾性バン
ドの間隔、不透水性シート部材に相当する部分の幅、横
臥位・仰臥位における吸収量、漏れ量試験結果は下表の
示すとおりであった。

横臥位・仰臥位での吸収量試験は、寝たきり老人の体型
を参考にして作製した人体模型に人工排泄機構を組み込
んだ装置に試験おむつを取り付け、人体の横臥位・仰臥
位に相当する角度に傾けて人工尿を一定速度で注入し、
漏れが発生するまでの吸収量を測定した。そして大人１
回当りの排泄量は１５０〜２００ｃｃであるから、その
排泄量１回分で漏れるか否かの評価を行い、上表中○印
は漏れなし。

×印漏れありを示す。

（発明の効果） 本発明によれば、上述の構成と作用を有すので。

さらに着用者の横臥位・仰臥位のいずれの姿勢でも、ま
た排泄体液が比較的多量である場合でも、その漏れを有
効に防止することができる。さらにまた吸収体は１着用
者の体格・体型に個人差があっても、これらに対応しか
つ所要の吸収容量を有するように任意の寸法・形状を与
えることができる。さらにまた伸縮弾性部は、吸収体の
剛性や寸法・形状などに機能を減殺されることなく１着
用者の股下領域に適合するように設計して配置した部位
でその設計のとおりの圧着力を発渾するので、おむつが
股下領域で最もよく密着してこれを完全にシールするよ
うにすることと、充分な吸収能力を有するように股下領
域における吸収体の幅を広くすることとは本来矛盾する
が、その両者を矛盾なく実現することができる。したが
って、とくに乳幼児に比較して多量の体液を排泄し、か
つ寝たきり老人・病人などの成人用に供するおむつとし
てきわめて有益である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施態様にかかるおむつの組み立て斜
視図、第２図は一部を切欠した展開平面図、第３図は一
部を切欠した他の態様を示す展開斜視図、第４図は第２
図Ａ−Ａｇにおける断面図、第５図、第６図、第７図は
第２図Ａ−Ａ線における他の態様を示す断面図、第８図
ないし第１１図は一部を切欠した従来のおむつの展開斜
視図である。 ８・・・表面シート、　９・・・裏面シート、１０・・
・吸収体、１２ａ（ｂ、ｃ、ｄ）−シート部材、１３ａ
（ｂ、ｃ、ｄ）−伸縮弾性部 第３図 第４図 Φト 々 へ　　ぐ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）透水性表面シートと、不透水性裏面シートと、該
   表裏面シートの間に封入された吸収体と、これらからな
   るおむつ本体の幅方向対向位置に配置され着用者の大腿
   を圧迫する伸縮弾性部とを含む使い捨ておむつにおいて
   、前記おむつ本体の幅方向対向位置における前記表面シ
   ートと前記吸収体との間に前記裏面シートの幅方向対向
   側部からこれに一体に連なって延在する不透水性シート
   部材を有し、該シート部材はその幅方向内側にその縦方
   向への伸縮弾性を付与されていることを特徴とする前記
   おむつ。
2. （２）前記シート部材は前記裏面シートの幅方向対向側
   部が折り返されることにより設けられている特許請求の
   範囲第１項記載の使い捨ておむつ。
3. （３）前記シート部材は前記裏面シートと別体に形成さ
   れてこれに一体に接合されることにより設けられている
   特許請求の範囲第１項記載の使い捨ておむつ。
4. （４）前記シート部材は前記弾性を実質的に阻害しない
   可撓性プラスチックフィルムからなる特許請求の範囲第
   １項記載の使い捨ておむつ。
5. （５）前記弾性は前記シート部材に弾性バンドが張設さ
   れることにより付与されている特許請求の範囲第１項記
   載の使い捨ておむつ。
6. （６）前記弾性は前記シート部材に別部材が付着される
   ことなくその所要部の素材自体に付与されている特許請
   求の範囲第１項記載の使い捨ておむつ。
7. （７）前記シート部材の幅方向対向の内縁間隔は少なく
   とも３５ｍｍであり、かつ該内縁と前記吸収体の幅方向
   外縁との間の幅は少なくとも１０ｍｍである特許請求の
   範囲第１項記載の使い捨ておむつ。