JPS61235879A - 版画の原画転写法 - Google Patents

版画の原画転写法

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JPS61235879A
JPS61235879A JP7545485A JP7545485A JPS61235879A JP S61235879 A JPS61235879 A JP S61235879A JP 7545485 A JP7545485 A JP 7545485A JP 7545485 A JP7545485 A JP 7545485A JP S61235879 A JPS61235879 A JP S61235879A
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JP7545485A
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English (en)
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敬子 本山
吉田 富雄
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Individual
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明の利用分野 この発明は、版画製作において原画を描き、描いた原画
を版面に写しとる方法に関するものである。
(ロ)従来の技術 従来原画を版面に写すとき、紙に描いた原画をカーボン
紙と重ねて版面にあて(文字などは原画を裏返しにする
)原画をなぞって写したり、また、木版の場合は、美濃
紙等の薄い丈夫な和紙に原画を描いて版面に貼υつ1け
た9、あるいは、直接版面に描くなどの方法が行われて
いた。
eウ  発明が解決しようとする問題点しかし、カーボ
ン紙を使りて写す方法は、文字などは原画を裏返しにし
たり、原画がずれ動いたシして描かれた原画を強い力で
正確になぞることは難かしく、せりかく描いた原画をそ
つくりそのまま版画に写しとることが難かしい。
また、木版における原画を版面に貼9つける方法は、木
版を彫刻する除、紙と版木を一諸に彫るので非常に彫、
!7K<<彫刻するうちに貼りつけた原画が破れたシ、
千切れたり、はがれたシするので細心の注意が必要と共
に時間と手間が力ζかる。
まして直接版面に原画を描くことは、版画を版ることを
頭において左右反対に、(特に文字などの場合)描かな
ければならないので、長年の熟練が必要である。特に木
版画は版面が木であり木に描く作業は児童にとりては難
作業である。
版画製作において、原画を版面に写しとる作業が上記の
ように繁雑であり難かしい作業であることから、小学校
の児童教育における版画指導、特に、木版画指導の上で
大きな障害になりていた。
この発明は、版画製作に熟練を要することなく、しかも
、特別な材料や用具を用いないで容易に原画を描き、描
かれた原画を容易に、かつ、鮮明に版画に転写する技術
を提供し、児童教育における版画指導、特に、木版画指
導の一助にすると共に一般社会に木版画の普及を図るこ
とを目的としたものである。
に)問題点を解決するための手段 この発明は、前記問題点を解決するため鋭意研究を重ね
たもので、紙に鉛筆で原画を描き、描いた原画の表面を
水、または、小量の洗剤(界面活性剤)を加えた水でぬ
らし版面にあてて、プレスで圧着するか、ぬらした原画
の上に乾いた紙を数枚重ねてバレンでこすることによっ
て、鉛筆で描かれた原画を水を媒体にして極めて容易に
、かつ、鮮明に版面に転写させることができる、版画の
原画転写法で、版画を、特に木版画を作り易くし小学校
児童の木版画指導の上に大きな効果をもたらすものであ
る。
発明者は、版画が、作られた版に版画用インクなどを塗
シ乾かないうちに紙をあてて転写し、版と同じ書画(左
右反対の)を作ること、紙に描かれた原画やスケッチ画
が、殆んど鉛筆で描かれていることに着目し、鉛筆の筆
跡を鮮明に版面に転写することかで゛きれば前記の問題
点を解決できると判断した。
鉛筆は黒鉛と粘土を混ぜ、高温で焼成したもので、黒鉛
、焼成された粘土はいずれも、水、油に溶解せず撥水性
を有するものである。
紙に書かれた鉛筆の筆跡は、紙の表面の細かい凹凸によ
りて削シとられた黒鉛と焼成された粘土の混合物が紙の
表面に付着している状態であり、消ゴムで消すことがで
きるように比較的紙から離れ易いので強い圧力で圧着す
ると転写されるが、実際に転写された筆跡は極めてうず
く、また、転写されない部分も多くあシ、到底前記問題
点を解決するものではない、ここに、このように紙から
離れ易い鉛筆の筆跡を媒体を使って更に離れ易くするか
、版面に付着し易くすれば鮮明に転写できると考え次の
ように実験調査を行った。
使う媒体は、使い易く入手し易いものと言うことから日
常よく使われている液体のなかから、シンナー、ベンジ
ン、テレピン油、ミシン油、サラダ油、アルコール、水
を選び、画用紙に硬さHBの鉛筆で文字を書き、それぞ
れ上記の液体でぬらし、別の画用紙、模造紙、ケトン紙
をあてて布を巻きつけた指先でこすり、同じように画用
紙に文字を書きそのまま指先でこすりて転写したものと
比較した結果、シンナー、ベンジン、テレピン油アルコ
ールは転写できず、ミシン油、サラダ油は書いたままを
転写したものよりやや濃く写ったが、油で紙や周辺を汚
し、実用的でなかった。
水でぬらして転写したものはこの実験をしたうちで一番
濃く鮮明に転写され、また、画用紙、ケント紙、模造紙
の順に吸水性の強い紙の方がより濃く鮮明に転写された
ことから、吸水性のある紙、または、版木(はう板、し
た板、ぶな板など)においては、水を媒体にすると効果
的であると判断された。
次いで、児童がよく使うボールペン、油性マジック、水
性サインペン、色鉛筆で画用紙に文字を書き、それぞれ
水でぬらし別の画用紙をあてて布を巻いた指でこすって
転写比較した結果、ボールペン、油性マジック、色鉛筆
は転写できず、水性サインペンは水でぬらすと筆跡かに
じんだり、転写できないサインベンがあったことから、
筆跡が水を媒体にして転写されるのは鉛筆の持つ特性で
あることが判った。
ここに、硬さがH〜5Bの鉛筆で画用紙に文字を書きそ
の表面を水でぬらし木版画の版木(はう板)にあてて、
上に乾いた紙を1〜2枚重ねてバレンでζすりて転写し
、木版画において紙に鉛筆で描いた原画が実際に版木に
転写できるか否かを実験調査した結果、硬さH,HB、
Bの鉛筆はやや写9がうすく見にくかりたが2B〜5B
の鉛筆は充分に濃く鮮明に版木(はう板)に写しとるこ
とができた。
以上実験調査の結果から、版画裏作において紙に硬さ2
Bより柔かい鉛筆で原画を描き、原画の表面を水でぬら
し版面にあててプレスで圧着、または、ぬらした原画の
上に乾いた紙を数枚重ねてバレンでこするととによりて
容易に、かつ、鮮明に原画を版面に転写できると言う結
論を得た。
更に、原画をぬらす水に小量(約0.15 % )の洗
剤(界面活性剤)を加えておくと水のみの場合よシ濃く
鮮明に写り、硬さがHBの鉛筆でも充分転写でき、また
、水にぬらして転写した後同じ原画を小量の洗剤を加え
た水でぬらして転写すると再度鮮明に転写できることが
判明した。
(ホ)作 用 鉛筆の筆跡は、前記のように紙の表面の細かい凹凸によ
りて削シとられ九黒鉛と焼成された粘土(以下筆跡成分
と言う)が紙の表面に付着した状態であるから、紙の表
面を水でぬらすと毛管現象によシ紙と筆跡成分の間に水
分が浸透して筆跡成分が紙から離れ易くなって水に溶は
込み(溶解しない)吸水性を持つ紙、版木などの版面に
あてて圧着すると水分と共に版面に吸着されて、濃く鮮
明に転写される。しかし、水、油に溶解せず撥水性をも
った筆跡成分が水に溶は込み版面に吸着される量は極め
て少なく、原画の表面に多く残されている。
水に洗剤(界面活性剤)を加えると、洗濯のとき衣類の
汚れが衣類から離れて水に移り易くなるのと同様に、筆
跡成分が紙から離れ水に溶は込み易くなり、水のみの場
合より濃く鮮明に転写され、また、前記の水でぬらして
転写した後同じ原画を洗剤を加えた水でぬらすと、上記
の洗剤の作用によシ原画の表面に残されていた筆跡成分
が水に溶は込み再度鮮明に転写されるのである。
(へ)実施例 前記のように、紙に鉛筆で書いた筆跡が水を媒体にして
紙、または、版木に転写できると言う結論を得たので、
小学校4年生、5年生の児童を対象として木版画にこの
発明の方法を実施した。
画用紙に硬さ4Bの鉛線でできるだけ濃く絵を描かせて
その表面を水でぬらし版木(はう板)にあてて・圧力を
少し強にしたエツチング用プレスにかけた結果、画用紙
に描かれた絵は極めて濃く鮮明に版木に転写された、当
然向きは描かれた絵と左右反対に写っている。
このことは、版画を版りたとlkKは描かれた絵と同じ
向きになるので原画に文字などを反対に描いたり、原画
を裏返しにして写すこともしなくてすむことになる。
その後は、彫刻しているうちに転写された絵が消えない
ように黒色の中太マジッタ、ま九は、墨でなぞっておく
、あとは、彫刻刀の指導、彫刻刀の使い方、彫りのこつ
を教え彫りの段階に入る。
児童はよく彫りの段階で失敗したり、せっかく転写した
版木を紛失したシするが、このような時転写を終え残り
ている原画を小1(約0.15%)の洗剤を加えた水で
ぬらし新しい版木に転写して初めと同じ絵を写しとるこ
とができた。
水に加えた洗剤は家庭用に市販されている食器洗い用の
アルコール系洗剤を用いた。
また、別の一例として二色刷シの木版画製作にこの発明
による方法を実施した。
画用紙に硬さ2Bの鉛筆で、できるだけ濃く原画を描き
原画の表面を水でぬらし版木(はう板)Kあててその上
に乾いた紙を1〜2枚重ねてバレンでこすりて転写した
後、続けて洗剤を小量加えた水でぬらし別の版木にあて
て上記と同様バレンで転写し、更にもう一度上記と同じ
洗剤を加えた水でぬらし別の版木に同じ方法で転写して
、3枚の版木に同じ原画を写しとりた。
転写された書画は、バレンを使っての手加減による作業
であることから多少の濃淡はあったが充分判別できる程
度に濃く写りていた。
使用した洗剤は前記の例と同様市販の食器洗い用洗剤で
前記と同じ濃さにした。
あとは色の配分を考えて3枚の版木を各色別に彫れば、
1枚の原画から転写した全く同一の書画を彫るので極め
てズレの少ない3色版りの木版を作ることができる。
以上のように小学校の児童の手でなんら考えることなく
自由に原画を描き、描いた原画を極めて容易に、かつ、
鮮明に版木に写しとることができたので児童の心を木版
画にひきつけさせ制作に熱中させることができた。
(ト)  発明の効果 この発明は以上説明したように、紙に鉛筆で原画を描き
、その表面を水、または、小量の洗剤を加えた水でぬら
し版面にあててプレスで圧着、または、その上に乾いた
紙を1〜2枚重ねてバレンでこすると言う簡単な手法で
あるから、美濃紙、カーボン紙、その他の特別な材料や
、特別な用具が不要で誰でも極めて容易に原画を版画に
写しとることができる。また、版画には向きが原画と左
右反対に写るので原画を描くとき文字を左右反対に描い
たりしなくてすみ、思いのまま自由に描くことができる
%に小学校児童にとって使いなれた鉛筆で何も考えるこ
となく思ったまま原画を描き、自分の描いた原画がそつ
くりそのまましかも左右反対に版画に写るので版画、特
に木版画を作るその始マクから興味をもち制作に熱中す
る。
また、美濃紙、カーボン紙、その他の特別な材料を使わ
ないので費用も少くてすみ、更に転写に使う媒体は水と
一般家庭用の洗剤であるから入手し易く、周辺を汚さな
いし、シンナー等有機溶剤のような害毒がなく、火災の
危険もないので極めて清潔に安全に授業ができる等児童
教育における版画指導、特に木版画指導の上に大きな効
果をもたらすものであると共に、版画製作において原画
を版画に写す煩わしさを解消したことは、一般社余人も
版画、特に木版画に親しみ易いものにする効果がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 紙に鉛筆で原画を描き、原画の表面を水、または、
    小量の洗剤(界面活性剤)を加えた水でぬらし版面にあ
    てて圧着し、描かれた原画を水を媒体として版面に転写
    させることを特徴とする、版画の原画転写法。
JP7545485A 1985-04-11 1985-04-11 版画の原画転写法 Pending JPS61235879A (ja)

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JP7545485A JPS61235879A (ja) 1985-04-11 1985-04-11 版画の原画転写法

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JPS61235879A true JPS61235879A (ja) 1986-10-21

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ID=13576743

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JP7545485A Pending JPS61235879A (ja) 1985-04-11 1985-04-11 版画の原画転写法

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