JPS6123159Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は目地材に関するものである。特に、
コンクリート床面等に配置し、コンクリートの収
縮を吸収して亀裂が発生するのを防止する、いわ
ゆる伸縮目地材に関する。一般的に、伸縮目地材
は、合成樹脂発泡体等で形成される板状の目地材
本体と、この目地材本体の上部に補強のために被
冠されるキヤツプ部材と、目地材本体を基盤上に
配置するための支持脚ないし支持部材とから成つ
ている。支持脚ないし支持部材としては、各種の
ものが考案されているが、一般的には支持脚の開
閉等によつて目地材の高さを調節するものが利用
されており、この方式の場合には、支持脚の部分
をモルタル等で基盤上に固定する作業が必要であ
るが、その作業は、かなり煩雑である。このよう
な支持脚に代えて、軽量コンクリート製のブロツ
クを用いるもの（実開昭50−54817）、あるいは発
泡スチロール製のブロツクを用いるもの（ドラフ
タイト工業株式会社製メジタツク）が知られてい
る。前者はブロツクの成形に技術的難点が有る
外、破損しやすく、後者のものは軽量すぎてコン
クリート打設に際し流し込まれたコンクリートに
よつて押し出され位置ずれしてしまう難点があ
る。また、両者にいえることは、支持脚ないし支
持部材と目地材本体との結合が不充分なため、コ
ンクリート打設の際に目地材本体にたわみが生
じ、目地材の上面が傾いてしまつたり、あるい
は、目地材本体が支持部材からはずれて、コンク
リート面から飛び出してしまうことがあることで
ある。

この考案は、上記に鑑みて創作されたものであ
つて、以下その実施例を添付の図面に従つて詳細
に説明する。

図面は、この考案の１実施例を示すものであつ
て、第１図は断面図、第２図は斜視図である。図
中において、１は合成樹脂発泡体等で形成される
長尺の目地材本体であり、２は目地材本体の上部
に被冠されるキヤツプ部材、３は目地材本体１を
はさんだ対向位置に配置される一対の比較的重量
のある長尺あるいは短い支持部材であつて、結合
手段４を介して一体化されている。支持部材３を
一体化するための構造を説明すると、支持部材３
の下方には結合手段４の両端の頭部を差し込むた
めの凹部が形成されており、支持部材３の間隔を
目地材本体１とキヤツプ部材２の脚部２ａの厚み
よりも若干狭くしておけば、結合手段４の頭部が
ストツパの働きをするため目地材本体１の弾力作
用により支持部材３は目地材本体１をはさみ込ん
だ状態に固定される。結合手段４の頭部が差し込
まれる凹部３ａには図示の如く若干のいわゆる遊
びが設けられているので、支持部材３は目地材本
体１が収縮する方向に対して若干の移動が可能で
ある。

図示の如く、キヤツプ部材２の脚部２ａは、通
常のキヤツプ部材のものより長く形成されてお
り、外面には突条２ｂが１ないし複数設けられて
いる。他方、支持部材３の内側面には一定の間隔
をおいて複数の突条３ｂが設けられている。

この考案は、上記の如く構成されているので、
支持部材３に結合手段４を配置した後、キヤツプ
部材２の脚部２ａの端部を指で押し縮めながら支
持部材３の間隔内に差し込めば、目地材本体１の
弾力作用によつて目地材本体１、キヤツプ部材２
および支持部材３は強固に一体化される。この考
案にあつては、キヤツプ部材２の脚部２ａの側面
に設けられている突条２ｃと、支持部材３の内側
面に設けられている突条３ｂとが一定の間隔をも
つて平行に設けられているので、その間隔内では
キヤツプ部材２（目地材本体）と支持部材３とを
長手方向に対して傾斜させて結合することが可能
である。

この考案の目地材は上記の如く構成されている
ので、目地材をモルタル等によつて基盤面上に固
定する作業が不要となるばかりでなく、突条２
ｂ，３ｂの存在により、目地施工後、目地材がコ
ンクリート面上に飛び出してしまう目地不良が発
生しにくい利点がある。更に、キヤツプ部材２の
脚部２ａが長く形成されているのでコンクリート
打設の際に目地材本体１がたわむのを有効に防止
できるほか、前述の如く一定の間隔をもつて配置
される突条２ｂ，３ｂを介して支持部材３に固定
されているので、目地材本体１の長手方向に対し
て傾斜させて支持部材３を配置する場合であつて
も突条２ｂ，３ｂが障害とならない利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は断面図、第２図は斜視図である。 図中において、１は目地材本体、２はキヤツプ
部材、３は支持部材、４は固定手段を指示する。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合成樹脂発泡体等で形成される目地材本体と、
   その上部に被冠されるキヤツプ部材と、目地材本
   体をはさんだ対向位置に配置され結合手段によつ
   て一体化される一対の支持部材とから成り、キヤ
   ツプ部材の脚部は長く形成されており、その脚部
   の側面に形成されている突条と支持部材の内側に
   形成されている突条とが一定の間隔で係合しあう
   よう配置されている目地材。