JPS6122593Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は新規な構成を有する万能安全移動点滴台
を提供しようとするものである。

従来提供されているこの種のものにあつては一
応下記のような問題を指摘することができる。

点滴を受けると排尿時間が近くなり当然点滴中
に用便をしなければならず、病人は点滴台を自分
で押しながら用便をたさなければならない。

従来の点滴台は三脚又は四脚に自在車輪を取付
けたものであるが三脚ではろう下を押して歩くに
は安定性が悪く、又、四脚のものは安定性は良い
が脚が邪魔になり自分の足が当つたりして押して
歩くには非常に不都合である。三脚式及び四脚式
いずれも全部の脚に自在車輪が取付けしてある為
直進性が悪く病人が押して歩くには不自由で苦痛
で不便なものである。

本案はかかる問題を充分解決しようとするもの
で、以下図面を参照しながらその１実施例の詳細
を説明する。

１は本案の万能安全移動点滴台で、三脚２、支
柱３、係止杆４からなる。そこで、上記三脚２は
平面三方に突出する脚部２Ａ，２Ｂ，２Ｃからな
り、かつ、これら脚部のうち２個の脚部には１個
の自在車輪２Ｄが、また１個の脚部には２個の自
在車輪２Ｅ，５Ｆが並列に取付けられている。ま
た、上記支柱３は上記三脚上に植設され、かつ、
伸縮自在に構成されていると共に、当該支柱には
高さ、方向ともに自由に調整できる把手３Ａと採
尿容器台３Ｂが取付けられていると共に、上記係
止杆４は、上記支柱の上端に水平方向をもつて連
結支持された杆体４Ａに正面略Ｕ字状のフツク部
４Ｂを適数個形成し、かつ、このフツク部には偏
平な案内部４Ｃが連設せしめられている。

本案のものは上述の如く Ａ 三脚のうち１個の脚部に２個の自在車輪を平
行に取付けたから、四脚に近い安定性が得られ
る。なお、三脚の長所はそのまま生かされてい
る。特に支柱を中心に考えた場合、回転円周方
向には車輪抵抗がアンバランスになつた為直進
性が非常に良くなつた。

Ｂ 次に把手３Ａには固形ノブ３Ｃをゆるめる事
で支柱にそつて上下方向が自由になり体形に依
つて調節する事が出来る。さらに上下方向が自
由に調節出来る採尿容器台３Ｂが取付けてある
為、そのまま採尿器３Ｄをのせ採尿することが
できる。

Ｃ 係止杆４には偏平な案内部４Ｃが形成されて
いるから薬ビンを掛ける際確実に掛つた感じが
得られる。又、中間部にもフツク部４Ｂがある
為３種のピン５も安定させる事が出来る。

この考案に依つて病人が点滴を受けながら自分
で楽に安全に用便をたす事が出来る。なお、上記
把手３Ａも固定ノブ３A′をゆるめることによつ
て高さや方向を自在に調整することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の１実施例を示すもので、第１図は
斜視図、第２図は同上の要部拡大図、第３図は第
２図のＡ−Ａ線拡大断面図、第４図は第２図のＢ
−Ｂ線拡大断面図である。 １……万能安全移動点滴台、２……三脚、３…
…支柱、４……係止杆。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下記の条件を有する三脚２、支柱３、係止杆４
   からなることを特徴とする万能安全移動点滴台。 イ 上記三脚２は平面三方に突出する脚部２Ａ，
   ２Ｂ，２Ｃからなり、かつ、これら脚部のうち
   ２個の脚部には１個の自在車輪２Ｄが、また１
   個の脚部には２個の自在車輪２Ｅ，５Ｆが並列
   に取付けられていること。 ロ 上記支柱３は上記三脚上に植設され、かつ、
   伸縮自在に構成されていると共に、当該支柱に
   は高さ、方向ともに自由に調整できる把手３Ａ
   と採尿容器台３Ｂが取付けられていること。 ハ 上記係止杆４は、上記支柱の上端に水平方向
   をもつて連結支持された杆体４Ａに正面略Ｕ字
   状のフツク部４Ｂを適数個形成し、かつ、この
   フツク部には偏平な案内部４Ｃを連設せしめた
   こと。