JPS612194A - 弦楽器の製造法 - Google Patents
弦楽器の製造法Info
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- JPS612194A JPS612194A JP59120697A JP12069784A JPS612194A JP S612194 A JPS612194 A JP S612194A JP 59120697 A JP59120697 A JP 59120697A JP 12069784 A JP12069784 A JP 12069784A JP S612194 A JPS612194 A JP S612194A
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- JP
- Japan
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- colloidal silica
- wood
- stringed instrument
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- Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
- Stringed Musical Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
発明の分野
本発明は弦楽器の製造法に関するもので、より詳細VC
は、弦楽器を構成する木材の処理により音瘍・的効朱全
向上させる改良に関する。 弦楽器には、バイオリン属、で代表される擦弦楽器、ハ
ープ、ギター等の撥弦楽器、ピアノで代表される鍵盤弦
楽器等が古くから知られているが、これらの弦楽器の響
鳴部は木材乃至は木質系で構成されており、木材から成
る轡鳴部の構造が音色、音の高さ、大きさ等の音響的特
性に最も重要な影響ヲ及ぼすことは否めない。 バイオリン属の基本的構造は、約400年前から現在迄
殆んど変化がないが、現在迄に最も冒いストラディバリ
、グアルネリ等により製造された名器である。バイオリ
ン属の製法は、−家相伝の秘法とされ、今日同科学的に
解明されるに至っていない。 この名器の秘密についても、塗料のワニスであるという
説、木材の灰や特殊な土による前処理にあるという説等
が知られているが、現在迄、クレモナ派の作品lr、e
駕するようなバイオリンは未だ製作されるに至っていな
い。 発明の目的 従って、本発明の目的は、音色、音の商さ及び大きさ等
の11を傍的特性に優れた弦楽器の製造法を伊IJ(す
るにある。 不冗明の他の目的は、弦楽器の響鳴sを構成する木材に
簡単な処理を施こすことによって、その音V的特性全向
上させる方法全提供するにある。 本発明の更に他の目的は、湿気の如何にかかわらず優れ
た音響的特性が安定に得られる弦楽器の製法を提供する
にある。 本発明の更に他の目的は、用いる木材に制限を受けず、
−マた楽器を構成する木材の厚み會薄くでき、軽量性、
月、着性及び機械的強度に潰れた弦楽器を製造し得る方
法を提供するにある。 本発明の更に他の目的は、仕上ニス等の塗膜の@層性に
も優れた弦楽器の製法を提供するにある。 本発明の更に他の目的は、長年月にわたって使用された
名器が有する音色を、短時間の処理で発生芒せ得る弦楽
器の製法を提供するにある。 発明の構成 本発明によれは、弦楽器全構成する響鳴部又は響鳴板の
木材表面に、仕上ニスの施用に先立って、コロイド状シ
リカを塗布すること′に%徴とする弦楽器の製造法が提
供される。 本発明によれば更に、弦楽器を構成する響鳴部又は響鳴
板の木材表面に、仕上ニスの施用に先立って、コロイド
状シリカを塗布し、コロイド状シリカの塗布面に超音波
を照射し、被膜形成性ビヒクルでコロイド状シリカ塗布
面を固定することを特徴とする弦楽器の製造法が提供さ
れる。 不発開音、バイオリン、ビオラ、チェ口、コントラパス
等のバイオリン属を例にとって以下に詳細に説明する。 バイオリンは、その構造上大別して、胴部と棹部とから
成っており、響鳴部となる胴部は、fの字形の穴をもつ
表板、裏板及び側板から成っている。表板の裏には力木
と呼ばれる細長い棒が取付けられており、表板の上に立
てられた駒の振動を表板全体に伝える。また、表板と裏
板との間には、魂柱が取付けられていて、駒の振動を裏
板に伝えるようになっている。 弦楽器の発音原理は、弦上で生じた振動を、上述した響
鳴動又は響鳴板に伝達し、これt増巾してこれを音とし
て発生させるものであるが、バイオリンにおいては、表
板及び裏板並びにこれらに振動を伝達する力木及び魂柱
が、音響学的に重大な影響を及ぼすことが明白であろう
。 これらの各部材を構成する木材としても、従来一定のも
のが使用されており、例えば表板としては松等の針葉樹
材、裏板としてはもみじ等の広葉樹材を使用し、これら
の材木を所定形状に裁断し、鉋かけ等により所定の平滑
な湾曲形状とした後、得られた白木の楽器内面となる面
にニス等を塗布した後、胴に組立て、これを楽器に組立
てた後その外面にニス等の塗料を塗布する。 本発明は、弦楽器組立用の白木或いは該白木の組立体の
表面に、仕上ニスの施用に先立って、コロイド状シリカ
1[布すると、弦楽器の音響的特性が顕著に向上すると
いう知見に基づくものである。 コロイド状シリカとは、二酸化ケイ素又はその水和物が
コロイド状に安定に水中に懸濁しているものであり、そ
の粒子径はコロイド粒子サイズ、即ち0.01乃至1ミ
リミクロンのサイズに一定シている。このコロイド状シ
リカは、従来のアク液等とは違い、商品質で安定であり
、またケイ酸ソーダがそのアルカリ性により木材全構成
するセルロース全損傷し易いのに対して、化学的に安定
で木材を損傷しないという利点金有している。 コロイド状シリカは、工業的に製造され、入手が容易な
ことも本発明のオリ点であり、例えばデュポン社からル
ドツクス(1udox lの部品名、日量化学工業(株
)からスノーテックスの部品名で市販されてぢり、入手
が容易である。 本発明においては、このコロづド状シリカ全白木の表面
に塗布するが、その濃度は固形分として1o乃至40重
量%の範囲内にある水性懸濁液が塗布作業性の点で好適
である。白木へのコロイド状シリカの塗布は、表面に可
及的に均質に施こすのが望ましく、ハケ塗り、ローラ塗
布、或いはその他の塗布具を用いて塗布を行い得るが、
塗布面を良く摺擦して均質な塗布を行うのがよい。 コロイド状シリカの塗布量は、大巾に変化させ得るが、
固形分として、10α平方の面積、即ち10 dm”当
り50乃至5001!、特に80乃至400m9の範゛
囲で施こすことにより、音響的特性の顆著な向上がもた
らされる。 本発明のコロイド状シリカの処理により、弦楽器の響鳴
部或いは響鳴板の音響的特性の顕著な改善かもたらはれ
る理由は、未だ正確には解明されるに至っていないが、
本発明者は、この理由を、氷相表面に対して、粒径が微
細でしかも均質なコロイド状粒子によって微細且つ一様
な目止めが行われるものと推ボしている。 事実、本発明の処理を行った白木を指の爪で叩くと、未
処理の白木に比して澄んだ高い響を発生することが認め
られる。この事実は、本発明の処理を竹った白木では、
材料表面の弾性率が向上していることを意味している。 この弾性率向上により、振動の伝播速度が犬となり、エ
ネルギーロスが少なくなり、音の発生効率が向上して、
音の強度が向上する。 また、名器の音色の良さについて、響胴部を構成する木
材中の無数の導管の役割を指摘する人がいる。本発明の
処理木材においても、コロイド粒子によって目止された
木材中には、無数の導管或いは仮導管が存在し、これら
が共鳴効果を示すことによって、音響的特性が向上する
ものと思われる。 更に、弦楽器の音響的特性は、湿気によって大きな影響
を受け、湿気の多い状態ではその特性が大きく低下する
ことが知られている。本発明による弦楽器が、湿気によ
る音響的特性の影響が少ないのは、上述した目止め構造
と密接に関連している。 更にまた、木材は天然品であることから、各個体間に著
しい差異があると共に、同じ個体でも部分部分によって
差異があり、均質な表面形成が最も困難な素材である。 本発明によれば、白木のコロイド状シリカによる表面処
理により、均質な表面形成が可能となり、使用可能な材
質の自由度を尚め、省資像の上でも、価格の点でも顕著
な利点が外成沁れる。 次に、栗器の響鳴部の素材の厚みケ薄くすることは、軽
邦性、経済性及び音響的特性の点でも望丑しいとされて
いたが、便米の技術では、これを一定限朋以上に薄くす
ることは、強度、耐久性等の見地から到底不可能であっ
た。本発明の処理によれば、木材を個くした場合にも、
所望の弾性と強度とが得られ、前述した利点が達成され
ることになる。 更に、コロイド状シリカによる白木表面の目止めにより
、塗膜の密層性や塗膜強度が向上するという副次的な利
点も達成される。 本発明において、コロイド状シリカkm卸した弦楽器組
立用白木は、これを乾燥した後、これを弦幀器に組立て
、次いで塗料を施こすか、或いは堡料會施した後弦某器
に組立てる。首だ白木の弦楽器組立体にコロイド状シリ
カを塗布した場合には、必璧により乾燥後、塗料ケ塗亜
する。 本発明の最も好適態様においては、コロイド状シリカに
&面に塗布した後、仕上ニスの施用に先立って、コロイ
ド状シリカの頭布面
は、弦楽器を構成する木材の処理により音瘍・的効朱全
向上させる改良に関する。 弦楽器には、バイオリン属、で代表される擦弦楽器、ハ
ープ、ギター等の撥弦楽器、ピアノで代表される鍵盤弦
楽器等が古くから知られているが、これらの弦楽器の響
鳴部は木材乃至は木質系で構成されており、木材から成
る轡鳴部の構造が音色、音の高さ、大きさ等の音響的特
性に最も重要な影響ヲ及ぼすことは否めない。 バイオリン属の基本的構造は、約400年前から現在迄
殆んど変化がないが、現在迄に最も冒いストラディバリ
、グアルネリ等により製造された名器である。バイオリ
ン属の製法は、−家相伝の秘法とされ、今日同科学的に
解明されるに至っていない。 この名器の秘密についても、塗料のワニスであるという
説、木材の灰や特殊な土による前処理にあるという説等
が知られているが、現在迄、クレモナ派の作品lr、e
駕するようなバイオリンは未だ製作されるに至っていな
い。 発明の目的 従って、本発明の目的は、音色、音の商さ及び大きさ等
の11を傍的特性に優れた弦楽器の製造法を伊IJ(す
るにある。 不冗明の他の目的は、弦楽器の響鳴sを構成する木材に
簡単な処理を施こすことによって、その音V的特性全向
上させる方法全提供するにある。 本発明の更に他の目的は、湿気の如何にかかわらず優れ
た音響的特性が安定に得られる弦楽器の製法を提供する
にある。 本発明の更に他の目的は、用いる木材に制限を受けず、
−マた楽器を構成する木材の厚み會薄くでき、軽量性、
月、着性及び機械的強度に潰れた弦楽器を製造し得る方
法を提供するにある。 本発明の更に他の目的は、仕上ニス等の塗膜の@層性に
も優れた弦楽器の製法を提供するにある。 本発明の更に他の目的は、長年月にわたって使用された
名器が有する音色を、短時間の処理で発生芒せ得る弦楽
器の製法を提供するにある。 発明の構成 本発明によれは、弦楽器全構成する響鳴部又は響鳴板の
木材表面に、仕上ニスの施用に先立って、コロイド状シ
リカを塗布すること′に%徴とする弦楽器の製造法が提
供される。 本発明によれば更に、弦楽器を構成する響鳴部又は響鳴
板の木材表面に、仕上ニスの施用に先立って、コロイド
状シリカを塗布し、コロイド状シリカの塗布面に超音波
を照射し、被膜形成性ビヒクルでコロイド状シリカ塗布
面を固定することを特徴とする弦楽器の製造法が提供さ
れる。 不発開音、バイオリン、ビオラ、チェ口、コントラパス
等のバイオリン属を例にとって以下に詳細に説明する。 バイオリンは、その構造上大別して、胴部と棹部とから
成っており、響鳴部となる胴部は、fの字形の穴をもつ
表板、裏板及び側板から成っている。表板の裏には力木
と呼ばれる細長い棒が取付けられており、表板の上に立
てられた駒の振動を表板全体に伝える。また、表板と裏
板との間には、魂柱が取付けられていて、駒の振動を裏
板に伝えるようになっている。 弦楽器の発音原理は、弦上で生じた振動を、上述した響
鳴動又は響鳴板に伝達し、これt増巾してこれを音とし
て発生させるものであるが、バイオリンにおいては、表
板及び裏板並びにこれらに振動を伝達する力木及び魂柱
が、音響学的に重大な影響を及ぼすことが明白であろう
。 これらの各部材を構成する木材としても、従来一定のも
のが使用されており、例えば表板としては松等の針葉樹
材、裏板としてはもみじ等の広葉樹材を使用し、これら
の材木を所定形状に裁断し、鉋かけ等により所定の平滑
な湾曲形状とした後、得られた白木の楽器内面となる面
にニス等を塗布した後、胴に組立て、これを楽器に組立
てた後その外面にニス等の塗料を塗布する。 本発明は、弦楽器組立用の白木或いは該白木の組立体の
表面に、仕上ニスの施用に先立って、コロイド状シリカ
1[布すると、弦楽器の音響的特性が顕著に向上すると
いう知見に基づくものである。 コロイド状シリカとは、二酸化ケイ素又はその水和物が
コロイド状に安定に水中に懸濁しているものであり、そ
の粒子径はコロイド粒子サイズ、即ち0.01乃至1ミ
リミクロンのサイズに一定シている。このコロイド状シ
リカは、従来のアク液等とは違い、商品質で安定であり
、またケイ酸ソーダがそのアルカリ性により木材全構成
するセルロース全損傷し易いのに対して、化学的に安定
で木材を損傷しないという利点金有している。 コロイド状シリカは、工業的に製造され、入手が容易な
ことも本発明のオリ点であり、例えばデュポン社からル
ドツクス(1udox lの部品名、日量化学工業(株
)からスノーテックスの部品名で市販されてぢり、入手
が容易である。 本発明においては、このコロづド状シリカ全白木の表面
に塗布するが、その濃度は固形分として1o乃至40重
量%の範囲内にある水性懸濁液が塗布作業性の点で好適
である。白木へのコロイド状シリカの塗布は、表面に可
及的に均質に施こすのが望ましく、ハケ塗り、ローラ塗
布、或いはその他の塗布具を用いて塗布を行い得るが、
塗布面を良く摺擦して均質な塗布を行うのがよい。 コロイド状シリカの塗布量は、大巾に変化させ得るが、
固形分として、10α平方の面積、即ち10 dm”当
り50乃至5001!、特に80乃至400m9の範゛
囲で施こすことにより、音響的特性の顆著な向上がもた
らされる。 本発明のコロイド状シリカの処理により、弦楽器の響鳴
部或いは響鳴板の音響的特性の顕著な改善かもたらはれ
る理由は、未だ正確には解明されるに至っていないが、
本発明者は、この理由を、氷相表面に対して、粒径が微
細でしかも均質なコロイド状粒子によって微細且つ一様
な目止めが行われるものと推ボしている。 事実、本発明の処理を行った白木を指の爪で叩くと、未
処理の白木に比して澄んだ高い響を発生することが認め
られる。この事実は、本発明の処理を竹った白木では、
材料表面の弾性率が向上していることを意味している。 この弾性率向上により、振動の伝播速度が犬となり、エ
ネルギーロスが少なくなり、音の発生効率が向上して、
音の強度が向上する。 また、名器の音色の良さについて、響胴部を構成する木
材中の無数の導管の役割を指摘する人がいる。本発明の
処理木材においても、コロイド粒子によって目止された
木材中には、無数の導管或いは仮導管が存在し、これら
が共鳴効果を示すことによって、音響的特性が向上する
ものと思われる。 更に、弦楽器の音響的特性は、湿気によって大きな影響
を受け、湿気の多い状態ではその特性が大きく低下する
ことが知られている。本発明による弦楽器が、湿気によ
る音響的特性の影響が少ないのは、上述した目止め構造
と密接に関連している。 更にまた、木材は天然品であることから、各個体間に著
しい差異があると共に、同じ個体でも部分部分によって
差異があり、均質な表面形成が最も困難な素材である。 本発明によれば、白木のコロイド状シリカによる表面処
理により、均質な表面形成が可能となり、使用可能な材
質の自由度を尚め、省資像の上でも、価格の点でも顕著
な利点が外成沁れる。 次に、栗器の響鳴部の素材の厚みケ薄くすることは、軽
邦性、経済性及び音響的特性の点でも望丑しいとされて
いたが、便米の技術では、これを一定限朋以上に薄くす
ることは、強度、耐久性等の見地から到底不可能であっ
た。本発明の処理によれば、木材を個くした場合にも、
所望の弾性と強度とが得られ、前述した利点が達成され
ることになる。 更に、コロイド状シリカによる白木表面の目止めにより
、塗膜の密層性や塗膜強度が向上するという副次的な利
点も達成される。 本発明において、コロイド状シリカkm卸した弦楽器組
立用白木は、これを乾燥した後、これを弦幀器に組立て
、次いで塗料を施こすか、或いは堡料會施した後弦某器
に組立てる。首だ白木の弦楽器組立体にコロイド状シリ
カを塗布した場合には、必璧により乾燥後、塗料ケ塗亜
する。 本発明の最も好適態様においては、コロイド状シリカに
&面に塗布した後、仕上ニスの施用に先立って、コロイ
ド状シリカの頭布面
【目止め面】に超音波を照射し、被
膜形成性ビヒクルでコロイド状シリカ塗布面全固定する
。 この態様において、超音波照射と被膜形成性ビヒクルの
塗布とは、どのような順序で行っても差支えない。例え
ば、コロイド状シリカ塗布面に超音波を照射した後、被
膜形成ビヒクルを塗布してもよいし、コロイド状シリカ
塗布面に該ビヒクルを塗布した後、超音波を照射しても
よい。要するに、コロイド状シリカの目止め面に、超音
波を照射することにより形成される表面状態で、前記ビ
ヒクルの被膜で固定されるものであればよい。一般には
後者の塗布−照射手段を用いることが作業性の点で有利
である。 超音波としては、周波数が50 D KHz で出方が
2u〜60ワツトのものを使用して良好な結果が得られ
たが、勿論超音波としては、30 KHz以上のもので
あれば何れでも使用でき、また低出力のものでも高出力
のものでも使用できる。 弦楽器類、特にバイオリン属では、200年以上にわた
りその楽器全便用することにより、楽器としての望まし
い経時変化が生じると言われている。この経時変化は、
響鳴部素材の表面構造の変化によるものと思われる。本
発明においても、コロイド状シリカの目止め面に超音波
を照射することで、木材光面に存在するシリカコロイド
粒子に一定の秩序ある配列乃至は配置が生成し、楽器全
長年月にわたり使用した場合と同様の経時変化が短時間
の内に達成きれ、これにより音響的特性の向上、特に音
色の向上が得られるものである。 被膜形成性ビヒクルとしては、アマニ油、煮沸アマニ油
等の乾性油が好適に使用されるが、乾性油変性の合成樹
脂類も勿論この目的に使用される。 勿論、これらのビヒクルを用いる場合には、その乾燥前
に超音波の照射を行わなければならない。 超音波の照射は、実際の楽器に近い状態で行うのがよい
。バイオリン属の場合、胴の表板の上に駒を取付け、こ
の駒を介して超音波振動子からの超音波を照射するのが
最もよい。 本発明をバイオリン属の場合を例にとって説明したが、
本発明は、バイオリンと同様に警鳴用の胴部金偏えた他
の楽器、例えばギター、マンドリン、ハープ、琴等の撥
弦楽器にも等しく適用されることは当業者には目明であ
ろう。 更に、ピアノ等の鍵盤弦楽器においても、響板乃至は警
鳴板が音響的特性に恵大な影響を及ぼしており、本発明
による処理は、この書鳴板にも有効であることが明白で
あろう。 実施例 本晃明會医の実施例1で説明する。 実施例1゜ 木工処理全長えた扮装表板の白木、木工処理を終えたも
みじfB裏板の白木力木及び魂柱に、固形分glK 3
0 、FJt%のコロイド状シリカ(デュポン社製ルド
ツクス)液ヲ、10cFrL平万当り0.4乃至1cc
の塗布量となるように均一に塗布し且つ一様にすり込ん
で、目止めを行った。 処理後の各部材をバイオリンに組立て、楽器外面となる
面にコロイド状シリカによる目止めを同様に行った後、
仕上ニスを施した。 本発明による処理を行ったバイオリン及びコロイド状シ
リカによる表面処理を行わない以外は同様にして製造し
たバイオリンを、10名のバイオリン奏者をバ坏う−と
して演奏をしてもらい、音色、肝の高き及び大きさの各
項目について評価させた。評価は、良い方について得点
1、悲い方を0点して、平均値で示した。結果を下記第
1表にボす、1 第 1 懺 実施例2 実施例1でコロイド状シリカによる表面処理を行った各
部材をバイオリンに組立てた後、乾性油を付く頭布した
後、バイオリンの表板に駒を立て、500KHz、 2
0ワツトの超音波振動子からの振動を駒を弁して10分
間照射した。 その後、仕上ニスを施してバイオリンを得た。 このバイオリンと実施例1のバイオリンとについて、前
記と同様の感応試験を行い、第2表の結果をイ4tた。 第 2 ラ〜と
膜形成性ビヒクルでコロイド状シリカ塗布面全固定する
。 この態様において、超音波照射と被膜形成性ビヒクルの
塗布とは、どのような順序で行っても差支えない。例え
ば、コロイド状シリカ塗布面に超音波を照射した後、被
膜形成ビヒクルを塗布してもよいし、コロイド状シリカ
塗布面に該ビヒクルを塗布した後、超音波を照射しても
よい。要するに、コロイド状シリカの目止め面に、超音
波を照射することにより形成される表面状態で、前記ビ
ヒクルの被膜で固定されるものであればよい。一般には
後者の塗布−照射手段を用いることが作業性の点で有利
である。 超音波としては、周波数が50 D KHz で出方が
2u〜60ワツトのものを使用して良好な結果が得られ
たが、勿論超音波としては、30 KHz以上のもので
あれば何れでも使用でき、また低出力のものでも高出力
のものでも使用できる。 弦楽器類、特にバイオリン属では、200年以上にわた
りその楽器全便用することにより、楽器としての望まし
い経時変化が生じると言われている。この経時変化は、
響鳴部素材の表面構造の変化によるものと思われる。本
発明においても、コロイド状シリカの目止め面に超音波
を照射することで、木材光面に存在するシリカコロイド
粒子に一定の秩序ある配列乃至は配置が生成し、楽器全
長年月にわたり使用した場合と同様の経時変化が短時間
の内に達成きれ、これにより音響的特性の向上、特に音
色の向上が得られるものである。 被膜形成性ビヒクルとしては、アマニ油、煮沸アマニ油
等の乾性油が好適に使用されるが、乾性油変性の合成樹
脂類も勿論この目的に使用される。 勿論、これらのビヒクルを用いる場合には、その乾燥前
に超音波の照射を行わなければならない。 超音波の照射は、実際の楽器に近い状態で行うのがよい
。バイオリン属の場合、胴の表板の上に駒を取付け、こ
の駒を介して超音波振動子からの超音波を照射するのが
最もよい。 本発明をバイオリン属の場合を例にとって説明したが、
本発明は、バイオリンと同様に警鳴用の胴部金偏えた他
の楽器、例えばギター、マンドリン、ハープ、琴等の撥
弦楽器にも等しく適用されることは当業者には目明であ
ろう。 更に、ピアノ等の鍵盤弦楽器においても、響板乃至は警
鳴板が音響的特性に恵大な影響を及ぼしており、本発明
による処理は、この書鳴板にも有効であることが明白で
あろう。 実施例 本晃明會医の実施例1で説明する。 実施例1゜ 木工処理全長えた扮装表板の白木、木工処理を終えたも
みじfB裏板の白木力木及び魂柱に、固形分glK 3
0 、FJt%のコロイド状シリカ(デュポン社製ルド
ツクス)液ヲ、10cFrL平万当り0.4乃至1cc
の塗布量となるように均一に塗布し且つ一様にすり込ん
で、目止めを行った。 処理後の各部材をバイオリンに組立て、楽器外面となる
面にコロイド状シリカによる目止めを同様に行った後、
仕上ニスを施した。 本発明による処理を行ったバイオリン及びコロイド状シ
リカによる表面処理を行わない以外は同様にして製造し
たバイオリンを、10名のバイオリン奏者をバ坏う−と
して演奏をしてもらい、音色、肝の高き及び大きさの各
項目について評価させた。評価は、良い方について得点
1、悲い方を0点して、平均値で示した。結果を下記第
1表にボす、1 第 1 懺 実施例2 実施例1でコロイド状シリカによる表面処理を行った各
部材をバイオリンに組立てた後、乾性油を付く頭布した
後、バイオリンの表板に駒を立て、500KHz、 2
0ワツトの超音波振動子からの振動を駒を弁して10分
間照射した。 その後、仕上ニスを施してバイオリンを得た。 このバイオリンと実施例1のバイオリンとについて、前
記と同様の感応試験を行い、第2表の結果をイ4tた。 第 2 ラ〜と
Claims (2)
- (1)弦楽器を構成する響鳴部又は響鳴板の木材表面に
、仕上ニスの施用に先立つて、コロイド状シリカを塗布
することを特徴とする弦楽器の製造法。 - (2)弦楽器を構成する響鳴部又は響鳴板の木材表面に
、仕上ニスの施用に先立つて、コロイド状シリカを塗布
し、コロイド状シリカの塗布面に超音波を照射し、被膜
形成性ビヒクルでコロイド状シリカ塗布面を固定するこ
とを特徴とする弦楽器の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59120697A JPS612194A (ja) | 1984-06-14 | 1984-06-14 | 弦楽器の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59120697A JPS612194A (ja) | 1984-06-14 | 1984-06-14 | 弦楽器の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS612194A true JPS612194A (ja) | 1986-01-08 |
Family
ID=14792736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59120697A Pending JPS612194A (ja) | 1984-06-14 | 1984-06-14 | 弦楽器の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS612194A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017067873A (ja) * | 2015-09-28 | 2017-04-06 | 洋平 築地 | 楽器およびその作成法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5552096A (en) * | 1978-10-12 | 1980-04-16 | Riichi Oguri | Producing gutars |
JPS57136692A (en) * | 1981-02-18 | 1982-08-23 | Nippon Musical Instruments Mfg | Sound plate and making thereof |
-
1984
- 1984-06-14 JP JP59120697A patent/JPS612194A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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