JPS61210299A - 遠心送風機のデイフユ−ザ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 この発明は、多段遠心送風機において羽根車の間に介装
する案内羽根材の中間ディフューザに係り、特に金属等
の板材によって形成されるものに関する。もっとも一段
のものにおいて羽根車の後方Ｇζ配直して吐出空気を軸
心近くから吐出するディフューザにも適用される。

〔従来技術とその問題点〕

第５図は従来の技術による多段遠心送風機の半断面図モ
ある。この図において回転自在に支承され図示しない原
動機によって回転駆動される軸１には複数の羽根車２が
間隔片８を介してナツト４によって固定されて回転する
ようになっている。

前記羽根車２の間には前板５２、複数の案内羽根５１及
び後板５８からなるディフューザ５が固定配置されてい
る。前記後板５８の外周部は深絞り塑性加工されて円筒
部５４が形成され、それぞれのディフューザ５の円筒部
５４は嵌合されて送風機のケーシングを形成する。６は
ケーシングブラケット、７は吸込口であるが送風機吐出
口は図示していない。

一般に各羽根車２の出口の流れは円周方向の成分を持つ
ので次の段の案内羽根の外周部分は半径方向に対し適宜
の角度を’ｊＬｚ、またこの案内羽根の内周部分はほぼ
半径方向に向っていて次の段の羽根車入口への流れが適
正になるようになっている。結局軸方向から見ると案内
羽根５１は適宜な曲線に形成される。前述のようにディ
フューザ５は案内羽根５１、前板５２及び後板５３から
なるが、これらはそれぞれの案内羽根５１をこ設けた複
数の突起５５を前板５２及び後板５３の突起５５に対応
する部分に設けた穴１こ挿入してかしめるなど塑性加工
等の方法で固着され、かくしてディフューザ５としての
部品が形成される。

上記のように従来技術をこよる金属板からなるディフュ
ーザ５においては各１段のディフューザ毎に少くとも３
種類の部品を必要とし、かつ突起間と穴との挿入にあた
りこの穴に対して案内羽根５１の曲線形状と突起５５の
位置とを正確に０合せて製作する必要がある。しかも複
数の案内羽根５１を同時に前板５２及び後板５３に対し
て仮組みしてからしめる必要があるので作業は困難を伴
い、不良品が出やすく、使用中かしめが緩み不具合を生
じるなどの欠点があった。

〔発明の目的〕

この発明は、案内羽根と前板もしくは後板との仮組及び
固着を容易にしあわせて流体力学的に効率の良いディフ
ューザを提供することを目的とする。

〔発明の要点〕

この発明は要するに一枚の板材から折り曲げ加工によっ
て前板と案内羽根とを一挙昏こ形成しようとするもので
ある。

〔発明の実施例〕

第１図はこの発明になる一枚の金属等の板材から形成さ
れた前板付案内羽根の部分斜視図、第２図は同正面図及
び第８図は同側面図である。いずれも理解を助けるため
後板は図示されてない。

第１図において、前板付の案内羽根９は、軸１の貫通穴
９５を設けた前板９２、この前板と同一平面をなす継板
９２１、この継仮に折れ曲って連続する斜板９１２、案
内羽根９１８、のり代９１４及び前記斜板９１２と同一
面で円周方向に延設された先端案内羽根９１５からなる
。前記のり代９１４は前記前板９２と平行であって、図
示しない後板に当接されて例えばスポット溶接される。

背の低い三角形をなす案内羽根９１８の底辺は後板にほ
ぼ直角に当接し頂角は前板９２の面に位置する。したが
って案内羽根９１ｇの三角形としての高さは前板と後板
との間隔に関係する。先端案内羽根９１５の内径は羽根
車外径より少し大きく、かつ円周方向先端は前記羽根車
の出口の流れの領域に臨んでいる。

この実施例になる案内羽根付前板は次記するように一枚
の金属板からせん断及び曲げ加工等で容易に形成できる
。第２図及び第８図は、第１図の斜視図に示される曲げ
加工されたものの正面図及び側面図であり、第４図は第
２図に対応するが曲げ加工される前の展弗図を示す正面
図である。

第４図において金属円板は各案内羽根ごとにＢＯＱＲ及
び８Ｔのスリットがぜん断加工される。

この円板の各案内羽根ごとにＲ８をや＼緩やかな山折り
、ＲＰを９０°に近い山折り及びＰＱを９０’に近い谷
折りとなるように曲げ加工すると第２図すなわち第１図
に示す案内羽根付前板が形成される。ここでＢＰは金属
円板の中心を通る半径方向の線よりやや傾いていてその
外周側にＰＱＯＢなるのり代９１４があるので、曲げ加
工により第２図に示すようにのり代９１４の内周側はＱ
Ｑｚで示すように前板９２の裏側にくい込む。なお第４
図の０点は曲げ加工によりＣ１及びＣ２点に分離する。

他の分離点は記号で区別しない。第８図の側面図では、
斜板９１２と同一面で円周方向に延設された先端案内羽
根９１５が前板９２より斜めに突出していることが判明
する。

この発明の詳細な説明する。第２図は前板付案内羽根９
を前段の羽根車側から後段の羽根車側へ見た正面図であ
り風は矢印Ｕ及び複数示した矢印Ｖの如く流れる。実線
で示す矢印Ｕは板の手前を、点線で示す矢印Ｖは板の裏
側を流れることを示す。

前板９２と図示しない後板との間は、斜板９１２と案内
羽根９１８とで特に後者によって円周方向に隔離されて
いることは第１図でより明瞭に示されている。羽根車の
全円周上における出口流れの他の代表的な流れは煩雑３
こなるので矢印で図示しないが、図の８点付近からの出
口流れは斜板９１２の手前に導かれてスリッｈＲｃ１部
分で板の裏側へ入り込む。以上のように先端案内羽根９
１５、斜板９１２及び案内羽根９１８は従来技術におけ
るディフューザ５と同様の作用を示す。

ここで注意すべきことは前板にほぼ直角ｙ７案内羽根９
１８が直線状であるにもかかわらず、几Ｓが前板９２の
面にあり先端Ｐが後板上ｉこ位置するように斜板９１２
が緩やかに傾斜しているのでいわば断面効果を生じる。

すなわち直線状の案内羽根９１３は、仮想羽根９１９と
同一効果を示す。こ＼で仮想羽根とは従来のように前板
と後板との間に半径方向にわたり同一の羽根中を有する
もので、８点はそのままであってＰ点に向うにつれて図
の左側（右回転方向）に転位した曲率を有する案内羽根
を意味する。

他の実施例を説明する。前記実施例には次の態様がある
。それは上記の作用からも導かれることであるが、第１
にせん断加工に際してのり代９１４と継板９２１との間
に端材が生じるようにしてもよい。第２１このり代９１
４を止めて従来の第５図の突起５５に代えるか全くこの
部分を無くして後板（こ直接抵抗溶接することができる
。その際継板９２１をその分区げることもよい。第８に
継板はＲとＳの中央の点とＣＩとを結ぶ線までとしても
よい。第４１こ先端案内羽根９１５が無いよう沓こ形成
してもよく、これは第５図の従来のものと同一である。

第５に先端案内羽根９１５を８Ｔ部分（こおいて継板９
２１から完全に分離させる代りに、スリットを点Ｓの近
くまでとして残る部分を曲げ加工と同時に行う締り加工
で変形させてもよい。このようにすると先端案内羽根９
１５の根本の強度が向上し適正な流入角を保持できる。

第６として最も重要な態様は、山折りされる線Ｒ８及び
線ＲＰを鋭角に折げｒＪいて適宜な曲率をもたせたり、
線１１ＬＳ及び線１１ＬＰを直線に近い曲線としてもよ
いことである。

これらは流体的な要請と材料の展性などによって実施さ
れる。更に第７の態様として、第４図に、おいてＣより
少しＴ側に図示しないＣｓ点を設け、スリットＯＱＲに
代って三角形ＣＣ畠凡を抜き落としてしまう。このよう
（こすれば第２図について説明したような（ｊＱがＣＩ
ＩＩＬの線の内側に来ることがなくなり、前板付案内羽
根は切断と折げが同時に行なわれて素材から一挙に形成
できる。

〔発明の効果〕

この発明によれば、従来は別部品であった前板と複数の
案内羽根とが一枚の板から一体的に一挙に形成され、デ
ィフューザの形成は前記複数の案内羽根を有する前板と
後板とのみの接合で完成されるので接合のための予備組
立も接合自体も極めて簡単であり、案内羽根が直線状に
ほぼ半径方向に伸びているにもかかわらず斜板の断面効
果により実買上流体的に理想的な曲率を持たせることが
できる効果がある。従って引張強度の高い伸びの低い硬
質材料が使用できる。更にのり代を設ければその正面方
向に前板がないので後板とのスポット溶接にあたり電極
が容易に配置できて作業能率が良くなり、先端案内羽根
を設ければディフューザとしての性能が向上して送風機
効率が高められる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例（こなる前板付案内羽根の部
分斜視図、第２図、第８図及び第４図は同正面図、同側
面図及び同展開図並び（こ第５図は従来技術（こなる遠
心送風機の半断面図である。 ５・・・ディフューザ、５１・・・案内羽根、５２・・
・前板、５３・・・後板、９・・・前板付案内羽根、９
１２・・・斜板、９１８・・・案内羽根、９１４・・・
のり代、９１５・・・先端案内羽根、９２・・・曲板、
９２１・・・継板。 第１図 第２図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）後板とほぼ平行に前板を配設し、軸の貫通穴を有す
   る前記前板と、こ の前板の外周に同一平面で放射状に延びる複数の継板と
   、三角形の一辺の少くとも一部を前記継板と共有し前記
   一辺の対角は前記後板と同一平面にあるほぼ三角形の斜
   板と、この斜板と一辺を共有し他の一辺が前記後板と同
   一平面にある細長いほぼ三角形の案内羽根とからなる前
   板付案内羽根を一枚の板材から折り曲げ加工して形成し
   、前記前板付案内羽根に後板を接合してなることを特徴
   とする遠心送風機のディフューザ。