JPS61204138A - 光学異性体の分割法 - Google Patents

光学異性体の分割法

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JPS61204138A
JPS61204138A JP60043614A JP4361485A JPS61204138A JP S61204138 A JPS61204138 A JP S61204138A JP 60043614 A JP60043614 A JP 60043614A JP 4361485 A JP4361485 A JP 4361485A JP S61204138 A JPS61204138 A JP S61204138A
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JP
Japan
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optically active
adduct
clay
adsorbent
optical isomers
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Pending
Application number
JP60043614A
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English (en)
Inventor
Akihiko Yamagishi
晧彦 山岸
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は、光学異性体の分割法に関する。詳しくは、軸
性キラリティーを有する化合物、ヘテロ原子を不斉中心
とする有機化合物及び/又は光学活性なジフェニルエタ
ン類の光学異性体の分割法に関する。
〔従来の技術〕
有機化合物の光学分割は、光学活性な有機化合物を得る
方法の一つとして従来から多くの試みがなされてきた。
その方法は大別して、(a)分割試薬とのジアステレオ
マー形成によるジアステレオマー法と、伽)光学活性な
吸着剤を用いたクロマトグラフ法等の直接分割法とに分
けられる。前者の例としては、光学活性なカルボン酸、
アミン、アルコール類の分割法が多く知られている。後
者の場合、天然あるいは合成の光学活性高分子化合物が
吸着剤として用いられてきたが、数少ない例を除いて極
めて低い分離効率しか達成していない、その例外の一つ
は光学活性なポリメタクリル酸トリフェニルメチル(特
開昭56−142216号公報)を用いるもので、多く
の軸性キラリティーを有する化合物や、ヘテロ原子を不
斉中心とする有機化合物等を完全に分割できる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前者のジアステレオマー法の場合、分割
に用いられる試剤が特定の化合物に対してのみ有効な場
合が多く、塩やエステルを形成できない化合物が分割で
きない等の欠点を有し、一般的な方法とは言い難い。後
者の直接分割法では、特開昭56−142216号公報
の例では吸着剤の合成に多段階の合成手順を要し、溶離
剤への熔解等によって分離能の低下をもたらす欠点を有
する。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者はこれらの点に鑑み、合成が容易で安定性に富
み、しかも高い分割効率で軸性キラリティーを有する化
合物や、ヘテロ原子を不斉中心とする有機化合物や光学
活性なジフェニルエタン類を分割できる吸着物質を研究
した結果、本発明に到達したものである。
即ち、本発明は、軸性キラリティーを有する化合物、ヘ
テロ原子を不斉中心とする有機化合物及び/又は一般式 (式中、XはH,OH、アルキル基、YはOH、アルキ
ル基を示す) で表される光学活性なジフェニルエタン類の光学異性体
を分割する方法において、光学活性な金属錯体・粘土付
加物を吸着剤として用いることを特徴とする光学異性体
の分割法に関するものである。
本発明の金属錯体・粘土付加物は、粘土鉱物と金属錯体
溶液を接触させるだけで容易に合成される。本発明に適
した粘土鉱物はイオン交換性を有することが重要で、具
体的にはモンモリロナイト、カオリナイト、バーミキュ
ライト等が挙げられる。
中でも実用上は水に分散し易い性質を持つものが好まし
く、モンモリロナイトが特に好ましい。
粘土鉱物と付加物を形成するのに用いられる光学活性な
金属錯体は、金属イオンと配位子からなり、原理的には
置換不活性で配位構造に基づく光学活性を有するもので
あればよく、中でも錯体自体の光学分割が容易で、使用
中にラセミ化も変質もせず安定で、光学活性体の分割能
の高いものが好ましい。金属イオンとしては、具体的に
はNiやRu等が、配位子としては、1.10−フェナ
ントロリンや2,2゛−ビピリジン等が上記要件を満た
すものとして好ましい。
本発明において分割される有機化合物は具体的に次の3
種を挙げることができる。
(al軸性キラリティーを有する化合物で、例えば1.
1′−ビー2−ナフトール、2.2′−ジアミノ−1,
1’ −ビナフチル、2,2°−ジメチル−1,1゛−
ビナフチル等、伽)へテロ原子を不斉中心とする有機化
合物で、例えばフェニルメチルスルホキシド、フェニル
シクロへキシルスルホキシド等 (C)一般式 (式中、XはH,OH,アルキル基、YはOH。
アルキル基を示す) で表される光学活性なジフェニルエタノール類で、例え
ば1,2−ジフェニルエタノールハイドロベンゾイン等
である。
光学活性な金属錯体と粘土との付加物は、一般に以下の
方法により極めて容易に合成される。まず粘土鉱物を水
中に約1g/10抛Iの割合で分散させ、さらにこの中
に光学活性な金属錯体の塩を加える。すると金属錯体の
付加によって粘土はコロイド性を低下し、付加物として
水より分離して沈澱してくる。付加物は沈澱を濾過、乾
燥することで単離されるが、そのままスラリーとして用
いることもできる。
分割の具体的な操作法としてはバッチ法とクロマト法が
挙げられる。バッチ法は操作の簡便な方法で、光学異性
体混合物と金属錯体・粘土付加物を溶媒中で接触させ、
各光学異性体を固相と液相とに分離する方法である。一
方クロマト法は分割効率の高い方法で、該付加物をカラ
ムに充填して所謂液体クロマトグラフィーの方法で各光
学異性体を順次溶出させるものである。後者の方法は、
各光学異性体を分は取る目的以外に、光学純度の分析に
も用いることができる。
本発明の方法で用いられる溶媒は、被分割物質を熔かす
ものであり、かつ、分割能の優れたものが選ばれる。一
般には水又はメタノール等の極性有機溶媒、及びそれら
の混合物が用いられるが、これらの溶媒は該付加物を溶
解も変質もさせることなく、安定に使用することができ
る。
〔発明の効果〕
本発明に用いられる吸着剤は、先に示したように合成が
極めて容易である。又、その原料である粘土は天然に広
く産出される鉱物であり、本発明の目的にかなった光学
活性な金属錯体も合成や光学分割の容易なものが数多く
知られていることから該吸着剤は容易且つ安価に得るこ
とができる。
又、光学活性高分子化合物を用いた場合のように使用中
に溶出することはなく、安定に使用できる。
以上の優れた特徴を有する上に、以下の実施例に示すよ
うに軸性キラリティーを有する化合物等に対し極めて高
い光学分割能を有する吸着剤を用いる本発明は産業上極
めて有用と言える。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらの例に
限定されるものではない。
実施例1 ナトリウムモンモリロナイト(以下Na−Lと示す)I
gを水10.0mlに分散し、0℃に保った。これに光
学活性な金属錯体としてΔ−Ni (Phen)3 C
h(phenは1.10−フェナントロリンを示す)5
X1o−4mofを加え、激しく攪拌し、沈澱物を濾過
して付加物Δ−N f (phen )”3”・モンモ
リロナイトを得た。この付加物をメタノールと水の混合
液(1:4、体積比) 100m1に分散し、0℃にお
いてラセミの1゜1゛−と−2−ナフトール2 XIO
molを加えて激しく攪拌し、0℃にて6時間放置した
後濾過した(濾液A)、沈澱物はメタノール100m1
中に分散し、室温にて30分攪拌した後、液を濾過した
(濾液B)。濾液A、Bを分析した結果、濾液Aには、
1,1゛−ビー2−ナフトールのS体が60%の光学純
度で2 XIOmol、濾液Bには2体が15%の光学
純度で18X10 mol含まれていることが分かった
実施例2 実施例1と同様に合成したΔ−Ni(phen);”−
モンモリロナイトを水に分散してスラリニ状とし、クロ
マト用ガラス管に流し込み、長さ10cm、内径1.2
CI11  のカラムとした。これを0℃に保ち、上部
からますラセミの1,1゛−ビー2−ナフトール2X1
0molのメタノール溶液1mlを滴下した。次いでメ
タノールと水の混合液(1: 1、体積比)を流速0.
2ml/分で通過させ、溶出液を4ml毎に分取した。
各フラクションを分析して得られたクロマトグラムを第
1図に示す。溶出容量25m1と56m lの時点にピ
ークがあり、溶出容量45n+1の前後で溶液を2分す
ると、前者(ピークA)には1,1′−ビー2−ナフト
ールのS体が、後者(ピークB)には2体がそれぞれ光
学純度92%、85%で含まれていることが分かった。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例2において得られたクロマトグラムであ
り、横軸は溶出容量、縦軸は1,1゛−ビー2−ナフト
ールの濃度を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)軸性キラリティーを有する化合物、ヘテロ原子を
    不斉中心とする有機化合物及び/又は一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、XはH、OH、アルキル基、YはOH、アルキ
    ル基を示す) で表される光学活性なジフェニルエタン類の光学異性体
    を分割する方法において、光学活性な金属錯体・粘土付
    加物を吸着剤として用いることを特徴とする光学異性体
    の分割法。
JP60043614A 1985-03-07 1985-03-07 光学異性体の分割法 Pending JPS61204138A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01199155A (ja) * 1987-10-31 1989-08-10 Shiseido Co Ltd 液体クロマトグラフィー用充填剤
JPH01202658A (ja) * 1988-02-08 1989-08-15 Shiseido Co Ltd 液体クロマトグラフィー用充填剤
JPH01272963A (ja) * 1987-07-03 1989-10-31 Shiseido Co Ltd 液体クロマトグラフィ−用充填剤

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01272963A (ja) * 1987-07-03 1989-10-31 Shiseido Co Ltd 液体クロマトグラフィ−用充填剤
JPH01199155A (ja) * 1987-10-31 1989-08-10 Shiseido Co Ltd 液体クロマトグラフィー用充填剤
JPH01202658A (ja) * 1988-02-08 1989-08-15 Shiseido Co Ltd 液体クロマトグラフィー用充填剤

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