JPS6119611A - 共役ジエンの重合方法 - Google Patents

共役ジエンの重合方法

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JPS6119611A
JPS6119611A JP13895084A JP13895084A JPS6119611A JP S6119611 A JPS6119611 A JP S6119611A JP 13895084 A JP13895084 A JP 13895084A JP 13895084 A JP13895084 A JP 13895084A JP S6119611 A JPS6119611 A JP S6119611A
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義弘 猪木
Yasuro Hattori
服部 靖郎
Takeshi Ikematsu
武司 池松
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業−にの利用分野] 本発明は、新規な複合触媒を用い、高いトランス結合金
率と、狭い分子量分布とを有する、共役ジエン重合体を
効率よく製造する方法に関するものである。
[従来の技術] 従来、高いトランス結合金率を有する共役ジエン重合体
を製造する方法として知られている技術は、大きく次の
3種類に分類することができる。
即ち、(1)遷朽金属化合物を主成分とする、いわゆる
チーグラー触媒系、(2)5アルカリ土類金属等を主成
分とするアニオン重合触媒系、及び(3)希土類金属を
主成分とする系である。
ニッケル、コバルート、チタン、バナジウム等のA t
’a金属を主成分とする第1の系は、高度に立体規則性
重合が行なわれることが知られており、例えば、チタン
金属を用いるブタジェンの重合法として、四価のチタン
金属化合物とハロゲン化マグネシウムとの担体Φを用い
る方法(#開閉5l−E17387号)がある。特に、
バナジウム化合物を主成分とする場合、トランス結合金
率の極めて高い重合体を得ることができ、例えば、四価
のハロゲン化バナジウムと有機アルミニウムとの複合触
媒を用いてイソプレンを重合する方法(特開昭50−3
8585号)、更には、三価或いは四価のバナジウム化
合物と有機アルミニウム及び四価のチタン化合物とで成
る複合触媒を用いてイソプレンを重合する方法(特開昭
49−29388号、特開昭50−122586号)等
が知られている。しかし、これらの触媒は、一般に溶媒
に不溶であり、また共役ジエンと芳香族ビニル炭化水素
化合物との共重合も困難である。更に、重合が進んだ段
階で、ゲル化した重合体となり易い欠点を有し、得られ
る重合体の分子量分布も著しく広いものとなる。この様
な重合体はゴムとして用いた場合、加硫物強度や耐摩耗
性等に於いて劣るという大きな欠点を有する。
一方、上記(2)の種類に属するものとしては、■4 
金属の有機金属化合物を重合触媒とする例があるが、一
般にベリリウム、マ”グネシウム以外の有機金属化合物
は合成が困難であり、またその重合活性も著しく低い。
上記2種の有機金属化合物の場合も、合成は比較的容易
であるものの、共役ジエン類に対する反応性は、ある特
殊な反応条件以外には活性がなく、実用に供された例は
ない。
これに対して、■4金属の有機化合物と他の有機金属化
合物とを組合わせた複合触媒を使用する方法としては、
バリウム−ジーtert−ブトキシ・ドと有機リチウム
(特開昭47−3728号)、或いはバリウム−ジーt
ert−ブトキシドと有機マグネシウム(特開昭52−
48910号)等を用いてブタジェンの重合を行う例が
あり、更にはバリウム或いはストロンチウムの有機化合
物と有機リチウム及び■8或いは■4の金属の有機金属
化合物を用い5て共役ジエンの重合を行なう方法(特開
昭52−30543号)等も知られている。これらの■
、金属化合物を含む複合触媒を用いる系では、ある程度
高いトランス結会合率を有する共役ジエン重合体をイI
Iようとする場合には、分子量分布も比較的狭いものが
得られ、又、芳香族ビニル炭化水素との共重合も可能で
ある。しかし、ジエン部の高い、例えば90%ものトラ
ンス結合金率を有する重合体を得ようとする場合、一般
に、低い重合温度での使用が必要となり、この場合、そ
の重合活性は著しく低いものとなって、工業的使用を目
的とする場合には満足すべきものではなかった。
更に第3の種類に属するものとして、希土類金属化合物
を主触媒とし、助触媒として有機マグネシウム化合物を
用いる複合触媒も知られている。
例えば、特開昭59−1508号では、Di、 Nd、
 Pr等のバーサチック酸塩、或いは特殊なα、γ−ジ
ケトン錯体を用いる方、法が提案されている。然しなか
ら、この複合触媒もその重合活性は極めて低く、又、得
られるポリマーの分子量分布も広い欠点を有している。
以上の様に、従来より種々の触媒系は知られているもの
の、工業的に利用可能なレベルで、高いトランス含量 ジエン重合体、特にポリブタジェンを、極めて高活性に
街・ることができる触媒は知られていなかった。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、上述の(1)〜(3)の公知触媒の欠点を改
良し、極めて高活性に、高いトランス含量と狭い分子量
分布を有する共役ジエン重合体を得ることが可能な触媒
及び重合方法を提供するためになされたものである。
[問題点を解決するための手段及び作用]本発明によれ
ば、(a)セリウム、或いはユーロピウムの有機リン酸
塩、及び(b)有機マグネシウム化合物よりなる複合触
媒を用いることを特徴とする、共役ジエン重合体の製造
方法が提供される。
11金属のうち、セリウムは、高1,4−シスジエン重
合体の製造触媒としての活性が大であること、ユーロピ
ウムは、その重合活性をほとんど有しないことが知られ
ていたものである[例えば、J。
Polym、 Sci、  、  Polym、 Ch
em、 Ed、  、 18.3345(1980’)
]。しかしながら、本発明の、1.44ランス重合を主
体とする重合の場合には、驚くべきことに高活性を有す
る触媒であることが見出された。また、セリウムは、希
土類金属のなかで、最もその存在量の多いものとして知
られている金属であり、工業的に容易に、かつ安価に入
手することが可能である。
本発明の元素種は、セリウムまたはユーロピウム単独で
あっても、又これらの混合物であっても、更には、他の
希土類金属元素ないしは、希土類金属以外の金属元素を
少量を含むものであっても構わない。
又、本発明の触媒成分(a)を形成するもう一つの成分
である有機リン酸化合物は、下記の一般式(I)及び(
n)で表わされる。
(ここで、j、に、1.mは、0以上の整数を表わし、
それぞれ同じであっても、異なっていてもよい。又、R
1−R4は、水素原子、あるいは炭化水素基、あるいは
芳香族炭化水素基、あるいはアルキルフェノキシ基を表
わし、R1とR2及びR3とR4は、それぞれ同一の基
であっても異なる基であってもかまわない。) 上記一般式(I)は、5価の有機リン酸化合物を表わし
、一般には母体構造をとる5価のリン酸、及びそのモノ
あるいはジエステルの形で命名される。そのような好ま
しい例としては、リン酸ジブチル、リン酸ジペンチル、
リン酸ジヘキシル、リン酸ジヘプチル、   ゛ ゛      リン酸ジオクチル、リン酸ビス(2−エ
チルヘキシル)、リン酸ビス(1−メチルヘプチル)、
リン酸ジラウリル、リン酸ジオレイル、リン酸ジフェニ
ル、リン酸ビス(p−ノニルフェニル)、リン酸ビス(
ポリエチレングリコール−p−)こルフェニル)、リン
酸(ブチル)(2−エチルヘキシル)、リン酸(1−メ
チルヘプチル)(2−エチルヘキシル)、リン酸(2−
エチルヘキシル)(p−ノニルフェニル)、2−エチル
へキシルホスホン酸モノブチル、2−エチルへキシルホ
スホン酸モノ=2−エチルヘキシル、フェニルホスホン
酸モノ−2−エチルヘキシル、2−エチルへキシルホス
ホン酸モノ−p−ノニルフェニル、ホスホン酸モノ−2
−エチルヘキシル、ホスホン酸モノ−1−メチルヘプチ
ル、ホスホン酸モノ−p−7ニルフエニル、ジブ′チル
ホスフィ、ン酸、ビス(2−エチルヘキシル)ホスフィ
ン酸、ビス(1−メチルヘプチル)ホスフィン酸、ジラ
ウリルホスフィン酸、ジオレイルホスフィン酸、ジフェ
ニルホスフィン酸、ビス(p−ノニルフェニル)ホスフ
ィン酸、ブチル(2−エチルヘキシル)ホスフィン酸、
(2−エチルヘキシル)(1−メチルヘプチル)ホスフ
ィン酸、(2−エチルヘキシル)(p−ノニルフェニル
)ホスフィン酸、ブチルホスフィン酸、2−エチルへキ
シルホスフィン酸、1−メチルへブチルホスフィン酸、
オレイルポヌフィン酸、ラウリルホスフィン酸、フェニ
ルホスフィン酸、p−ノニルフェニルホスフィン酸等が
挙げられる。
又、1.−、記一般式(II)で表わされる3価の有機
リン酸化合物の好ましい例としては、上記(I)に例示
した5価の有機リン酸化合物の母体構造が、それぞれ亜
リン酸に置換された化合物を挙げることができる。
上記に例示した有機リン酸化合物のうちで、特に好まし
い例としては、リン酸ビス(2−エチルへキシル)、リ
ン酸ビス(1−メチルへブチル)、2−エチルへキシル
ホスホン酸モノ−2−エチルヘキシル、ビス(2−エチ
ルヘキシル)ホスフィン酸が挙げられる。本発明のセリ
ウム又はユーロピウム金属の有機リン酸塩は、例えばこ
れらの有機リン酸化合物のアルカリ金属塩とセリウム或
いはユーロピウムの塩化物を反応させることによって、
容易に得ることができる。
本発明を形成するもう一つの触媒成分(b)有機マグネ
シウム化合物は下記の一般式(ll[)で表わされる。
M  R’  R6・n A l 、R3(III) (ここで、R5R6は、脂肪族炭化水素基又は芳香族炭
化水素基を表わし、それぞれ同一の基であっても、異な
る基であっても構わない。R7は脂肪族炭化水素基を表
わし、また、nは0またはそれ以」二の正の数を表わす
。) その様な例としては、ジエチルマグネシウム、ジ−n−
プロピルマグネシウム、ジ−イソプロピルマグネシウム
、ジ−n−ブチルマグネシウム、n−ブチル−5ec−
ブチルマグネシウム、ジー5ec−ブチルマグネシウム
、ジーtert−ブチルマグネシウム、ジ−n−ヘキシ
ルマグネシウム、ジ−n−プロピルマグネシウム、ジフ
ェニルマグネシウムMAGALA−flE 、−7,5
E(テキザスアルキル社)等が好ましいが、更に好まし
いものとしては、ジ−イソピロピルマグネシウム、ジ−
n−ブチルマグネシウム、ジー5ec−ブチルマグネシ
ウム、MAGALA−13E、−7,5E等が挙げられ
る。
本発明の複合食害は極めて活性が高く、使用する触媒量
は、重合すべき共役ジエン単量体ioo g当たり、成
分(a)は好ましくは、0.01〜1ミリモル、更に好
ましくは0.05〜0.6 ミリモルである。
成分(b)は好ましくは、同じく共役ジエン単量体10
0g当たりの濃度で示し、0.02〜10ミリモル、更
に好ましくは0.1〜6ミリモルである。一般に、一定
量のセリウム或いはユーロピウム金属に対し、使用する
有機マグネシウムの量が少なすぎる場合、重合活性の低
下を招くばかりか、得られる共役ジエン重合体中のトラ
ンス結合金率も低いものとなり、また、その分子量分布
も広いものとなる。一方、使用する有機マグネシウムの
量が多すぎる場合、得られる共役ジエン重合体の分子量
分布は狭くなる反面、重合活性、トランス結合金率も共
に低下する。また、不必要な多量の触媒量を使用するこ
とは共役ジエン重合体中に残存する触媒残液を多くする
ばかりか。経済性の面でも好ましいものではない。即ち
、本発明で使用される複合触媒の好ましい量は、触媒の
構成成分(a)と(b)との比で示し、(a)/(b)
が110.1から1750、更に好ましくは110.5
から1710の範囲である。
本発明の複合触媒は、更に、(c)有機リチウム化合物
(d)、有機アルミニウム化合物(e)、電子供与性化
合物のうちの一つ、又はそれ以上の成分を共存させるこ
とによって、更にその重合活性を高めることができる。
使用される有機リチウム化合物は次の一般°式1)で示
される。
R”  (Li′))C・・・・・・(1(ここでR8
は、脂肪族炭化水素基、又は芳香族炭化水素基を表わし
、χは1以上の整数を表わす。) その様な例としては、メチルリチウム、エチルリチウム
、n−プロピルリチウム、イソプロピルリチウム、n−
ブチルリチウム、5ec−ブチルリチウム、tert−
ブチルリチウム、イソアミルリチウム、5ec−アミル
リチウム、n−ヘキシルリチウム、n−オクチルリチウ
ム、アリルリチウム、ベンジルリチウム、フェニルリチ
ウム、1.1−ジフェニルリチウム、テトラメチレンジ
リチウム、ペンタメチレンジリチウム、1.2−ジリチ
オ−1,1,2,2−テト、ラフェニルエタン、1,3
−ビス(1−リチオ−1,3−ジメチルペンチル)ベン
ゼン、等が挙げられる。好ましくは、n−ブチルリチウ
ム、5ee−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウ
ム、1.3−ビス(l−リチオ−1,3−ジメチルペン
チル)ベンゼンが挙げられる。
共存する有機リチウム化合物の量によって、得られる共
役ジエン重合体中のトランス結合金率を変化させること
が可能である。一般に、有機リチウムの使用量が多くな
るに従って、重合活性は増大し、一方、得られる共役ジ
エン重合体中のトランス結合金率は減少する。しかしな
がら、適当量使用した場合には、高トランス結合金率を
有するポリマーを、更に高活性に得ることが可能である
。従って、目的とするポリマー中のトランス結合金率に
よって、使用すべき有機リチウム化合物の量は異なるが
、一般的に、トランス結合金率が80%以上のものを得
ようとする場合には、有機リチウム化合物中のリチウム
原子と、有機マグネシウム化合物中のマグネシウム原子
との比で表わして、Li/Mgモル比が、1.5以下で
あることが望ましい。特に、トランス結合金率が85%
以上となる樹脂状タイプのポリで−を得ようとする場合
には、同じ<Li/Mgモル比が、0.7以下であるこ
とが望ましい。
また、当該複合触媒の重合活性を高める為に、共存させ
ることが可能な第2の成分である(d)有機アルミニウ
ム化合物は、次の一般式(V)で表わすことができる。
AIR9RIOR”−−−−−−−−(V)(ここでR
9R1111は、水素又は脂肪族炭化水素基を表わし 
R11は脂肪族炭化水素基を表わす。)その様な例とし
ては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、トリイソプロピルアルミニウム、トリイソブチルア
ルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリシクロヘ
キシルアルミニウム、ジエチルアルミニウムハイドライ
ド、ジイソプルルアルミニウムハイドライド、エチルア
ルミニウムシバイドライド、イソブチルアルミニウムシ
バイドライド等が挙げられる。特に好ましいものは、ト
リエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、
ジエチルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルアル
ミニウムハイドライドである。有機アルミニウム化合物
を使用する場合、特にその多すぎる使用量は、逆に重合
活性及びトランス結合金率の両1者を共に低下させる。
従って、有機アルミニウム化合物の使用量は適正量に留
めるべきであり、その場合には、重合活性、トランス結
合金率の両者共に高めることが可能である。−1般的に
は、使用する有機アルミニウム化合物の量は、 Ai/
Mgモル比で表わして。
lO以下の場合が好ましい。
更に、当該複合触媒の重合活性を高めることのできる第
3の成分として、(e)電子供与性化合物を共存させる
ことも可能である。その様な例として、いわゆるルイス
塩基として知られている化合物、一般的には、エーテル
或いはチオエーテル類、更にアミン類を挙げることがで
きる。その様な例としては、ジメチルエーテル、ジエチ
ルエーテル、ジフェニルエーテル、テトラヒドロフラン
、アニソール、ジグライム等のエーテル類、ジメチルア
ミン、ジエチルアミン、トリメチルアミン、トリエチル
アミン、ジ−n−ブチルアミン、アニリン、ジフェニル
アミン、N−エチルアニリン、N、N、 N′、N′−
テトラメチルエチレンジアミン、ジピペリジノエタン等
のアミン類、更には、チオフェン、テトラヒドロチオフ
ェン、2,5−ジヒドロチオフェン等のチオエーテル類
を挙げることができる。好ましくは、ジエチルエーテル
、テトラヒドロフラン、トリエチルアミン、N、N、 
N” 、N′−テトラメチルエチレンジアミンである。
使用スる極性化合物の量は、化合物のもっルイス塩基と
しての強さにより異なるが、一般的に言って、塩基性の
強い化合物は、塩基性の弱い化合物に比べて、歩量でよ
い。上述の極性化合物は、多量に使用した場合には、逆
に該複合触媒の重合活性を低下させるばかりか、重合体
ポリマー中のトランス結合金率も低下させる。好ましい
使用量は、有機マグネジウド化合物1モル当たりのモル
数で示し、50以下である。
以上述べてきた(c)−有機リチウム化合物、(d)有
機アルミニウムー化合物、(e)極性化合物は、各々単
独で使用しても差支えないし、また、これらの化合物の
2成分以上を同時に使用しても構わない。しかも、これ
らの化合物のいずれの場合も、適切な使用を行うことに
よって、得られる共役ジエン重合体中の分子量分布を狭
くすることが可能であり、当該複合触媒によって得られ
るポリマーの物性は、更に好ましいものとなる。
本発明に於ける複合触媒は、共役ジエン単量体の存在又
は非存在下に、重合に先だって予備反応させることによ
っても、更にその重合活性を増大させ、かつ得られる共
役ジエン重合体の分子量分布を狭くすることが可能であ
る。その際、(c)有機リチウム化合物、(d)有機ア
ルミニウム化合物、(e)極性化合物が、予備反応系内
へ共存していても構わない。
この予備反応は、反応温度0〜100°Cで実施するの
が好ましい。これ以下の温度では、予備反応が不充分で
あり、一方、100°Cを越える温度では、分子量分布
が拡大して好ましくない。特に好ましい温度は、206
C〜80°Cである。又、反応時間は、0.01〜24
時間であることが好ましい。これ以下の反応時間では、
予備反応が不充分であり、これ以上の反応時間は不必要
である。特に好ましい条件は0.05〜5時間である。
ま−た、この予備反応を行う際に、共役ジエン単量体を
存在させることも可能であり、その場合、得られる共役
ジエン重合体は、更に分子量分布が狭いものとなる。使
用すべき共役ジエン単量体の好ましい量は、セリウム、
或いはユーロピウム金属原子に対するモル比で示し、1
〜1000である。これ以下であっても以上であっても
、共役ジエン単量体の存在による効果の発現は小さい。
しかも、上に示したモル比以上の共役ジエン単量体が存
在する場合には、予備反応における温度のコントロール
が、共役ジエン単量体の急黴な重合をもたらすこと等に
より困難どなる。特に好ましいモル比は、5〜200で
ある。 本発明で使用される単量体は、共役ジエン単量
体、共役ジエン単量体と他の共役ジエンとの混合物、ま
たは共役ジエンと芳香族ビニル炭化水素との混合物より
なる群から選ばれる。好ましく用いられる共役ジエンの
例としては、1.3−ブタジェン、イソプレン、2,3
−ジメチル−1,3−ブタジェン、1.3−ペンタジェ
ン、2,4−へキサジエン、2−フェニル−1,3−ブ
タジェン等が挙げられる。又、芳香族ビニル炭化水素と
して好ましい例は、スチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエン、メトキシスチレン、ジビニルベンゼン、
1−ビニルナフタリン等が挙げられる。本発明の最も好
ましい実用的な重合の形態は、ブタジェン単独重合、イ
ソプレン単独重合、ブタジェン−イソプレン共重合、ま
たは、ブタジェン−スチレン共重合である。
本発明における重合は無溶剤又は溶剤の存在下に実施さ
れうる。後者の場合、使用される溶剤としては、n−ペ
ンタン、n−ヘキサン、n−へブタン、シクロヘキサン
等の脂肪族又は脂環族炭化水素、ベンゼン、トルエン等
の芳香族炭化水素が好ましい。これらは2種以上の混合
物であっても、あるいは少量の不純物を含むものであっ
ても良い・又、重合温度は一30℃〜150℃、好まし
くは10〜1’20℃で粍実施される。更に重合反応形
式は回分法連続法のいずれであってもよい。
重合反応は所定の重合率に達したのち、公知の重合停止
剤を反応系に加えて停止させ、共役ジエン重合体の製造
における通常の脱溶剤、乾燥の工程をとる。
本発明の複合触媒によって効率良く得られる共役ジエン
重合体は、高いトランス結合金率と狭い分子量分布とを
有し、例えば高いグリーン強度と粘着性等に優れ、加工
性改良剤として使用できる他、加硫時の高い引張強度と
高い反発弾性は低いヒステリシスロスを示し、耐摩耗性
、発熱性等の点で優れることから、タイヤトレッド、カ
ーカス、サイドウオール等のタイヤ用途等のゴム製品と
しても好ましい原料となる。更には、トランス結合金率
が90%伺近に達する共役ジエン重合体は、特にその高
い伸長結晶性から、一般に室温以上の高い融点を示し、
ゴルフボール表皮、衛生材料、ポットメル]・接着剤等
の原料として、広い分野の用途に供することが可能であ
る。
[実施例] 以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 充分に乾燥した?OO’mJl耐圧ガラスボトルを打栓
し、更に乾燥窒素で内部を3時間パージした。
60gの1.3−ブタジェンを含む300gn−ヘキサ
ン混液をボトル内に封入した後、希土類金属の有機リン
酸塩化合物、Ln(PH)[ただしLnはランタニド金
属を示し、Plは(cH30H2CH2−CH2CHC
H20) 2− P−0−を示す。] 0.38ミリC
,H,0 モル、ジ−n−ブチルマグネシウム、3.6 ミリモル
を添加し、50°Cで6時間の重合を行った。重合後、
メタノールを添加して反応を停止させ、更に多量のメタ
ノールで重合体を沈澱、分離した後、50°Cで真空乾
燥した。このようにして得られた重合体の転化率、及び
ミクロ構造を第1表に示す。
第  1  表 ’l1l)、 La20X、 Pr 8’X、 Nd7
2% (7)混合物”2)赤外分光光度計を用い、モレ
口の方法で測定したイ1(i 第1表から、希土類金属のうちセリウム、及びユーロピ
ウム金属の重合活性が極めて高いことがわかる。また特
に、セリウム金属の場合、得られる重合体のトランス含
率も極めて高い樹脂タイプポリマーであることがわかる
実施例2 実施例1と同様な方法”で、80gの1,3−ブタジェ
ンを含む300gのn−ヘキサン混液に、セリウム金属
の有機リン酸塩、又は有機カルボン酸塩の0.38ミリ
モルを添加し、更に、有機金属の1.44ミリモルを添
加して、50°Cで1.5時間の重合を行った。重合結
果を第2表に示す。
第2表 Vers:パーサチック10(シェル化学)Naph:
ナフテン酸        n−0ct:オクタン酸第
2)ゲル浸透クロマトグラフィーを用いた値第2表より
、セリウム金属塩を形成する成分として、有機リン酸化
合物を使用した場合には、同じく他の有機酸を使用した
場合に比べ、重合活性が極めて高く、また得られるポリ
マーのトランス結合金率も高くかつ分子量分布も狭いこ
とがわかる。更に、もう一つの触媒成分である有機金属
化合物として、有機マグネシウム化合物を用いた場合に
のみ、本発明の効果が発現されることが明らかである。
実施例3 実施例1と同様な方法で、 700m立耐圧カラスボト
ル中で、f(Ogの1,3−ブタジェンを含む300g
のn−ヘキサン混液を用い、セリウム金属の有機リン酸
’M [Ce(”+ ) 3 ] −又はユーロピウム
金属の有機り7 Mi!i [Eu CPl) 3 ]
 、 (ただし、P1は実施例1で記載、のちのと同一
である。)と、ジ−n−ブチルマグネシウムとを所定量
添加し、65℃80分間重合を行った。重合結果を第3
表に示す。
ゝ\2) ゝ゛ゝゝ′\、 ゝ\ 第3表 しょiり 第3表より、セリウム、及びユーロピウム金属原子に対
するマグネシウム原子のモル比が、広い範囲で非常に高
い重合活性を有していることがわかる。しかも、この比
が特に好ましい場合には、極めて優れた高活性を示し、
更に得られるポリマーも狭い分子量分布を有しているこ
とがわかる。′ 実施例4 実施例4では、実施例1と同様な方法で、セリウム或い
はユーロピウム金属の有機リン酸塩0.2(ミリモル/
100gブタジェン)と、ジ−n−ブチルマグネシウム
0.6(ミリモルフ100gブタジェン)を触媒として
使用し、更に有機リチウム化合物、有機アルミニウム化
合物、および電子供与性化合物を種々の条件で添加した
。重合は、65°Cで2時間行った。重合結果を第4表
に示す。
第4表より、有機リチウム化合物、有機アルミニウム化
合物、又は電子供与性化合物を、各々適当量添加した場
合には、添加しない系に比べ重合活性が更に増大し、し
かも得られる高トランスポリマーの分子量分布も狭くな
っていることがわかる。
実施例5 10011文耐圧ボトルを、乾燥窒素で充分にパージし
た後、打栓し、実験番号41から46迄は、セリウム又
はユーロピウム金属の有機リン酸塩[Ce(Pr)3.
又はCe (Eu) 3  ;ただし、P、、、P2は
実施例1で記載したものと同じである。30.12ミリ
モル、及びジ−n−ブチルマグネシウム0.313ミリ
モルを第5表に示す条件で添加し、触媒の予備反応を行
った。実験番号47から53迄はCe(P2)3 [た
だしP2は上述と同様]も含めて、その際、■、3−ブ
タジェンの20%n−ヘキサン混液2.3gの共存下で
、更に実験番号52ではn−ブチルリチウム0.072
  ミリモルとテトラヒドロフラン0.216  ミリ
モルとを添加し、所定の条件で、触媒の予備反応を行っ
た。その様にして予備反応を行った触媒は、セリウム金
属塩の場合には、赤色透明溶液に、ユーロピウム金属塩
の場合には、黄色透明溶液となった。更に、この予備反
応を行った触媒を実施例1と同様の操作を行った?0O
nl耐圧ガラスボトル中の1.3−ブタジェンの20%
n−ヘキサン混液300gに添加し、65℃で2時間の
重合を行った。以上の予備反応条件、重合結果をまとめ
て、第5表に示す。
#15表 第5表より、触媒を予備反応することにより、予備反応
を行なわない場合(実験番号20.33)に比べて、重
合活性は更に増大し、また得られるポリマーの分子量分
布も狭いものになっていることがわかる。更に千ツマ−
の存在下で予備反応した重合にも、重合活性は増大し、
かつ得られるポリマーの分子量分布も更に狭くなってい
ることがわかる。
[発明の効果] 本発明によれば、高いトランス結合金率と狭い分子量分
布を有する共役ジエン重合体を収率よ〈製造することが
できる。本発明により得られる共役ジエン重合体はグリ
ーン強度と粘着性に優れ、加硫時の高い引張強度と高い
反撥弾性及びその低いヒステリシスロス、優れた耐摩耗
性、低発熱性を示す。更には、トランス結合金率が90
%付近に達する重合体は高い伸長結晶性と高い融点を示
す。本発明により得られる重合体は上記種々の優で れた特性により広い分野の用途に使用することができ、
本発明の工業的意義は大きい。
ト  続  補  正  書 昭和59年8月 17日

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)セリウム、又はユーロピウムの有機リン酸
    塩及び(b)有機マグネシウム化合物よりなる複合触媒
    を用いることを特徴とする、共役ジエンの重合方法。
  2. (2)特許請求の範囲第1項に記載の複合触媒を用いる
    に際し、(c)有機リチウム化合物、(d)有機アルミ
    ニウム化合物、(e)電子供与性化合物のうちの一つ又
    はそれ以上を併用することを特徴とする共役ジエンの重
    合方法。
  3. (3)触媒構成成分を、重合に先だち、共役ジエン単量
    体の存在下、又は非存在下で予備反応させることを特徴
    とする、特許請求の範囲第1項または第2項に記載の共
    役ジエンの重合方法。
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