JPS6118330Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は電気カーペツト等の採暖具に関するも
のである。

従来の技術 最近のカーペツト等の採暖具においては、採暖
具本体を複数、例えば中央部分と外周部分および
それらの中間部分の３つに区画し、かつそれぞれ
の区画部にヒータを配設して、使用者が任意にゾ
ーン切替えが行なえるようにしたものがあるが、
この採暖具とやぐらコタツを併用するために両方
に通電した場合、やぐらコタツが位置する採暖具
の中央部分は局部的に過熱されることになり、非
常に危険である。したがつてこの局部過熱を防止
するるためには、採暖具とやぐらコタツを併用す
る場合は、やぐらコタツが位置する採暖具の中央
部分に配設したヒータへの通電を断つようにして
いた。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら、これだけでは十分ではなかつ
た。すなわち、やぐらコタツを併用する場合、コ
タツ布団をかけて使用するため、このコタツ布団
が採暖具の中央部分と外周部分との中間部分を覆
うことになる。その結果、中間部分はやぐらコタ
ツの熱は受けないが、コタツ布団により保温され
る形となるため、この中間部分が過熱されてしま
うという問題点があつた。

また、中間部分のヒータへの通電を断つと、中
間部分の過熱はなくなるが、中間部分は中央部分
ほどコタツ熱を受けないため、温度が下がりすぎ
るという問題点があつた。

本考案は上記問題点に鑑み、コタツを併用した
場合でも全体の温度をほぼ均一にすることのでき
る採暖具を提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案は、外周部
分のヒータと中央部分のヒータの一部を中間部分
に入り込ませ、各々のヒータは単独に制御可能に
したものである。

作 用 上記構成によりコタツが位置する中央部分のヒ
ータを考慮するだけで、コタツ布団により保温さ
れる中間部分の発熱が抑えられることになり、全
体がほぼ均一な温度となる。

実施例 以下、本考案の一実施例を図面を用いて説明す
る。

第１図、第２図において、１は電気カーペツト
等の採暖具本体で、この採暖具本体１は中央部分
ａと外周部分ｂおよびそれらの中間部分ｃの３つ
に区画している。そして前記中央部分ａと外周部
分ｂにはそれぞれヒータHa，Hbを配設し、かつ
それぞれのヒータHa，Hbは第２図に示すよう
に、その一部を中間部分ｃに入り込ませている。

上記構成において、採暖具とやぐらコタツを併
用する場合は、やぐらコタツを採暖具本体１の中
央部分ａに位置させる。この場合、局部過熱を防
ぐために、採暖具本体１の中央部分ａに配設した
ヒータHaの入、切を行なうスイツチ（図示せ
ず）を操作して、ヒータHaへの通電を断つが、
採暖具本体１の外周部分ｂに配設したヒータHa
へは通電する。またこの場合、採暖具本体１の中
間部分ｃはコタツ布団により覆われるが、この中
間部分ｃは中央部分ａのヒータHaと外周部分ｂ
のヒータHbとが入り込んだ状態となつており、
かつ採暖具とやぐらコタツの併用時には、中央部
分ａのヒータHaの通電が断たれるため、中間部
分ｃにおける熱密度は採暖具本体１の外周部分ｂ
の熱密度の半分となるため、コタツ布団により覆
われる中間部分ｃが過熱されるということはな
い。

なお、採暖具単体でその全面を使用するとき
は、中央部分ａ、外周部分ｂおよび中間部分ｃの
熱密度はいずれも同じとなるため、特に問題はな
い。

考案の効果 以上のように本考案によれば、採暖具と、コタ
ツを併用した場合に、中央部分のヒータのみを考
慮するだけで、コタツ布団により覆われる中間部
分の発熱が自動的に減少することとなり、簡単な
構成により中間部分の過熱を未然に防止すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す採暖具の平面
図、第２図は同採暖具のヒータ配置図である。 １……採暖具本体、ａ……中央部分、ｂ……外
周部分、ｃ……中間部分、Ha，Hb……ヒータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 採暖具本体を中央部分と外周部分およびそれら
   の中間部分の３つに区画し、前記中央部分に配設
   されるヒータと、前記外周部分に配設されるヒー
   タとを設け、前記それぞれのヒータの一部を中間
   部分に入り込ませ、さらに前記中央部分のヒータ
   と外周部分のヒータは単独に制御可能に構成した
   ことを特徴とする採暖具。