JPS6117996A - 発熱性放射性物質の貯蔵方法 - Google Patents

発熱性放射性物質の貯蔵方法

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JPS6117996A
JPS6117996A JP59139515A JP13951584A JPS6117996A JP S6117996 A JPS6117996 A JP S6117996A JP 59139515 A JP59139515 A JP 59139515A JP 13951584 A JP13951584 A JP 13951584A JP S6117996 A JPS6117996 A JP S6117996A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、熱発生を伴う高放射性物質が収納された遮蔽
容器を、限定された面積内に!数装置する発−性放射性
物質の貯蔵方法に関するものでやる。
〔発明の背景〕
原子炉の使用済燃料に代表される高放射性物質は、原子
炉から取り出された直後は非常に強い放射線と、この放
射線に伴って大量の崩壊熱を発生する。この放射線と崩
壊熱は、原子炉からの取出時間が経過するに従ってまず
急激に減少し、しかる後は、徐々に程度を弱めながら減
少する。−上記の使用済燃料のように崩壊熱の発生を伴
う高放射性物質の貯蔵にあたっては、崩壊熱の発生が大
きい間は水中において冷却と遮蔽を兼ねるのが通常であ
る。燃料は温度を調節された水中で表面を対流で冷却す
ることにより燃料被覆管の温度上昇を防ぎ、燃料被覆管
の密封健全性を保つことができる。
しかし、原子炉に付属する使用済燃料貯蔵プールの容量
には限度があり、原子炉の運転を継続して取替燃料の取
出しを行なうためには、貯蔵プールに相応のスペースを
必要とする。そこで、原子炉工り取出してから時間を経
過して崩壊熱が減少した燃料は貯蔵プールから取出して
プール外に貯蔵する必要性が生じた。原子炉の燃料貯蔵
プール外における貯蔵方法としては、別の燃料貯蔵プー
ルによるほか、キャスクと呼ばれる遮蔽容器に収納して
貯蔵する方法が、Technical and ECO
−nomic Assessment of Alte
rnative l)ryStorage Metho
ds 、 E、几、 Johnson et、al。
p 58. proceedings of an N
EA 5pecialistWorkshop for
 1)ry Storage of 5pent Fg
elEIements 、 0ECD (1982)で
知られている。
使用済燃料を収納して貯蔵する遮蔽容器の一例として、
加圧水型軽水炉(PWR)使用済燃料の場合12体、沸
騰水型軽水炉(BWR)使用済燃料ならば33体で、総
発熱熱量50KWを収納できるものがある。この容器は
鋳鉄製の円柱状の本体からなシ、側面には鋳鉄製のフィ
ンを有し、フィンの相互間にはプラスチック製中性子遮
蔽体が埋込まれ、The TN 1300 Shipp
ing / Sto −rage Ca5k Syst
em for 5pent puel 、 R,。
Christ、 W、 Anspach、 I) 10
1〜106 、 pro −ceedings of 
an NEA 5pecialist Worksho
pfor ])ry f3torage of 5pe
nt Fuel EJement 。
0ECD(1982)で知られている。
他の柄と尤では、PWR使用済燃料ならば24体、BW
R使用済燃料ならば52体で、総発熱量24KWを収容
できるものがある。この容器は、外表面が平滑なステン
レス製でフィンを有してなく、下記(i)、 ’ (1
りが知られている。
α)  Storage and Transport
ation of 5pentFuel and Hi
gh −Level Waste wsing Dry
Storage Ca5ks 、 P、 E 、 Eg
gers 、Proceedingsof ANS T
opical Meeting for 5pent 
FuelStorage、 September (1
982)(2)実開昭58−184699 上記(1)、(2)の比較において、著しい相違はQ)
が熱伝導の良好な鋳鉄製であ楓除熱はフィンの表面から
空気の対流によってのみ行われることに々っており、輻
iによる除熱は期待しなくともよい。
一方、(1)は耐環境性は良好であるが、熱伝導率は不
良なステンレス鋼−であり、フィンを有してい々い。こ
れは、鋳鉄の場合一体構造にフィンを鋳造成形できる場
合と異なり、ステンレス鋼の溶接構造でフィンを加工す
ることがコストを著しく増すこと並びに、熱伝導率の低
いステンレス鋼のフィンは除熱効率が鋳鉄の場合程良好
で々いことによっている。また、フィンの存在は、原子
炉プール中での取扱時に表面の汚染を発生するリスクを
増し、空中に保管時に表面の汚染の除去が困難となる問
題がある。従うて、フィンのないステンレス鋼製の遮蔽
容器の場合には、表面の空気対流による除熱のほか輻射
による除熱によって容器表面温度が許容限度以上になら
ないようにしている。
除熱を空気対流のみに依存しているフィン付容器による
貯蔵に際しては、容器を建屋内に密に配置でき、−例と
して、7600m”の建屋に420基の容器を貯蔵する
ことができる。IrlterimSpent Fuel
 Element j3torage In ’pra
nsportCask 、 H,Ma1msti6m、
Q、 Weinhold 、 K、 lli:in −
feld 、 proceeding of ANS 
Toplcal Meeting”pechnical
 Ba5es for Nuclear Fuel C
yclepolicy ’ September (1
981)が知られている。
フィンの々いステンレス容器の貯蔵に際し2ては輻射に
よる除熱を確保するため、密な配列は避は屋外に貯蔵さ
れている。
また、高放射性物質を収納する遮蔽容器はその表面線量
率が技術基準で定められるところに従い、表面から1r
J1れて10ミリレム毎時以下となるように設計されて
いる。この基準は、容器の輸送中における安全を確保す
るために設けられているものである。しかし、多量の容
器を原子力施設内に貯蔵するに当っては、人の居住の可
能性のある敷地境界外において被ばく線量の基準(年間
500ミリレム)に比べて十分に小さな値になるような
施設を設計し管理することが、「発電用軽水型原子炉施
設の安全審査における一般公衆の被ばく線量評価につい
て」 (原子力安全専門審査会)により望まれている。
このため、遮蔽容器の表面における放射線はさらに遮蔽
によって低減させる必要がある。
〔発明の目的〕
本発明は上記の状況に鑑みなされたものであり、限られ
た面積内に配置された多数の遮蔽容器の表面温度の上昇
を抑制できると共に、遮蔽容器周辺の放射線被ばく量を
低減できる発熱性放射性物質の貯蔵方法を提供すること
を目的としたものである。
〔発明の概要〕
本発明の発熱性放射性物質の貯蔵方法は、発熱する放射
性物質が収納され、上記発熱を除熱するように形成され
た放射性遮蔽容器を平面上に複数個配列し貯蔵する場合
に、それぞれの上記遮蔽容器の伝熱面相互の空間を遮る
ように、かつ、それぞれの上記遮蔽容器の外周面との間
、もしくは遮蔽部材自体の表面、に空気の対流路を形成
可能に取り付けられた上記遮蔽部材を、上記遮蔽容器相
互間に設ける方法でおる。
遮蔽容器を、大気中で単体で配置する場合には、伝熱表
面における対流と輻射の双方によって除熱されるが、こ
の遮蔽容器の発熱体が、同種の発熱      1体を
複数個近接配列配置された場合には、相対する等温度、
等放射率の伝熱表面間では放射平衡が成立することから
、輻射による除熱ができなくなり、発熱体の表面温度が
上昇してしまう。これに対し、それぞれの発熱体(遮蔽
容器)の伝熱面相互の空間を遮る遮蔽部材を設け、この
遮蔽部材自身は発熱体から吸収した輻射熱をその表面に
おける対流で除熱できるようにし、これによシ発熱体の
伝熱面からの輻射を受熱(熱吸収)できることにより、
発熱体表面の温度上昇を許容範囲内に管理できる。また
、発熱体の伝熱面は、同時に放射線の透過面であるため
、その周囲を囲んだ遮蔽部材は放射線の遮蔽能力を補足
できること(Cよシ、周辺の放射線被ばく量を低減する
ことができる。
〔発明の実施例〕
以下本発明の発熱性放射性物質の貯蔵方法を実施例を用
い第1図によシ説明する。第1図(イ)は発熱性放射性
物質を収納した遮蔽容器が土台上に配置された状態の正
面図、←)は(イ)の断面図である。
図において、1は遮蔽容器で、外径が2.2m、高さが
4.9mの円柱形で、外表面はステンレス鋼で形成され
ている。2は遮蔽容器1の遮蔽部材の高熱伝導率を有す
る軟鋼製の遮蔽円筒で、内径2.5m、外径2.51m
、高さ3.6mであり、遮蔽容器1と同心的に、かつ、
遮蔽容器1の伝熱面と正対する位置に配置されて諭る。
遮蔽円筒2の内外表面は平滑で、内面を黒色に塗装し、
その放射率は1に近く形成されている。また、遮蔽容器
1内には、20.8KW(17900Kcat/時)の
崩壊熱を発生する使用済燃料(図示せず)が収納されて
いる。使用済燃料は全長が4.5mであるが、崩壊熱を
発生する燃料物質を含んだ部分の長さは約3,6mで、
この熱は遮蔽容器10本体内を半径方向に伝導し、円柱
形の容器側壁面の下端から0.4m。
上端から0.9mの長さの3.6mの部分から外部環境
に放散するようになっている。従って、遮蔽容器1の放
熱部分の軸方向の長さと遮蔽円筒2の長さは等しく、か
つ、対向関係位置に配置されている。また、遮蔽容器1
は設置面である土台4上に置かれ、遮蔽円筒2は架台3
を介し土台4上に置かれ、遮蔽円筒2の下端には遮蔽容
器1と遮蔽円筒2との間の対流空気の流路5以上の間隔
が形成されている。
上記の構造において、遮蔽容器1は日蔭で、外気温度3
8Cの環境条件にて地上に直立載置され熱的平衡に達せ
しめることができた。そして、17900Kcat/時
の熱が遮蔽容器1の伝熱表面を通って空気の対流と輻射
で除熱されるときは、表面温度が環境温度38Cよシも
82C高い120Cになっていた。ここで、120tl
l’の伝熱面より空気の自然対流で除去される熱量は1
0700Kcat/時で、38Cの外部環境への輻射に
よって除去される熱量は7200Kcal1時である。
また、第1図では遮蔽容器1の外周に遮蔽円筒2を配置
した1組のみを図示し、他の遮蔽容器1、遮蔽円筒2を
組合せたものを省略しであるが、遮蔽容器1のみを、中
心間距離4mの正方格子状に配列したところ、遮蔽容器
1の伝熱面からの除熱の輻射の寄与はなくなり、表面温
度は輻射のある場合よシも38C高温の158Cとなっ
た。
上記のように、日蔭で38Cの環境条件で熱的平衡に達
せしめたところ、遮蔽円筒2は遮蔽容器1の表面からの
輻射熱によって内面から加熱され、同時に内外壁面上に
おいて空気の自然対流によって除熱されている。遮蔽円
筒2の表面に隣接する遮蔽円筒20表面とは1.5mの
位置にあシ放射平衡にあって輻射による熱の出入はない
。この条件で、38Cの外気は遮蔽円筒2の間隔を通っ
て十分に伝熱面に供給される。遮蔽円筒2の温度は、上
端で最も高く、外部環境温度38Cより36C高温の7
4Gとなっている。尚、遮蔽円筒2の上端部分の空気の
温度は、外部温度38Cよ?)7C高温の45″Cとな
っている。遮蔽容器1の伝熱面温度は、上端で最も高く
遮蔽円筒2より60C高温の1340となっている。伝
熱面の下端では38trで、上端では45Cとなってい
る空気によって、下端で1272r、上端で上記の13
40の伝熱面から自然対流で除去される熱量は1190
0Kcal 7時で、輻射で除去される熱量は6000
Kcal1時となっている。この場合、遮蔽容器1を単
独で置いた場合の輻射による除熱量である7200Kc
at/時と比較し、83%に相当する17%少ない輻射
熱が除去されたことになる。遮蔽容器1の外周に遮蔽円
筒2を設置し、輻射除熱6000Kcat/時を確保で
きたことによシ、遮蔽容器1の表面温度は、伝熱面の下
端で31C1上端では24C低温に保つことができてい
る。
遮蔽容器1と遮蔽円筒2との間隔は除熱効果に大きく影
響し余シ小さくすることはできず、本実施例においては
、遮蔽円筒1の出口空気平均温度は入口温度より7C高
温になっている。出口空気の温度上昇はず遮蔽容器1と
遮蔽円筒2との間の間隔にほぼ反比例して上昇し、遮蔽
容器伝熱面の上端における温度が上昇して遮蔽円筒2の
設置効果を著しく減することになる。間隔を大きくする
ことは隣接する遮蔽円筒2との間隔を狭ばめて空気の流
通を阻害しない限りは除熱性能を損うことはない。
遮蔽容器1と遮蔽円筒2とによって形成される空気の流
路5に空気が流れる条件は、流路5内の空気が加熱され
るときに発生する浮力が流路5内における空気の流動抵
抗と釣υ合ったときである。
外部からの熱量が一定の断面積の流路内に入った場合、
空気の浮力の大きさは流路内の空気流速に反比例する。
一方、流路内の空気の流動抵抗は摩擦係数と流速の二乗
に比例し、流路の相当直径に反比例する。流路の相当直
径(Dll )は次式で与えられる。
(化学工学便覧、p125、丸善、昭和57年)相当直
径の値を用いればいかなる形状の流路でも評価すること
ができる。かくして、遮蔽容器1と遮蔽円筒2とによっ
て形成される流路の相当直径は、一定の限界よυ小さく
することは対流による除熱を著しく阻害することになる
。実施例における実験結果から、相当直径の限界はo、
zm(即ち、流路5の間隙は0.2m)である又ま九、
流路5の入口である遮蔽円筒2の下端においても同様の
相当直径が必要である。
架台3は遮蔽円筒2を支持するための構造強度を持つも
ので、遮蔽円筒2の下端縁と土台4との間で遮蔽容器1
及び遮蔽円筒20間隔よシ大きな距離を保つことができ
ればよい。また、遮蔽容器1の表面にフィンを加工して
自然対流による実効除熱量を、10700KCat/時
から約1.7倍の17900 Kcal 7時にするこ
とができれば輻射の寄与を無視しても表面温度を高めな
いで済むが、フィンの加工は遮蔽容器1の製作コストを
著しく高める。一方、軟鋼製の遮蔽円筒2は約重量が約
2.5トンであり、単純な形状でもあるので製作コスト
は比較的安価である。
上記の場合は、遮蔽容器1を日蔭に置いた場合であるが
、太陽の輻射の影響下ではやや状況が異なる。1m”当
シの太陽の輻射熱は、333 Kcal/時と考えられ
、外径2.2mの遮蔽容器1の高さ3.6mめ伝熱面の
受熱量は輻射率が0.4として1055Kcat/時で
ある。同時に、遮蔽円筒2の受熱量は、輻射率を0.4
とし、2000Kcat/時である。上記の日蔭に遮蔽
容器1を設置の場合と同様の発熱量を持つ遮蔽容器1に
おいて伝熱温度は太陽熱輻射熱の影響で4C上昇する。
遮蔽円筒2を設置した場合には、遮蔽円筒2の温度は日
蔭の場合と比較して4C上昇し、遮蔽容器の伝熱面温度
の上昇は2Cにとどまる。上記のように遮蔽円筒2の設
置は太陽輻射の遮蔽容器1に対する直接の影響を妨げて
遮蔽容器1の伝熱面の温度上昇を抑制できる。
次に、遮蔽円筒2の内面の放射率が、上記実施例の場合
に比較し異る場合の実施例について説明する。上記実施
例の場合と異なるところは、上記実施例は遮蔽円筒2の
内外表面が平滑で、内面を黒色に塗装しその放射率は1
に近いものであったが、本実施例の遮蔽円筒2の内面の
放射率は遮蔽容器1の表面の放射率である0、4と等し
かった。
そして、日蔭の条件において、遮蔽円筒2の温度は、上
端で最も温度が高く、外部環境温度38Gより31r高
温の69Cとなっており、遮蔽円筒2の上端部分の空気
は、環境温度38Cよj57C高温の45Cとなってい
る。また、遮蔽容器1の伝熱面温度は、上端で最も高く
、遮蔽円筒2よシフ1C高温の140Cとなっている。
伝熱面の下端では38tZ’で、上端では45Cとなっ
ている空気によって、下端で133 C,上端で140
Cになっている伝熱面から、自然対流で除去される熱量
は13,200 K cat/時で、輻射で除去される
熱量は4700Kcat/時となっている。この場合、
遮蔽容器1を単独で置いた場合の輻射による除熱量であ
る、7200Kcat/時と比較して65%に相当する
。遮蔽円筒2の内面の輻射率が1.0であった上記実施
例の場合と比較して輻射による除熱量は78チとなった
。この結果として、遮蔽容器1の表面温度は6C上昇し
た。本実施例を上記実施例と比較すれば、遮蔽円筒2の
内面に黒色塗装などして放射率を高めることの効果があ
ることが明らかである。
尚、一つの不透明固体表面1からこの固体表面を完全に
取囲んでいる他の不透明固体表面2への放射伝熱量は次
式で与えられている。(W、L。
Mc(::abe 、 J、 C,Sm1th Uni
t Qperation ofChemical En
gineering McQraw−Hill(197
6)388頁) 但しN q12:表面1から表面2への放射伝熱量(J
  : Stefan−Boltzmann定数Tl二
表百1の絶対温度 T2二表面2の絶対温度 ε璽 :表面1の放射率 ε2:表面2の放射率 Al 二表面10面積 A2二表面2の面積 取囲まれる固体の表面積と放射率とが一定の場合には、
取囲んでいる固体の表面積と放射率とが大きい程放射伝
熱量は大きくなる。取囲んでいる固体表面が黒体である
場合には放射伝熱量は最大となり、取囲止れる固体の放
射率のみの関数となる。
このように本実施例の発熱性放射性物質の貯蔵方法にお
いては、株数の平面」二に配列された遮蔽容器の伝熱面
相互の空間を遮るように、かつ、それぞれの遮蔽容器の
外周面との間に空気の対流路を形成する遮蔽部材を、遮
蔽容器相互間に設けるので、限られた面積内にフィンを
有しない多数の遮蔽容器を、近接された周囲の遮蔽容器
との輻射射線遮蔽効果を補足でき、遮蔽容器配列貯蔵区
域外における放射線被ばく量を低減できる。
上記実施例は、遮蔽円筒の内外面が平板状の場合につい
て述べたが、遮蔽円筒の内面または外面にフィンまたは
凹凸を形成すれば、自然対流による除熱に寄与する伝熱
面積を増大することができる。表面がステンレス鋼製の
遮蔽容器にフィンまたは凹凸を加工形成することは経済
的に問題があるが、軟鋼製の遮蔽円筒にフィン等を加工
することは経済性を大きく損うことはない。葦だ、遮蔽
円筒の表面には、輻射率を高く保ち、かつ、腐食を防止
するために適当な塗装を行なう。さらに、遮蔽円筒の頂
部に覆いを取り付け、太陽熱輻射、雨、雲などの外部環
境から遮蔽し、また、遮蔽容器の発生する放射線を遮蔽
してもよい。
さらに、上記実施例においては、遮蔽容器の伝熱面の輻
射の干渉を低減するための手段として遮蔽円筒から々る
遮蔽部材を設けた場合について説明したが、遮蔽部材は
円筒に限らず水平断面形状は任意の形状でもよく、また
、高さ方向で形状が変っても支障はなく、任意の形状に
は平板もしくは曲面を有する板の組合せも含むことがで
きる。
ただし、円柱状の遮蔽容器を配置するに際しては、円筒
状の遮蔽部材は素材重量を低減して冷却効果を高め、必
要に応じて放射線遮蔽効果を達成するうえで最も好適で
ある。しかし、この場合、表面が平滑で単なる遮蔽円筒
ではなく、フィンを有し、もしくは異形の流路を構成す
る場合には、上記したように相当直径の確保を考慮する
必要がある。
また、遮蔽部材は、単独、または複数の最外層の遮蔽部
材を隣接のものと共通に構成してもよい。
第2図は更に他の実施例を示し、上記実施例と異なると
ころは、遮蔽円筒が二重になっている点である。そして
、遮蔽円筒の数は基本的には制限がないが、遮蔽円筒は
、遮蔽容器1と同心的で、伝熱面と正対して設置され、
かつ、遮蔽円筒2゜2人の相互の間隔は、この間隔を挾
んでいる両表面を空気の自然対流で冷却するだめの空気
の流動を阻害しない程度でなければならない。二層目の
遮蔽円筒2人の設置によって、一層目の遮蔽円筒2の温
度は低下して外気環境温度にやや近づけることができる
。また、二層目の遮蔽円筒2人は、一層目と同様に熱伝
導率の良好な、例えば軟鋼で構成すれば一層目の遮蔽円
筒2の温度低下、ひいては遮蔽容器1の表面温度を低下
させるのに効果がある。また、この効果を増大するため
には、遮蔽円筒2Aの板厚は構造的強度を保つ限りにお
いて薄いことが望まれる。即ち、板厚が増せば板の内面
温度を外面よりわずかでも高くすることになり好ましく
ない。
一方、遮蔽円筒の板厚を増すか、もしくは遮蔽円筒の数
を増せば、放射線を遮蔽して周辺における被ばく線量を
低減側る効果がある。放射線の遮蔽を目的とするときは
、最外層をコンクリートとすることにより、ガンマ線と
同時に、中性子線を効果的に遮蔽できる。この場合にも
本発明の効果は、遮蔽容器と最外層の遮蔽円筒との間に
、少なくとも一層の熱伝導率が高く、輻射率が低く々い
材料の遮蔽円筒を設置することでより達成できる。
〔発明の効果〕
以上記述した如く本発明の発熱性放射性物質の貯蔵方法
によれば、限られた面積内に配置された多数の遮蔽容器
の表面の温度上昇を抑制できると共に、遮蔽容器周辺の
放射線被ばく量を低減できる効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図はそれぞれ本発明の発熱性放射性物質の
貯蔵方法の実施状態を示し、それぞれの(イ)は遮蔽容
器の正面図、(ロ)はそれぞれの(イ)の断面図である
。 1・・・遮蔽容器、2,2A・・・遮蔽円筒、3・・・
架台、4・・・土台、5・・・流路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、発熱する放射性物質が収納され、上記発熱を除熱す
    るように形成された放射性遮蔽容器を平面上に複数個配
    列し貯蔵する方法において、それぞれの上記遮蔽容器の
    伝熱面相互の空間を遮るように、かつ、それぞれの上記
    遮蔽容器の外周面との間、もしくは遮蔽部材自体の表面
    、に空気の対流路を形成可能に取り付けられた上記遮蔽
    部材を、上記遮蔽容器相互間に設けることを特徴とする
    発熱性放射性物質の貯蔵方法。 2、上記遮蔽部材が、円柱状に形成され土台上に載置さ
    れた上記それぞれの遮蔽容器の外周に同心的に、かつ、
    下端縁と上記土台との間に上記遮蔽容器外周間に形成さ
    れる対流空気の流路より広い間隔を置いて少なくとも一
    重に配置された遮蔽円筒により形成されている特許請求
    の範囲第1項記載の発熱性放射性物質の貯蔵方法。 3、上記遮蔽部材の材料が、上記遮蔽容器の表面を形成
    する材料と同等もしくは同等以上の熱伝導率及び輻射率
    を有する材料から形成されている特許請求の範囲第1項
    記載の発熱性放射性物質の貯蔵方法。 4、上記遮蔽容器に隣接する内側の一層目以外の最外層
    遮蔽円筒が放射線の遮蔽体から形成されている特許請求
    の範囲第2項記載の発熱性放射性物質の貯蔵方法。 5、上記遮蔽容器と上記遮蔽円筒との間、上記遮蔽容器
    設置面と上記遮蔽円筒との間、及び上記遮蔽円筒相互間
    等からなる間隔により構成される空気流路の相当直径が
    ほぼ0.2m以上に形成されている特許請求の範囲第2
    項記載の発熱性放射性物質の貯蔵方法。
JP59139515A 1984-07-04 1984-07-04 発熱性放射性物質の貯蔵方法 Granted JPS6117996A (ja)

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JP59139515A Granted JPS6117996A (ja) 1984-07-04 1984-07-04 発熱性放射性物質の貯蔵方法

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JP (1) JPS6117996A (ja)

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JPH01165996A (ja) * 1987-12-23 1989-06-29 Kawasaki Heavy Ind Ltd 使用済燃料貯蔵装置
JPH02147996A (ja) * 1988-11-30 1990-06-06 Central Res Inst Of Electric Power Ind 使用済み原子燃料のガス中貯蔵設備
JP2008538140A (ja) * 2005-03-25 2008-10-09 ホルテック・インターナショナル・インコーポレーテッド ハイレベル廃棄物を貯蔵するシステムと方法

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JPS58135495A (ja) * 1981-11-05 1983-08-12 ドイツチエ・ゲゼルシヤフト・フユ−ル・ヴイ−ダ−アウフアルバイツンク・フオン・ケルンブレンシユトツフエン・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング 核燃料要素用の容器を収容するためのコンクリ−ト製防護ケ−シング

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JPH0332038B2 (ja) 1991-05-09

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