JPS61178392A - エスカレ−タの踏段清掃方法およびこれを実施する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明はエスカレータの踏段を清掃する方法およびそ
の装置に関するものであって、一層詳細には、エスカレ
ータの乗降口に着脱自在に据付固定した保持具に清掃装
置を取付け、該清掃装置に回転自在に配設した回転ブラ
シをエスカレータの踏段に抑圧保持し、該ブラシを所定
方向に回転させると共にエスカレータの運転を行って、
エスカレータの各踏段の表面およびクリート内部の清掃
を好適に行うようにした手段に関するものである。

従来技術 エスカレータは多数の踏段（ステップ板）が循環自在に
無端連結されており、傾斜部では一定高さの階段を形成
すると共に１乗降口に近づくにつれて順次隣接し合う踏
段の高さが相対的に低くなるように運転される。また高
層側および低層側の乗降口には、くし板を着脱自在に設
けて、踏段表面の短手方向に多数の平行条をなすよう凹
設した溝部（クリート）を透きとるように構成されて、
エスカレータ運転時に乗客の足が安全にくし板上に移さ
れる構造となっている。

ところでエスカレータの運転中には、利用者の安全およ
び滑り止めのために形成されている前記踏段のクリート
部に、利用者が捨てたガム等の粘着性の強い異物、その
他アイスクリーム等の食品が埃や塵と共に経時的に付着
して、踏段の表面およびクリート部内面を汚損する場合
が多い。このように粘着性の高い異物に埃が混入した状
態で゛こびり付くと、その除去は極めて困難である。こ
のようにエスカレータの汚れが外観的に目立つことは、
デパートやホテルなどの接客サービス業においては好ま
しくなく、特に食品売場においては、不衛生な印象を客
に与えることにもなる。

このような場合は一般に、清掃業者が休日や夜間等のエ
スカレータ休止時に、ナイフやヘラ等の掻き取り具を使
用して、前記踏段表面およびクリート内部に強固に付着
した異物を削り取っているが、多数の踏段につきこの作
業を反復することは極めて時間が掛って非能率である。

そこで−基のエスカレータの全ての踏段を清掃する場合
は、当該エスカレータを分解してサービス工場まで運び
込み、この踏段に高圧蒸気等を吹付けることによる清掃
を実施している。

発明が解決しようとする問題点 前述のように、−基のエスカレータを清掃するには、そ
の踏段を全て分解し、工場まで輸送して清掃した後、再
組立てする必要がある。従って複数基のエスカレータの
全てにつき清掃を実施するには、多くの費用と時間およ
び少からぬ労力を要していた。しかも分解・清掃・再組
立の期間中は。

当該のエスカレータは全面的に稼動できないため（約１
週間位）、利用者に多大の迷惑をかけると共に、エスカ
レータ設営店舗にとっても売上減少を招く等の欠点を有
していた。

発明の目的 本発明は従来のエスカレータ踏段の清掃作業に内在して
いる欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案された
ものであって、エスカレータの踏段を分解することなく
、前記踏段表面および踏段のクリート内に強力に付着し
た異物の清掃除去を、低順かつ容易にしかも短時間で達
成することを目的とする。

問題点を解決するための手段 この目的を達成するため本発明に係るエスカレータの踏
段清掃方法は、多数の踏段を有するエスカレータの乗降
口に保持具を着脱自在に固定し、回転ブラシを備えた清
掃手段を前記保持具に踏段の長手方向に沿って摺動自在
に取付け、前記清掃手段の回転ブラシを回転駆動すると
共にエスカレータを運転させることによって、前記回転
ブラシの毛先を踏段の表面に当接させると共にクリート
部中に臨ませて踏段の清掃を行うようにしたことを特徴
とする。

またこの方法を好適に達成する本願の別の発明に係るエ
スカレータの踏段清掃装置は、多数の踏段を有するエス
カレータの乗降口に着脱自在に固定される保持具と、前
記保持具に取付けられ踏段の長手方向に沿って摺動自在
に移動可能な回転ブラシを備える清掃手段と、前記清掃
手段に設けた回転ブラシの毛先を前記踏段のクリート部
中に向けて押圧する押圧手段とから構成したことを特徴
とする特 実施例 次に本発明に係るエスカレータの踏段清掃方法につき、
この方法を好適に実施し得る装置との関係において、添
付図面を参照しながら以下詳細に説明する。第１図は本
発明に係る踏段清掃装置の正面図、第２図は前記装置の
平面図、第３図は該装置の側面図である。

図において、参照符号１０で指示する清掃装置は、Ｌ型
アングル部材１２を矩形状に組合わせて溶接固定した枠
体１６を備えており、この枠体１６には矩形状の開口部
１４が形成されている。

この枠体１６上には、駆動源として正逆回転自在なモー
タ２ｏが、モータベース１８を介して配設されている。

前記モータ２０の回転軸２２は、カップリング２４を介
して、例えばウオームギヤ内蔵の減速機２６に接続され
、該減速機２６の出力軸２８にはスプロケット３０が固
定されている。

また前記枠体１６の下面には、一対の軸受３２゜３２が
垂下配置され、この軸受３２，３２には回転軸３４が、
前記減速機２６の出力軸２８の軸線方向と平行かつ回転
自在に支持されている。更にこの回転軸３４にはスプロ
ケット３６が固定されており、このスプロケット３６と
減速機２６の出力軸に設けた前記スプロケット３ｏとの
間には、前記枠体１６の開口部１４を介してチェーン３
８が巻掛けられ、モータ２０の回転力を回転軸３４に伝
達し得るようになっている。すなわち前記モータ２０の
回転は、減速機２６によって減速されると共に出力を増
大させられて、チェーン３８およびスプロケット３０．
３６の動力伝達系を介して該回転軸３４を回転させるも
のである。

前記回転軸３４の両端部には、第１図および第３図に示
すように、夫々軸方向に挿通孔４０が穿設されており、
この挿通孔４ｏの夫々に回転ブラシ４２が水平に挿通さ
れ、ポル卦４４を螺入締付することによって、回転軸３
４に着脱自在に固定されている。なお回転ブラシ４２の
支持軸４６には、軸線方向に回り止めのためのキー４８
を突設すると共に、前記ボルト４４の先端部を受ける陥
凹部５０が設けられている。

更に第４図に示すように、前記枠体１６の底面における
略中心部には、図示形状の突出部材５２が固定されてい
る。該突出部材５２には、前記回転ブラシ４２の支持軸
４６と平行に、Ｕ字形の受溝５４が形成されており、こ
のＵ字溝５４に後述するガイド捧５６を摺動自在に収容
させ得るようになっている。なお前記Ｕ字溝５４の開口
部は、蓋体５８により開閉自在に閉成され、これにより
前記枠体１６は、ガイド捧５６上を脱落することなく摺
動し得るものである。

次にエスカレータの踏段を清掃する手順につき、順次説
明する。エスカレータの乗降口には、乗客が安全に乗降
できるように、前述した通りくし板が設けられ、これに
より踏段６ｏに凹設されているクリート６２を透きとる
ようになっている。このくし板（図示せず）は、複数の
ネジによってエスカレータの乗降口に着脱可能に固定さ
れている。

そこで前記ネジを緩めてくし板を取外し、第５図および
第６図に示す保持具６６を、該エスカレータの乗降口の
前記くし板が取付けてあった位置に。

ネジ６４を介して固定する。

前記保持具６６は図示の如く、複数の長孔７２が穿設さ
れた基板６８と、該基板６８の両端から夫々垂直上方に
延出する支持板７０．７０とから構成されており、前記
支持板７０．７０の間には、例えば丸棒からなるガイド
捧５６が架設されている。

なおこのガイド捧５６は角材であってもよい。

次に第６図に示すように、前記ガイド捧５６に前記清掃
装置１０を、枠体１６の底面から垂下する突出部材５２
を介して、踏段６０の長手方向に沿って摺動自在に取付
ける。このとき第８図（ａ）。

（ｂ）に示すように、前記枠体１６の回転ブラシ４２の
配設側とは反対側の端部を、例えばジヤツキに代表され
る押圧手段７４により調節自在に押上げれば、枠体１６
はガイド捧５６を中心に図示例では反時計方向に回動し
、前記回転ブラシ４２をエスカレータの踏段６０に向け
て押圧することになる。すなわち第７図に示すように、
該ブラシ４２の毛７６が、前記踏段６０の表面並びにク
リート６２の両側面および谷部７８に臨んで当接するこ
とになる。

このような状態においてモータ２０を駆動することによ
り前記ブラシ４２を回転させ、エスカレータを運転させ
れば、ブラシ４２の幅の踏段６０を清掃することができ
る。このときに生ずる多量の塵埃は、本発明装置に設け
たフード（図示せず）および真空吸引手段により完全に
回収することができる。なお回転ブラシ４２．４２は、
第９図（ａ）に示すように踏段のＡ、Ｂで示す部位だけ
を専ら清掃し、Ｃ，Ｄで示す部位の清掃は行わない。従
ってエスカレータを循環させて踏段のＡ、Ｂで示す部位
の清掃を完了したならば、清掃装置における前記抑圧手
段７４の押圧力を解除し、第９図（ｂ）に示すように、
清掃装置１０を踏段６０の長手方向に移動させてＣ，Ｄ
で示す部位の清掃を行う。これによって踏段６０の全幅
に亘って完全な清掃をすることができる。

発明の効果 以上詳細に説明した如く１本発明に係るエスカレータの
踏段清掃方法およびその装置によれば、短時間のうちに
一基のエスカレータの踏段表面およびクリート部内を清
掃することができ、昼間にエスカレータの稼動を中止し
て利用者に迷惑をかけることがない。しかも該清掃装置
はエスカレータの乗降口に据え付けるだけであって、後
は人手を殆ど必要とせず、費用も極めて少なくてすむ利
点を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るエスカレータの踏段清掃方法を好
適に実施する清掃装置の正面図、第２図は第１図に示す
装置の平面図、第３図は第１図に示す装置の側面図、第
４図は本発明に係る装置を底面側からｉｌ！察した斜視
図、第５図は本発明に係る装置を摺動自在に保持する保
持具の斜視図、第６図は本発明に係る清掃装置をエスカ
レータ乗降口に取付けた場合の使用状態図、第７図は回
転ブラシの毛が踏段のクリート部中に臨んで当接してい
る状態を示す一部拡大図、第８図（ａ）は押圧手段によ
る上方への押圧力を解除した状態を示す側面図、第８図
（ｂ）は押圧手段を付勢した状態を°示す側面図、第９
図（ａ）　、　（ｂ）は本発明に係る装置を踏段の長手
方向にスライドさせ得ることを示す説明図である。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）多数の踏段を有するエスカレータの乗降口に保持
   具を着脱自在に固定し、 回転ブラシを備えた清掃手段を前記保持具に踏段の長手
   方向に沿って摺動自在に取付け、 前記清掃手段の回転ブラシを回転駆動すると共にエスカ
   レータを運転させることによって、前記回転ブラシの毛
   先を踏段の表面に当接させると共にクリート部中に臨ま
   せて踏段の清掃を行うようにした ことを特徴とするエスカレータの踏段清掃方法。
2. （２）多数の踏段を有するエスカレータの乗降口に着脱
   自在に固定される保持具と、 前記保持具に取付けられ踏段の長手方向に沿って摺動自
   在に移動可能な回転ブラシを備える清掃手段と、 前記清掃手段に設けた回転ブラシの毛先を前記踏段のク
   リート部中に向けて押圧する押圧手段とからなるエスカ
   レータの踏段清掃装置。
3. （３）前記清掃手段は、底面に所要の開口部を有する枠
   体と、 前記枠体に載置した回転駆動源と、 前記枠体の底面に垂下するよう支持した軸受けに回転自
   在に軸支される回転軸と、 前記回転駆動源からの駆動力を前記回転軸に伝達する回
   転伝達手段と、 前記回転軸の端部に軸方向に着脱自在に挿通固定される
   回転ブラシと、 前記枠体の底面下方向に突出するよう固定され、エスカ
   レータの乗降口に固定した保持具に摺動自在に装着され
   る所要形状の突出部材と からなる特許請求の範囲第２項記載のエスカレータの踏
   段清掃装置。