JPS61161153A - エンジンのオイル浄化装置 - Google Patents

エンジンのオイル浄化装置

Info

Publication number
JPS61161153A
JPS61161153A JP27876484A JP27876484A JPS61161153A JP S61161153 A JPS61161153 A JP S61161153A JP 27876484 A JP27876484 A JP 27876484A JP 27876484 A JP27876484 A JP 27876484A JP S61161153 A JPS61161153 A JP S61161153A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
engine
pan
oil pan
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27876484A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Iwamoto
岩本 信一
Hideo Yoshinari
吉成 英雄
Fukuhito Tsuda
津田 福人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP27876484A priority Critical patent/JPS61161153A/ja
Publication of JPS61161153A publication Critical patent/JPS61161153A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Separation (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エンジンの摺動部の潤滑に供されるオイルを
、それに混在する異物を除去すべく、静電作用を利用し
て浄化するエンジンのオイル浄化装置に関する。
(従来技術) 自動車エンジン等の内燃機関における摺動部の潤滑に供
されるオイルは、潤滑を行う間に、各摺動部の摩擦によ
る摩耗粉、外気中の塵芥、燃焼室からピストンリングと
ピストンとの隙間やピストンとシリンダライナとの隙間
を通ってクランクケース内に漏洩するブローバイガス中
の未燃焼残留物、燃焼熱や摩擦熱に起因して生成される
酸化重合物等々の異物が混在するものとなる。従って、
オイルに斯かる異物による種々の弊害が低減されたもと
で効果的な潤滑作用を行わせるべく、オイル中に混在す
る異物を除去するオイルの浄化を行うことが必要となる
自動車エンジンを対象としての斯かるオイルの浄化にお
いては、オイルを滞留させるオイルパンからエンジンの
各摺動部に至り再びオイルパンに戻るオイル循環経路内
に透過濾過式のオイルフィルタを介在させて、オイル中
に混在する異物を浦捉する方法が広く採用されている。
この透過濾過弐のオイルフィルタによるオイル中の異物
の捕捉能力は、オイルフィルタの濾孔の寸法及び密度に
左右されるが、エンジンの各摺動部に供給されるオイル
の圧力及び量を所定に保つことが要求されることからし
て、オイルフィルタの濾孔の寸法を縮小することには限
度がある。そのため、透過濾過式のオイルフィルタには
、オイル中の摩耗粉や塵芥等の比較的大なる粒子となる
異物は捕捉することができるが、例えば、ブローバイガ
ス中の未燃焼残留物、酸化重合物、あるいは、オイルに
添加された分散剤により細かく分散された他の微粒子を
捕捉することができない欠点があり、また、捕捉された
異物によるオイルフィルタの目詰まり状態が生じて、こ
れを通過するオイルの圧力損失及び流量低減が著しいも
のとなり、エンジンの各摺動部へのオイルの供給が充分
になされなくなる事態をまね(虞が伴われる。
このため、従来、例えば特開昭56−133056号公
報に記載されている如く、エンジンの各摺動部へのオイ
ルの供給に著しい支障を及ぼすことなく、透過濾過式の
オイルフィルタでは捕捉できない微細な異物を除去すべ
く、オイル循環経路内のオイルの一部を、対をなす電極
間に直流高電圧を印加することにより形成した電場に導
き、その中の微細な異物を電気泳動により電極に付着さ
せて除去するようになす、静電浄化を利用したオイル浄
化を行うことが提案されている。
しかしながら、上述の如くの静電浄化作用を利用したオ
イル浄化がなされるにあたっては、エンジンの各摺動部
に供給されるオイルの所定の圧力及び量を確保するため
、エンジンの各摺動部に供給されるオイルの全てに対し
て静電浄化を行うのではなく、オイル循環経路内におけ
るオイルポンプから透過濾過式のオイルフィルタに至る
連結通路に並列にオイル導入通路及びオイル排出通路を
伴う静電オイルフィルタを配し、この静電オイルフィル
タに、循環するオイルの一部を導入させて静電浄化を行
うようにされるので、静電オイルフィルタによって浄化
されるオイルは、オイルポンプからエンジンの各摺動部
に供給されるオイルの全量に比して非常に少量である。
従って、エンジンの各摺動部に供給されるオイル中の透
過濾過式のオイルフィルタでは捕捉できない微細な異物
の除去が効果的に行われることにはならず、透過濾過式
のオイルフィルタでは捕捉できない微細な異物が充分に
除去されていないオイルがエンジンの各摺動部に配送さ
れることになってしまう。
また、斯かる場合には、通常のオイル循環経路構体にオ
イル導入通路及びオイル排出通路を伴う静電オイルフィ
ルタが付加設置されるので、オイル循環経路構体の全体
の構成が複雑化するとともに重量増加を来すことになり
、さらに、オイルパンを含むエンジン本体の周囲に、静
電オイルフィルタとそれに連結されるオイル導入通路及
びオイル排出通路とを設置するための余分なスペースが
必要とされる不都合が伴われる。
(発明の目的) 斯かる点に鑑み本発明は、エンジンの摺動部に供給され
て潤滑を行うオイルに対する静電浄化を、オイル循環経
路内におけるオイルの圧力及び流量に支障を及ぼさずに
効率良く行うことができ、しかも、オイルパンを含むエ
ンジン本体の周囲のオイル循環経路構体を複雑化するこ
とがないようにされたエンジンのオイル浄化装置を提供
することを目的とする。
(発明の構成) 本発明に係るエンジンのオイル浄化装置は、オイル通路
を介してエンジンの摺動部に供給されるオイルを滞留さ
せるオイルパンと、このオイルパン内に配された少なく
とも一つもしくは少なくとも一対の電極部材と、斯かる
一つの電極部材とオイルパンとの間もしくは一対の電極
部材間に直流電圧を印加して静電浄化用電場を生じさせ
る直流電圧供給部とを備えて構成される。そして、斯か
る構成により、オイルパン内のオイルが、上述の一つの
電極部材とオイルパンとの間もしくは上述の一対の電極
間に直流電圧が印加されることによりオイルパン内に生
ぜしめられる静電浄化用電場を通過した後、オイル通路
のオイル吸入口に到達せしめられるようにされる。
このようにされることにより、オイルパン内に静電浄化
手段が形成され、この静電浄化手段によって、オイルパ
ンからエンジンの摺動部に供給されるオイルの静電浄化
をオイルパン内で効率良く行うことができる。しかも、
斯かるオイルパン内に形成される静電浄化手段は、エン
ジンの摺動部に供給されるオイルの圧力及び流量に何等
悪影響を及ぼすことがない。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する
第1図は、本発明に係るエンジンのオイル浄化装置の一
例を、それが装備されたエンジンとともに示す。第1図
においては、エンジン本体10を構成するシリンダブロ
ック11の下端部に、鉄板あるいはステンレス@仮等の
導電性材料からなるオイルパン12.が、夫々の周縁部
に形成されたフランジ部21a及び12aがボルトによ
って締結されることにより取り付けられている。オイル
パン12のオイル溜空間13には、図示されていないエ
ンジンの各摺動部に供給されて潤滑を行うエンジンオイ
ルが滞留せしめられる。エンジン本体10内には、オイ
ルパン12からエンジンの各摺動部に至るオイル通路に
エンジンオイルを圧送して、エンジンオイルをオイルパ
ン12からエンジンの各摺動部を経て再びオイルパン1
2へと循環させるオイルポンプ14が、シリンダブロッ
ク11の側壁部に固定されて配されている。オイルポン
プ14に連通ずるオイル吸入管16は、オイルパン12
とオイルポンプ14との間のオイル通路を形成し、その
一端がシリンダブロック11とオイルパン12との接合
部近傍に固定された支持部材17の他端に支持されて、
オイルパン12のオイル溜空間13内においてそのオイ
ル吸入口18を開口するものとさ五ている。
オイル吸入管16のオイル吸入口18の部分には、導電
性材料により小径部と大径部とを有する円筒状に形成さ
れた電極部材としての囲い板部材20が、オイル吸入管
16及び囲い板部材20の夫々の端縁部に形成されたフ
ランジ部18a及び20aが中央部に透孔が設けられた
絶縁部材22を介してボルトにより締結されることによ
り、取り付けられている。ここで、フランジ部18a及
び20aの夫々のボルト挿通孔には、例えば、絶縁性の
スリーブ部材が挿入されていて、オイル吸入管16と囲
い板部材20との間が確実に絶縁される状態がとられて
いる。
囲い板部材20の下方の端縁部には、例えば、オイルパ
ン12の底部に穿設された透孔21に挿入されて取り付
けられた高電圧プラグ24の中心電極24aが電気的に
接続されており、この高電圧プラグ24の接地電極24
bがオイルパン12に電気的に接続されている。また、
オイルパン12が接地されている。このようにして、オ
イルパン12及び囲い板部材20が、夫々、陰極部材及
び陽極部材として作用するようにされているのである。
なお、オイルパン12は、ドレインプラグ26を有して
いる。
一方、このエンジンが搭載された車輌に設置された、負
極側が接地されているバッテリー30の正極側に、直流
電圧供給部32が接続されており、この直流電圧供給部
32は、バッテリー30の正極側に得られる電圧からD
C−DCコンバータによって所定の直流高電圧(例えば
、l0KV)を得、これを出力端から供給する。そして
、この直流電圧供給部32の出力端は、高電圧プラグ2
4・の中心電極24aに接続されている。
斯かる構成のもとに、エンジンの作動に伴いオイルポン
プ14が駆動されると、オイルパン12のオイル溜空間
13内に滞留していたエンジンオイルが、オイル吸入管
16のオイル吸入口18に、囲い板部材20に案内され
るとともに絶縁部材22の透孔を通じて導かれ、これに
よりオイルパン12内には、第1図中に矢印Fで示され
る如くのオイル流動路が形成される。
このとき、直流電圧供給部32が動作せしめられ、その
出力端から直流高電圧を供給する状態とされると、直流
電圧供給部32は、その直流高電圧を、高電圧プラグ2
4を介して、夫々陰極部材及び陽極部材として作用する
ようにされた、オイルパン12と囲い板部材20との間
に印加することになる。これにより、高電圧プラグ24
の中心電極24aに電気的に接続された囲い板部材2゜
と、高電圧プラグ24の接地電極24bに電気的に接続
されたオイルパン12との間に電場が形成される。この
ため、オイル吸入管16のオイル吸入口18に囲い板部
材20に案内されて導がれ、オイルパン12内に矢印F
で示される如くのオイル流動路を形成するエンジンオイ
ルは、囲い板部材20とオイルパン12との間に形成さ
れる電場を通過した後、オイル吸入口18に導入される
ことになる。そして、斯かるオイルパン12内に矢印F
で示される如くのオイル流動路を形成するエンジンオイ
ルが、囲い板部材20とオイルパン12との間に形成さ
れる電場を通過するとき、その中に混在する異物は帯電
され、囲い板部材2oもしくはオイルパン12の内壁面
、さらには、他の部分に付着して、エンジンオイルから
除去される。
即ち、囲い板部材20とオイルパン12とによりエンジ
ンオイルに対する静電浄化手段がオイルパン12内に形
成されるのであり、オイル吸入口18からオイル吸入管
16に導かれてオイルポンプ14に達し、さらに、オイ
ルポンプ14によりオイル通路を介してエンジンの各摺
動部に供給されるエンジンオイルは、この囲い板部材2
0とオイルパン12とによってオイルパン12内に形成
される静電浄化手段により、混在した異物が充分に除去
されたものとなる。
このようにして、エンジンの各摺動部に供給されるエン
ジンオイルは、囲い板部材20とオイルパン12とによ
ってオイルパン12内に形成される静電浄化手段により
効率良く静電浄化されることになり、しかも、この静電
浄化手段は、オイルパン12からオイル吸入管16を通
じてオイルポンプ14に至り、オイルポンプ14からオ
イル通路を介してエンジンの各摺動部に達し、さらに、
エンジンの各摺動部からオイル通路を介して再びオイル
パン12に戻るオイル循環経路内のエンジンオイルの圧
力及び流量に何等支障を及ぼすことがない。
なお、上述の例においては、オイルパン12が囲い板部
材20に対向する電極部材の役割を果たすようにされて
いるが、オイルパン12内に囲い板部材20と対をなす
別の電極部材が配され、斯かる別の電極部材と囲い板部
材20との間に直流電圧供給部32からの直流高電圧が
印加されて、この別の電極部材と囲い板部材20との間
に静電浄化手段が形成されるようになされてもよい。
第2図及び第3図は、夫々、本発明に係るエンジンのオ
イル浄化装置の他の例を、それが装備されたエンジンと
ともに示す。これら第2図及び第3図において、第1図
に示される各部に対応する部分には第1図と共通の符号
を付して示し、それらについての重複説明を省略する。
第2図に示される例においては、オイルパン12の側壁
部に穿設された透孔21に、直流電圧供給部32に接続
された中心電極24aを有する高電圧プラグ24が挿入
され、その接地電極24bがオイルパン12に電気的に
接続されて取り付けられている。そして、高電圧プラグ
24の中心電極24aは、オイルパン12内の所定位置
に絶縁材42を介して固定された、所定幅を有する電極
板部材43に電気的に接続されている。
一方、オイルポンプ14が固定されたシリンダブロック
11の側壁部からは、オイルパン12内のオイル溜空間
13を仕切る導電性材料から成る仕切板部材45が伸び
ており、オイルパン12の底部に当接するその下部には
、金y447が設けられている。この仕切板部材45に
よって仕切られたオイル溜空間13の一部であるチャン
バ13a内には、オイルポンプ14に連通ずるオイル吸
入管16が配されている。そして、仕切板部材45の所
定位置には、導電性材料から成るブラケット46を介し
て、上述の電極板部材43と所定の間隔を置い対向する
電極板部材44が取り付けられている。
このようにして、オイルパン12内のオイル溜空間13
が、仕切板部材45によって、オイル吸入管16が開口
するチャンバ13aと電極板部材43及び44が設置さ
れたチャンバ13bとに仕切られた状態とされているの
であり、また、電極板部材44は、ブラケット46.仕
切板部材45及びシリンダブロック11もしくは金m4
7を介して、接地されたオイルパン12に電気的に接続
され、従って、電極板部材43が陽極部材として作用し
、電極板部材44が陰極部材として作用するようにされ
ている。なお、オイル吸入管16のオイル吸入口1日に
は、オイルストレーナ48が取り付けられている。
斯かる構成のもとに、オイルポンプ14が作動せしめら
れると、エンジンの各摺動部(図示されていない)に供
給された後オイルパン12内に戻るエンジンオイルは、
その大部分が電極板部材43及び44が設置されたチャ
ンバ13a内に導かれ、!極板部材43と電極板部材4
4との間を通過する第2図中に矢印Gで示される如くの
オイル流動路を形成して、仕切板部材45の下部に設け
られた金網47を通過してチャンバ13a内に入り、オ
イルストレーナ48が取り付けられたオイル吸入管16
のオイル吸入口18に導かれる。
このとき、直流電圧供給部32が動作せしめられ、その
出力端から直流高電圧を供給する状態とされると、直流
電圧供給部32は、その直流高電圧を高電圧プラグ24
を介して電極板部材43とオイルパン12との間に、従
って、夫々、陽極部材及び陰極部材として作用する電極
板部材43と電極板部材44との間に印加することにな
る。これにより、電極板部材43と電極板部材44との
間に電場が形成される。このため、チャンバ13b内で
矢印Gで示される如くのオイル流動路を形成するエンジ
ンオイルは、電極板部材43と電極板部材44との間に
形成される電場を通過した後、仕切板部材45の下部に
設けられた金網47を通過してチャンバ13aに流入し
、さらに、オイルストレーナ48を介してオイル吸入口
18からオイル吸入管16に吸入されることになる。そ
して、斯かるチャンバ13b内に矢印Gで示される如く
のオイル流動路を形成するエンジンオイルが、電極板部
材43と電極板部材44との間に形成される電場を通過
するとき、その中に混在する異物は帯電され、電極板部
材43もしくは電極板部材44、さらには、他の部分に
付着して、エンジンオイルから除去される。即ち、この
場合、電極板部材43と電極板部材44とによりエンジ
ンオイルに対する静電浄化手段がオイルパン12内に形
成されるのであり、オイル吸入口18からオイル吸入管
16に導かれてオイルポンプ14に達し、さらに、オイ
ルポンプ14によりオイル通路を介してエンジンの各摺
動部に供給されるエンジンオイルは、この電極板部材4
3と電極板部材44とによりオイルパン12内に形成さ
れる静電浄化手段により、混在する異物が充分に除去さ
れたものとなる。そして、この例においても、上述の第
1図に示される例の場合と同様な作用効果が得られる。
ところで、上述の如(にして電極板部材43もしくは電
極板部材44に付着して堆積する異物は、ある程度の大
きさに成長すると両電極板部材43及び44から剥離す
る虞がある。このため本例では、電極板部材43と電極
板部材44とにより形成される静電浄化手段を通過した
後オイル吸入管16に導かれるエンジンオイルが形成す
るオイル流動路内に、金!!fii47及びオイル吸入
口18に取り付けられたオイルストレーナ48が介在せ
しめられており、電極板部材43及び44から剥離した
異物はこれら金網47及びオイルストレーナ48で止め
られて、オイル循環経路内のオイルに混入される事態が
防止されている。
第3図に示される例においては、オイルパン12の底部
に取り付けられた高電圧プラグ49がドレインプラグを
兼ねるものとされている。そして、高電圧プラグ49の
中心電極49aが直流電圧供給部32の出力端に接続さ
れるとともに、オイルパン12に電気的に接続されてお
り、オイルパン12は、その外表面部の全面及びシリン
ダブロック11との締結がなされる部分が絶縁部材50
で被覆されており、シリンダブロック11との間が絶縁
されている。
一方、シリンダブロック11の側壁部には、オイルパン
12の上面を覆うようにしてオイルパン12の底部に向
かって伸びる傾斜面を有し、導電性材料により形成され
た傾斜板部材51が取り付けられている。この傾斜板部
材51には、その傾斜面の最下部においてエンジン本体
10のクランク軸9に沿う方向に伸びる、一定幅を有し
た開口部52が形成されており、また、この傾斜板部材
51の下方がオイルパン12内のオイル溜空間13とさ
れている。さらに、開口部52の下方には、その一端が
傾斜板部材51に固定された導電性材料から成るブラケ
ット53及び55の他端に夫々取り付けられて、開口部
52の長手方向に沿って伸びる棒状の電極部材54及び
板状の補助電極部材56が配されている。そして、この
例では、シリンダブロック11が接地されており、従っ
て、電極部材54及び補助電極部材56は、夫々ブラケ
ット53及び55を介し、さらに、シリンダブロック1
1を介して接地されるものとされていて、これにより、
オイルパン12が陽極部材として作用し、電極部材54
及び補助電極部材56が共に陰極部材として作用するよ
うにされている。
斯かる構成のもとに、オイルポンプ14が作動せしめら
れると、エンジンの各摺動部(図示されていない)に供
給された後オイルパン12に戻るエンジンオイルは、傾
斜板部材51上でその傾斜面に沿って集められて、傾斜
面の最下部に形成された開口部52を通じてオイルパン
12内のオイル溜空間13に入り、また、オイル溜空間
13に滞留したエンジンオイルが、オイルストレーナ4
8が取り付けられたオイル吸入管16のオイル吸入口1
8に導かれて、オイルパン12内に、開口部52からオ
イル吸入口18に向かうオイル流動路を形成する。
このとき、直流電圧供給部32が動作せしめられ、その
出力端から直流高電圧を供給する状態とされると、直流
電圧供給部32は、その直流高電圧を高電圧プラグ49
を介してオイルパン12とシリンダヘッド11との間、
即ち、オイルパン12と電極部材54との間及びオイル
パン12と補助電極部材56との間に印加することにな
る。これにより、オイルパン12と電極部材54との間
尺ヒオイルパン12と補助電極部材56との間に夫々電
場が形成される。このため、オイルパン12内で開口部
52からオイル吸入口18に向かうオイル流動路を形成
するエンジンオイルは、オイルパン12と電極部材54
との間に形成される電場、さらには、オイルパン12と
補助電極部材56との間に形成される電場を通過した後
、オイルストレーナ48を介してオイル吸入口18から
オイル吸入管16に吸入されることになる。そして、斯
かる開口部52からオイル吸入口18に向かうオイル流
動路を形成するエンジンオイルが、オイルパン12と電
極部材54との間に形成される電場、さらには、オイル
パン12と補助電極部材56との間に形成される電場を
通過するとき、その中に混在する異物は帯電され、オイ
ルパン12、電極部材54もしくは補助電極部材56、
さらには、他の部分に付着して、エンジンオイルから除
去される。即ち、この場合、オイルパン12.電極部材
54及び補助電極部材56によりエンジンオイルに対す
る静電浄化手段がオイルパン12内に形成されるのであ
り、オイル吸入口18からオイル吸入管16に導かれて
オイルポンプ14に達し、さらに、オイルポンプ14に
よりオイル通路を介してエンジンの各摺動部に供給され
るエンジンオイルは、このオイルパン12.電極部材5
4及び補助電極部材56によりオイルパン12内に形成
される静電浄化手段により、混在する異物が充分に除去
されたものとなる。そして、この例においても、上述の
第1図に示される例の場合と同様な作用効果が得られる
(発明の効果) 以上の説明から明らかな如く、本発明に係るエンジンの
オイル浄化装置によれば、オイルパン内に静電浄化手段
が形成されることになり、この静電浄化手段によって、
オイルパンからエンジンの摺動部に供給されるべくオイ
ル通路に送出されるオイルが、それに混在していた異物
が、通常の透過濾過式のオイルフィルタでは除去されな
い微細なものまでも、オイルパン内で充分に除去された
ものとされる。従って、オイルパンを含むエンジン本体
の周囲のオイル循環経路構体を複雑化することなく、ま
た、エンジン本体の周囲に別設のオイル循環経路構体を
配するためのスペースを必要とすることなく、エンジン
の摺動部に供給されて潤滑を行うオイルの静電浄化を効
率良く行うことができる。しかも、斯かる効率の良いオ
イルの浄化作用が得られるオイルパン内に形成された静
電浄化手段は、オイルパンからエンジンの摺動部を経て
再びオイルパンに戻るオイル循環経路内のオイルの圧力
及び流量に、何等支障を来すことがないという利点が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るエンジンのオイル浄化装置の一例
をそれが装備されたエンジンと共に示す概略構成図、第
2図及び第3図は、夫々、本発明に係るエンジンのオイ
ル浄化装置の他の例をそれが装備されたエンジンと共に
示す概略構成図である。 図中、11はシリンダブロック、12はオイルパン、1
4はオイルポンプ、16はオイル吸入管、18はオイル
吸入口、20は囲い板部材、24及び49は高電圧プラ
グ、30はバッテリー、32は直流電圧供給部、43及
び44は電極板部材、54は電極部材、56は補助電極
部材である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. オイル通路を介してエンジンの摺動部に供給されるオイ
    ルを滞留させるオイルパンと、該オイルパン内に配され
    た少なくとも一つもしくは少なくとも一対の電極部材と
    、上記一つの電極部材と上記オイルパンとの間もしくは
    上記一対の電極部材間に直流電圧を印加して上記オイル
    パン内に静電浄化用電場を生じさせる直流電圧供給部と
    を備え、上記オイルパン内のオイルを上記静電浄化用電
    場を通過させて、上記オイル通路のオイル吸入口に到達
    せしめるオイル流動路を形成したことを特徴とするエン
    ジンのオイル浄化装置。
JP27876484A 1984-12-29 1984-12-29 エンジンのオイル浄化装置 Pending JPS61161153A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27876484A JPS61161153A (ja) 1984-12-29 1984-12-29 エンジンのオイル浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27876484A JPS61161153A (ja) 1984-12-29 1984-12-29 エンジンのオイル浄化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS61161153A true JPS61161153A (ja) 1986-07-21

Family

ID=17601857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27876484A Pending JPS61161153A (ja) 1984-12-29 1984-12-29 エンジンのオイル浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61161153A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5462679A (en) Apparatus and method for in situ cleaning of oil filter
US4830745A (en) Process for removing water and/or other volatile impurities from lubricating oils and device for carrying out the process
US4620917A (en) Electrostatic filtering device
CN100337713C (zh) 带有时控释放油调节器的分级的油过滤器
ITTO960473A1 (it) Dispositivo depuratore per un circuito di sfiato di un basamento di un motore endotermico, e circuito di sfiato provvisto di tale dispositivo
US4601799A (en) Electric field oil filter and method of filtering
US5135551A (en) Muffler with replaceable filters
JPH06173630A (ja) Pcvシステム内のガスを処理するための装置
KR19990066683A (ko) 윤활유 재생 시스템
US4338189A (en) Oil reconditioning device
US4592836A (en) Electrostatic engine oil cleaner
US20020117158A1 (en) Crankcase emission control system for crankcase breather
US4783958A (en) Exhaust gas processing device and method
KR20010080949A (ko) 자동차의 내연기관에 흡입된 공기를 여과하기 위한 공기필터
JPS61161153A (ja) エンジンのオイル浄化装置
US2133359A (en) Apparatus for purifying lubricating oil
US3888768A (en) Oil rectifier, apparatus with process
JPH0222045Y2 (ja)
JPS61161155A (ja) エンジンのオイル浄化装置
JPS61161154A (ja) エンジンのオイル浄化装置
US1699680A (en) Means for filtering oil in the lubricating system of an internal-combustion engine
JP2508747B2 (ja) 静電浄油装置
KR940002805Y1 (ko) 자동차용 침적식 에어크리너
JPS58145793A (ja) 潤滑油浄化方法及び潤滑油浄化装置
JPS62176559A (ja) 静電集塵式オイルフイルタ装置