JPS61155679A

JPS61155679A - ベ−ンポンプ

Info

Publication number: JPS61155679A
Application number: JP59281343A
Authority: JP
Inventors: Kazuyoshi Ishizaki; 一嘉石崎
Original assignee: Atsugi Motor Parts Co Ltd
Current assignee: Hitachi Astemo Ltd
Priority date: 1984-12-27
Filing date: 1984-12-27
Publication date: 1986-07-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、車両用動力操向装置などの油圧源として用
いられるベーンポンプに関する。

従来の技術従来の、この種のベーンポンプとしては、例えば、第３
図に示すようなものがある。すなわち、このベーンポン
プは、回転軸１によって回転駆動されるロータ２と、こ
のロータ２に対し略半径方向に出没可能に取付けられた
複数のべ一７３・・・と、これらベーン３・・・及びロ
ータ２を内部に収容配置して、各ベーン３・・・のうち
、隣合うべ一７３・・・間に作業Ｎ４・・・を形成する
カムリング５と、このカムリング５の両端開口部位置に
、該両端開口部を閉塞するエフに取付けられた一対のフ
ロントボディ６及びリヤボディ７と、前記回転軸１を回
転可能に軸支すべく、フロントボディ６に設は丸軸受孔
８内に、回転軸１の外周を叡囲む工うに圧入固定された
筒状の軸受９と、前記フロントボディ６と回転ｓ１との
間を封止すべく、これらの間に介装され九軸封シール部
材ｌＯとを１えている。そして、前記ロータ２と回転軸
１との結合部１１の近傍には、各作業室４・・・から吐
出される高圧の作動油の一部を貯留するための油室戊を
形成し、また、４１１受９と軸封シール部材ＬＯとの間
には、その軸封シール部材ＩＯを潤滑する几めのシール
ＩＩＩＩｔ呈１３を形成し、ざらに、このシール潤滑室
１３と作動油を吸入パイプ１４から吸入して各作業室４
・・・に導く吸入部１５との間には、シール潤滑室１３
からの作動油を前記吸入部１５に戻すための作動油返却
油路１６を形成している。

このような構成において、各作業室４・・・から吐出さ
れｆｅ、高圧の作動油の一部を、油室戊内に流入させ、
この油室稔から、軸受９の内周面と回転軸１の外周面と
の間く形成された軸受油路１７を介して、シール潤滑室
１３内に導き、モして軸封シール部材１０を有効に潤滑
したのち、作動油返却油路１６を介して作動油の吸入部
１５内に戻すようにしている。

発明が解決しようとする問題点ところで、このような車両用操向装置の油圧源として用
いられるベーンポンプにあっては、各作業室４・・・か
ら動力操向装置へ供給される作動油の吐出圧は、ステア
リングホイールによる動力操向装置の操舵時において高
く、逆に、その動力操向装置の非操舵時において低い。

しかも、この種のベーンポンプにあっては、前記吐出圧
の高低の繰シ返しＭ４には、ステアリングホイールの操
舵動作の回数に対志するため、極めて多い。

しかしながら、前述したに米のベーンポンプにあっては
、筒状の軸受９の内周面と回転細工の外周面との間に形
成した環状の軸受油路１７の開口断面積は、極めて狭小
である。したがって、各作業室４・・・から動力操向装
置へ供給される作動油の吐出圧の高低に対応して回転軸
１が軸方向に移動を繰〕返し、そのため、回転軸１の外
周面で、軸封シール部材ｌＯに形成したクールリップ部
ｔＯａの摩粍が促題されるという問題点があった。

すなわち、各作業室４・・・からの作動油の吐出圧が高
い場合は、油室【２円の高圧の作動油が、狭小な開口面
積をもつ軸受油路１７を通ってシール潤滑室１３内に導
かれる際、その軸受油路１７が作動油の絞り部分となる
ため、それの前後、すなわち、油室１２と７−ル潤滑室
１３との間で比較的大きな差圧となって生じ、この差圧
が回１１ｉＡｓ１の油室１２に面する位置に形成した傾
斜面１ａに対する軸方向の推力となって作用する。そう
すると、この軸方向推力によって回転ｓ１が第３図中左
方向に移動するので、そのとき、回転軸１の外周に弾接
している軸封シール部材ＩＯのシールリップ部１０　ａ
を、その回転ｓ１の外周面で擦ることとなる。逆に、前
記吐出圧が低い場合は、それに応じて前記瑚受油路１７
の前後の差圧は小さく、したがって、回転軸１に対して
作用する軸方向推力も小さくなる九め、回転４１１１１
は、前記高圧の場合の位置から第３図中左方向に移動す
る。そのため、前記の場合と同様、そのとき、シールリ
ップ部ｔＯａを回転４１＋１０外穐面で擦ることとなる
。このような現象が前記吐出圧の高低に応じて繰９返さ
れると、前記クールリップ部ｔＯａの摩耗が促進され、
回転軸１の外周面に対する軸封シール部材ＩＯのシール
能力が低下するという問題点があった。

問題点を解決するためのす段このような従来の問題点を解決するため、この発明は、
ロータと回転軸との結合部近傍に形成した油室と作動油
の吸入部との間に、前記油室内の作動油の一部を前記吸
入部にバイパス導入させるバイパス油路を形成した構成
としである。

作用このエフな構成を有するこの発明は、各作業室から吐出
される作動油の吐出圧が高い場合、油室内の高圧の作動
油を低圧の作動油の吸入部Ｋｉｎ！簑。

バイパス導入させ、これにより軸受油路の前後の油圧差
を低下させて回転軸が軸方向に移動するのを防止し、も
って回転軸とこれを回転可能に軸支するフロントボディ
との間に介装し九軸封７−ル部材の摩耗を防止するよ５
に作用する。

実権例以下、この発明の実権例を図面に基づいて説明する。

なお、従来例の場合と同一の構成部分には同一の指示符
号を付する。

第１図はこの発明に係るベーンポンプの一実権例を示す
断面図である。

この実権例に係るベーンポンプは、回転軸１によって回
転駆動されるロータ２と、このロータ２に対し略半径方
向に出没可能に取付けられた複数のベーン３・・・と、
これらベーン３・・・及びロータ２を内部に収容配置し
て、各ベーン３・・・のうち、隣合うぺ一７３・・・間
に作業室４・・・を形成する力Ａリング５と、このカム
リング５の両端開口部位置に、該両端開口部を閉塞する
ように取付けられた一対のフロントボディ６及びリーｙ
ボディ７と、前記回転軸１を回転可能に軸支すべく、フ
ロントボディ６に設けた４１１受孔８内に、回転ｓ１の
外周を取囲む＝５に圧入固定された筒状の軸受９と、ｎ
記フロントボディ６と回転軸１との間を封止すべく、こ
れらの間に介装された軸封シール部材ｌＯとを備えてい
る。そして、前記ロータ２と回転＠１との結合部１１の
近傍には、各作業室４・・・から吐出される高圧の作動
油の一部を貯留するための油室１２が形成され、また、
軸受９と軸封シール部材ｌＯとの間には、その軸封シー
ル部材ＩＯを潤滑するためのシール潤滑室１３が形成さ
れ、ざらに、このシール潤滑室１３と作動油を吸入バイ
ブ１４から吸入して各作業室４・・・に導く吸入部１５
との間には、シール潤滑室１３からの作動油を前記吸入
部１５に戻すための作動油返却油路１６が形成されてい
る。前記吸入部１５は、フロントボディ６に形成された
第１低圧吸入孔１５　ｍと、カムリング５に形成された
第２低圧吸入孔１５ｂと、リヤボディ７に形成された第
２低圧吸入孔１５　ｃとから構成されている。この吸入
部１５を構成する第１低圧吸入孔１５　ａと前記油室１
２との間には、この油室１２内の高圧の作動油の一部を
前記第１低圧吸入孔１５ａにバイパス導入させて油室口
内の油圧を一時的に低下させるためのバイパス油［１８
が形成されている。このバイパス油路１８の開口断」積
は、各作業室４・・・から吐出される作動油の一部によ
って前記油室１２内の油圧が一時的に高圧となり、その
ため、回転軸１を軸封シール部材ｔＯＷに移動させるの
を防止できるような大きさに形成されている。なお、第
１図中、１９　、２０はりャボデイ７とカムリング５と
の間、及びカムリング５とフロントボディ６との間に、
前記吸入部１５及び各作業室４・・・を取り囲むＬりに
介装されたシールリング、２１は各作業室４・・・から
動力操向装置などに供給される作動油の流量を制御する
流量制御方である。

以上のような構成を有するこのｌ！織例に係るベーンポ
ンプにおいて、複数のベーン３・・・の回転に伴って各
作業室４・・・から油室１２内に多量の作動油が漏洩す
ると、その作動油は軸受９と回転軸ｌとの間に形成され
た軸受油路１７を通って油室臣からシール潤滑室１３内
に流入しようとするが、この軸受油路１７の開口断面積
は狭小であるので、その作動油は仁の軸受油路１７の流
路抵抗を受け、作動油の一部のみが油室臣からシール潤
滑室１３内に流入する。そのため、油室【２内の油圧は
一時的に高圧になろうとするが、この油室１２と第１低
圧吸入孔１５　ｍとの間には、バイパス油路１８が形成
されているので、油室口内の作動油の大部分はそのバイ
パス油路１８ｔ−通って第１低圧吸入孔１５　口内に［
接、導入される。したがって、油室【２内の油圧は一時
的に高圧とならないので、前記軸受油路１７の前後（す
なわち、油室１２とシール潤滑ｇｘａ’）の差圧にほと
んど変化はない。そのため、この差圧が回転軸ｌに形成
した傾斜ｆｆ１ｌａに対し軸方向の推力となって作用す
ることはないので、回転軸ｌが第１図中右方向に移動す
るのを防止でき、シ九がって、軸封シール部材ｌＯに形
成したシールリップ部１０　ａを、その回転軸ｌの外周
面で擦るよプなことがない。そのため、前記軸封シール
部材ＬＯが摩耗するのを極力防止でき、その寿命を長期
に亘って保持できる。

第２図はこの発明の他の実施例を示す断面図で、この実
施例では、リヤボディ７に形成した第３低圧吸入孔１５
　ｃと油室１２との間に、各作業Ｍ４・・・から前記油
室１２内に漏洩した作動油の一部を前記第３低圧吸入孔
１５　ｃにバイパス導入させるバイノ（ス油路１８　Ａ
を形成している。

このように形成し九場合も、前記実織例の場合と同様、
複数のベーン３・・・の回転に伴って各作業室４・・・
から漏洩して油室１２内に導入された作動油の大部分を
、バイパス油路１８　Ａを通って第３低圧吸入孔１５　
ｃ内に直接、導入することができ、し九がって、前記油
室【２内の油圧が一時的に高圧となることを防止できる
。そのため、回転軸１が第２図中右方向に移動して軸封
シール部材１０の７−ルリツプ部１０＆を摩耗するのを
未然に防止することができる。

発明の効果以上の説明から明らかな１５に１この発明に工れば、ロ
ータと回転軸との結合部近傍に役けた油室と作動油を吸
入して各作業室に導くための吸入部との間に、バイパス
油路を形成しているので、各作業室から作動油が吐出さ
れたとき、油室内の高圧の作動油の大部分を、そのバイ
パス油路を通って低圧の吸入部に導くことができ、した
がって。

前記油室とシール潤滑室との間の油圧差を少なくするこ
とができる。そのため、回転軸に対する軸方向の推力の
発生を防止して、その回転軸の軸方向の移動を防止する
ことができ、したがって、軸封シール部材の摩耗を防止
でき、その寿命を長期に亘って保持することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明尺係るベーンポンプの一実晦例を示す
断面図、第２図はこの発明の他の実／Ｍ書を示す断面図
、第３図は従来のベーンポンプを示す断面図である。１・・・回転軸、２・・・ロータ、３・・・ベーン、４
・・・作業室、５・・・カムリング、６・・・フロント
ボディ、７・・・リヤボディ、８・・・軸受孔、９・・
・４１１受、ｌＯ・・・畑封シール部材、１１・・・結
合部、１２・・・油室、１３・・・シール潤滑室、１５
・・・吸入部、１６・・・作動油返却油路、１７・・・
ａ受油絡、１８　、１８　Ａ・・・バイパス油路。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）回転軸によって回転駆動されるロータと、このロ
ータに対し略半径方向に出没可能に取付けられた複数の
ベーンと、これらベーン及び前記ロータを内部に収容配
置して、前記各ベーンのうち、隣合うベーン間に作業室
を形成するカムリングと、このカムリングの両端開口部
位置に、該両端開口部を閉塞するように取付けられた一
対のフロントボディ及びリヤボディと、前記回転軸を回
転可能に軸支すべく、前記フロントボディに設けた軸受
孔内に、前記回転軸の外周を取囲むように圧入固定され
た筒状の軸受と、前記フロントボディと前記回転軸との
間を封止すべく、これらの間に介装された軸封シール部
材とを備え、前記ロータと前記回転軸との結合部近傍に
は、前記各作業室から吐出される高圧の作動油の一部を
貯留する油室を形成し、前記軸受と前記軸封シール部材
との間には、該軸封シール部材を潤滑するシール潤滑室
を形成し、このシール潤滑室と作動油を吸入して前記各
作業室に導く吸入部との間には、前記シール潤滑室から
の作動油を前記吸入部に戻す作動油返却油路を形成して
なり、前記油室内の作動油を、前記軸受と前記回転軸と
の間に形成した軸受油路を介して前記シール潤滑室内に
導き、前記軸封シール部材を潤滑したのち、作動油返却
油路を介して前記吸入部に戻すベーンポンプにおいて、
前記油室と前記吸入部との間に、前記油室内の作動油の
一部を前記吸入部にバイパス導入させて前記油室内の油
圧を低下させるバイパス油路を形成したことを特徴とす
るベーンポンプ。