JPS61154801A - ベニヤ単板のテンダ−ライジング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は合板製造の分野に於いて取扱われるベニヤレー
ス、ベニヤスライサー等の単板切削機によって生産した
、或いはこれを更にベニヤドライヤー等の単板乾燥機に
より乾燥した、上向きのカールやおばれのあるベニヤ単
板の材質を柔軟化して、そのカールやあばれを矯正する
ためのベニヤ単板のテンダーライジング装置に関するも
のでおる。

（ロ）従来技術 従来のこの種ベニヤ単板のテンダーライジング装置とし
ては、例えば特開昭４８−８７００３号ベニヤ単板のテ
ンダーライジング方法等σ中に開示されている［互いに
逆回転する上下一対の円筒の一方あるいは両方の表面軸
方向に多数の刃物を突設して、回転円筒間に送り込まれ
るベニヤ単板の材質中に多数の切り込みを形成する、所
謂刃物方式のベニヤ単板のテンダーライジング装置」や
、特開昭５１−１１０００７号ベニヤ単板に小割れを形
成させる方法及びその装置、特開昭５９−９１００４号
ベニヤ単板のテンダーライジング装置等の中に開示され
ている［前後に位置をずらして配設した上下一対の搬入
ローラと搬出ローラからなる４本日−ラ構成の単板搬送
機構についてその下手の搬出ローラ速度を上手の搬入ロ
ーラ速度より早くすることによって、両日−ラ間に挟持
されたベニヤ単板の材質中に多数の割裂を形成する、所
謂搬出入速度差方式のベニヤ単板のテンダーライジング
装置」等の従来技術があったものである。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 上記従来技術になるベニヤ単板のテンダーライジング装
置は、刃物によってベニヤ単板の材質中に上下から多数
の切り込みを入れて、それまでの材質の連続化を断って
カールヤあばれを矯正するようにした、所謂刃物方式に
よるものか、或いは搬入搬出の速度差によってベニヤ単
板を引張ってその材質中に多数の割裂を入れて、それま
での材質の連続化を断ってカールやあばれを矯正するよ
うにした、所謂搬出入速度差方式によるものであったか
ら、前者は材質中への切り込みの形成が繊維方向に長く
延びた刃物によって行われる割合に、刃物が引き後かれ
ると繊維の弾性（よってその割裂がすぐに閉鎖してしま
うので、繊維方向の直交方向に対する単板の延びが殆ど
無くなり、また後者は材質的に脆弱な部分があるベニヤ
単板を前後の速度差によって無理無理引張って無作為に
割裂を形成するだけのものであったので、割裂の分布や
その大きざが不均一なものとなり、従って前者は単板の
延びによるカールヤあばれの矯正作用に欠けるのみなら
ず、単板歩留りの向上も全く期待出来ない重大な難点が
あり、また後者は脆弱部分の過剰柔軟化作用による材質
の破損が甚大になるのみならず、厚みの増加によって割
裂の形成が著しく困難なものになって機能障害を惹起し
、且つ前後のベニヤ単板の受渡し部で板詰りを発生する
等の重大な難点があったものであるから、本発明はこの
種刃物による切り込みの形成や、搬出入速度差による割
裂の形成のみに依存することなく、上下に対設した一対
の突刺体に調節的な駆動速度差を付与して、最初小さく
ベニヤ単板の材質中に突刺リングの刃先で入れた切り込
みを、その刃先の速度差により左右から相反する前後方
向に引張って、最初の切り込みを大きく開いた割裂に調
節的に再生することによって、ベニヤ単板の材質に合っ
た柔軟化作用を行って材質中のカールヤあばれを一挙に
矯正するようにすると共に、前記突刺体を構成するアン
ビルベルトによりベニヤ単板を安全に搬入、搬出するよ
うにしたものである。

（ニ）問題を解決するための手段 本発明は上記の問題解決のため、上下に対設した一対の
突刺体に調節的な駆動速度差を付与して、最初小さくベ
ニヤ単板の材質中に突刺リングの刃先で入れた切り込み
を、その刃先の速度差により左右から相反する前後方向
に引張って、最初の切り込みを開いた割裂に調節的に再
生し、且つこれを安全に搬入、搬出するための装置であ
って、即ち本発明はａ）　比較的大径で幅狭に形成した
多数の突刺リングと前記突刺リングの刃先よりベニヤ単
板の板厚相当だけ低くなるように固定リング上に支承し
て前後に水平に懸架した多数のアンビルベルトとを一軸
上に交互に嵌装した上下一対の突刺体を、ｂ）　前記上
下一対の突刺体の何れか一側の突刺リングと他の一側の
アンビルベルトとを上下交互に当接若しくは近接させて
相対峙するように配設し、 Ｃ）　また前記上下一対の突刺体を回動する駆動速度に
調節自在な速度差を付与する変速機、差動変速機等を駆
動軸に配設した、 ことを構成要件とし、これを要すれば刃先の稜線を軸方
向に略平行させて鋸刃状に形成した突刺リングや、金属
、ゴム、合成樹脂等の材質により形成したアンビルベル
トを用い、また軸方向に等間隔若しくは不等間隔に、乃
至は上下等数若しくは不等数に突刺リングとアンヒルベ
ルトを駆動軸上に配列したベニヤ単板のテンダーライジ
ング装置である。

（ホ）作　用 本発明に於ける上下に対峙した一対の突刺体は、前段工
程に配設されたベニヤレース。

ベニヤスライサー等の単板切削機から受渡される上向き
にカールした生単板や、これを更にベニヤドライヤー等
の単板乾燥機により乾燥した後に受渡されるあばれのあ
る乾燥単板等の、主として表側の硬直した材質によって
歪みを惹起しているベニヤ単板の材質を柔軟化して、そ
のカールやあばれを搬送の過程中に矯正するためのもの
であって、その作用は最初突刺リングの刃先によりベニ
ヤ単板の材質中に小さく入れた切り込みを、その刃先の
速度差により左右から相反する前後方向にこれを引張っ
て、最初の小さな切り込みを大きく開いた割裂に調節的
に再生することによって、ベニヤ単板の材質に合った柔
軟化作用を行って材質中のカールやあばれを一挙に矯正
することに機能するものである。

而して前記上下に対峙した一対の突刺体は、比較的大径
で幅狭に形成した多数の突刺リングと、該突刺リングの
刃先よりベニヤ単板の板厚相当だけ低くなるように固定
リング１釘支承して前後に水平に懸架した多数のアンビ
ルベルトとを一軸上に交互に嵌装した上下一対の突刺体
からなる、ベニヤ単板への切り込み動作とその切り込み
の拡張動作を搬送過程中に一挙に安全に行うように構成
したものである。

即ち前記突刺体によるベニヤ単板への切り込み動作は、
前記突刺リングの刃先よりベニ゛ヤ単板の板厚相当だけ
低くなるように固定リング上に支承して前後に水平に懸
架したアジピルベルトの外周を突刺時の台座にして、比
較的大径で幅狭に形成した突刺リングの刃先をこれに僅
かに当接させるか、若しくは当接寸前の位置まで近接さ
せた関係に上下から相対峙させて両者を夫々逆方向に回
転させることによって、搬送過程のベニヤ単板の材質中
に前記突刺リングの刃先の押し込みによる小さな、例え
ば０．３　ｃｍ幅程度の短い縦縞破線模様の切り込みが
多数、例えば０．６　ｃｍピッチ程度に連続的に形成さ
れる。そしてまた前記突刺リングの刃先によって最初に
形成した小ざな切り込みの拡張動作は、上下互いに列違
いに配設されることになる突刺リングの速度差によって
調節的に行われるものであって、この場合の上下の突刺
リングに対する速度差の付与は、該突刺リングを軸装し
て回動する上下一対の突刺体の駆動軸に変速機、差動変
速機等を一側または両側に接続して矯正すべきベニヤ単
板の材質やその矯正度合に合致した柔軟化度が得られる
ように、例えば１対１乃至２程度の変速比によって同様
１対１乃至２程度の速度差を調節的に上下の突刺リング
に付与することによって、搬送過程のベニヤ単板の材質
中に最初に形成した小さい切り込みを瞬時に調節された
大きな割裂に再生することが出来るのである。尚、上記
の切り込みの拡張動作は、例えば第４図に略示するよう
に上下何れか一側の突刺リングの刃先１ａと伯の一側の
突刺リングの刃先１ｂの最初の押し込みによって形成し
た小さな切り込みを、当該突刺リングの刃先１ａ、１ｂ
の左右に位置する他の突刺リングの刃先１ａ、１ｂとの
間に作用する調節的な速度差により、相反する前後方向
にこれを適宜量引張ることによって、大きく開かれた割
裂３ａ、３ｂにこれを再生することが出来るのでおる。

そしてまたここで再生された大きな割裂３ａ、３ｂは、
単にベニヤ単板の材質中に刃物を押し込んで形成しただ
けの通常の切り込みによる割裂と違って、突刺リングの
刃先１ａ、１ｂがベニヤ単板２の材質中から引き汰かれ
た後でも、一旦は大きく開かれた割裂３ａ、３ｂの形成
によって材質的な塑性変形を割裂３ａ、３ｂの近傍に惹
起しているので、この塑性変形が繊維の弾性による割裂
の閉鎖を阻止して繊維方向の直交方向に対する単板の柔
軟化度合が一層進み、且つ単板に若干パーセントの安定
した延びが見られるようになるものである。

（へ）実施例 本発明装置の実施の一例を第１図乃至第３図に示すよう
に、比較的大径で幅狭に形成した、例えば直径１５ｃｍ
程度、厚さ０３　ｃｍ程度に形成した鋼板等からなる多
数の突刺リング４ａ、４ｂと、前記突刺リング４ａ、４
ｂの刃先１ａ、ｌｂよりベニヤ単板１２ａの板厚相当だ
け低くなるように、例えば直径１３ｃｍ程度の固定リン
グ５ａ、５ｂ上にこれを支承して前後をシャフト等に巻
掛して水平方向に懸架した、厚さ０５　ｃｍ程度のゴム
、合成樹脂、或いは適当厚さの金属等の材質から作られ
た多数のアンビルベルト６ａ、６ｂとを駆動軸７ａ、７
ｂに交互に嵌装して前記突刺リング４ａ、４ｂおよび固
定リング５ａ、５ｂだけを駆動軸７ａ、７ｂに一体に止
着し、他のアンビルベルト６ａ、６ｂは従動自在に遊装
して上下一対の突刺体Ｂａ、Ｂｂに構成する。

また該突刺体８ａ、８ｂは何れか一側の突刺リング４ａ
、４ｂの外周に形成されている鋸刃状の鋭利な刃先１ａ
、１ｂと他の一側のアンビルベルト６ａ、６ｂの外周と
が僅かに当接するか、若しくは当接寸前の位置まで近接
させた関係にし、且つ該突刺リング４ａ、４ｂとアンビ
ルベルト６ａ、６ｂを駆動軸７ａ。

７ｂの軸方向に等間隔若しくは不等間隔に、乃至は上下
等数若しくは不等数に配列した関係に構成したものであ
る。更にまた前記上下に対峙した一対の突刺体Ｆ３ａ、
　８ｂの駆動軸７ａ、７ｂには、該突刺体３ａ、　８ｂ
の上下の駆動速度に調節的な速度差が、例えば１対１乃
至２程度の速度差が付与されるように、第１図乃至第２
図に例示する機械式または電気式の変速機９や第３図に
例示する同様の差動変速機１０等が駆動軸７ａ、７ｂの
一側または両側（接続されていて、モーター１１からの
回転を適当回転に、例えば毎分６０乃至１２０回転回転
転変速して上下の突刺体Ｂａ。

８ｂを各別に駆動し、以て該突刺体８ａ、８ｂの一側の
基準駆動速度に対して、例えば−側の基準駆動速度を毎
分３０ｍとした時、他の一側が毎分３０乃至６０ｍの駆
動速度となるように上下の突刺体Ｂａ、Ｂｂの間に速度
差が付与されるように構成されているものである。

而して前記突刺リング４ａ、４ｂの外周に形成されてい
る鋸刃状の鋭利な刃先１ａ、１ｂは、例えばそのピッチ
が０．６　ｃｍ程度、その刃厚が０．３　ｃｍ程度、そ
の刃高が０．８　ｃｍ程度の鋸刃状に形成した、ベニヤ
単板の材質を短い縦縞破線模様に切り込む刃物であって
、該刃物により前段工程から受渡される矯正すべきカー
ルやめばれのあるベニヤ単板１２ａをコンベア１３によ
り繊維方向の直交方向に搬送しながら上下からこれを突
き刺してその材質中に細かいピッチの切り込みを多数形
成すると共に、その刃先１ａ、１ｂの速度差によって最
初の切り込みを更に押し開いて大きな割裂３ａ、３ｂに
再生し、全体を適度の材質に柔軟化したベニヤ単板１２
ｂに矯正するものである。

（ト）発明の効果 本発明は救主のように、上下に対設した−対の突刺体に
調節的な駆動速度の速度差を付与するようにして、最初
小さく材質中に突刺リングの刃先で入れた切り込みを、
その刃先の速度差により左右から相反する前後方向にこ
れを引張って、最初の小さな切り込みを大きく開いた割
裂に調節的に再生することによって、ベニヤ単板の材質
に合った柔軟化作用を行って材質中のカールやあばれを
一挙に矯正するようにすると共に、前記突刺体を構成す
るアンヒルベルトによりベニヤ単板を安全に搬入、搬出
するようにしたものであるから、本発明による時は従来
の刃物方式のテンダーライジング装置が惹起していた材
質中への切り込みの形成が繊維方向に長く延びた刃物に
よって行われる割合に、刃物が引き後かれると繊維の弾
性によってその割裂かすぐに閉鎖してしまうので、ｍｒ
ｒｕ方向の直交方向に対する単板の延びが殆ど無くなっ
て、単板の延びによるカールやあばれの矯正作用に欠け
るのみならず、単板歩留りの向上も全く期待出来　４゜
ない等の重大な難点があったことや、従来の搬出入速度
差方式のテンダーライジング装置が惹起していた、材質
的に脆弱な部分かあるベニヤ単板を前後の速度差によっ
て無理無理引張って無作為な割裂を形成するだけのもの
であったので、割裂の分布やその大きさが不均一なもの
になり、脆弱部分の過剰柔軟化作用による材質の破損が
甚大になるのみならず、厚みの増加によって割裂の形成
が著しく困難なものになって機能障害を惹起し、且つ前
後のベニヤ単板の受渡し部で板詰りを発生する等の重大
な難点があったものを悉く払拭し得たものである。更に
また本発明による時は上記従来装置の何れのものにも欠
けていた、機械的に均等化された、しかも大きく塑性を
変形させて開かせた割裂をベニヤ単板の材質や矯正度合
に応じて自由に形成出来る新たな規則的、調節的テンダ
ーライズ機能が付加されている、実施効果の極めて顕著
な発明でおる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施の一例を示すものであって、第１図は
側面図、第２図は正面図、第３図は他の実施例の正面図
、第４図は割裂態様の平面図である。 １ａ、ｌｂ・・・刃先、訃・・ベニヤ単板、３ａ。 ３ｂ・・・割裂、４ａ、４ｂ・・・突刺リング、５ａ。 ５ｂ・・・固定リング、６ａ、６ｂ・・・アンビルベル
ト、７ａ、７ｂ・・・駆動軸、８ａ、８ｂ・・・突刺体
、９・・・変速機、１０・・・差動変速機、１２ａ、１
２ｂ・・・ベニヤ単板。 特許出願人　橋本電機工業株式会社 ｉｌＬ ８ｂ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）比較的大径で幅狭に形成した多数の突刺リングと
   前記突刺リングの刃先よりベニヤ単板の板厚相当だけ低
   くなるように固定リング上に支承して前後に水平に懸架
   した多数のアンビルベルトとを一軸上に交互に嵌装した
   上下一対の突刺体からなり、前記上下一対の突刺体の何
   れか一側の突刺リングと他の一側のアンビルベルトとを
   上下交互に当接若しくは近接させて相対峙するように配
   設したことと、前記上下一対の突刺体を回動する駆動速
   度に調節自在な速度差を付与する変速機、差動変速機等
   を駆動軸に配設したことを特徴とするベニヤ単板のテン
   ダーライジング装置。
2. （２）刃先の稜線を軸方向に略平行させて鋸刃状に形成
   した突刺リングからなる特許請求の範囲第１項記載のベ
   ニヤ単板のテンダーライジング装置。
3. （３）金属、ゴム、合成樹脂等の材質により形成したア
   ンビルベルトからなる特許請求の範囲第１項記載のベニ
   ヤ単板のテンダーライジング装置。
4. （４）軸方向に等間隔若しくは不等間隔に、乃至は上下
   等数若しくは不等数に突刺リングとアンビルベルトを駆
   動軸上に配列した特許請求の範囲第１項記載のベニヤ単
   板のテンダーライジング装置。