JPS6114768Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として車両用のエンジンにおける吸
気通路内のリード弁装置に関する。

従来この種装置として、エンジン本体内の吸気
ポートとその外側のインシユレータとの間に該ポ
ート内にのびる弁座部分を有するリード弁本体
と、これに重合されるその外側のガスケツトとを
挾持させると共に、該リード弁本体の内周面に該
ガスケツトとの間に形成される環状の隙間内にガ
イドピースを嵌合させる式のものは知られるが、
この場合該ガイドピースは合成樹脂、硬質ゴム或
は金属等の成形品から成り、これは該隙間内に単
にはさみ込まれる式を一般とするもので、かゝる
ものでは該ピースは製作誤差その他により該隙間
内で多少ともがたつきが存しこれにエンジンの運
転に際し振動を生じ易い不都合を伴う。

本考案はかゝる不都合のない装置を得ることを
その目的としたもので、エンジン本体１内の吸気
ポート２とその外側のインシユレータ３との間
に、該ポート２内にのびる弁座部分４を有するリ
ード弁本体５と、これに重合されるその外側のガ
スケツト６とを挾持させると共に該リード弁本体
５の内周面に該ガスケツト６との間に形成される
環状の隙間内にガイドピース７を嵌合させる式の
ものにおいて、該ガイドピース７をその端面に予
め一体に形成される突起８において該ガスケツト
６にくい込ませて互に係合させて成る。

該ガイドピース７は第２図及び第３図に明示す
るように全体として略方形の枠状をなし、硬質ゴ
ムその他の可撓性材料で作られるものとし、該突
起８はこれと一体をなしてその端面の各隅角部に
配置されるようにし、その形状は円錐或は角錐等
の先端鋭角状とし、更にその高さは該ガスケツト
６の厚み程度とするが、これを越える場合も考え
られ、この場合はその先端が該インシユレータ３
の対向面で押しつぶされる程度とする。該本体１
はその内部にシリンダ９とその内部のピストン１
０とを備えるものとし、更に該リード弁本体５は
該弁座部分４にリード弁１１の１対と、その外側
にリード弁ストツパ１２の１対とを備えるように
し、更に該インシユレータ３はその外側にこれと
連通して気化器１３を備えるようにした。尚該ガ
イドピース７の内部通路の該インシユレータ３側
の開口は例えば第２図に明示のようにだ円形状と
し、該インシユレータ３内の通路に連続するよう
にした。

このように本考案によるときはガイドピース７
に予め端面の突起８を一体に形成させこれをガス
ケツト６側にくい込ませるもので、該ピース７は
該くい込みにより該ガスケツト６側に結着されて
これに振動の発生がなく、その取付は簡単且容易
であり、更にその構成は簡単で廉価に得られる等
の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置の１例の一部を截除した側面
図、第２図はガイドピースの正面図、第３図はそ
の−線截断面図である。 １……エンジン本体、２……吸気ポート、３…
…インシユレータ、４……弁座部分、５……リー
ド弁本体、６……ガスケツト、７……ガイドピー
ス、８……突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エンジン本体１内の吸気ポート２と、その外側
   のインシユレータ３との間に、該ポート２内にの
   びる弁座部分４を有するリード弁本体５とこれに
   重合されるその外側のガスケツト６とを挾持させ
   ると共に該リード弁本体５の内周面に該ガスケツ
   ト６との間に形成される環状の隙間内にガイドピ
   ース７を嵌合させる式のものにおいて、該ガイド
   ピース７をその端面に予め一体に形成される突起
   ８において該ガスケツト６にくい込ませて互に係
   合させて成るエンジンのリード弁装置。