JPS61145382A - 可変容量ポンプの容量制御装置 - Google Patents

可変容量ポンプの容量制御装置

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JPS61145382A
JPS61145382A JP59267121A JP26712184A JPS61145382A JP S61145382 A JPS61145382 A JP S61145382A JP 59267121 A JP59267121 A JP 59267121A JP 26712184 A JP26712184 A JP 26712184A JP S61145382 A JPS61145382 A JP S61145382A
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JP
Japan
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pressure
piston
pump
rotor
eccentricity
Prior art date
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Application number
JP59267121A
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English (en)
Inventor
Kenji Tsukahara
塚原 健次
Taizo Abe
泰三 阿部
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は可変容量ポンプの容量制御装置に関するもので
、例えばディーゼル機関用高圧フューエルポンプや産業
用油圧ポンプに利用可能なものである。
近年、ディーゼル機関用の新たな高圧燃料ポンプの提供
という必要性が生じてきている。これは、いわゆるコモ
ンレール・インジェクションシステム(各気筒毎に設け
られた燃料噴射弁に、一本の共通な燃料配管から燃料を
供給するシステム)の燃料供給用ポンプで、この種のポ
ンプにおいてはディーゼル機関の回転速度に応じた吐出
圧、即ち低速時では比較的低圧、高速時には高圧である
燃料供給が要求される。このことは、低速時には、−r
にゆっくり燃料を噴射し、緩慢な燃焼を行なうことが騒
音・エミッション等の面で良好であり、高速時には短時
間に大量の燃料を高圧で噴射することが熱効率の面で有
利となるからである。またこの種のポンプは、現在のデ
ィーゼル用燃料噴射ポンプの燃料圧と同等以上の燃料圧
を供給するものが、要求される。
(従来の技術) ところが従来の可変容量ポンプの容量制御装置は、(特
開昭59−70891号公報、特開昭58−18759
0号公報等に開示されるように)コントロールバルブや
制御弁によって流路をタンク側の低圧もしくはポンプの
吐出圧に切換えることにより、ロータとカムリングの偏
心量を変化させて可変容量ポンプからの吐出容量を制御
するものである。このため、その容量制御にともなって
、ポンプから吐出された流体の一部(特開昭59−70
891号公報においては、チャンバCBZ内の流体、特
開昭58−187590号公報においては、調整ピスト
ン12を収容する圧力空間41の流体)が、タンク側(
吸入管路側)に流出する構成である。即ち、ポンプによ
って吐出された高圧の液体は、容量制御毎にタンク側に
流出してしまう。このため、ポンプ自体は、負荷装置に
用いられる吐出量とは余分に容量制御に用いられる流量
を吐出する必要があり、省動力の点で効率が良いもので
なかった。特に、その容量制御が頻繁となる場合(コモ
ンレール・インジェクションシステムにおいては燃料噴
射、停止することに相当する)や、吐出圧が高圧の場合
は、容量制御時にタンク側へ流出する液体によって失な
われる動力損失が大きくなるという問題があった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記の点に鑑みてなされるもので、その問題点
は、高圧の吐出圧が要求される可変容量ポンプにおいて
、その容量制御時に失う動力損失を低減する、即ち消費
動力を少なくした省動力の可変容量ポンプの容量制御装
置を提供することである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記問題点を解決するための手段として、ハウ
ジング内に回転可能に設けられたロータと、ハウジング
内に設けられて前記ロータとの偏心量が調整可能な偏心
リングと、前記ロータと偏心リングとの偏心量を増大さ
せる増量ピストンと、前記ロータと偏心リングとの偏心
量を減少させる減量ピストンとを有する可変容量ポンプ
において、前記可変容量ポンプからの吐出流体を負荷装
置へ導く圧力ラインの途中に設けられてその上流、下流
の差圧を所定圧に保つ差圧レギュレータと、前記圧力ラ
インの圧力をパイロット圧として前記増量ピストン及び
減量ピストンの各々に前記差圧レギュレータの上流圧力
及び下流圧力を、もしくは前記差圧レギュレータの下流
圧力及び上流圧力を導入切換えする切換弁とを具備する
ことを特徴とする可変容量ポンプの容量制御装置。
(作 用) 上記手段によって、ポンプの容量制御即ち前記ロータと
偏心リングの偏心量が制御されるとき、増量ピストン及
び減量ピストンには各々差圧レギュレータの上流及び下
流の圧力、もしくはその下流及び上流の圧力が導入切換
えられて、その差圧に基づいて上記偏心量が制御される
。ゆえに容量制御にともなって使用される液体は、差圧
レギュレータの上流・下流の差圧だけ圧力が低下するの
みで、タンク側の低圧まで低下することがない。
(実施例) 以下本発明の第1実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は第1実施例の可変容量ポンプの容量制扉装置を
示す模式油圧回路図である。この可変容量ポンプの容量
制御装置は可変容量ポンプ101゜容量制御装置となる
偏心リング113(13)、増量ピストン117(17
)、及び減量ピストン118(18)、回転速度比例圧
力発生手段となる固定容量のフィードポンプ102とレ
ギュレートバルブ103、切換弁となるスプール弁10
5、力発生手段となるバランスピストン104、差圧レ
ギュレータ109等から基本的に構成されている。
まず可変容量ポンプ101を第2図、第3図に基づいて
具体的に説明する。第2図、第3図はラジアルロータリ
ーピストン式の可変容量ポンプの構造を示す。
シャフトIはハウジング2にベアリング3によって回転
自由に軸支されている。シャフト1の右端部は、ジヨイ
ント4によってロータ5の左端部のポンプシャフト6に
連結されている。
ロータ5には放射状に7本のピストン7が摺動可能に嵌
装されており、ハウジング2と一体的に固定されたピン
トル8を軸として回転する。ピストン7はそれぞれのバ
ネ9によってロータ5の外方に向かつて付勢され、ピス
トン7のそれぞれの先端はシュー10を介してカムリン
グ11に常に接している。カムリングtiの内周及び外
周は円筒面を成しており、外周は多数のローラ12を介
して偏心リング13に回転可能に嵌装されている。
偏心リング13の上部は、ハウジング2に固定されて支
点部となるピン14を中心として揺動可能に軸支されて
いる。偏心リング13の下部即ちピン14と対向する位
置には、突起部であるプレート15が一体的に設けられ
、プレート15はスライダ16に設けられた溝部即ちス
リット16°に摺動可能に係合している。
スライダ16はハウジング2内において、ロータ5の回
転軸及びビントル8の軸と略平行に摺動可能配設されて
いる。またスリット16゛及びプレート15は、スライ
ダ16の摺動方向に対し浅い所定の角度を有している。
スライダ16の右側には減量ピストル17が当接し、そ
の左側には増量ピストン18が当接している。増量ピス
トン18及びスライダ16は弱い付勢力のバ°ネ19に
よって常時右方へ付勢されている。また減量、増量ピス
トン17.18はスライダ16と同軸上にて摺動可能と
なっており、両者によってスライダ16は移動する。減
量、増量ピストン17.18の背面の液体圧は、後述す
るスプール弁105によって切換え制御される。
ハウジング2には、後述するフィードポンプ102から
送出された液体が流入する流入ポート20と、ポンプ作
用によって加圧された液体を吐出する吐出口21が形成
されている。またロータ5には、流入口20とハウジン
グ2内の空間22とを連通ずる連通口23が設けられて
いる。空間22には、ハウジング2に形成されたリリー
フ口24を介してタンクへ連通している。
次に、上述の構成に基づいてその作動を説明する。ロー
タ5がビントル8を中心として回転するとき、シューI
Oの当接したカムリング11は摩擦力のためロータ5と
同一方向に回転する。このときカムリング11の回転中
心が、ビントル8の軸心に対して偏心していると、ピス
トン7はハネ9とカムリング11の作用によって偏心量
の2倍だけロータ5に対して往復運動をする。
従って、ロータ5が第3図中時計廻り方向へ回転すると
き、上半周においてポート25よりポンプ室27へ流体
を吸入し、上半周にてポンプ室27からポート26へ流
体を吐出する。つまり流入口20から入った流体は、ポ
ート25、ポンプ室27、ポート26、吐出口21へと
送られて、圧力ライン107を介して図示せぬ負荷装置
へ送出される。また、流入口20から入った流体のうち
、ポンプ室27に吸入されない余剰流体は、ハウジング
2内の各摺動部等を冷却して連通口23.空間22.リ
リーフロ24を経てタンク側へ流出する。ロータ5の1
回転当たりの吐出容量は、ポンプ室27の容積変化量即
ちピストン7の往復運動量、つまりカムリング11とロ
ータ5との偏心量に応じて決定されるものである。この
カムリング11と偏心リング13は、プレート15が係
合するスライダ16によって位置が定まる。
常態(停止時)においてスライダ16はバネ190作用
により右方へ位置している。(ただし、第2図、第3図
においては中間位置にあるところを示している。)従っ
て、プレート15は第2図(b)においてスリット16
′の中での左端側へ位置することになり、その結果偏心
リング13は、ロータ5に対して最大の偏心量を与えら
れる。この状態においてはポンプ吐出容量は最大となる
次にロータ5が回転しポンプ作用を開始すると、圧力ラ
イン107の吐出圧が上昇する。ここで後述するスプー
ル弁105によって、減量ピストン17、増量ピストン
18の背面の供給流体が切換えられて容量制御がなされ
る。
後述するスプール弁105によって、減量ピストン17
の左向きの力が、増量ピストン18とハネ19の右向き
の力により大になるように、供給流体が切換えられると
、スライダ16は左方へ移動せられる。このときプレー
ト15は軸直角方向には移動可能であるが、軸方向に対
しては拘束されているために、プレート15の保合位置
はスリット16の右方向へ相対的に移動する。この時ス
リット16゛は軸方向に対して所定の浅い角度を有して
いるためにプレート15は第3図において右方向へ移動
せられる。その結果プレート15と一体となっている偏
心リング13は反時計建りに揺動し、ロータ5と偏心リ
ング13と偏心量が減少し、従って、ポンプ吐出容量が
減少する。
一方、増量ピストン18とバネ19の右向きの力が、減
量ピストン17の左向きの力より大になるように供給流
体が切換えられると、上述と逆にスライダ16が第2図
中右方へ移動する。このとき、偏心リング13は第3図
において時計回りに揺動し、ロータ5と偏心リング13
との偏心量が増加し、従って、ポンプ吐出容量が増加す
る。
次に第1図において上述可変容量ポンプ101を用いた
可変容量ポンプの容量制御装置を説明する。
上述の可変容量ポンプ101は説明上わかり易くするた
めに模式図化したものである。即ち第2図におけるロー
タ2、ピストン7等は第1図におけるポンプ部は工00
.同様に偏心リング13は113、減量ピストン17は
117.増量ピストン18は11B、バネ19は119
に各々相当する。
次に、可変容置ポンプの容量制御装置の他の構成につい
て説明する。
フィードポンプ102は、可変容量ポンプ101と同軸
に設けられており、ディーゼル機関などの外部機関の回
転力をシャツ)1とともに受は回転駆動せしめられる。
フィードポンプ102は、好ましくは上述可変6看ポン
プ101のハウジング2を利用して、その内部に設けら
れるベーン式ポンプが良いが、そのほかギヤ式、ピスト
ン式等のポンプであっても良い。ポンプ102は外部機
関の回転速度に比例した吐出流量を吐出するもので、そ
の吐出圧は上述のポンプ101よりも低く、且つその吐
出流πは上述のポンプ101の吸入流量よりも多く設定
されている。
レギュレートバルブ103は、これを通過する液体の流
量に略比例的な圧力Pc(以下制御圧PCという)を発
生する作用をもつ圧力制御装置であり、ボッシュVE型
燃料ポンプのタイマ制御に利用されているレギュレート
バルブと同様のものである。フィードポンプ102から
吐出された液体は入口3−1からレギュレートバルブ1
03に入り、バネ3−4に抗してピストン3−2を右方
へ押圧し、出口3−3の開口面積を変化させる。
この時、レギュレートバルブ103の出口3−3の断面
形杖やバネ3−4のハネ定数を適宜定めることにより、
制御ライン10Bの制御圧Pcは、液体の流量即ちポン
プ102の回転速度Npに略比例的に定められる。尚、
ポンプ102からレギレートバルブ103の出口3−3
へ流れた液体の一部は上述で説明した様に、可変容量ポ
ンプ101に吸入され、余剰液体はリリーフ口27より
タンク側へ流出する。
以上述べたフィードポンプ102とレギュレートバルブ
103より構成される回転速度比例圧力発生手段からの
制御圧Pcは、制御ライン108を介して、バランスピ
ストン104の第1図中座面に導かれる。
スプール弁105は、4ランドスプール106によって
流路切換制御する公知の構造の4方弁であって、スプー
ル106の右端面は、圧力ライン107に設けられた差
圧レギュレータの下流の圧力p zを、パイロットライ
ン110を介して受ける。またスプール106の左端面
は、バランスピストン104と当接している。バランス
ピストン104が前記制御圧Pcを受ける受圧面は、ス
プール106の右端面より大面積に設定されており、比
較的低圧の制御圧Pcによって大きな力Filを発生す
る。
スプール弁105のインレットポート6−1は、差圧レ
ギュレータ109の上流の圧力ライン107と連通し、
アウトレットポート6−4はパイロットラインを介し差
圧レギュレータ109の下流の圧力ライン107゛と連
通している。またスプール弁105の制御ポー)6−2
.6−3は、増量ピストン118の背面の油室、減量ピ
ストン117の背面の油室と各々連通している。またス
プール106の内部には、差圧レギュレータ109の下
流の圧力ライン107′ と連通ずるアウトレット通路
6−6と、圧力ライン107゛の圧力が急激に上昇して
所定圧力以上となると低圧室4−1に連通ずるリリーフ
通路6−5が形成されている。尚、第1図に示したスプ
ール弁105においてスプール106は中立位置にある
ことを示す。
圧力ライン107と107”の途中には、差圧レギュレ
ータ109が設けである。これは差圧レギュレータ10
9の上・下流の差圧及びスプリング109aによって、
圧力ライン109を開閉して、その差圧がΔPとなるよ
うに設定されている。
以下、差圧レギュレータ109の上流にある圧力ライン
107の吐出圧をP+、下流の圧力ライン107゛の吐
出圧をP2とする。(尚、Pl=PZ+ΔP) 次に上述の構成に基づいてその作動を説明する。
可変容量ポンプ101は停止時においてハネ119の作
用により最大吐出容量に保持されているため、外部機関
によってポンプ101,102が回転駆動されると、両
ポンプ101.102は各々ポンプ作用をなして流体を
吐出する。
フィードポンプ102から吐出された流体は、レギュレ
ートバルブ103を介して可変容量ポンプ101に至る
とともに、制御ライン108を介して制御圧Pcで、バ
ランスピストン104を押圧し、ピストン104に右方
の力F’stを発生させる。可変容量ポンプ101から
吐出された流体は、差圧レギュレータ109の下流の圧
力ライン107゛より吐出圧P2で負荷装置へ供給され
る。圧力ライン107°の吐出圧■ン2は、パイロット
ライン110を介してスプール106に導かれて、スプ
ール106に左方の力Fszを発生させる。よってスプ
ール106は、右方の力Fslと左方の力Fszとがバ
ランスするように移動する。
次に、外部機関の回転速度が上昇すると、先に述べた様
にポンプ102とレギュレータバルブ103の作用によ
って制御圧とPcが上昇し、バランスピストン104と
スプール106が、第4図(a)の様に右方へ移動する
。するとスプール弁105によって増量ピストン118
の背面の油圧は、制御ボート6−2、インレットボート
6−1を介して圧力ライン107の吐出圧P、に切換る
。同時に、減量ピストン117の背面の油室は、制御ポ
ート6−3.アウトレットポート6−4を介して圧力ラ
イン107’ の吐出圧P2に切換る。ここで、吐出圧
P、は吐出圧P2に対してΔP高い圧力であるため、増
量ピストン118に作用する左方の力F、が、減量ピス
トン117に作用する右方の力F2に勝り、先に述べた
様に可変6甲ポンプ101の偏心リング113の偏心量
が増加して吐出容量が増加し、その結果圧ライン107
および107′の吐出圧P+、Pzが上界する。
一方、回転速度が降下すると、上述と逆に制御圧Pcが
低下し、第4図(b)の様にバランスピストン104.
スプール106が左方へ移動する。すると、増量ピスト
ン118の背面の油室は、制illポート6−2、アウ
トレットポート6−4を介して圧力ライン107゛の吐
出圧P2に切換る。同時に、減量ピストン117の背面
の油室は、制御ポート6−3、インレフトポート6−1
を介して圧力ライン107の吐出圧P、に切換る。ここ
でバネ119は弱い付勢力であるため、吐出圧P1によ
って減量ピストン117に作用する右方の力F2が、バ
ネ119と吐出圧P2によって増量ピストン118に作
用する左方の力Flより勝り、上述と逆に可変容量ポン
プ1 ’Olの偏心リング113の偏心量が減少して吐
出容量が減少し、その結果圧力ライン107の吐出圧P
+、Pzが減少する。
以上述べた様に、外部機関の回転速度が変化すると、制
御圧Pcが変化して、その変化に対して圧力ライン10
7の吐出圧P2が制御される。また制御圧Pcは、外部
機関によって駆動されるフィードポンプ102の回転速
度に略比例しているので、第5図に示す様に、圧力ライ
ン107の吐出圧P2は、バランスピストン104の受
圧面積とスプール106の受圧面積との比を比例定数と
して、その回転速度に略比例して制御されることとなる
次に、上述の様に外部機関の回転速度が一定で圧力ライ
ン107,107’ の吐出圧P、、P。
が所定吐出圧であるとき、図示しない負荷装置の液体消
費量が変化すると、その変化は圧力ライン107”の吐
出圧P2の変化となる。この吐出圧P2の変化は、スプ
ール106に作用する左方の力Fszの変化としてスプ
ールに作用してスプールを移動させる。仮に、負荷装置
の液体消費量が増加して、吐出圧P2が低下すると、ス
プール106は第4図(a)のように右方へ移動して、
前述の様に各ポートが連通して、可変容量ポンプ101
の吐出容量が増加し、圧力ライン107の吐出圧P1P
の低下を抑制して所定の吐出圧に保持する。また逆に、
負荷装置の液体消費量が減少して、吐出圧P2が上昇す
ると、スプール106は第4図(blのように左方へ移
動して前述の様に各ポートが連通して、可変容量ポンプ
101の吐出容量が減少し、圧力ライン107の吐出圧
P、、P、の上昇を抑制して所定の吐出圧に保持する。
また、図示せぬ負荷装置の液体消費量が急速に0になっ
た場合(例えばコモンレールインジェクションシステム
において急速な燃料カットを行なった時)には、圧力ラ
イン107は閉塞状態と同様となり、吐出圧P2は急激
に上昇しようとする。
この吐出圧P2の上昇速度に対して、ポンプ101の吐
出容量の減少制御が速やかに行われない場合は、吐出圧
P2が異常高圧となり、ひいてはポンプ101の高圧配
管系、圧力ライン107を破壊に至らしめる場合が生じ
る。この様な現象は、吐出圧P2が上昇してスプール1
06が、第4図fb)の状態になっても、増量ピストン
118の背面の油室の液体が逃げ場を失うために生じる
もので、増量ピストン118は油圧ロック状態となり、
減量ピストン117の力F2によって右方へ移動するこ
とが出来な((即ちポンプ101の吐出容量を減少する
ことができなく)なるからである。このような場合には
、スプール106は、吐出圧P2の急激な上昇にともな
って吐出圧P2か所定圧以上となると、第4(C)の位
置まで左方へ移動し、リリーフポート6−5が低圧室4
−1に開口する。
よって、圧力ライン107′の流体はアウトレットポー
ト6−4より低圧室4−1に速やかに流出し、所定圧ま
で低下する。
また、上述第1実施例のスプール弁105のスプール1
06は、4ランド式を示したが、第6図に示す様に3ラ
ウンド式であっても良い。また、圧力ライン107′の
異常高圧を防止するためのりリープポート6−5をスプ
ール106の内部に設けたが、同様の機能として第7図
に示す構造でも良い。
また、上述の実施例において、スプール弁105のスプ
ール て、ポンプの回転速度に比例した力1”slを受けるも
のであったが、ピストン104の代りに所定の設定力を
もつバネを当接させる構成としてもよい。
ただし、この場合、圧力ライン107の吐出圧P2は、
そのバネの設定力に基づいて決まる一定の吐出圧に制御
される。
(発明の効果) 本発明を従来のものと比較して、その効果を説明する。
本発明は以上述べた様に、ポンプの容量制御即ちロータ
と偏心リングとの偏心量を制御するに際して、増量ピス
トン及び減量ピストンには、各々差圧レギュレータの上
流及び下流の圧力、もしくはその下流及び上流の圧力が
導入切換えられて、その差圧に基づいて上記偏心量が制
御される、ゆえに、偏心リングの移動に伴って、増量も
しくは減量ピストンの背面の油室の流体は、差圧レギュ
レータの下流の圧力ラインに流出される。即ち、差圧レ
ギュレータの上・下流の差圧だけ圧力低下して消費動力
となる。
ところが、従来のものは(従来の技術において説明)、
容量制御に際して、タンク側(低圧)にまで圧力が低下
するため、その消費動力が大きくなるものである。
上述の相違点による消費動力の差は、低吐出圧で、容量
制御の頻度が少ない場合はそれほど問題とならないが、
高圧出圧で、容量制御が頻繁に行なわれる場合は、本発
明の消費動力の方が従来のものより小さくなり、消動力
の効果を発揮する。
この効果を第8図に基づいてさらに説明する。
第8図は、負荷装置が要求する吐出圧(P2)及び消費
量(Q、)を同一とした場合の、本発明と従来のものの
消費動力を比較した図である。
E (=大ワタ面積)は上述実施例の消費動力を示し、
Q、  (ポンプ101吐出容量)とPI  (ポンプ
101吐出圧)の積で表される。その内、L8、は減量
、増量ピストン117,118の容量制御装置によって
消費される動力で、圧力P1〜P2の差圧と容量制御装
置に必要な容量q、との積である。また、Lzzは差圧
レギュレータ109を通過する際の圧力損失(ΔP)に
よって消費される動力を示している。それに比して、−
船側の消費動力は、容量制御装置で使用された圧力液体
がタンク側に流出してしまう容量ΔQを余分に加えた吐
出容量Qzと、ポンプの吐出圧P2との積で示される。
この内、L、は容量制御装置によって容量制御のために
実際消費される動力を、■7.2は容量制御装置によっ
て容量制御に使用された後タンク側に流出してしまう際
に消費される動力を各々示している。このように、負荷
装置が必要とする吐出圧P2が高くなる程、従来例にお
いては、その余分な消費動力(■、1□)か大となりポ
ンプの消費動力を増加せしめる。ところが、本実施例に
おいては、上述構成としたことより吐出圧P2が高い場
合にも、その余分な消費動力(Lg+)は小となり、本
質的な省動力効果を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す模式油圧図略図、第
2図は第1図の可変6喰ポンプlO1の断面で、第2図
ta+は縦断面図、第2図(blは第2図+alに示し
たポンプの11線に沿う断面図、第3図は第2図(81
に示したポンプの■−■線に沿う断面図、第4図はスプ
ール弁105の作動を説明するに供する図、第5図はポ
ンプ回転速度Npと吐出圧Pの関係を示す特性図、第6
図、第7図は第1実施例のスプール弁の他の例を示す要
部断面図、第8図は本発明と従来例との消費動力を示す
図である。 5・・・ロータ、11・・・カムリング、13・・・偏
心リング、101・・・可変容量ポンプ、105・・・
スプール弁、106・・・スプール、107・・・圧力
ライン、109・・・差圧レギュレータ、110・・・
パイロットライン、117(17)・・・減量ピストン
、118(18)・・・増量ピストン。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ハウジング内に回転可能に設けられたロータと、ハ
    ウジング内に設けられて前記ロータとの偏心量が調整可
    能な偏心リングと、前記ロータと偏心リングとの偏心量
    を増大させる増量ピストンと、前記ロータと偏心リング
    との偏心量を減少させる減量ピストンとを有する可変容
    量ポンプにおいて、前記可変容量ポンプからの吐出流体
    を負荷装置へ導く圧力ラインの途中に設けられてその上
    流、下流の差圧を所定圧に保つ差圧レギュレータと、前
    記圧力ラインの圧力をパイロット圧として前記増量ピス
    トン及び減量ピストンの各々に前記差圧レギュレータの
    上流圧力及び下流圧力を、もしくは前記差圧レギュレー
    タの下流圧力及び上流圧力を導入切換えする切換弁とを
    具備することを特徴とする可変容量ポンプの容量制御装
    置。
  2. 2.前記切換弁には、前記圧力ラインの圧力が所定圧以
    上となったとき、前記差圧レギュレータの下流の圧力ラ
    インを低圧側へ連通するリリーフ通路が設けられている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の可変容量
    ポンプの容量制御装置。
  3. 3.前記切換弁は、スプールを有するスプール式4方弁
    であって、このスプール内部に前記差圧レギュレータの
    下流を連通するアウトレット通路が設けられていること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項記載の可
    変容量ポンプの容量制御装置。
  4. 4.前記増量ピストンには、前記ロータと偏心リングと
    の偏心量が増大させる方向に付勢する付勢手段が当接し
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項,第2項
    ,又は第3項記載の可変容量ポンプの容量制御装置。
JP59267121A 1984-12-13 1984-12-17 可変容量ポンプの容量制御装置 Pending JPS61145382A (ja)

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JP59267121A JPS61145382A (ja) 1984-12-17 1984-12-17 可変容量ポンプの容量制御装置
US06/808,836 US4711616A (en) 1984-12-13 1985-12-12 Control apparatus for a variable displacement pump

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5260931A (en) * 1990-10-02 1993-11-09 Tdk Corporation Disk cartridge with improved transmission shutter mechanism
KR20130132729A (ko) * 2010-07-21 2013-12-05 로베르트 보쉬 게엠베하 연료 공급 장치

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