JPS6113830Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は既設管内配管用スペーサーに関するも
のである。従来、老旧化した既設管内に合成樹脂
製挿入管を配管することがあるが、既設管の管端
部内周面と挿入管の外周面との間隙を埋める適当
なスペーサーがなく、挿入管の外周面傷付き防
止、挿入管のたわみ防止及び挿入管と他の既設管
等とを接続する場合の管軸合せ等を行うのに不便
であつた。

本考案は、叙上の如き従来の不便を解消するこ
とを目的としてなされたものであつて、本願の要
旨は、管壁の一部が長手方向に切欠かれた合成樹
脂製短管状体の一端の外側に鍔が設けられてなる
既設管内配管用スペーサーに存する。

以下、本考案を図面の一実施例を参照して説明
する。

１は本考案既設管内配管用スペーサーであつ
て、合成樹脂製短管状体１１の一端の外側に鍔１
２が設けられている。短管状体１１はその管壁の
一部が長手方向に切欠かれ開口部１３が設けられ
ている。短管状体１１の肉厚及び周方向の長さ
は、既設管の管端部内周面と挿入管の外周面との
間隙及び挿入管の外周面の長さに応じて適宜選択
される。

次に、叙上のスペーサー１の一使用態様を説明
する。

２は老旧化した既設管であり、該既設管２内に
合成樹脂製挿入管３が配管されている。まず既設
管２の管端部の外側で、スペーサー１をその短管
状体１１の開口部１３を鍔１２を利用して広げて
挿入管３の外周面上に被冠する。次に挿入管３の
スペーサー１を被冠したあたりの部分を少し持上
げるようにしておいて、短管状体１１の部分を既
設管２の管端部内周面と挿入管３の外周面との間
隙に挿入し、スペーサー１の鍔１２の側面を既設
管２の管端面に当接させる。このようにして既設
管２の管端部内にスペーサー１を介して挿入管３
を固定する。

上述の如く、本考案既設管内配管用スペーサー
は、管壁の一部が長手方向に切欠かれた合成樹脂
製短管状体の一端の外側に鍔が設けられているの
で、挿入管に被冠するのが容易となり極めて簡便
な作業で既設管の管端部内に挿入管を固定するこ
とができ、既設管の管端部付近の挿入管の外周面
を傷付けることがなくまたたわみを防止するとと
もに、挿入管と他の既設管とを接続する場合の管
軸合せを行うのに便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図は第１図の一実施例の一使用態様を説明する一
部切欠き正面図である。 付号の説明、１……スペーサー、２……既設
管、３……挿入管、１１……短管状体、１２……
鍔、１３……開口部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 管壁の一部が長手方向に切欠かれた合成樹脂製
   短管状体の一端の外側に鍔が設けられてなる既設
   管内配管用スペーサー。